ピダハン――「言語本能」を超える文化と世界観

ピダハン――「言語本能」を超える文化と世界観

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作品内容

著者のピダハン研究を、認知科学者S・ピンカーは「パーティーに投げ込まれた爆弾」と評した。ピダハンはアマゾンの奥地に暮らす少数民族。400人を割るという彼らの文化が、チョムスキー以来の言語学のパラダイムである「言語本能」論を揺るがす論争を巻き起こしたという。本書はピダハンの言語とユニークな認知世界を描きだす科学ノンフィクション。それを30年がかりで調べた著者自身の奮闘ぶりも交え、ユーモアたっぷりに語られる。驚きあり笑いありで読み進むうち、私たち自身に巣食う西欧的な普遍幻想が根底から崩れはじめる。とにかく驚きは言語だけではないのだ。ピダハンの文化には「右と左」や、数の概念、色の名前さえも存在しない。神も、創世神話もない。この文化が何百年にもわたって文明の影響に抵抗できた理由、そしてピダハンの生活と言語の特徴すべての源でもある、彼らの堅固な哲学とは……? 著者はもともと福音派の献身的な伝道師としてピダハンの村に赴いた。それがピダハンの世界観に衝撃を受け、逆に無神論へと導かれてしまう。ピダハンを知ってから言語学者としても主流のアプローチとは袂を分かち、本書でも普遍文法への批判を正面から展開している。

カテゴリ
ビジネス・実用
ジャンル
学術・語学 / 理工
出版社
みすず書房
ページ数
416ページ
電子版発売日
2016年10月07日
コンテンツ形式
EPUB
サイズ(目安)
5MB

ピダハン――「言語本能」を超える文化と世界観 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年10月15日

    民族と言語とは切っても切れない関係がある。そして、その言語はその民族の文化と密接な関係がある。わかりきったことのようだが、筆者はそれを現地でピダハンたちと生活を共にする中で、一つ一つのピダハン語を採集する帰納的な方法論で、人類の言語本能論唱えるチョムスキーの演繹的理論に異を唱える。豊富な現地での体験...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年11月09日

    現代社会とはまた違う興味深い価値観や文化が描かれているのだけれど、筆者の書き方が非常にユーモラスで読みやすい。
    好きな時に好きな分寝て、好きな時に食べ、好きな時に働くのいいな。
    夢と現実に体験したことは同列というのもおもしろい。寝るのがより楽しくなりそう。

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    Posted by ブクログ 2018年02月17日

    大きな衝撃を受けた本。ほとんどの外国人にとって生きることと切り離せない宗教。ピダハンのコミュニティから、ここまで影響を受けるなんて、と驚きを隠せない。
    けど、しばらくしてから、あまりに納得のいく結果であることに気づいた。

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    Posted by ブクログ 2014年11月18日

    ピダハンという全く想像できない書名が気になって手に取った。
    異文化コミュニケーション関連の本を読み漁ろうとしていたのでちょうどよかった。でもこれ、多分ラスボス級の異文化度ですね。
    自身を喪失せずに、相手を受け入れられる筆者がうらやましい。

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    Posted by ブクログ 2014年06月05日

    普遍文法にはなんとなく違和感があった。この本を読んで、胸がすくような思い。
    私はピダハンの世界で暮らすことはできないだろう。でも時代の一番先でとがり続ける必要もない。

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    Posted by ブクログ 2013年09月14日

    書籍の読後感に、
    これだけの沈黙と狼狽を同時に感じせしめるというのは非常に稀で、
    ここに記す今も、その整理は全くできていない。

    全き環社会が存在し、そこに住む者が皆笑顔にあふれているのならば、進歩や他者の概念すらそこに介入する余地はなく、またその必要がない。

    人間がとるべき行動は、環境によって規...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年10月19日

    ピダハン言語の直接体験の原則とは「直に体験したことでない限り、それに関する話はほとんど無意味になる」といことだ。これでは、主として現存する人が誰もじかに目撃していない遠い過去の出来事・・・実証を要求されたら創世神話など成り立たない。
    ピダハンに罪の概念はないし、人類やまして自分たちを「矯正」しなけれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月17日

    文化と言語によって自分(人間)の思考回路が作られているというのは感じていても、この本の中で何度も自分の言語に関する常識をひっくり返された。
    「直接体験の原理」。ピダハンが未開の地の原住民族ではあっても、彼らを魅力的にするのは全てこの原理なんだって最後にストンと来るのはとても面白い。
    言語学としても面...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月08日

    ピダハンという少数民族のみが用いる言語の研究者の話.ピダハン語には直接体験の原理が有り,ピダハンが実際に見たものしか言語化することはなく,夢や精霊についてもその例外ではなく,彼らの世界は文字通りに見た世界でできている.このような言語に触れることによって著者は自らの信仰の欠点に気づいて,進行を捨てるこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月11日

    キリスト教であった著者が、ピダハンという民族に布教しに彼らの世界へ足を踏み入れた。彼らと共に生活していく中で、何にも縛られず、自然と共に共存する今を楽しむ生き方に惚れ込み、今まで生きかたの座標を与えてくれていた宗教を捨て、彼らと共に生きることを決断した。


    私達が過ごしている文明社会は、元々人類が...続きを読む

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