作品一覧

  • 言語の起源 人類の最も偉大な発明
    3.7
    言葉はなぜ、生まれたのか?人類史上最も偉大な発明である「言語」。その起源をめぐっては、これまで様々な議論が交わされてきた。言語はいつ、誰が最初に使いはじめたのか? 人は言語を突然変異によって獲得したのか、それとも漸進的な変化によって身につけたのか? そもそも、他の動物のコミュニケーションと人間の言語は何が違うのか――すなわち、言語とは何か?ノーム・チョムスキーが提唱した生成文法への反証であるとされた「ピダハン語」の研究で一躍有名となった、異端の言語学者ダニエル・L・エヴェレットが、言語学のみならず、人類学、考古学、脳科学などの知見をもとに、上記の問いすべてに答えを出す。著者渾身の一冊。

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  • ピダハン――「言語本能」を超える文化と世界観
    4.4
    1巻3,740円 (税込)
    著者のピダハン研究を、認知科学者S・ピンカーは「パーティーに投げ込まれた爆弾」と評した。ピダハンはアマゾンの奥地に暮らす少数民族。400人を割るという彼らの文化が、チョムスキー以来の言語学のパラダイムである「言語本能」論を揺るがす論争を巻き起こしたという。本書はピダハンの言語とユニークな認知世界を描きだす科学ノンフィクション。それを30年がかりで調べた著者自身の奮闘ぶりも交え、ユーモアたっぷりに語られる。驚きあり笑いありで読み進むうち、私たち自身に巣食う西欧的な普遍幻想が根底から崩れはじめる。とにかく驚きは言語だけではないのだ。ピダハンの文化には「右と左」や、数の概念、色の名前さえも存在しない。神も、創世神話もない。この文化が何百年にもわたって文明の影響に抵抗できた理由、そしてピダハンの生活と言語の特徴すべての源でもある、彼らの堅固な哲学とは……? 著者はもともと福音派の献身的な伝道師としてピダハンの村に赴いた。それがピダハンの世界観に衝撃を受け、逆に無神論へと導かれてしまう。ピダハンを知ってから言語学者としても主流のアプローチとは袂を分かち、本書でも普遍文法への批判を正面から展開している。

ユーザーレビュー

  • ピダハン――「言語本能」を超える文化と世界観

    Posted by ブクログ

    ピダハンが教えてくれたこと、それは「生きる」とは何か、「幸せ」とは何か、ということ。
    言語学研究にとって貴重な進展をもたらしてくれたこと、のみならず人間としての在り方についても教えてくれた。

    まず、本書ではピダハン語の研究によって、チョムスキーが提唱した普遍文法の説を否定している。

    普遍文法説とは、すべての言語が普遍的な文法で説明でき、それは私たちの脳、遺伝子にあらかじめそのようにインプットされているからで、わたしたちは育った環境に応じて最低限のルールに従って(英語や日本語)言語を発話しているというもの。

    どの言語にも共通の品詞があるなどの共通のルールがあることや、リカージョンといわれる

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    2025年07月29日
  • ピダハン――「言語本能」を超える文化と世界観

    Posted by ブクログ

    面白い
    言語学の本だけど小説っぽく読める
    不思議文化に触れられて刺激的だった
    言語学パートは専門的でむつかしい

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    2025年03月17日
  • ピダハン――「言語本能」を超える文化と世界観

    Posted by ブクログ

    現在起こっていることしか伝えない価値観。
    子どもが包丁を使っていても危険と言って遠ざけない、切り傷ができても手当てをしてしかる。自律して生きていく。
    川で出産して、子どもが出てこなくて苦しんでいても親の助けがなければまわりは助けないで亡くなっていく。
    それでいて幸せに過ごしているという、価値観とは何か、幸せに生きるとは何かと考えさせられる本でした。

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    2024年11月24日
  • 言語の起源 人類の最も偉大な発明

    Posted by ブクログ

    ホモ・エレクトゥスから紐解く言語の起源。言語は文化が育む。人類言語学を堪能しました。ピダハンに続き、とても良い本にめぐり逢いました。

    0
    2024年10月28日
  • ピダハン――「言語本能」を超える文化と世界観

    Posted by ブクログ

    チョムスキーの言語理論に真っ向から異を唱える本書は、特に言語学を学ぶ人皆さんに読んでほしいと思います。絶対一読の価値があります。

    0
    2024年10月06日

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