中央公論新社の検索結果

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  • マルゴの調停人
    3.5
    ごくフツーの高校生ケンは、父に会うために訪れたブエノスアイレスで事件に巻き込まれる。どうやら彼は「人ならぬもの」の諍いをおさめる「調停人」候補のようで……。第4回C★NOVELS大賞特別賞受賞作。
  • シュレディンガーの哲学する猫
    3.5
    ある日作家のもとに現れた、哲学者の言葉を語る不思議な猫。「語の意味とは何か?」「〈私〉は誰?」――哲学の諸問題を、猫と作家が案内する。サルトル、ウィトゲンシュタイン、ハイデガー、小林秀雄……古今東西の哲学者、思想家たちの核心を紹介。時空を旅する猫とでかける、「究極の知」への冒険ファンタジー。
  • 遮断 警視庁失踪課・高城賢吾
    3.5
    厚労省高級官僚である六条舞の父親が失踪した。事件性はないと思われたが、一億円の身代金要求が届き様相は一変する。現金を用意して引き渡しに挑むものの、あえなく失敗に終わる。同時期にくせ者新メンバー田口はインド人技術者の失踪事件を調べていた。鍵は外国人労働者の就労斡旋なのか。二つの事件の関係は?書き下ろし長篇第七弾。
  • 卍の殺人
    3.5
    荻原亮子は恋人の安東匠とともに彼の実家を訪れた。その旧家は二つの棟で卍形を構成する異形の館。住人も老婆を頂点とした二つの家族に分かれ、微妙な関係を保っていた。匠はこの家との訣別を宣言するために戻ってきたのだが、次々に怪死事件が起こり……。 謎にみちた邸がおこす惨劇は、思いがけない展開をみせる!著者のデビュー作。
  • 他殺の効用
    3.5
    生命保険加入丸一年まで、わずか二日を残し会社社長が自殺した。当然保険金は支払われない。自殺のはずがないと、調査を依頼しに来た会社重役の話に、疑念を抱いた浅見光彦は、事件解明に乗り出すが、そこには驚きの真相が……!? 浅見光彦シリーズ二話を含む、全五話を収録した傑作短編集!
  • 手習重兵衛 黒い薬売り
    3.5
    婚約したおそのを伴い、故郷の諏訪に帰った重兵衛。ところが実家の興津家では、家督を継いだ輔之進の妻・吉乃と侍女のお以知が行方しれずになっていた。一方、江戸の白金堂には、重兵衛の留守中、日月斎という怪しげな薬売りが住み着いていた。
  • 波紋 警視庁失踪課・高城賢吾
    3.5
    ある事件で昇進の道を絶たれた阿比留は、法月の異動を止めようとせず、失踪課内部には亀裂が広がりつつあった。腐る高城に法月は五年前に交通事故現場から消えた男に関する事件の解決を託す。高城の調査が始まった直後、男が勤めていた会社で爆発事件が発生。犯行声明には失踪した男の署名が記されていた! 緊迫の書き下ろし長篇第六弾
  • 祟神の郷 万波霊障事件日誌
    3.5
    伝説の生きる地方都市・隠神市に起きた異変――神隠しが相次ぎ、闇に潜むモノが人に牙を剥く。原因を探る高校生・千尋が知り合った奇妙な集団は、東京にある除霊会社の社員だというが……?
  • 黎明の双星1
    3.5
    支配者たる聖典派、貧困に喘ぐ教会派。聖典派の代表・ランカスター家、教会派の首領・オニール家。リィーン・ランカスターとダグラス・オニール。二人の『邂逅』は運命だった――。
  • 邂逅 警視庁失踪課・高城賢吾
    3.5
    大学理事長が失踪したと捜索願が出された。しかし捜査を始めると母親の態度は一変、非協力的に。大学関係者も言を左右し、状況は遅々として掴めない。一方、女性の遺体が仙台で見つかり、法月の担当していた大学職員の失踪者だと判明した。胸に爆弾を抱えながら、自分を苛めるように捜査する法月を気遣う高城だが……。
  • 無言殺剣 野盗薙ぎ
    3.5
    突如江戸を発ち、中山道を西へ向かう謎の浪人・音無黙兵衛と伊之助、初美の三人。その目的を掴めぬまま、久世家・土井家それぞれの密偵も後を追う。道中、黙兵衛一行は野盗一味の襲撃を受け、伊之助が行方不明になる。書き下ろしシリーズ第四弾。
  • 夢の浮橋
    3.5
    若くして死んだ母そっくりの継母。主人公は継母へのあこがれと生母への思慕から、二人の存在を意識のなかでしだいに混乱させてゆく。谷崎文学における母恋物語の白眉。ほかに晩年のエッセイ四篇を収載。初文庫化。

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  • 帽子
    3.5
    1巻649円 (税込)
    末期癌に冒された妻の最後の願いとは……。妻を優しく励ます夫の切ない心情を描いた表題作。かつて自らの家に住み込み、家事見習いをしていた女性と再会した医師の心の揺れを描いた「買い物籠」など、日常生活に潜む〈非日常〉を精緻な文体で描いた珠玉の九篇。
  • 封印の紋章 翼を継ぐ者3
    3.5
    シュルベル、カーランド両国で高まる戦争の機運。二つの国に生きる、二人の少女は、争いを避けるため、それぞれの戦いに挑む! 一方、国内では教会を巡り、不穏な動きが加速していた。
  • 漂泊 警視庁失踪課・高城賢吾
    3.5
    ビル火災のバックドラフトに巻き込まれ負傷した明神。鎮火後の現場からは、殺しの痕跡のある身元不明の二遺体が出た。犯人による隠蔽目的の放火だったのか。傷つけられた仲間のため、高城は被害者の身元を洗う決意をする。調査の中で、ひとりは捜索願の出されていた作家ではないかとわかり、事態は思わぬ方向に進んでいく。書き下ろし長篇第四弾
  • 堕ちた山脈
    3.5
    正月休みで賑わう北アルプスを猛烈な低気圧が襲い、山岳遭難史上、未曾有の大量遭難者を出した。そんな中、悪天候を生き抜き無事生還した二つのパーティーがあったが…(表題作)。自らも山に登り青春を謳歌した著者が、アルプス連峰や中津渓谷などを舞台に描いた珠玉の山岳ミステリー短篇集。表題作のほか、「失われた岩壁」「虚偽の雪渓」「憎悪渓谷」「犯意の落丁」を収録。
  • 蒼穹のシディ アグラファ1
    3.5
    鷹のシディは蒼穹を舞う。空の下は果てしなく広がるリグリアの大地。隣国アティスによって侵攻され、混乱おさまらぬこの地に、新たな動乱の波が密かに押し寄せる。新シリーズ開幕!
  • 舌 天皇の料理番が語る奇食珍味
    3.5
    舌は味覚の器であり愛情の触覚でもある。半世紀以上を天皇の料理番として様々な食材を知り尽くした著者が、古今東西の箴言や寓意を織り交ぜながら、秘食・強精について大いに語り、イカモノ談義に華を咲かせる。また味と香りだけではなく歯切れや舌触りなどの触感に焦点をあてた名著。半世紀を経て復刊・初文庫化。
  • 将神の火焔陣 地久篇 長安異神伝
    3.5
    長安に妖火が舞った。唐王朝を滅し人間界と天界の全てを支配せんと古代帝王・炎帝が復活したのだ!!半神半人の英雄・二郎神君が炎帝に立ち向かうが…
  • 女帝の歴史を裏返す
    3.5
    女帝とは、しょうがなくの中継ぎではなく、政治力・外交力にも長けた国の大黒柱だった――従来の男中心史観の常識を鮮やかに裏返して、歴史小説の第一人者がその実態を描き出す。推古天皇から後桜町天皇まで、古代から江戸に生きた八人の女帝たちを通観し、隠された権力者たちの素顔に迫る。
  • 重光葵 上海事変から国連加盟まで
    3.5
    アメリカ戦艦ミズーリ号上で日本の降伏文書に調印した首席全権として有名な重光葵は、戦前・戦後を通じて、和平の調整役として東西を奔走しつづけた人であった。たとえば上海事変時の駐華公使、張鼓峰事件時の駐ソ大使、第二次世界大戦初期の駐英大使、太平洋戦争後期と戦後の日ソ交渉時、また国連加盟時の外相として外交の最前線にいて、国内外の懸案に常に真摯に対処した。その足跡を、残された膨大な手記、回想録を基に辿る。
  • 手習重兵衛 母恋い
    3.5
    江戸は白金村に戻り、手習所を再開した興津重兵衛。家主の娘おそのを妻に迎えるはずだったのが、重兵衛を仇と思いこんだ正体不明の女と同居する羽目に……。一方、村では半月ほど前から住み着いた謎の女が、男たちの好奇の的になっていた。
  • 手習重兵衛 隠し子の宿
    3.5
    おそのと正式に婚約を交わしたばかりの重兵衛だったが、朋友の作之助と吉原に行ったことが判明。さらに、隠し子がいることが村の噂となり、品川の女郎宿に出入りしているのも目撃され……。はたして重兵衛は、許嫁おそのに与えた誤解をとくことができるのか。(書き下ろし)
  • 桜花鬼譚
    3.5
    峻厳な山の谷間にある隠れ里に生まれた異能を持つ子どもは、神子と呼ばれ敬われていた。神子の桜弥は、里の平穏と引き替えに兄とも慕う藤哉を差し出せと迫る、謎の薬師に遭遇し……。
  • 砂漠の王子と風の精霊
    3.5
    砂漠の国の第二王子カマルの私室に盗賊が侵入。追い払おうとするカマルだが、なぜか兄に対する反逆罪で追われる身に。図らずも元凶の盗賊に命を救われ「《地の精霊》が兄に成り代わっている」と教えられる。優しかった兄を取り戻すため、半信半疑ながらも、精霊の命《輝命石》を求めて旅に出るカマル。だが、その行く手には地の精霊とその眷属が立ちふさがり……。第4回CN大賞特別賞受賞第一作、登場!
  • 紺碧のサリフィーラ
    3.5
    12年に一度、月蝕の夜だけ現れる神の島を目指す青年サリフ。身分を隠してなんとか商船に潜りこんだが、なぜか海軍が執拗に追いかけてきて……第4回C★NOVELS大賞特別賞受賞作!
  • 香港独立戦争 上
    3.5
    返還後、度重なる増税に香港住民の不満は爆発した。十万人規模の反対デモに、中国は香港を軍事封鎖、電気・水道・ガスを断絶させる。事態を看過できぬ旧宗主国が物資補給を計るが……。
  • 記憶の繭 おもひでや
    3.5
    穏やかな微笑みと手袋を常に手放さない店主テン、いつも明るいムードメーカーのクレオ、そして寡黙な「思い出」作家サナギ――個性的な三人が営む店【おもひでや】。様々な事情から助けを求める人びとに、「思い出」を商う。ほら、あなたの側にもきっと――世界の片隅に存在する小さなお店を舞台に繰り広げられるファンタジック・ストーリー。
  • ボーイスカウト 二〇世紀青少年運動の原型
    3.5
    英国軍人ベーデン-パウエル(B-P)は大英帝国の国力衰退を予感し、青少年運動「ボーイスカウト」を提起した。第一次世界大戦の予想を超えた惨状に、厭戦気分が蔓延し反戦運動が起きたため、B-Pはスカウトを国際的で平和的な野外活動団体へと路線転換したが、その方法論は彼の意に反して他国の為政者たちに利用されてしまう。大正時代に始まった日本の少年団運動にも大きな影響を与えた運動の軌跡を、B-Pの生涯とともに描く。
  • フラッタ・リンツ・ライフ Flutter into Life
    3.5
    沢山の命が、最後だけ、ほんの一瞬だけ、光ってから散っていくみたいだった――戦闘機を駆り、空に生き、地上での濁った生よりも輝くものを知っている「僕」たちの物語。転換の第四弾!
  • フジミさん最恐伝説 殺神鬼勧請
    3.5
    非神退治に失敗。自身の無力さを知り、悔恨の日々を送るフジミさん。次こそはと意気込むがなぜか声がかからない。戸惑うフジミさんだが、原因はどうも今にも噴火しそうな富士山にあるようで……。「非神」との戦いの行方は? シリーズ完結!
  • サイバースペースの著作権 知的財産は守れるのか
    3.5
    著作権は電子的コピー技術の高度化と普及により大きく変貌している。著作物はユーザーによって自由に切り貼りされ、インターネットによって全世界に配信されるようになった。著作物を扱う企業もユーザーもこの状況に困惑している。一方、G7諸国の掲げる情報産業政策は著作権の尊重を強調している。本書は、このような環境下にある著作権制度を、技術、法律、産業、芸術理念、国際関係の絡みのなかで考察したものである。
  • ぼんやり生きてはもったいない
    3.5
    お金をかけないでおしゃれに生きる秘訣は? 時間をうまく使う知恵は? 大病を乗り越えて「私」を見つめ直した人気エッセイストが、日々の暮らしをヒントに、最強の自己管理術を編み出した!? 腹巻きにこだわり、サンダルに腹をたてるのも、そして茶会に出席するのも糧となる。恥をかくのはもう恐れない。逆境に強くなる七箇条は必見!
  • ひなのころ
    3.5
    お雛様や、お人形とも話せた幼い日々、病弱な弟を抱える家族の中で、ひとり孤独を感じていた頃、将来が見えず惑い苛立った思春期。少女・風美にめぐる季節を切り取り、誰もが、心のなかに大事に持っている“あのころ”の物語を描き出す。期待の新鋭、初の文庫化!
  • ある市井の徒 越しかたは悲しくもの記録
    3.5
    大衆文学に多くの傑作を生んだ著者が、逆境にありながらも独学を重ね、東京で新聞記者となるまでの半生を淡々と語った自伝随筆。〈解説〉伊東昌輝
  • 50歳からの美食入門
    3.4
    食べ歩き歴30年、シェフが絶大な信頼を寄せるグルメガイド『東京最高のレストラン』編集長が教える、中高年のための外食入門。 「ひとりで楽しむ」「高級店、予約の取れない店じゃない店の楽しみ」「慣れて見えるオーダー手順」「サービス人とのコミュニケーション」「カウンター鮨の心得」「会食の店を選ぶコツ」――すべて教えます。50歳からの外食のすべてを凝縮した一冊。 ◎絶対的に信頼するお店100店を紹介!   ・ひとり客におすすめの居酒屋  ・ジャンルの仕上げに行くべき名店     ・体も心も健やかになる中華料理店    ・サービスも堪能したいレストラン  ・おすすめしたいお鮨屋さん    ・メニュー選びが楽しいアラカルト店   ・ジビエのおいしいレストラン    ・ハレの日に訪れてほしいフランス料理店   ・会食におすすめのレストラン   ◎プロ直伝 厳選 お取り寄せと手みやげリスト掲載   ◎(目次より) 第1章 入門編 人生を豊かにする食体験   世界随一のカウンター大国    あえて「レストラン道」があるとすれば  健康と美食は両立します  雷に打たれた「コート・ドール」の衝撃   第2章 美食都市・東京の30年   叱ってもらえた時代  潮目が変わった2000年代  SNSが界隈を成熟させた 第3章 実践編Ⅰ お店を楽しむマインドセット  イタリアンはミュージカル、フレンチはオペラ  鮨はライブ                  お好みで・カウンターで 鮨を楽しむ心得  第4章 実践編Ⅱ 味がわかるより大事なこと  「おいしい」は体験に紐づく       行き着いた唯一最大のマナー 「慣れてる」と思われる注文の手順 第5章 自分なりの最高のレストランと出合う   人間力を高める 二人でフレンチを2時間    常連になるには   お店探しの手の内、教えます   会食の店を選ぶコツ       そして料理を作りたくなる。取り寄せたくなる
  • 彼女たちに守られてきた
    3.4
    大好きだった児童文学やドーナツの思い出、“タメ口おじさん”や古くさいマニュアルへの違和感。私たちを勇気づけるエッセイ集。
  • レコンキスタ―「スペイン」を生んだ中世800年の戦争と平和
    3.4
    電子版は本文中の写真をすべてカラー写真に差し替えて掲載。 8世紀の初め、ジブラルタル海峡を渡ってイベリア半島、さらにフランスまでを席巻したイスラーム勢力。その後はキリスト教徒側が少しずつ押し戻し、1492年のグラナダ陥落でイスラーム勢力を駆逐した。この800年に及ぶ「聖戦」はレコンキスタの一語でまとめられてきた。だが、どちらの勢力も一枚岩ではなく、戦争と平和、寛容と不寛容、融和と軋轢が交錯していた。レコンキスタの全貌を明かす、初の通史。
  • 眠れる森の殺人者
    3.4
    ヴァイオリン教室に通う児童が白昼、忽然と消えた。児童が有名企業の社長令嬢であるため、警視庁は誘拐事件と判断、捜査本部を設置。音楽隊志望の鳴海桜子刑事と、捜査一課の音喜多弦も捜査を開始する。誘拐現場と容疑者の特定に成功し、表舞台から消えた音楽家を追う二人。だがそれは、もうひとつの犯罪と、桜子の父へと繋がり――。書き下ろし
  • 天国映画館
    3.4
    「あなたの人生に名シーンは、ありますか」。 記憶を失って天国を訪れた小野田。自分は死んだのだと悟った彼は、天国映画館の支配人・秋山に誘われ、一緒に働くことになる。 天国から新たな世界へ旅立つ人の人生を上映するこの映画館で、様々な人生を観るうちに、小野田の記憶と心に変化が訪れてゆく。 そして、自分の人生の映画フィルムが、ついに届いた。 その映画は、彼自身はもちろん、観客たち誰もが思いもよらぬ人生で――。
  • 100%合法だが、健康によくない商品の売り方 多国籍タバコ企業の弁護士、世界を行く
    3.4
    タバコ産業は依然繁栄している。この激しい攻撃にもかかわらず――。多国籍タバコ企業の社内弁護士の魅力的な語り口によって明らかになる、タバコをめぐるビジネスのパラドックスに満ちたその内幕。主人公の在籍した企業は、JT(日本たばこ産業)が買収! イギリス、アイルランド、スペイン、カザフスタン、スイス……と世界各国事情も満載。
  • 怨霊とは何か 菅原道真・平将門・崇徳院
    3.4
    電子版は本文中の写真を多数カラー写真に差し替えて掲載。 怨霊とは死後に落ち着くところのない霊魂である。古来、日本では怨霊が憑依することによって、個人的な祟りにとどまらず、疫病や天変地異など社会に甚大な被害がもたらされると信じられてきた。三大怨霊と称される菅原道真、平将門、崇徳院は死後、いかに人々を恐怖に陥れたのか。そして、どのように鎮魂がなされたのか。霊魂の存在から説き起こし、怨霊の誕生とその終焉、さらに近代の霊魂文化まで概観する。
  • 無意味なものと不気味なもの
    3.4
    「あれはいったい何だったのだろう――?」 過去の人生において遭遇した、明確な恐怖とは言いがたい、けれど忘れることのできない記憶や小説。 大ヒット作『恐怖の正体』(中公新書)で話題を呼んだ作家・精神科医である著者が、精神の根源に触れるそうした〈恐怖寸前〉の〈無意味で不気味なものたち〉に惹かれて渉猟した、異色の文学エッセイにして読書案内。 刊行以来、ホラーや幻想文学の実作者を中心に、多くの読者から絶賛を得てきた名著に、書き下ろしの新章を増補した新版。 誰もが体験しながら、ふだんの日常においては意識の底に沈められがちな〈あれ〉を求めて……読めばきっと、あなたも語りたくなる。 推薦・澤村伊智 解説・朝宮運河 【目次】 文庫版のためのまえがき まえがき 1 隠蔽された顔――N・ホーソーン『牧師の黒のベール』 2 本物そっくり――河野多惠子『半所有者』 3 糞と翼――パトリック・マグラア『長靴の物語』 4 姿勢と連想――古井由吉『仁摩』 5 受話器を握る怪物――H・P・ラヴクラフト『ランドルフ・カーターの陳述』 6 孤独な日々――日影丈吉『旅は道づれ』 7 南洋の郵便配達夫――J・M・スコット『人魚とビスケット』 8 描きかけの風景画――藤枝静男『風景小説』 9 墜落する人――レイ・ブラッドベリ『目かくし運転』 10 救われたい気持ち――高井有一『夜の音』 11 果てしない日々――クレイ・レイノルズ『消えた娘』 12 世界の構造――富岡多惠子『遠い空』 13 グロテスク考――カースン・マッカラーズ『黄金の眼に映るもの』 14 うふふ。――車谷長吉『忌中』 16 昆虫的――内田百閒『殺生』+ブルーノ・シュルツ『父の最後の逃亡』 16 入り込んでくる人――庄野潤三『黒い牧師』 あとがき 解説 朝宮運河 〈本書は、無意味なものと不気味なものにまつわる探求報告であり、「あれはいったい何だったのだろう」という呟きの執拗な反復である。もし読者諸氏にも「あれはいったい何だったのだろう」との文言が病原菌のように感染すれば、著者としては嬉しい。寂しさがまぎれ、この世界に生を営んでいくことの不安を、幾分なりとも忘れさせてくれそうだからである。……〉(「まえがき」より)
  • 女の旅―幕末維新から明治期の11人
    3.4
    江戸期以前、女性が一人で旅することは難しかった。身の危険、歩きという制約、何より、男に付き従う姿こそ美徳とされたからだろう。だが、明治維新による文明開化以降、女性たちの旅は少しずつ広まっていく。本書は、日記、手記、聞き書きなどの記録から、全国漂泊、京都への出奔、遊説、米国留学、富士山越冬、蒙古行などの足取りを再現。男尊女卑の風潮が強いなか、時代に立ち向かった女性たちの人生を描く。
  • 唐―東ユーラシアの大帝国
    3.4
    1巻1,210円 (税込)
    六一八年、李淵(高祖)が隋末の争乱の中から、唐を建国。太宗、高宗の時代に突厥・高句麗を破り、最盛期を築く。武則天、玄宗の治世は国際色豊かな文化を生み、大帝国の偉容をほこった。安史の乱以降は宦官支配や政争により混乱し、遊牧勢力と流賊の反乱に圧され、九〇七年に滅亡した。本書では、歴代皇帝の事績を軸に、対外戦争、経済、社会制度、宮廷内の権謀術数を活写。東ユーラシア帝国二九〇年の興亡を巨細に描く。
  • 世界カフェ紀行 5分で巡る50の想い出
    3.4
    珈琲、紅茶、ほかほかココアにご褒美ビール。世界中どこでも、カフェには誰かの特別な想い出がある――。自宅で、電車で、休憩中に、読めばほっこり旅気分。作家、学者に映画監督、各界著名人が寄稿するBunkamuraの名物誌『ドゥ マゴ通信』から生まれた、香気立ち上るカフェ・エッセイ全50篇。〈まえがき〉中条省平 ◆著者一覧◆ ・中条省平 ・野田秀樹 ・富士川義之 ・河村錠一郎 ・鈴木清順 ・鶴岡真弓 ・三木宮彦 ・辻 邦生 ・鈴木布美子 ・岸田 秀 ・佐藤亜紀 ・久世光彦 ・池内 紀 ・蓮實重彦 ・中村真一郎 ・養老孟司 ・秋山祐徳太子 ・川成 洋 ・須賀敦子 ・出口裕弘 ・亀山郁夫 ・島田雅彦 ・護 雅夫 ・山内昌之 ・中沢新一 ・堀内 勝 ・澤田 直 ・蜷川幸雄 ・南 伸坊 ・西江雅之 ・巖谷國士 ・松浦美奈 ・森本哲郎 ・吉本隆明 ・赤瀬川源平 ・鷲田清一 ・横尾忠則 ・松山 巖 ・吉田加南子 ・城山三郎 ・柴田元幸 ・上野昴志 ・中田耕治 ・樺山紘一 ・いとうせいこう ・関川夏央 ・杉山 晃 ・今福龍太 ・末延芳晴 ・安西水丸 (順不同)
  • 評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」
    3.4
    【目次】 まえがき プロローグ 第一章 ナンシー関の才能とその影響力 ・作家 宮部みゆきの場合 ・天性の観察眼と「規格外」という自意識 ・「後悔はしないのか」 ・テレビプロビューサー 土屋敏男の場合 ・視聴率とは別の、もう一つの指針 ・コラムニスト 小田嶋隆の場合 ・視聴者と同じ目線の高さ ・イラストレーター 山藤章二の場合 ・“自己批判"という新しいジャンル 第二章 <ナンシー関>が誕生するまで ・照れ屋のちょっと変わった女の子 ・「ホットドッグ・プレス」での初仕事 ・改行なしのコラム原稿 ・たけしの「オールナイトニッポン」の影響 ・マブダチとの出会い ・丁稚で勝負 ・消しゴムを彫って生きる覚悟 ・「ビックリハウス」に単身で売り込みに行く ・「ミュージック・マガジン」の表紙に抜擢 ・自分自身の物差し ・独自のスタイルが完成 第三章 青森での関直美 ・子どもころから「大人」 ・実家でのナンシー ・クラスの中の“最後の砦" ・マツコとの鼎談 ・高校受験に失敗 ・サブカルチャーに傾倒 ・「演歌はいいけど、精神的演歌は嫌だ」 ・はじめて消しゴムハンコを彫る ・投稿ハガキが読まれ、拍手喝采 第四章 旅するナンシー、歌うナンシー ・香港でパーマをかける ・ハンコとスタンプ台を持ち歩く ・台湾社員旅行の過酷すぎるスケジュール ・「今考えれば、いいこと浮かぶかも」 ・ナンシーのバンド時代 ・染之助・染太郎の前座でバンドデビュー ・なぜか「嫌いじゃなくなった」カラオケ ・サブカル好きなお相撲さんと出会う ・憧れのムーンライダーズに緊張 ・いくつもあったカラオケの十八番 ・免許持つ人、持たぬ人 ・箱根への日帰りドライブ 第五章 ナンシー関の全盛期 ・はじめての単行本 ・愛用の消しゴム ・「噂の真相」での連載開始 ・見えるものしか見ない「顔面至上主義」 ・日常生活では「人の顔など見ちゃいない」 ・永ちゃんのコンサートに「潜入」 ・「フォーエバー毒蝮」 ・「テレビには出ない」という決断 ・本領発揮のプロレス技 ・ページはじまって以来の抗議の投書 ・大月隆寛との対談「地獄で仏」 ・ナンシーの外見と文章 ・週刊誌コラム連載で全国区に ・テレビコラムを主戦場に定めて ・デープ・スペクターとの論争 ・松本の外したような笑いのセンス ・定点観測の視点 ・リリー・フランキーとの対談「小さなスナック」 ・ワンアンドオンリーの存在感 エピローグ あとがきにかえて <巻末インタビュー> マツコから見たナンシー 〈解説〉 ナンシー関と雑誌の時代 与那原恵
  • 蓬莱島余談 台湾・客船紀行集
    3.4
    台湾はいつでも小鳥が啼いている。お正月に朝顔が咲き出す。まあ一ぺん来て御覧なさい――一九三九年十一月、精糖会社専務の友人に招かれ、鉄路で縦断した台湾紀行をはじめ、日本郵船の嘱託として主宰した船上座談会など、太平洋戦争開戦前夜の客船周遊記を集成。文庫オリジナル。 〈解説〉川本三郎 (目次より) Ⅰ 不心得/大和丸/東支那海/屏東の蕃屋/小列車/基隆の結滞/時化/砂糖黍/玄冬観桜の宴/バナナの菓子/蟻と砂糖/戻り道/船の御馳走/航路案内/迎暑/神風機余録/蕃さんと私/ * 当世漫語(昭和十四年十二月)/蓬莱島余談(昭和十五年七月) Ⅱ 波光漫筆 鎌倉丸周遊ノ一/入船の記 鎌倉丸周遊ノ二/三ノ宮の乞食 鎌倉丸周遊ノ三 /風穴 鎌倉丸周遊ノ四/山火事/流民/岸壁の浪枕/出船の記/門司の八幡丸/タンタルス/波のうねうね Ⅲ 新造/婦人接待係/沖の稲妻/虎を描いて/狗に類する/しっぽり濡るる 〈解説〉川本三郎
  • ストロベリー・フィールズ
    3.4
    「僕が今、女を感じてるのは、夏子先生だけです」  出版社社長・月川の後妻となった夏子は、夫の連れ子・りえの継母として、そして自らもクリニックを開業する女医として、七年余りの月日を平穏に過ごしてきた。しかし、りえの友人でロック・バーでバイトをする青年・旬と出会い、その危険なまでの若さに触れた夏子は、目を背けてきた己の渇きに気づかされてゆく……。  ひとりの女性の陶酔と孤独を描く傑作長篇。  〈解説〉稲葉真弓 〔著者のことば〕  誰もが、あからさまに「家族」の大切さを叫ぶ時代になって久しい。「家族」は人間にとって、最小単位の砦であり、「家族愛」ほど、愛の深さにおいて意味のある、健全で価値の高いものはないと見なされている。  とてつもなく嬉しいことが起こる。真っ先に誰に知らせたいですか、と聞かれる。誰もが「両親」「夫」もしくは「妻」「子供」と答える。  その健全さは微笑ましく、未来永劫、消えることはないかのように思われて、しかし、同時に、その健全な場所でこそ、人は苛立ったり、憎んだり、絶望したり、孤独の淵をさまよったりするのである。そこに「家族」がはらむ「魔」の部分がある。  (読売新聞2009年1月13日付、連載完結インタビューより抜粋)
  • 朝嵐
    3.4
    齢十七で九州を平定。 島流し先を支配して叛逆。 弓矢だけで軍船を撃沈。 名を源鎮西八郎為朝。 この男こそ日本史上最強。 「こやつは武士として使い物にならぬ」。その一言が男を怪物へと変貌させた。源八郎為朝。異常な弓の鍛錬を続けたこの男は、父に送りこまれた九州を齢十七で平定し、「鎮西八郎」と呼ばれ日ノ本を震撼させた。やがて巻き起こる天下を二分する保元の乱。為朝の前に立ちはだかるのは平清盛、そして唯一彼が恐れた兄・源義朝であった。 源平の時代を駆け抜けた最強の武士の生涯を描く、驚愕の弓豪歴史小説!
  • まんぷく旅籠 朝日屋 なんきん餡と三角卵焼き
    3.4
    「てめえに売る魚なんかねえ! とっとと帰れ!」日本橋魚河岸で怒声を浴びた慎介とちはる。振り向くと仲買人の鉄太が仁王立ちしていた。うまい料理とおもてなしで客足を取り戻した旅籠「朝日屋」に対し、鉄太は拭えぬ怒りを抱えていた――(第一話「まことの味」)挫折の味を知る人が笑顔を取り戻す朝日屋、今日も開店! 文庫書き下ろし 目次 第一話 まことの味 第二話 幸せの膳 第三話 小さな日輪 第四話 一陽来復の朝
  • 「超」メモ革命 個人用クラウドで、仕事と生活を一変させる
    3.4
    紙片に「メモ」をとったらその紙片がなくなって困ってしまった。こんな経験が、誰にもあるだろう。忘れないように書きとめたり、ちょっとしたことを思いついて書いたりする「メモ」。本書は、そんなふつうの「メモ」を、スマートフォンなどのデジタルデバイスを使って、気軽にクラウドにあげ、有能な個人秘書のような存在=「超」アーカイブを手に入れようという提案である。そうすれば、情報洪水のなか、来たるべき技術革新の時代を生き抜くことができる。
  • 利休の死 戦国時代小説集
    3.4
    天正十年(一五八二)、武田が滅び、信長は本能寺で倒れ、それに代わった光秀が討たれ、天下は秀吉の手中へと動き出す――。桶狭間の戦い(一五六〇)から天目山の戦い、利休の死(九一)まで戦国乱世の三十年を十一篇の短篇で描く。出来事の年代順に編集した文庫オリジナル小説集。  〈解説〉末國善己 【目次】 桶狭間/篝火/平蜘蛛の釜/信康自刃/天正十年元旦/天目山の雲/信松尼記/森蘭丸/幽鬼/佐治与九郎覚書/利休の死
  • 屋根裏博物館の事件簿
    3.4
    1巻748円 (税込)
    渋沢栄一の孫・敬三が作った私設博物館では民具の蒐集、研究と「日本民俗学」の研究が新たに進められていた。山形の奇妙な婚礼絵馬、南伊豆の不穏な正月行事を調査するのは、幼い頃、敬三に拾われた記憶喪失の少女・あづみ。相棒の林常彦とともにこの博物館に持ち込まれる謎を解く中で、あづみ自身の封印された記憶が蘇る――。
  • アクセス
    3.4
    親友の自殺は自分のせい。悲しみに暮れる可奈子の携帯が着信した。悪意に満ちた声が言う、「お前が殺したんだよ」と――。すべての始まりは、誰かを勧誘すれば無料となるプロバイダ「2mb.net」。登録した高校生たちに襲いかかる殺人の連鎖。仮想現実を支配する「極限の悪意」を相手に、生き残りを賭けた壮絶な戦いが始まった!
  • 天才の考え方 藤井聡太とは何者か?
    3.4
    「直感95%」のひふみんが、「AI」を駆使する現役最強棋士の渡辺明に挑戦状! 令和の将棋界は戦国時代である。若手棋士が虎視眈々とタイトル獲得を狙う。AIを駆使し研究に余念がない。もはや将棋界は新時代に突入した。そして、中学生棋士の藤井聡太とは何者なのか?本書は、AI世代最強の渡辺明棋士とアナログ世代代表の加藤一二三棋士が平常心、集中力、決断力など勝負哲学をすべて公開。二人の「天才」が、天才になるための極意を語り合う「公開対局」が初めて実現!! 天才の考え方が分かる一冊。
  • 桂太郎 外に帝国主義、内に立憲主義
    3.4
    日本最長の八年に及ぶ首相在任期間を誇った桂太郎。三度の政権下、日露戦争、韓国併合と、外には帝国主義政策を断行、内には伊藤博文らの次世代として、最後には政党結成に動く。山県有朋の“傀儡”と、低く評価されてきた桂だが、軍人出身ながら、軍の予算を抑制、国家全体の利益を最優先し、緊縮財政を追求し続ける。時代の制約の中、「ニコポン」と呼ばれた調整型政治家が求めたものは何か――。その全貌を描く。
  • 愛の色いろ
    3.4
    1巻1,760円 (税込)
    このシェアハウスで暮らす条件はただ一つ。 複数愛者(ポリアモリスト)であること。 ポリアモリーとは、性別を問わず、複数の人を同時に、誠実に愛するライフスタイルのこと。 一つ屋根の下で暮らす四人の男女。彼らが選択する生き方の先に見つけた新しい愛の形。愛とはなにかを問う書き下ろし小説。
  • この色を閉じ込める
    3.4
    恐怖度&驚愕度No.1 『ため息に溺れる』大幅超えのラストがあなたを待ち受ける。 立川署の刑事である薫と赤川は、管轄内で死亡した神田歩美の日記を見つける。そこに記されていたのは我が子の成長記録。歩美の息子・春樹は、日記が書かれる十年前に死んだはずなのに――。不審に思った二人は、歩美が暮らしていた二荘村を訪れる。だが滞在中、村内で殺人事件が発生。住人たちからは「犯人は春樹だ」という声が……。
  • ほんとうの「哲学」の話をしよう 哲学者と広告マンの対話
    3.4
    世界の謎を解くSF小説を読むかのような、スリリングな哲学体験 ――生命・情報テクノロジーが急速に進化し、広告化する現代において、いかに考え、いかに伝えるか。 「人生とは何ぞや?」と暗い顔して問うてみたり、学説を列記したりする。「そんな哲学、そろそろやめませんか?」というのが、本書の基本的なメッセージです。テクノロジーの飛躍的な発展によって、いま人間を取り巻く環境が大きく変化しています。常識や従来の考え方が有効性を失い、ビジネスをめぐる急速な変化に対し、最近企業では、根本的かつ普遍的な価値を問う「哲学的アプローチ」が注目、模索されています。 哲学と広告といえば、今まで重なることのない無縁の領域と見なされてきました。本書では、「コンセプトを創造する」という、フランスの哲学者ジル・ドゥルーズの言葉に着目して、広告と哲学の新たな可能性をとらえ直すことにしました。偉大な哲学者たちは魅力的なコンセプトを発明し、多くの読者(客)を獲得する卓越した広告マンでもあったのです。 若き俊英マルクス・ガブリエルが提唱する新実在論などの哲学の新しい潮流、ビッグデータを蓄積して人間の心と脳に接近する広告の趨勢、人類の未来予想も、本書のなかで探求しました。 さあ、ページをめくって、ほんとうの「哲学」をめぐる物語の旅へ出発しよう。
  • 孤絶 家族内事件
    3.4
    「なぜ、助けを求められなかったのか?」介護殺人、ひきこもり、児童虐待、孤立死……周囲に相談できず、問題を内に抱え込んでしまった家族に起きた悲劇。背景には、限界まで追い込まれた当事者の苦悩があった。結愛ちゃん、心愛さんらの虐待死、元農水省次官の長男刺殺など、頻発する痛ましい事件の底流にあるものを探る。 目次 第1部 介護の果て 第2部 親の苦悩 第3部 幼い犠牲 第4部 気づかれぬ死 第5部 海外の現場から
  • 決断 会社辞めるか辞めないか
    3.4
    「このまま定年を迎えるか、それとも転職してもう一花咲かせるか」と悩みがちなミドルエイジ。今やテクノロジーやグローバリズムの影響で、会社どころか業界ごと消える可能性まであるし、ますます悩みは深い。一方、そうした激変が既に起きているのがメディア業界だと著者は指摘する。注目のメディア人はなぜ「決断」した? 同僚や家族はどう反応した? そしてお金はどうなった? 激動の今こそ、目利き人の「決断」に学べ!
  • レギオニス 秀吉の躍進
    3.4
    織田家の軍団長(レガトゥス・レギオニス)で、最後に生き残るのは誰だ? 畿内の広範囲を勢力下に置く三好三人衆を降し、足利義昭を奉じて京に入った信長。主に上洛戦の先鋒を命じられるなど、その信頼を取り戻しつつある柴田権六勝家は、家中での存在感を増していく。だが、「天下布武」に邁進する信長に付き従う勝家らの前に、北近江の浅井長政、越前の朝倉義景、越後の上杉謙信、石山本願寺、一向一揆など、多くの敵が立ちはだかるのであった――。 武将たちの出世争いを描き、働くすべての人が感涙必至の大好評戦国絵巻、第三弾。「戦国の家は、まるで現代の会社だ!」
  • 猫がかわいくなかったら
    3.4
    1巻748円 (税込)
    定年まで、あと四年――。長らく会社の花形部門で働いてきた吉岡だが、ここ数年はデータ管理の閑職についている。年齢なりに、体調ははっきりと怪しくなってきた。娘が就職して家を出た今となっては、妻の多恵子と共に静かに老いていくだけの毎日だ。ところが、近所に住む望月夫妻が二人とも入院したことから、状況が一変。彼らが飼っている老猫をどうするかを巡って、町内は大騒ぎとなる。望月夫妻が住むアパートの大家も、警官も救急隊員も生活支援課も、救いの手を差し伸べようとはしない。ある理由から、この猫を引き取ることができない吉岡と多恵子の選択は……。 誰もが身につまされること間違いなしの、ユーモアと愛情に満ちた人間ドラマ。 【目次】 日曜日に (その1)/他生の縁/望月盛衰史/日曜日に (その2)/吉岡家の猫/猫に通う/祇園精舎の鐘の声/里親さがし/最後に見た姿/奇特な人/深き淵より/静かな夜のために
  • となりの女神
    3.4
    無人島の清掃作業という奇妙なアルバイトに採用されたのは、僕と売れないお笑い芸人。その島は人間の上陸が禁止されているため、二人は「猿」と「山犬」と名付けられた。そして上陸すると、そこには生き神様として扱われる一人の少女がいた……。
  • 斎宮―伊勢斎王たちの生きた古代史
    3.4
    天皇の代替わりごとに占いで選ばれ、伊勢神宮に仕える未婚の皇女――それが斎王であり、その住まいが斎宮である。飛鳥時代から鎌倉時代まで六六〇年にわたって続いた斎宮を、あらゆる角度から紹介し、斎王一人一人の素顔に迫る。『伊勢物語』のモデルとなった斎王、皇后となり怨霊となった斎王、悲恋に泣いた斎王……彼女たちは都を離れた伊勢で何を祈り、何を思って人生を送ったのか。古代史の新たな姿が浮かびあがる。
  • 酒は人の上に人を造らず
    3.4
    『土佐日記』の作者・紀貫之は、国司の任を終えた送別の宴で連日、熱烈に歓待された。酒好きが多く、酔うほどに胸襟を開く土地柄なれば、開放的な酒宴は今なお健在、と高知出身の著者は言う。福沢諭吉の名言ならぬ「酒は人の上に人を造らず」を地でいく著者は、東京の下町をはじめ、北海道、福島、京都、愛媛、熊本など各地を訪ね、出会った人たちと縁を結ぶ。酒場の風情と人間模様を描く、読みごたえたっぷりの紀行エッセイ。
  • ひぐまのキッチン
    3.4
    「ひぐま」こと樋口まりあは23歳。学業優秀だったにもかかわらず、人見知りの性格が災いしてか、就活をことごとく失敗し、冴えない日々を過ごしていた。 そんなある日、祖母の紹介で、商社の面接を受けることに。そこは、米、粉、砂糖などを扱う、「コメヘン」という小さな食品商社だった。食品商社なら、大学で学んだ応用化学の知識を生かせるのではないかと意気込むまりあだったが、採用はよもやの社長秘書。 入社したまりあは、通常の秘書業務に加え、ときに取引相手に、ときに社長の友人に、料理をふるまうことになる――。 数々の児童文学賞を受賞した著者が贈る、心にも「おいしい」お仕事小説。 【目次】 商社コメヘン 引き継ぎのお好み焼き 苦しまぎれのTKG 愛しのオムライス つめたいおにぎり ふるさとの鬼まんじゅう
  • 面倒くさい女たち
    3.4
    職場にはびこる「ババアの壁」の実態と発生原因を探り、その解決法を考える。なぜ、女性政治家は失敗するのか? なぜ、女性上司は女性部下に厳しいのか? なぜ、女の会議は長いのか? なぜ、女はセクハラにノー!と言えないのか? 職場や社会に氾濫し増殖する「面倒くさい女たち」を実証研究や理論などから紐解く。女性の扱いに悩む男性上司、男性社員の必読の一冊。
  • ただいま家事見習い中 ハウスワーク代行・亜美の日記
    3.4
    大学生の樋口亜美は、ひょんなことから家事代行会社でアルバイトをすることになった。初仕事は犬の散歩。当日の朝、時計が止まってしまい遅刻をする亜美だったが、誠実な人柄から依頼主の信頼を勝ち取り事なきを得る。しかし後日、亜美が散歩をさせた犬が近所の子供に噛み付き、近隣トラブルに発展しているとの苦情が寄せられた。噛み付いたりしていないと確信する亜美は、このトラブルを解決できるのか――。他二篇。見た目とは違う鋭い推理力の持ち主・亜美が、今日も派遣先で大活躍!
  • 税務署員がこっそり教えるお金の裏ワザ サラリーマン最強の蓄財術
    3.4
    ○なぜ若くして持ち家が? ○年金を自分で増やす方法 ○自治体の制度を使い倒せ ○上手な「借金術」……税務署員は決して高くはない給料で、裕福な生活をしている。なぜなら彼らは、調査相手の金持ちや事業家の蓄財術を知り尽くしているからだ。ほんのちょっとの知識と手間で、家計はかなり違ってくる。元国税調査官が秘密を明かす人気シリーズ。
  • キャリア官僚 採用・人事のからくり 激変する「出世レース」
    3.4
    山県有朋以来の国家公務員試験とキャリア制度のあり方に激変が起きた! 東大法学部卒の事務官が優遇される従来の人事慣行はどうなるのか? また、内閣人事局をはじめとする「政治主導」はどこまで浸透するのか?  三十有余年にわたって取材してきた霞が関ウォッチャーが斬り込む。
  • 祝もものき事務所
    3.4
    やる気なし根性なし能力なしの事務所の所長が、凶器あり指紋あり目撃者あり動機もありでアリバイなしの被告人の無罪証明を引き受けた? 「なんちゃってミステリー」登場!

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  • 郊外はこれからどうなる? 東京住宅地開発秘話
    3.4
    高い理想の下につくられ、マイホームへの憧れとともにあった東京郊外――その知られざる開発秘話を掘り起こし、光と影を検証する。30年にわたって、郊外を市場調査・研究してきたパイオニアが、「山の手」と「下町」の推移、「第四山の手論」を生み出した舞台裏、アメリカ郊外の文化論、「逆開発」のまちづくり等を説く。東京郊外論の基本常識をコンパクトに密度濃くまとめた一冊。貴重な写真、図表、地図を多数収載。
  • うわさとは何か ネットで変容する「最も古いメディア」
    3.4
    デマ、流言、口コミ、風評、都市伝説・・・・・・。多様な言葉を持つうわさ。この「最古のメディア」は、トイレットペーパー騒動や口裂け女など、戦後も社会現象を巻き起こし、東日本大震災の際も大きな話題となった。事実性を超えた物語が、人々のつながり=関係性を結ぶからだ。ネット社会のいまなお、メールやSNSを通じて、人々を魅了し、惑わせるうわさは、新たに何をもたらしているのか――。人間関係を噂から描く意欲作。
  • 宿敵
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    尽くし続ける女が鬼になる瞬間。誰にもかえりみられぬ女がほくそ笑む理由。美貌と富に恵まれた貞淑な妻の素顔――社会の狭間で生き抜く女たちは、今日もしたたかに、密やかに闘い続ける。『汝の名』『女神』の明野照葉がスリリングに描く五つの物語。
  • 幸せのコイン
    3.4
    会社を継がせようとする父親と対立し、自分の夢を実現するために、家を出た社長令嬢。父娘喧嘩の際、煤けてしまった五百円玉が、人々のポケットを渡り歩き、それぞれの人生の岐路に立ち会う。そして最後に辿り着いたのは……。一枚のコインが紡ぐ、ハートウォーミングで、ちょっと不思議な七つの物語。
  • ブリュージュ フランドルの輝ける宝石
    3.4
    ブリュージュ、このフランドル地方の都市は、中世において商業や文化の中心地として、訪れた人々を驚かす活況を呈していた。市内に張りめぐらされた水路網を通じて各地から多彩な商品が運び込まれ、街は豪奢で美しいゴシック建築で満ち溢れていった。こうした都市空間の整備と文化の振興は、フランドル絵画に代表される「もう一つのルネサンス」の華々しい開花を準備する。〈北方のヴェネツィア〉の歴史的豊かさを活写。
  • 日本人の生命観 神、恋、倫理
    3.4
    「神からの授かりもの」「輪廻転生」「物質の集まり」-生命の見方は多様だ。日本人は生命をどのように捉えてきたのか。本書は、宗教、哲学、文学、自然科学と多彩な分野からこの疑問にアプローチする。神々が身近だった記紀万葉の昔から、生命科学が著しい発展を遂げた現代まで、生命観の形成と変遷をそれぞれの時代相とともに描きだす。日本に脈々と流れる「生命本位の思想」の可能性と危険性も浮かび上がってくる。
  • 国家と歴史 戦後日本の歴史問題
    3.4
    アジア・太平洋戦争の「清算」は一九五一年締結のサンフランシスコ講和を始めとする一連の条約で終えたはずだった。だが八〇年代以降、教科書、慰安婦、靖国神社、そして個人補償請求と問題が噴出。日本政府は司法の支持を頼りに、一連の条約を「盾」とし跳ね返してきたが、世界の民主化、人道主義の浸透の前に政策転換を余儀なくされつつある。戦後日本の歴史問題の軌跡を追い、現代国家はいかに歴史と向き合うべきかを問う。
  • カラー版 マチュピチュ-天空の聖殿
    3.4
    インカ帝国が未来にのこした世界遺産マチュピチュ。太陽、虹、霧、風に包まれた永遠の聖殿は、いまなお謎とともに眠る。人々は断崖上の都市でどのように暮らし、何に向かって祈っていたのだろうか。初代皇帝の誕生神話、18~19世紀の古文書や最古の地図と秘められた歴史、1911年のビンガムの発見、そしてビルカバンバの山や谷、神秘の東方圏まで、マチュピチュを中心としたインカの全貌がここにある。
  • 信長と消えた家臣たち 失脚・粛清・謀反
    3.4
    信長は天下統一の過程で多くの配下の者を粛清した。反逆が疑われる者は無論のこと、抜擢に応えられなかった者も容赦なく切り捨てた。なぜ信長は周囲の理解を超えた過酷な処分を行ったのか。一方、趨勢が明らかにもかかわらず、結果的に少なくない数の武将が反旗を翻したのはなぜなのか。着々と進む天下統一の裏で続いていた信長と家臣、そして恭順した大名たちとの駆け引き。その生々しい局面から、信長の戦略と素顔に迫る。
  • もぐら
    3.4
    1~8巻691~859円 (税込)
    かつて警視庁組織犯罪対策部に属していた影野竜司。彼はある事件で相棒と愛する妻、娘を失い表社会から姿を消した――。十年後、竜司は闇社会で“もぐら”と恐れられるようになる。警察には相談できぬ事件を請け負い、暴力を厭わず、超法規的に過激な手段で解決するトラブルシューターとして。悪を憎む孤独なヒーロー、ここに誕生! シリーズ第一弾。
  • それでも脳はたくらむ
    3.4
    「脳の中の私」と「私の中の脳」。現代を生きる我々は、脳内にいかにその光景を映し出せばよいのか。脳科学を普段使いして謎に迫るべく、蒙を啓く著者。脳のたくらみと言い分に耳を傾ける。
  • すべては脳からはじまる
    3.4
    「アハ!体験」「偶有性」など、脳科学研究で世界の最前線をひた走り、テレビ出演等も多数、まさに現代日本のルネッサンス人として八面六臂の活躍を続ける著者。氏の、日本という狭い枠を越えた世界標準の視座から繰り出される箴言の数々を講義する、瞠目の第2ステージが満を持して開幕! われわれが日頃陥りがちな相対的思考の隘路を越え“多様性の科学”へと新たな飛躍を遂げるための術を、著者の最新思考と流麗かつエネルギッシュな筆致によって、やさしく授業します。「笑いには心の安全基地が必要」「脳化社会の弊害」「ユーミンの創造性」など。
  • 現代思想としての環境問題 脳と遺伝子の共生
    3.4
    環境問題はいまや世界的関心事であり、政治・経済・文化(倫理)・科学等の次元から論じられるが、〈自然対人間〉という二項対立を越える議論は数少ない。本書は「環境と人間は生物の進化の織りなすDNAメタ・ネットワークとして一体化する」という立場から、環境問題とは情報の肥大化した文化によって人間が危機に立っていることを意味するとして、コンピュータに希望を見る。生命をめぐる現代思想を軽快に駆け抜けて展開する論考。
  • SOSの猿
    3.4
    三百億円の損害を出した株の誤発注事件を追う「猿の話」。ひきこもりを悪魔祓いで治そうとする男の「私の話」。やがて交差する二つの話を孫悟空が自在に飛び回り、「SOS」をめぐる問いかけが物語を深化する。世界最強の猿からユングまでを召還し、小説の可能性に挑戦した、著者入魂の記念碑的長篇!
  • その背に咲くは水の華 ヴィレンドルフ恋異聞
    3.4
    言葉も通じない異世界で、奴隷として売られた未緒。皮肉屋で冷たい美青年とイケメン従者に拾われる。二人は命を狙われていて……
  • ベイ・ドリーム
    3.4
    ミミズの研究一筋に生きて数十年、女性とは全く縁のなかった柿本書彦の前に、謎の美女・紗十子が現れた。一方、東京湾岸の埋立地には奇形のミミズが出現。折りしも東京都の一大建設プロジェクトが持ち上がり、汚染された土地の利権をめぐって政治家やゼネコンが暗躍、都政を揺るがす大スキャンダルに発展していく……。
  • センスある日本語表現のために 語感とは何か
    3.4
    「語感」ほど、誰もが確信を持ちながら、逆に普遍的な説明の困難な言葉も珍しい。感覚的な言語論を超えた語感の整理・分析は、いかに行なわれ得るのか。本書は、言語行動の三つの要素、つまり、表現主体である人間、表現対象である物事、そして表現手段であることばから語感を分類し、さらに、語彙体系の影響、言語的環境のバランス、語の用法や使用頻度などにも言及しながら、豊かな言語生活を楽しむヒントを提供するものである。
  • 苦い雨
    3.4
    かつて追い出された会社のトラブルに首を突っ込んだ零細業界誌の編集長・高梨。カギを握る女は忽然と姿を消し、その行方を追ううちに、会社乗っ取りの策略が浮かび上がってくる。ついには高梨の家族にも危害が及んでしまい――。幻のハードボイルドミステリー。
  • 夢は枯れ野をかけめぐる
    3.4
    四八歳、独身。早期退職をして静かな余生を送る羽村祐太のもとには、なぜか不思議な相談や謎が寄せられる。「老い」にまつわる人間模様を、シニカルな語り口と精緻なロジックで本格ミステリに昇華させた、西澤ワールドの一つの到達点。
  • 螺旋の闇 魂葬屋奇談
    3.4
    生前の記憶をなくしたユキの過去に繋がる日記帳を手にした深波。意を決して、調査を始めようとした矢先、「助人は魂葬屋を手伝うのが当然」と言い放つ亜緒という少年が現れて――!?
  • 天王船
    3.4
    天文十七年夏。宵祭を楽しむ十五歳の信長の眼前に、見慣れぬ船が現われた。数百の提灯に彩られた船上から、甘い唄声と異形の舞が信長を密やかな剣戟に誘う(表題作)。松永久秀と斎藤道三をペルシア渡来の暗殺秘術の兄弟弟子として描き、戦国史を異形の活躍で彩った刮目の長篇『黎明に叛くもの』の外伝四篇を収録。
  • 現代政治学の名著
    3.4
    ウォーラス『政治における人間性』、ウェーバー『職業としての政治』、リップマン『世論』、ミヘルス『政党の社会学』、メリアム『政治権力:その構造と技術』、ラスウェル『権力と人間』、ハイエク『隷従への道』、アーレント『人間の条件』、モーゲンソー『国際政治:権力と平和』、ダール『ポリアーキー』、ローウィ『自由主義の終焉』、ロールズ『正義論』、ハーバーマス『後期資本主義における正統化の諸問題』、丸山真男『現代政治の思想と行動』、辻清明『日本官僚制の研究』
  • 空の欠片 魂葬屋奇談
    3.4
    平凡を自認する高校生・深波は、自分にしか見えない謎の少年と知り合う。「魂葬屋」と名乗る彼は「仕事を手伝ってほしい」と告げるが――第2回C☆NOVELS大賞特別賞受賞後第一作、堂々登場!
  • ドラゴンキラー売ります
    3.4
    寒い寒いバスラントの冬。なのにココの事務所はストーブさえ売り払うほどの極貧状態。そこに、マルクト帝国議会が皇女アルマ奪回を決議して……。シリーズ愛と涙の最終巻――!?
  • 乱歩心象作品集
    3.3
    乱歩の心に映る執着と愛着、強迫的な思念、どこかへと惹かれてゆく心の有様……。 江戸川乱歩没後60年。その作品から、詩人のように一瞬の輝きを掬い取った、名場面をピックアップ。 「夢遊」「恐怖」「人形」「残虐」「身体」「錯視」「浅草」の七つの切り口で、作品を精選。乱歩の神髄・魅力を凝縮した一冊。 *編者より―― 「心象」は宮沢賢治が『春と修羅』を「心象スケッチ」と呼んだその「心象」です。乱歩の心に映るもやもやした執着の数々が、ときに見事な短篇小説としてときに長篇小説の一場面としてあるいは随筆として具象化され語られたもの、という意味で考えました。  それら自体は詩ではありませんが敢えて詩を読むように非物語的高潮に焦点をあててみるという意味でもあります。
  • 豊臣秀長 「天下人の賢弟」の実像
    3.3
    兄秀吉を天下人に押し上げた豊臣秀長。 補佐役にとどまらず、一時は後継候補と目された実力者だった。 大河ドラマ主人公の実像に迫る。
  • 掌の読書会 島本理生と読む 田辺聖子
    3.3
    「感傷旅行」で芥川賞を受賞して以来、四十余年にわたって恋愛小説の名手として数多くの読者を虜にしてきた田辺聖子。 数百もの作品群の中から、時を経てなお色褪せない短編とエッセイを、作家・島本理生が選ぶ。 女の人生における様々な局面、一期一会の瞬間に生じる心の機微を色鮮やかに描き出した、今こそ読んでほしい贅沢な傑作選。

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