ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
ビル火災のバックドラフトに巻き込まれ負傷した明神。鎮火後の現場からは、殺しの痕跡のある身元不明の二遺体が出た。犯人による隠蔽目的の放火だったのか。傷つけられた仲間のため、高城は被害者の身元を洗う決意をする。調査の中で、ひとりは捜索願の出されていた作家ではないかとわかり、事態は思わぬ方向に進んでいく。書き下ろし長篇第四弾
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
「失踪課の高城」というシリーズが気になり、第1作が気に入ったことから、シリーズ各作品を順次読んでいる。こういうようなことをするのは実に愉しいものだ。 シリーズの第4作である。身に降りかかった事件を乗り越え難く、酒浸りのようになってしまい、何年も無為に過ごした感の高城警部が失踪課に異動したという辺りか...続きを読むら始まったシリーズである。警部の階級に在る高城から見れば“部下”ということにはなるが、失踪課第三方面分室の面々の中に「気心の知れた仲間」という存在の人達も生じている。そんな中での出来事が展開する本作だ。 警視庁の架空の部署である失踪課に所属して活動する高城警部が主要視点人物となり、一人称の語りのように綴られている本作は、探偵が活躍する所謂“ハードボイルド”を想起させる雰囲気も漂う。そういうのもかなり気に入っている。 本作の物語は、冬の或る日の出来事である。作中、東京ではやや珍しい、雪が降り積もるような場面も在る。真冬である。 高城が愉し気にしている様子から物語は始まる。「気の置けない仕事仲間」という感にもなっている明神や醍醐と外で呑んだ帰り道だった。久し振りに外で愉しく呑んだという様子であった。 少し後方から明神が高城を大きな声で呼び、呑んでいた店に携帯電話を忘れていたことを指摘する。高城は振り向いて明神に歩み寄って携帯電話を受け取ろうとした。その時、明神が吹き飛ばされた。高城と、もう一人居合わせた醍醐は慌てた。 明神が立っていた辺りのビル内で火災が発生していて、バックドラフト現象の風で明神は吹き飛ばされたのだった。救急車や消防を呼んで明神を病院へ搬送した。彼女は脳震盪を起こしていたのでそのまま入院した。 明神が吹き飛ばされたバックドラフト現象を起こしたのは、ビル内で営業しているバーの火災の故であった。火災の現場から男性2名の遺体が発見されており、そこには他殺を疑わせる傷も見受けられた。発見された遺体の中、バーの店主は特定されたが、もう1名の遺体が身元不明ということであった。 高城はこの身元不明の遺体の身元を割り出す必要が在ると考えた。捜査一課が乗り出し、失踪課第三方面分室も間借りしている渋谷中央署に捜査本部が設置され、他殺を疑わせる傷も見受けられる遺体の一件を捜査することになった。高城達はこの捜査本部を手伝うような形になって行く。 その時、失踪課に届出が在ったばかりの男性行方不明者が話題に上った。身元不明な男性の遺体と身長や、火災で傷んでいたにしても推定される年代とが一致すると思われる男性だった。それは少し人気が高い作家であった。連絡が取れず、出版社の担当編集者が探し始めたが、アパートを引き払ってしまったらしい様子で、銀行や携帯電話等も解約してしまっている様子で困ってしまった。そこで本人の妹と共に失踪課に届出を行ったというのだ。 こうして高城は行方不明な作家の件を入口に、火災に見舞われたバーで何が在ったのかを解明して行くことになる。 本作はミステリーを手掛けている作家の行動や想いという要素がなかなかに興味深いようにも思った。老練な高城が、色々な関係者の証言を巧みに引き出し、事件の全体像を何とか描き出そうと奮戦する。失踪課の公用車となっているスカイラインを駆って、色々な場所を訪ねて調べる。そして窮地に陥った仲間を援けようと迷わず飛び出すような熱さを見せる場面も在る。 「訳アリ」な主人公の高城が、そういう部分と折り合いを付けながら奮闘する様子が非常に面白いと思う。このシリーズに巡り合って善かったと思う。広く御薦めしたい。
今までのこのシリーズは、後半から事件に進展があって盛り上がる感じでしたが、今回は最初から目が離せませんでした。 打ち上げの帰りに、主人公の相棒にあたる女性が、ビル火災に巻き込まれるところから事件が始まります。 登場人物の作家さんの心境がよく書かれていて、作者さんも経験したことがあるのかな?...続きを読むと、思ってしまいました。
警視庁失踪課、高城賢吾のシリーズの第一作であり、ドラマ化もされているようである。失踪課という課が本当にあるのかどうかわからないが、失踪届けを出された人を事件や事故に巻き込まれていないか探る課の話である。警察官の話でこのような事件性ので乏しい職業に的を絞って事件を紐解いていく話はまた面白い趣向である。...続きを読むミステリー小説の大枠はほぼ出そろっているであろう中、執筆者もなかなか大変だと思うが、しっかりと読者を納得させる筋書きを書いていて、なかなか素晴らしいと思う
【警視庁失踪課シリーズ第4作目】 高城は醍醐や明神と呑みに行き、楽しいひと時を過ごして店を出たとき、前にあるビルで火災があり、バックドラフトで明神が吹き飛ばされる。 その後、火災現場から二人の遺体が見つかるが、そのうちの一人が身元不明で、失踪課が調べ始める。 身に着けていたネックレスから身元不明者は...続きを読む作家のようだが、何かが違う感じ。高城がじわじわと暴いていく。 愛美が横にいない高城は何か物足りない感じがいい。 作家の悩みが元になっている事件だったが、堂場さん達作家さんも同じような悩みを持っていたりするんだろうか。
基本このシリーズは前半部はゆったり進行して後半部で急展開。今回も同じ様な感じでした。前半部は主人公の相棒の登場が若干少なめぐらい。只相変わらず悲しい場面が最期に待ってますが。それとはなちゃんは今後どうなるんでしょう。楽しみです。
久々の堂場瞬一、久々の高城賢吾シリーズ。いつも通りになかなか面白かったんだけど、愛美の態度がだんだんイラっとして来たのと、六条と森田を完全に足手まとい扱いでいいとこゼロなのなんとかした方がいい。重版出来!のヒロインみたいな新キャラが気になる。
高城賢吾シリーズ。 今回の事件には有名作家が絡む。プロともなるとアイデアの枯渇が一番怖いだろう。編集者の果たす役割はかつて以上に大きくなっていると思われる。
シリーズ3作目です。今回は相棒の愛美や醍醐と一緒に酒を飲んでたら、 突然愛美がバックファイヤーで飛ばされて脳震盪を負うところから始まります。 そこから物語はノンストップで進んでいく、かなり面白い作品でした。 でも、失踪者の藤島は、作者そのものなのかな?です。 これ以上書くとネタバレになってしまい...続きを読むますので、このヘンで…。 主人公の高城はもうかなりリハビリも済んで、まさに敏腕刑事です。 その相棒役の愛美も、希望通りの敏腕刑事として充分にやっていけるのかな?というかんじです。 それなのに、何故まだ失踪課にいるのか?っていうところがやや謎ですね。 それに室長の真弓も、その上昇志向のわりに、まだ今の地位のまま、っていうところも、なんとなくシリーズを続けようとして続けているっていうかんじがしてしまいます。それがシリーズだと言ってしまえばそれまでなのですが、鳴沢シリーズのように、一回一回、その状況が変化していくってところもあっていいのかな?と思ってしまいます。 それとも『太陽にほえろ』みたいに、同じ状況で違う事件を次々に片づけていくっていうパターンを狙いたいのかな?とも思いますが、せっかく小説なので、ある程度、『時間』ってモノを見せて欲しいなぁとも思ってしまうのでした。 主要な登場人物に作家を持ってくるっていうのは、結構しんどいことだと思います。 そこに自分の心とかが出てしまうと思うのですが、どうなんでしょうか? これだけの作品を描くっていうのは、絶対好きじゃないと描けないと思うのですが…。 まぁそこらへんを想像してみるっていうのが読者の特権なのかな?と思います。 とにかく、やっぱり安心して楽しめるシリーズだっていうのは間違いありませんね。 堂場舜一作品はストックしてありますので、まだ楽しめます。 結構多作な作家さんでもありますので…。 よかった、よかった。
ビル火災のバックドラフトに巻き込まれ負傷した明神。後から2体の焼死体。。出だしから今回面白いんじゃないかと思ったらやっぱり面白かった♪失踪者は名の知れた小説家。作者は自分の鬱憤をちょこっと書いちゃったんじゃないかな〜と考えると笑えました。
そこそこ面白かったです。 もう、シリーズ第4弾なんですね。 特別面白いって訳でもないけど、なんとなく読んじゃってます。 今回、鳴沢了がチラッと出てきたぞ\(◎o◎)/! 鳴沢と同じ世界での出来事なのね^^ 著者のサービスかな? 新宿鮫も出てくると面白いんだけど・・・さすがに無理か(笑)
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
漂泊 警視庁失踪課・高城賢吾
新刊情報をお知らせします。
堂場瞬一
フォロー機能について
「中公文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
新装版 雪虫 刑事・鳴沢了
交錯 警視庁追跡捜査係
試し読み
ボーダーズ
0 ZERO
誤ちの絆 警視庁総合支援課
ラストライン
罪と罪
コーチ
「堂場瞬一」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲漂泊 警視庁失踪課・高城賢吾 ページトップヘ