大木淳夫の作品一覧
「大木淳夫」の「50歳からの美食入門」「東京最高のレストラン2011」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「大木淳夫」の「50歳からの美食入門」「東京最高のレストラン2011」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
来年は50歳。理想の50歳に向けて準備していこうという気持ちになっています。そんな中で手にした本。読んだら、とにかく外食がしたくなりました。この本の面白い所は美食を支える体作りにまで言及しているところ。著者の涙ぐましい努力を知り、やはり50歳以降は自分を律してこそ、楽しめる本当の大人の世界なのだと思いました。
そんなわけで、ダイエットのやる気も湧きつつ、行きつけのお店を作りたくなり、普段は行かないフレンチやイタリアンにもチャレンジしたくなり、いつかは一流と呼ばれるお店に行けるくらいの経験を積んでいきたい!とキラキラ輝く50歳が待っていると明るい気持ちになりました。
Posted by ブクログ
美食というと「おいしいものを食べること」というイメージが強かったが、本書を読んで、食事はそれだけではないことに気づかされた。
店選びや予約、料理だけでなく、同伴者とのコミュニケーション、店員やシェフとの関わり方など、レストランという空間そのものを楽しむ方法が紹介されている。
特に面白かったのが、店側の人たちを「巻き込む」という発想。
レストランには料理だけでなく、雰囲気、サービス、シェフ、スタッフなど、さまざまな付加価値がある。それらを上手に活用すれば、食事そのもの以上の体験を生み出せる。
これは美食だけでなく、ビジネスにも応用できる考え方なのではないか。
また、本書には「イタリアンはミュージカル、フレンチはオペラ、鮨はライブ」という面白い表現も登場する。
そう考えると、海外で寿司が受け入れられた背景には、ミュージカルやオペラよりも大衆に馴染みやすい「ライブ」のような体験性があったことも関係しているのではないか?
食を趣味にしたい人だけでなく、人生を少し豊かにするヒントを探している人にもおすすめしたい一冊。
Posted by ブクログ
■内容
「美食」という、どこか気恥ずかしさを伴う言葉に一瞬たじろぎながらも、なぜか惹かれて手に取った一冊。
本書のコンセプト
〈美食とは、人生をより豊かにするための食体験。それは高級店や予約困難店に限らない〉
著者は50歳を「会社人生の最終地点に立つ時期」と捉え、健康に動ける70歳までの20年間を射程に入れる。仮に月2〜3回の外食とすれば、その回数は延べ500〜700回。
本書は、その貴重な外食体験を「なんとなく」ではなく「納得のいく時間」に変えるための準備と知識、そして実践的な心構えを丁寧に提示する。巻末には店の索引まで備えた、中高年のための実用的な外食入門書となっている。
■感想
著者は僕より2歳下の60歳。新卒で『ぴあ』に入社し、現在は『東京最高のレストラン』編集長。
街・イベント・外食文化を長年編集者として見つめてきたキャリアが随所に説得力をもたらす。
これはあくまで僕の推察だけど、著者は世代的に「マニュアル世代」に当たる。そう、80年代、男性情報誌が〈デートの段取りから会話の運びまで〉事細かに指南するHOW TO記事を浴びるように読んだ世代。
その蓄積が、本書の語り口にも色濃く反映されているように感じた。例えば、「ハレの日の外食選び」「鮨屋デビュー」「慣れていると思われる注文の仕方」「常連になるための距離感」。
これらの章は単なる読み物ではなく、即実践可能なマニュアルとしても機能している。その感触がどこか懐かしい。
思えば、大人の階段を上り始めた頃にマナーや作法を与えられても、咀嚼しきれず消化不良を起こすのが関の山。背伸びして実行すれば付け焼き刃は途端に露呈し、残るのは苦笑いと冷や汗だけ。
社会性と経験値を携えた50歳超えともなると、「既知の部分は飛ばし、必要なところだけを抜き出し、自分流に解釈する」…そんな融通を手に入れている。
初めてiPhoneを買ったとき、マニュアルが存在せず大いに戸惑った。「操作しているうちに覚えますから」という、どこか突き放したスタイルに閉口したが、結果として確かに覚えた。「習うより慣れろ!」は真理でもある。
ただし、マナーに類するものは別。それは人間関係が伴うものだけに。一番手っ取り早いのは、スマートに振る舞う人を観察し、真似ることである程度は身につく。真似る人がなければ、いよいよ指南書の出番となる。
「学ぶ」は「真似る」に通じる。外食もしかり。本書の微に入り細に入った手ほどきのおかげで、なぞるだけで外食が楽しくなり、その時間は確実に豊かになる。「口福が幸福を呼ぶ」とはそういうことなのだと思う。
■最後に
読むだけでお腹いっぱいになりそうな豊富な情報量と実践的な語りを受け止めながら、「さて、中高年が外食を愉しむとは何か」を考えた。
著者が伝えたかったのは、美食に優劣も、価格の高低もないということ。「何を食べるか」ではなく、「どう味わうか」。
ゆえに、外食を有意義な時間にするために必要なのは…〈ほんの少しの準備〉と〈難しくないテクニック〉。丸腰は間違いなく銭失いの憂き目にあう。
サイゼリヤのエスカルゴも、割烹の香箱蟹も、恭しく注がれるブルゴーニュも、すべて同一線上にある。62歳、悪食気味のおっさんの結論。外食はセンスではない。技術だ。