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大和朝廷の支配を基礎づけた古事記と日本書紀は歴史の実相とどう対応していたのか―歴史と価値のかかわりを深層文化論の立場から追究する著者は、奈良時代前期の背景をなす公の価値体系をになう基本文献として記紀をとらえ、共通の制作主体として藤原不比等に着目しつつ、両書の神々を体系づけて、天皇家の権威が新興の藤原家の実権掌握の手段として利用されたにすぎないとの見方を論証する。
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Posted by ブクログ
古事記や日本書紀の成立を藤原レジームの観点から考察した本です。 図などで現してあり、意外と読みやすいです。
冒頭に梅原猛氏の名前があるように、氏と同じく記紀(古事記と日本書紀)制作の裏に藤原不比等がいる…という歴史観に基づいて、古事記・日本書紀を読み解くという内容。梅原猛さんの関連本を読み尽くしちゃったので、今更感の方が大きかった。それに、新書にまとめた内容が今ひとつ中途半端。 同じ論文の後半をまとめた『...続きを読む続・神々の体系』を読まないと分からないのかも。
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