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統計は暴走する
「統計」と聞けば、自然現象そのもの、或いは機械的な描写のように錯覚される場合が多いが、実は誰かが編集し、分析したもので、その裏には必ず「意図」が存在することを私たちは忘れがちだ。しかしAIの存在意義が高まるこれから、必要なのは本当の意味で正しく統計を使い、読み解く力で、「統計学」こそ世界の共通言語になる、と筆者は主張する。そこで、統計リテラシーを高めることを試みた東大講義、「統計という『言語』の便利な使い方」をベースにした新書をここに。二酸化炭素は温暖化と関係ない? いくらタバコを吸ってもガンにはならない? 統計がヘイトスピーチを加速する? あなたは「統計」に隠された意図を見抜くことができるのか! -
日中開戦
尖閣を巡る領土問題、歴史認識問題、そして首相の靖国参拝。日中の関係は、国交正常化以来《最悪》といわれるところまで冷え込んでいた。双方の国民感情も爆発寸前の中、ついにある事件が長崎で起こる。元自衛官を中心にしたグループによる中国総領事館占拠と、中国高官の子どもたちが乗る飛行機のハイジャックだ。自ら七七義勇隊を名乗る犯人らに対し、穏便な解決策を探る日本政府。激怒した中国は、海軍を日本へと進める――。一触即発の現地では、西方普連に異動となった司馬、そして土門を隊長とする新体制《サイレント・コア》部隊が動き出すが……。新シリーズ開幕! -
父の戒名をつけてみました
父の死の連絡がきた「その日」から1年半の、実体験ルポ。生前の父との約束があり、喪主である著者は、ベストセラーとなった島田裕巳著『戒名は、自分で決める』を参考に、父の戒名を自作した。ところが、旦那寺の僧侶に「自分で戒名をつけてみたのですが……」と言いかけた途端、「人のビジネスに手を出すな」と恫喝され、さらには、「墓に入れない」と怒鳴られる。葬儀社の応援もあり、別の僧侶に頼んでなんとか葬式を執り行うが、今度は約2億円(?)の遺産をめぐって「争族」が勃発。4人のきょうだいは二派に割れる。前半は、著者の体験ドキュメント。後半は、体験から派生して、ノンフィクションライターである著者の「取材」へと進んでいく。戒名とは、そして、人の死を弔うとは、どういうことなのか? また、揉めに揉めた「争族」は、相続税納付ぎりぎりの10ヵ月後に決着をみたが、どうすればもう少しスムーズに解決できたのか? 自分なりの答えを探すべく、さまざまな参考文献を読み、僧侶や葬儀社の関係者、弁護士や司法書士に話を聞いていく。突然降りかかる家族の死。「その日」に慌てないために、読んでおきたい一冊。 -
バルチック艦隊 日本海海戦までの航跡
内陸の帝国ロシアはバルト海のムルマンスク以外軍港に恵まれなかった。しかも極北の不凍港へは長い鉄道が必要だった。帝国はバルチック艦隊創設とともにシベリア政略を推進、極東への展開を目論むが新興海軍国日本との争いになる。日露戦争である。要衝旅順を確保すべくバルチック艦隊は長い遠征の末、待ち構えていた日本海軍と激突し潰滅する。だがこの日本海海戦は、その後の日本海軍に虚構に満ちた海戦伝説を生むことになる。 -
熱砂の巨兵1
竜巻に閉じこめられた村で、〈海〉に憧れる少年カルス。大地が揺れた夜、兵士たちが村を襲い、愛する者たちを殺される。美貌の敵将への復讐を胸に、カルスは〈黄金の砂〉をめぐる戦乱に身を投じるが…… -
1989年の因果 昭和から平成へ時代はどう変わったか
天皇崩御、与党の大敗、消費税導入、冷戦終結、東西ドイツ統一、天安門事件……世界的な激動の年であった1989年=平成元年の変調は、年を経て、形となって影響をおよぼすようになった。当時の記録をいまの視点からあらためて問い直す。『検証・平成維新』改題 -
PARTNER
憧れのNY市警本部殺人課に異動した新米刑事セシル。初出勤日、女性刑事ドロシーを相棒と紹介されるが、第一印象はお互い最悪。でも事件は二人を待ってはくれなくて――。前途多難なコンビの行く末は!? -
クレムリン秘密文書は語る 闇の日ソ関係史
一九九一年末のソ連邦解体後、新生ロシアは鉄の扉に覆われた秘密文書を積極的に公開した。日本関連の文書も明らかになり、秘められた真相公表が日ソ関係史の書き替えを迫っている。本書は、戦前の社会に衝撃を与えた女優・岡田嘉子の越境亡命事件、日本共産党と日本社会党のソ連資金疑惑、北方領土など日ソ交渉の舞台裏をソ連公文書を基に解明し、理想と幻想の国家・ソ連に憑かれた日本人の悲喜劇を描くノンフィクションである。 -
追憶の詩 魂葬屋奇談
「そこには、近付かない方がいいよ。死にたくなければね」通り魔が頻発する地区で、使い魔を連れた男女に出会った深波。それを聞いた時雨の警告が意味するのは――?人気シリーズ登場! -
刻印の魔女
魔女ウォレスに弟子入りした心優しき少女トリシャは、忽然と姿を消した師匠を追い、旅に出た。時を同じくして、辺境では魔導士による殺戮事件が起こり――!? 第一回CN大賞受賞者の受賞第一作登場! -
光降る精霊の森
故郷で事件を起こし潜伏する青年エリは、行き倒れ寸前の半精霊の少女と生意気な猫の精霊を拾ったばかりに、鷹の女王を訪ねる旅に巻き込まれ――第一回C★NOVELS大賞受賞作! -
契火の末裔
理化学の町〈キサ〉に留学中の、精霊の国〈セア〉の第二王子ティーダ。急に決まった兄の即位式のため、キサの民ミヤギを護衛に付けてもらい帰国の途についたが……。少年の冒険が始まる!《第3回C★NOVELS大賞特別賞受賞作》 -
偽神の花嫁 山妖奇伝
都人に占拠されている北の村。長の跡取りユキヒラは、村を彼らの手から救うため、妖の民を連れてくると約束。禁足地である山に入っていく。そこでトウサイと名乗る青年と出会い……。 -
熱砂の星パライソ
賞金稼ぎレーンは、ひとり怪物に立ち向かう少年を助ける。姉を助けに行くと語るルディを見捨てられず、同行を引き受けたが……二人の長く危険な旅が始まる! SFガンアクション、開幕!! -
ヴィクトリア朝の性と結婚 性をめぐる26の神話
ヴィクトリア文化は性を抑圧する文化であり、性に対するとりすました淑女ぶり、お上品主義である――このような考え方は、今世紀のみならず、当時からすでにあった。「中流階級の女たちは不感症に育てられる」「娼婦に落ちたら死ぬまで娼婦」「避妊を知らない」「未婚の母は召使に多い」など、本書は現在まで多くの人が受け入れている「神話」を26とりあげ、その虚構性を当時の日記や書簡、新聞の投書や漫画などの資料を通して検証する。 -
ドラゴンキラーいっぱいあります
軍人時代の元上官と偶然再会したココ。過去の顔を見せるココに苛立つリリィだが……。ますます暴走ハードボイルド・ファンタジー! C★NOVELS大賞特別賞受賞後第一作! -
ドラゴンキラーあります
元軍人ココは早撃ちの腕は最高だが、戦時の記憶に悩まされ、しがない便利屋として暮らしている。そんなある日、亡命中の王女と護衛の女ドラゴンキラーに出会う。ヒーロー未満のハードボイルドファンタジー!《第3回C★NOVELS大賞特別賞受賞作》 -
アメリカ分断
崩壊寸前の米国に冬が訪れた。欧州からの救援物資をあてにできない東部の住民達は、日本からの物資に満ちた西海岸を目指す。それは過酷な旅路だった。 -
定年前後のキャリア戦略 データで読み解く60代社員のリアル
30年、40年、それ以上にもわたる会社員生活。 60歳以降もなぜ働くのか、どう働くのか。 お金のためか、惰性か、それともやりがい? 今の会社で再雇用、転職、それともフリーランス? 渦中の60代はもちろん、「明日はわが身」の50代にとっても、人生後半戦における「働くこと」との向き合い方を考えるうえで欠かせない1冊。 本書では、企業勤めの50代後半~60代、約5000人を対象とした調査をベースに、シニアの働き方の今を追う。20年以上にわたり、「ずっと正社員だった人」は、どのように働いているのか、後輩たちの中でどうふるまうのか、仕事や報酬に対してどう感じているのかをアンケートから明らかにする。また、企業側は60代人材に何を思いどう運用しようとしているのか、今後どうなっていくのかを調査結果から明らかにする。50代からできる準備や対策のヒントも提示する。 -
たまごだいすき
※以下の作品は、『たまごだいすき』(電子版)には収録されておりません。 『たまごだいすき』(中公文庫)にのみ収録されていますのでご了承ください。 ・「フライパン問題と目玉焼き」江國香織 ・「親子の味の親子丼」東海林さだお ・「卵焼きキムパプ」平松洋子 生卵は、王様みたいだった――西加奈子 ありふれているようで唯一無二の食材、たまご! 思い出の料理、忘れられない記憶、その姿が訴えかけてくる謎など、 多種多様なエッセイを読めば、 もっとたまごが好きになるはず。 ■電子版収録作品 「卵」辰巳芳子 「玉子」高山なおみ 「極道すきやき」宇野千代 「プレーンオムレツ」阿川佐和子 「おうい卵やあい」色川武大 「ピータンのタン」新井一二三 「未観光京都」「続・卵焼きサンド」「卵サンド、その後のその後」「たどり着いたほんものの味!」角田光代 「幸福の月見うどん」稲田俊輔 「卵料理さまざま」阿川弘之 「鏡タマゴのクレープ」「神父さんのオムレツ」「タイの焼きタマゴ」玉村豊男 「残り物の白身を使ってフリアンを」甘糟幸子 「温泉玉子の冒険」嵐山光三郎 「たまごを数式で表した偉人たち」小林真作 「冷凍食品の話」西村淳 「たまごシールとわたし」ひらいめぐみ 「卵酒」小泉武夫 「ゆで卵」鎌田實 「ジャンクスイーツの旅」「迷路の卵」若菜晃子 「塗り椀の卵 微妙に重い」片岡義男 「オフ・ア・ラ・コック・ファンタスティーク―空想半熟卵―」森於菟 「鶏卵」矢野誠一 「ねェねェ私のこと好き?」佐野洋子 「茹玉子」水野正夫 「スポーツマンの猫」堀江敏幸 「やんなった」千早茜 「ゆでたまご」向田邦子 「カイロの卵かけごはん」西加奈子 -
海神の島
一九九九年、沖縄。花城泉は、気が合わぬ姉と妹に挟まれ窮屈さを感じていた。ある日、祖母の漣オバァが三姉妹に告げる。誰かが海神の墓を守れ──と。三人は即座に拒否したが、二十年後、図らずも彼女たちは失われた「海神の秘宝」を追うことに。 汀・泉・澪――一騎当千の花城三姉妹が、沖縄、東京、九州、山口、台湾を縦横無尽に疾駆する! 三人の凄まじいまでの欲望と日米中の思惑が錯綜する、空前絶後の冒険小説。 読売新聞、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞、週刊文春、週刊新潮、サンデー毎日、週刊朝日、小説現代、ミステリマガジン、SFマガジン、STORY BOX、ダ・ヴィンチ、CREA、ニュータイプ、沖縄タイムス、琉球新報ほか……各紙誌絶賛。山田風太郎賞受賞作家渾身の超大作が待望の文庫化。 カバーイラスト:mocha 【目次】 第一章 失われた秘宝 第二章 三姉妹の夢 第三章 相続人の行方 第四章 古墳は囁く 第五章 銅鏡と貝輪 第六章 暗躍する男 第七章 純白の平和と黒いアイドル 第八章 海神島の正体 第九章 見捨てられた疎開船 第十章 海底の決闘 第十一章 禁断の島へ 第十二章 太古からのメッセージ 解説 爆走するパワフルな冒険小説~「宝探し」の物語~ 阿津川辰海 -
純文学とは何か
芥川賞と直木賞の候補作選びにはじまり、村上春樹はノーベル文学賞をいつとるのか、など、季節ごとに繰り返される文学的時事ネタがある。話題の根底にあるのは、「文学」そのものへの関心であり、境界がみえなくなりつつあるといわれる「純文学」と「大衆文学」の違いである。しかし、本当に「純文学」と「大衆文学」の区別はなくなったのだろうか。 日本における「純文学」と「大衆文学」それぞれの歴史を、過去の具体的な作品をとりあげながら考察する。また、専門分野である比較文学の立場から、ノーベル文学賞をはじめとする海外での文学賞のあり方や、とくに特徴的な英語圏における「文学」の定義づけ、そして映画、コミック、ラノベなどのジャンルにおける今日的「文学」のあり方を描く。 -
午後三時にビールを 酒場作品集
求めたものは一杯の冷たい麦酒(萩原朔太郎)、呑まぬくらいなら蕎麦屋へは入らぬ(池波正太郎)、おしまいにひとロライスカレー(向田邦子)。酒友との語らい、行きつけの店、思い出の味……。銀座、浅草の老舗から新宿ゴールデン街、各地の名店まで酒場を舞台にしたエッセイ&短篇アンソロジー。 文庫オリジナル ■目次 虚無の歌 萩原朔太郎 【酒友のいる風景】 はせ川(井伏鱒二) 中原中也の酒(大岡昇平) 青春時代(森敦) 酒の追憶(太宰治) 酒のあとさき(坂口安吾) 池袋の店(山之口獏) 音問(檀一雄) 詩人のいた店(久世光彦) 後家横町/酒のこと(小沼丹) 【行きつけの店】 タンタルス(内田百閒) 藪二店(池波正太郎) 私と浅草/札幌の夜(吉村昭) 鯨の舌(開高健) 「ままや」繁昌記(向田邦子) ほろ酔いの背に響く潮騒(安西水丸) 新宿飲んだくれ/焼酎育ち(田中小実昌) 【文士の集う場所】 「ぼるが」に集う人人(石川桂郎) 昼間の酒宴/ある酒場の終焉(寺田博) 深夜の酒場で(中上健次) バーの扉を開けるとき(島田雅彦) てんかいそうろう(戌井昭人) 【酒場に流れる時間】 海坊主(吉田健一) 幻想酒場〈ルパン・ペルデュ〉(野坂昭如) 花の雪散る里(倉橋由美子) ゆうすず(松浦寿輝) -
狩場の悲劇
「五月の朝に詩的な《赤いワンピースの娘》に出会って以来、おびただしい数の犠牲者が、人生の暗い波間に、永久に姿を消し去った」……モスクワの新聞社へ持ち込まれた、ある殺人事件をめぐる小説原稿。そのテクストの裏に隠された「おそろしい秘密」、そして読み終えてなお残り続ける「もう一つの謎」とは何か? 近代ロシア文学を代表する作家が若き日に書いた唯一の長篇小説にして、世界ミステリ史上に残る大トリックを駆使した恋愛心理物語の古典。巻末に、江戸川乱歩による評論を収録。 江戸川乱歩――「チェーホフともあろう作家の、こういう作品を知らなかったのだから、われわれの全く気づかない面白い探偵小説が、まだどれほど残っているかと思うと楽しくなる。……探偵小説のトリックの歴史から考えても、相当大きな意味を持つ」。 解説・佐々木敦 -
山へようこそ 山小屋に爪楊枝はない
「爪楊枝が、山小屋にはなぜないのだろう?」。山で感じる些細な疑問の数々に答えます! 道具の選び方や、山小屋でのマナー。おすすめのストレッチ法や大自然との触れ合い方、そして、一歩上の山の愉しみ方……。50年近く山登りに親しんできた著者による、山へのいざない。 【目次】 第1章 さあ、山歩きを始めよう! 第2章 山小屋に泊まってみよう! 第3章 登山に向けて、体を整えよう! 第4章 自然現象に強くなろう! 第5章 大自然と触れ合おう! 第6章 さらに、山へ踏み込もう! -
パクチーとアジア飯
好き嫌いがキッパリ分かれるパクチーの爆発的なブームとともに、 いま日本には第二のアジア飯ブームが到来している。 ガパオ、パッタイ、カオマンガイ……。 いつから日本人はこれほどまでにスパイスとハーブの香りの虜になったのか。 『Hanako』『きょうの料理』『オレンジページ』『dancyu』など時代を鮮やかに映しだしてきた雑誌や、アジアを舞台にした映画、小説、日本に急増する移民が広めた食文化を丹念に紐解きながら、日本人をとりこにしたパクチーとアジア飯の喜びの謎に迫る。 のびゆくアジア、どこか懐かしいアジアを愛し、旅し、食べ歩いている すべてのニッポンの女子に贈る。アジア飯の魅力の源泉をさぐる一冊。 -
遙かなる虹の大地 架橋技師伝
架橋技師――彼らは最前線に立ち、軍を敵地に誘導するため橋を架ける。戦地に赴く新米架橋技師だが……。第5回C★NOVELS大賞受賞作 -
「コミュ障」のための社会学 生きづらさの正体を探る
人づきあいが苦手な「コミュ障」(コミュニケーション障害)。この呼び名で、あなたは自虐的に振る舞っていますか? それとも知人をからかっていますか? 悩みを抱える読者は自分自身のメンタルを掘り下げる心理学に関心があるかもしれません。しかし、本書は「社会学」という道具を使って、自分の視野を広げて「壁」を取り払うためのポイントを紹介します。私たちは、なんらかの情報や知識、あるいは年齢や職種といった属性から、異なる「メガネ」をかけています。このメガネの存在に気づかせてくれるのが社会学の諸理論というわけです。また、著者自身が他者と分かち合えなかった具体的なエピソードを絡めながら、少しずつ自分の見方を広げていく知の旅を提供します。著者は「岩本先生の授業が一番人気の理由がわかった」と内田樹氏からもお墨付きをもらった人気講師。面白くてためになる白熱教室へようこそ! -
みなさんの爆弾
シングルマザーで官能小説家、初恋に暴走する中学生など、不器用な愛が弾ける女性たち。生きづらさも涙も明日の力こぶに変わる! はちきれそうな人生の輝きを詰め込んだ短篇集。 「初恋」 …12歳の体の中を暴れまわる“恋する本能”。女性同士だって関係ない。 「譲治のために」 …聡明で可愛い息子が、いつしか私の人生を狂わせていく。 「メアリーとセッツ」 …長いひきこもり生活が、正体不明の少年に打破されて―― 「官能小説家の一日」 …乳飲み子をあやし、今日も私はエロの本能を呼び覚ます。 「世界裏」 …若書きのホラー小説が、恐ろしき日常の裏面をくつがえし…… 「戦うなと彼らは言った」 …ファンタジー小説家は、いじめられた男子生徒の前でなにができるのか。 -
受難の三兄弟
辺境の村で暮らす魔力・知力・体力にそれぞれ恵まれた三兄弟。平穏な暮らしを守るため隠してきた三男の〈秘密〉が露見しそうになり、解決策を求め異界へ向かう……新シリーズ開幕! -
超甲巡戦記
日本海軍が竣工から二五年を超える金剛型戦艦の後継とするべく計画した新型艦が、機動性をより重視した戦艦と巡洋艦の中間的性格を持つ艦――超甲巡洋艦である。それまでの甲巡洋艦(重巡洋艦)を超える新艦種、超甲巡洋艦「雲仙」はこうして誕生した。 昭和一五年、日本に対し中国大陸から撤兵要求などの圧力をかけるため、米海軍はフィリピンに太平洋艦隊の主力を前進させていた。さらにアメリカの対独参戦を促したいイギリスは、自国の東洋艦隊を米国アジア艦隊に合流させる。 南太平洋の軍事的緊張が高まる中、台湾・沖縄の防衛を担当する第三艦隊に配属された「雲仙」と米英戦艦群との激闘が開始される! 米太平洋艦隊との決戦に際しては、機動力が重要となる。 海軍大臣 米内光政大将 -
漢字と音読みの謎を解く 呉音・漢音・唐音の奥深い世界
中国語に由来する、日本の漢字の音読み。 たとえば「行」という字にはコウ、ギョウ、アンと読み方が三種類もある。なぜこんなに複雑なのか――。 遣唐使がもたらした漢音、仏教用語に多い呉音、同じ仏教でも禅宗にまつわる唐音。 これらの音が日本に伝来した時代や経路、定着した経緯を、音韻史の専門家がわかりやすく解説。現在の体系ができあがった歴史的背景を明らかにする。 ややこしくて面白い、音読みの世界への招待。 ■目次 はじめに 序章 漢字の音読みとは 漢字の「読み」はたくさん?/中国からやってきた漢字/呉音・漢音・唐音の違い/ちょっと変わった唐音/漢字は表語文字/六書と表語・表音/音読みと訓読みの由来/訓読みは漢文の訓読から/漢字で和語を表した万葉仮名/複数の音があるのは日本だけ?/中国語諸方言/漢字文化圏/漢文訓読の起源と展開/台湾の訓読み 第一章 仏教経典とともに――呉音 呉音で読まれる語/最初は呉音ではなかった?/和音と対馬音/中国の呉音と日本の呉音/呉音伝来の経緯/当時の中国南方音/呉音の声調に関する言説/呉音には複数の層がある/万葉仮名と「古音」/仏教と漢音奨励/音読された仏教経典/仏典の字音点と音義/さまざまな法華経音義/音義と古辞書 第二章 遣唐使とともに――漢音 最初は漢音ではなかった?/唐代の長安音/遣唐使がもたらしたもの/日本語として定着した漢語/漢音の声調について/漢音の日本語音化/儒学で学習された漢音/音読と訓読/漢音の資料/仏教教学と漢音/さらに新しい新漢音 第三章 禅宗とともに――唐音 意外に多い唐音語/呉音・漢音との違い/中国宋・元・明代の漢字音/当時の中国との交流/新仏教としての禅宗/禅宗と漢籍/『聚分韻略』/江戸時代の禅宗/江戸時代の唐音学習/中世唐音と近世唐音 第四章 中国語音韻学 中国語音について/中国語諸方言音/中国語音韻史/詩文押韻の規範となった韻書/反切について/詩作のルール/切韻系韻書以後の韻書/漢字を図面で表した韻図/中古中国語音の音価推定 第五章 江戸時代の漢字の音整備 漢語の仮名遣い/「宝」の仮名遣い/「明」「寧」の漢音/漢音・呉音の区別の実際/漢音・呉音の認識/伝統音と韻書の音との狭間/『韻鏡』による漢字音整備/文雄の『韻鏡』研究/本居宣長と字音仮名遣い/人為的な漢音・呉音の区別/漢音・呉音から外れた俗音 終章 作られた漢音・呉音の枠組み 漢和辞典の漢音・呉音/明治時代の漢和辞典/日本版『康熙字典』/台湾語研究と漢字音/東アジアにおける流れ/漢字音の蒐集と整理/漢音・呉音の規範と実際/慣用音について あとがき 参考文献 -
カラー版 皇室のお宝
伊藤若冲「動植綵絵」、狩野永徳「唐獅子図屏風」、横山大観「日出処日本」……。 長い時間をかけて大切に受け継がれてきた名宝には日本人の感性が息づいている。 豪華絢爛な作品の背景にある歴史的事実とは……? 2026年リニューアルオープンの皇居三の丸尚蔵館を中心として、皇室にゆかりのある絵画作品や工芸品を、「日本史王」の著者が一挙紹介。 歴史家の「目」をもって作品の背景を読みとけば、日本人の自然観や宗教、政治的思惑が浮かび上がる。 皇居三の丸尚蔵館グランドオープン記念刊行! 図版30点、全頁オールカラー。 由緒正しき超一級品、ずらり集結! 伊藤若冲「動植綵絵」/高階隆兼「春日権現験記絵」/「蒙古襲来絵詞」/豊臣秀吉「豊臣秀吉朱印状(八条宮宛)」/藤原定信筆「金沢本万葉集」/葛飾北斎「西瓜図」/邨田丹陵「大政奉還」/和田英作「憲法発布式」/海野勝珉「蘭陵王置物」/横山大観「日出処日本」/伝狩野永徳「源氏物語図屏風」……など 【 目次 】 第1章 貴族と寺社のお宝 ――伊藤若冲《動植綵絵》・藤原定家《更級日記》・高階隆兼《春日権現験記絵》など 第2章 武家のお宝 ――《蒙古襲来絵詞》・狩野永徳《唐獅子図屏風》・《豊臣秀吉朱印状》・葛飾北斎《西瓜図》など 第3章 明治と昭和のお宝 ――邨田丹陵《大政奉還》・和田英作《憲法発布式》・横山大観《日出処日本》など 第4章 天皇家に伝わったお宝 ――《聖徳太子二王子像》・王羲之《喪乱帖》・伝狩野永徳《源氏物語図屏風》など -
マンション高騰の真実 都市部の「非居住化」が街を壊す
★マンションを買っているのは誰だ? 徹底調査で実態を解明。どうりで家が買えないはずだ! 都心、駅地下に住みたい人、必読です。 誰がどんな目的で、好立地の高額マンションを買っているのか。著者は登記簿等を徹底解析し、国内外の富裕層や法人が、新築のみならず中古まで買い漁っている実態を明らかにした。多くは転売・資産保有等の目的で抱え込まれ、住まないうえに売却時も住みたい人には売られない。どうりで買えないはずだ。非居住化問題は、この先、マンション管理や都市政策に多大な影響を及ぼしかねない。住宅を住みたい人の手に取り戻せ。
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