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100万人が笑った!「世界のジョーク集」傑作選
今こそ平成の笑いの力を! 腹の底から笑って、不安な気持ちを吹き飛ばそう。累計100万部突破のジョーク・シリーズ。6冊の中から、珠玉のジョークをセレクト。笑いは社会の潤滑油となり、生きる力となる。「変に難しい理屈の本よりも、明るさがあって素直に心に届くようなものを今は読みたい」という読者の声から生まれた一冊。「〈笑い〉こそが、人類が絶望の歴史の末に見出した、最大の生きる術なのだ」(おわりに) -
世界の紛争地ジョーク集
紛争、圧政、貧困の地で生まれる無数の悲劇。そこで民衆の心を絶望、怒り、憎しみから解放してきたのは、笑いだった。援助物資や深遠な哲学よりも、一つのジョークの方が民衆の力になることがある。決して誇張ではなく、笑いには世界を救い、戦争にも独裁にも負けない強靭な精神を養う力がある。本書には、イラク、パレスチナ、北朝鮮を始めとする、逆境下の民衆が生み出した秀逸なジョークを多数収録した。もちろん日本人のストレス解消にも役立つ。 -
ベトナム戦争 誤算と誤解の戦場
米軍の撤退完了から、三十年が過ぎようとし、ベトナム戦争は忘却の淵に沈みかけている。ベトナムでもアメリカでも、この戦争を知らない世代が増えてきた。だが一方で、その実像を明らかにし、両国の誤算と誤解の解明を目指す試みも始まっている。ベトナムは、「民族の世紀」と「アメリカの世紀」が激突した戦場であり、各地に飛び火する地域紛争の原型だった。広い視野に立つ精密な記述で、ベトナム戦争の全体像が浮かび上がる。 -
天皇の影法師
大正十五年十二月十五日未明、天皇崩御。その朝、東京日日新聞は新元号は「光文」と報じた……。世紀の誤報事件の顛末。歴代天皇の柩を担いできた八瀬童子とは? 最晩年の森鴎外はなぜ「元号考」に執念を燃やしたのか? 天皇というシステムに独自の切り口と徹底取材で迫る。 -
淡月の夢 魂葬屋奇談
見知らぬ少女に喧嘩を売られ、ユキからは仕事を押しつけられ休む暇のない深波。今度は警察から魂の欠片を盗み出せって!? 大人気ハイパーオカルト・ファンタジー第2弾、颯爽と登場!! -
花鳥風月の科学
「花鳥風月」に代表される日本文化の重要な十のキーワードをとりあげ、歴史・文学・科学などさまざまな角度から分析、その底流にひそむ「日本的なるもの」の姿を抉出させる。著者一流の切り口が冴えわたる、卓抜の日本文化論。 -
ヴァンピーア オルデンベルク探偵事務所録
不可解な状況で消えた女性の遺体探索依頼が探偵事務所に舞いこむ。フェルが派遣されるが、到着直後から相次ぐ殺人事件。地精の協力を得て謎に挑むが――人気シリーズ、待望の続篇登場! -
クレィドゥ・ザ・スカイ Cradle the Sky
ただもう一度、空に上がりたい――空に焦がれ、空を見上げながら地を這う「僕」。「僕」はまた飛べるのか。そして、「僕」は何者なのか。森博嗣が紡ぐ永遠の子供たちの物語、完結! -
クラッシュ・ブレイズ 12
「きみによく似ている子を知っているんでね。シェラ・ファロットって言うんだが……」 少年は眼を丸くして、ちょっと唇をとがらせた。「ひどいや、警部さん。ぼく、男ですよ」──シェラがセントラルでまさかの行方不明! 生還が絶望視されるなかでリィとルウだけがその生存を確信していた。隠された真実を語り出す、ルウのカード……。 -
小栗上野介 「逆賊」とされた開明派幕臣
電子版は本文中の写真を多数カラー写真に差し替えて掲載。 江戸幕府の末期を中枢で支えた幕臣、小栗上野介忠順。 日米修好通商条約の批准書交換のため渡米し、最新知識を貪欲に吸収した。 外国奉行、勘定奉行ほか要職を歴任し、行財政改革に辣腕を振るう。陸海軍の洋式化や横須賀製鉄所創設をはじめとする産業振興により、その後の近代化の礎を築いた。 戊辰戦争では薩長への徹底抗戦を唱えたが退けられ、上州の領地に隠退。新政府軍に捕縛され、斬首された。 幕府の命運に殉じた42年の生涯。 ■目次 はじめに 序章 旗本小栗家 旗本と役方・番方/安祥譜代の旗本/代々受け継がれる「又一」と「信国」/小栗家の知行地と墓所/祖父中川忠英/父小栗忠高/嘉永二年の鹿狩/近世・幕末の新潟/新潟の総人口の推移/新潟奉行小栗忠高 第一章 家督相続まで 小栗の誕生/小栗の武芸/結城啓之助の影響/安積塾と小栗家/安積艮斎の『洋外紀略』/蛮社の獄と安積艮斎/安積塾の門下生たち/播磨国林田藩主の娘と結婚/ペリー再来航とプチャーチン来日 第二章 万延遣米使節団 ハリスの来日と条約勅許問題/領事裁判権と協定関税制の事実/最恵国待遇・居留地・遊歩区域/使節団派遣の経緯/小栗の従者たち/使節団の出発と随行艦咸臨丸/井伊大老暗殺とアメリカの報道/サンフランシスコへ/メア・アイランドでの咸臨丸の修理/パナマ経由でワシントンへ/通貨問題の交渉/条約批准書交換後の通貨問題/ニューヨークへ/使節団の帰国/柴田剛中と使節団員の関わり/帰国後の小栗が取り組んだ政策/小栗愛用のアラビア馬/ヒュースケン暗殺事件 第三章 ロシア軍艦対馬占拠事件 対馬事件とは/亀田丸の沿海州調査/イギリス軍艦による対馬測量/長崎奉行所の対応/江戸でのイギリス船対応策/イギリスとロシアの思惑/小栗による「見廻」/英露と日本の外交戦の結末 第四章 文久・元治の政局 シーボルトと小栗/第一次東禅寺事件と小栗/第二次東善寺事件と御殿山の焼き討ち/生麦事件の処置に当たる/江戸南町奉行/小栗糾弾される/栗本鋤雲と小栗/幕府洋式陸軍と小栗/関口製造所・滝野川反射炉・火薬製造所を設立/フランス式を導入した小栗農兵 第五章 幕府洋式海軍の整備 幕府海軍と長崎製鉄所/文久の幕政改革と海軍/小栗による海軍改革/横浜製鉄所とその周辺機能/横浜での海軍伝習/横須賀製鉄所設立の背景/使節団のフランス派遣を決定/横須賀製鉄所のスチームハンマー/横須賀製鉄所のドック/慶応の改革と小栗 第六章 戊辰戦争と小栗の死 武州世直し一揆と小栗/江戸薩摩藩邸の焼き討ち事件/主戦か恭順か/小栗、幕府から離れる/小栗騒動と暴徒の鎮圧/平穏な暮らし/江戸無血開城を知る/幕府陸海軍による嘆願/迫りくる東征軍/罪なくして斬られる/斬首後の届と小栗の首級/小栗夫人ら会津へ逃れる/荒川家に伝わる小栗家のこと/現在残る「小栗日記」 第七章 日本の近代化の礎 豪商高井鴻山/日本初の株式会社、兵庫商社/築地ホテル館/その他の近代化構想/富岡製糸場の建設/小栗を顕彰した人たち/蝦夷地開拓計画 終章 小栗が遺したもの あとがき 主要参考文献 小栗上野介略年譜 -
川端康成伝 双面の人
好調、小谷野敦の近代文学人物評伝シリーズの第四弾は、川端康成をとりあげる。 日本初のノーベル賞作家、長年文壇の長老をつとめ、文豪の名声をほしいままにした川端であるが、複雑な生い立ち、謎に満ちた死など、これまで本格的といえる評伝がほとんど出ていない作家である。 本書は川端康成の人生の軌跡と作品分析をとおし、華やかな文壇における活躍ぶりと、虚無的ともいえるもうひとつの顔を描くものである。 -
知って得する、体内時計のはなし
生物はすべて〝リズム〟に支配されている――ありとあらゆる不調の鍵を握る「内なる時計」を徹底解説。 日々の生活でなんとなく知っている気になっている「体内時計」。本書はその役割をより詳しく体系的に解説する1冊。「健康を保つには何が必要か」「よく眠るためにはどうすればいいのか」という実用的な関心に応えつつ、実は人間を含むすべての生物の根源に関わる重要な機能を持つということを、過去に行われてきた研究成果を例に科学的かつわかりやすく述べます。 著者は、時間生物学会にて20年以上研究を続けてきた立場から、専門的な知識は備えつつ平易な文章で執筆。 「ヒドラの睡眠」や「無生物のリズム」「断眠チャレンジ」「睡眠と拷問」などのコラムも交え、体内時計に関する雑学も満載。 〈目次〉 第1章 私たちは〝内なる時計〟に左右されているる 第2章 概日リズムのメカニズムとその性質 第3章 日常生活のあれもこれも体内時計と関係しているる 第4章 体内時計をもっと知って活用する -
日本語の書き言葉はどう変わってきたか せめぎ合う漢字・ひらがな・カタカナ
「お値打ちセール20%OFF!」 日本語では漢字・ひらがな・カタカナ、それにローマ字まで同じ文に共存しているが、これほど複雑な文字体系は世界に類を見ない。 漢字からひらがなやカタカナが生まれたが、それらは独自に発展してきた。 やがて藤原定家がひらがな文に漢字を所々に混ぜ、仏教説話で漢字カタカナ交じり文が生まれた。 今ではひらがな文が圧倒的に優勢となった。 文字が生んだ多様で高度な文化社会の変遷を辿る。 ■□■目次■□■ はじめに 第一章 漢文と漢字 第一節 無文字社会からの離脱 五世紀の『宋書』「倭国伝」/五世紀日本の文字資料/倭王武(雄略天皇)/文字による支配権力の誇示/仏教と倭人の読み書き能力の向上 第二節 律令国家と公文書行政 文字依存社会への急激な移行/戸籍と計帳による住民の掌握/はじめての日本語記載/難波宮跡万葉仮名木簡/ウタを記載する 第二章 漢字を使った日本語転記 第一節 和歌と宣命――日本語を記すということ 和歌資料の重要性/国家的要請から生まれた宣命 第二節 祝詞と宣命の先後関係 祝詞の古さについて/律令宣命の新しさ 第三節 万葉仮名の森からの解放 万葉集儀礼歌の行く末/万葉仮名の森を抜ける 第三章 ひらがなのあゆみ 第一節 ひらがな文と文芸 ひらがなの成立/平安時代の古写本の体裁/古今和歌集 第二節 藤原定家の表記改革 読めなくなった王朝文芸/定家による歌文の表記改革/古典文芸の表記の変遷 第三節 平安末期の日本語の歴史的変化 古代語の音変化/古代語の文法変化 第四節 定家本『土佐日記』の漢字使用 『土佐日記』の特異性/定家写本の新たな資料価値 第五節 貫之自筆本と定家本の和歌の漢字使用の違い 定家本に注目しよう/読書習慣の変化 第六節 和漢混淆文に吸収されたひらがな文 和漢混淆文とは何か/文芸ジャンル「和漢混淆文」の成立 第四章 近世ひらがな文の展開 第一節 戦国時代分国法の文体 中世東国の公文書/伊達家「塵芥集」の文体 第二節 江戸時代の出版文化と書き言葉 十七世紀の識字層の拡大/契沖の上代研究と歴史的仮名遣い/仮名遣いを呼び込んだ江戸時代のひらがな文 第三節 明治普通文と言文一致運動の葛藤 近代国家にふさわしい文体とは何か/東京語の成立 第四節 言文一致体の矛盾 近代社会を揺るがせた仮名遣い改定問題/政治問題化した仮名遣い 第五章 カタカナのあゆみ 第一節 漢文訓読とカタカナ 平安時代を拓いたひらがなとカタカナ/カタカナの起源 第二節 カタカナの成立とカタカナ文 漢文訓読の開始/漢字に付着したカタカナ/王朝文語で書かれたカタカナ交じり文/漢字カタカナ交じり文出現の理由/漢字カタカナ交じり文の資源としての漢文訓読語/説話文学のカタカナ交じり文 第三節 室町時代のカタカナ交じり文 口語体の漢字カタカナ交じり文/近世古典注釈のカタカナ口語文 第六章 実用的カタカナ文の展開 第一節 近世の実用的カタカナ文――明治普通文への資源的準備 漢字カタカナ交じり文の性格/知的実用文としての展開/近代公文書書式への準備 第二節 明治政府の公文書書式――明治普通文 五箇条の御誓文/カタカナ交じりの公文書 第三節 カタカナ・ひらがな・漢字・ローマ字の共存――大量消費社会と自然科学 同じ文脈での異種文字の共存/ひらがな文の拡大/ワープロ等の書き言葉への影響 終章 日本語の書き言葉の不思議 日本語の無文字体質/ひらがなの消極性/漢字の補助字体としてのカタカナ/カタカナ文成立の契機/明治普通文の有用性/言文一致運動/仮名遣い改定問題/知的文体におけるひらがな文の優位性/慎ましい文字・ひらがなの勝利 -
日本社会と外国人 入管政策が照らす80年
出入国管理政策の変遷を論じることは、日本社会がどのように外国人を生み出し、処遇してきたのかを描くことにほかならない。 本書は、入管体制の成立、法的地位の変化、「多文化共生」の展開、強化される管理と監視、人種差別や労働力の受け入れなど多岐にわたる論点や課題を扱い、80年の軌跡を確認する。 はじめに 序 章 本書の対象 第1章 入管体制の成立―1945~52年 1 アジア・太平洋戦争の終焉と引き揚げ 2 移動と「外国人」の管理 3 非正規の移動とその管理 4 日本の再独立と「外国人」問題の発生 5 まとめ 第2章 「黒船」に至るまで―1952~81年 1 分断国家と朝鮮人の法的地位―1952~65年 2 台湾人・中国人の法的地位―1952~72年 3 入管解体闘争とベトナム反戦運動―1970年代 4 「黒船」とその余波 5 まとめ 第3章 「1990年体制」の成立と展開 1 旧植民地出身者の「在日」化 2 2つの「問題」 3 「1990年体制」 4 「多文化共生」の展開と課題 5 まとめ 第4章 強化される管理と監視―2000年代 1 「テロとの戦い」と監視技術の向上 2 「不法滞在者」の排除 3 「望ましい外国人」の模索 4 新しい在留管理制度の成立 5 まとめ 第5章 人種差別と出入国管理政策―2010年代 1 「日本型排外主義」と対抗運動 2 「日本型排外主義」と出入国管理政策 3 国籍法と出入国管理 4 重国籍者をめぐる社会と制度 5 まとめ 第6章 労働力の受け入れ―2020年代 1 人口減少と外国人労働力への依存 2 技能実習制度の転換 3 非正規滞在者と収容・送還 4 まとめ 終 章 これからの選択 1 新型コロナと入国規制 2 入管政策の今後 あとがき 主要参考文献 入管法などの変遷 入管法の改廃(1997~2024年) -
盗む男 ミステリ短篇選
人間は謎の中に産み落とされ、やがて謎をほとんど解くことなく死んで行く――。 その作品すべてにミステリ要素を組み込んだと言われる井上ひさし。なかでも、ミステリ色濃厚な隠れた名品を精選。 浅草のストリップ劇場を舞台に、芸以外に芸人の大切なものを盗んで掟を破った男の末路を描く表題作。そして蔦重も登場、『戯作者銘々伝』中の傑作「唐来参和」ほか、暗号トリック、どんでん返し、時代物、実録物、詐欺師……。 文庫未収録を含む短篇と関連エッセイで味わう、井上ミステリの見本市。 文庫オリジナル。 【目次より】 *短篇 「ドラ王女の失踪」 「唐来参和」 「自転車お玉」 「盗む男」 「捨て子」 「あぶらかたぶら泪橋」 「天狗の鼻」 *関連エッセイ(ミステリ作家・作品論) 「一人二役ということについて」 「昭和のホームズ言行録」 「清張文学 魅力のすべて」 -
弘兼流 人生は後半戦がおもしろい
「島耕作シリーズ」作者 待望の人生エッセイ最新刊 人生後半、楽しみの詰まった時間をポジティブに味わい、 幸せを感じるための実践的生き方のヒント。 弘兼流・人生訓が満載 ・「中高年は人と比べてはダメ」 ・「諦めて次へ、が近道」 ・「幸せは自分が決めていい」 ・「大人の恋愛ルールとは」 ・「新しきを温ねて故きを知る」 ・「世界共通、一流の10カ条とは」…… -
検事の心得 元東京地検特捜部長の回想
事件の舞台裏で検事は何と格闘していたか。 東京地検特捜部長、最高検次長検事などを歴任した検察官による回想。 日本で初めて死刑囚の再審無罪判決が下された免田事件をはじめ、 厚生事務次官による特別養護老人ホーム汚職事件、 オレンジ共済事件、石橋産業事件、東電OL事件、鈴木宗男事件、 ライブドア事件、村上ファンド事件、陸山会事件などに関わった 著者が36年に及んだ検察官人生を振り返り、 その重職の心得を説く。 〈目次〉 プロローグ 第一章 検察とは 第二章 人を裁く畏れ──免田事件の教訓 第三章 特捜検事落第? 第四章 殺人専門検事 第五章 決裁官として──東京地検副部長時代 第六章 驚きの特捜部長─東京地検部長時代 第七章 わが重職心得箇条 第八章 激動―─次長検事 第九章 退官後のこと 第十章 袴田事件再審無罪判決の誤り -
歴史と外交
90年代から「帝国の解体」は始まっている。 21世紀の世界はどのような規範や秩序を持つのか。 イスラーム外交を手がかりに新生する規範や秩序を考究し、併せて日本外交の可能性を大胆に示す。 【目次】 はじめに―北朝鮮問題と中東問題の連鎖 歴史と外交―ゆきすぎの防波堤として イラク戦争と「アラビアのロレンス」―ゲリラ戦術と自爆テロの意味 あふたあ・えんぱいあ―戦後政治外交六〇年の教訓 歴史の曲がり角で 西欧のテロとイスラームの間―自由と寛容の罠 後継なき独裁者アラファトの「政治家失格」 表現の自由と信仰の尊厳―預言者ムハンマド諷刺画の波紋 イラン問題とイラク問題の複合性―中東における対決と対立の論理 それでも未来は続く…イラク戦争からレバノン危機へ ヒズボラの誤算とイスラエルの挫折 必要のなかった戦争―レバノン危機と逆説の構図 ローマ法王と文明の衝突―「預言者ムハンマド批判」の背景 おわりに―二つの構想 中東国際関係史の構図―帝国の解体 -
相撲を見る眼
土俵人格論を展開した尾崎士郎の随筆集。筆者の厳しくも暖かい眼差しは、相撲の隅々に行き渡り、一人一人の力士を限りない愛情で活写する。行間から、拍子木の冴えた音、呼び出しの声、立ち合いの厳し気合いが滲み出る。〈解説〉山内昌之 ・著者の尾崎士郎は、大正9年の栃木山・朝潮戦観戦を機に、無類の相撲愛好家となり、双葉山70連勝を阻んだ安藝ノ海戦も観戦している(本書にも当時の回想あり)。晩年は横綱審議委員にもなり、角界のご意見番的存在であった。 ・著者のスタンスは、土俵に躍動する力士への思慕であり、力士個人とは一定の距離を保つ、その姿勢が文章に客観性と高潔さを生み、読者を自然と相撲の魅力に気づかせてくれる。 ・当代「大の里」の四股名は、昭和初年の大関大の里に由来しているが、その「大の里」を忘れがたき力士として一章割いていることは特筆される。 ・底本には、ベースボールマガジン社刊(1995年)では除かれていた3章分を含む東京創元社版(1957年)を使用する。 -
古代農民忍羽を訪ねて 奈良時代東国人の暮らしと社会
「フーテンの寅さん」で有名な葛飾の柴又は、奈良時代は下総国葛飾郡大嶋郷嶋俣里に属した。 正倉院に残っている養老五年(721)の戸籍によれば、この地は孔王部忍羽(あなほべのおしは)とその一族が住んでいた。 都から遠く離れた東国の地で忍羽を始めとする庶民の大地に根付いた暮らしと社会はいかなるものだったのか。 探求心に後押しされた著者は時間を越えて忍羽の元を訪れる。 そこには自然の中で実直に生きる人びとがいた。 目次 第1章 孔王部忍羽の古里(古代葛飾の世界;大嶋郷戸籍の世界;大嶋郷逍遙) 第2章 子供の頃の記憶—遊びと労働(忍羽生まれる—お産の周辺;遊ぶ少年忍羽;村から国へ) 第3章 忍羽、生きていく(揺れる青春を走る;忍羽、結婚の祝い;日々の暮らし ほか) 終章 忍羽、信仰世界に入る -
〈快楽消費〉する社会 消費者が求めているものはなにか
人はなぜモノを買うのだろうか? さまざまな商品があふれる現在では、必要最低限の商品を仕方なく買うのではなく、買いたい商品を自分の欲求にしたがって選ぶほうが多い。 しかし、消費者は移り気で、どんなモノをなぜ買うか、一貫した法則はないように見える。 本書は、「快楽」という視点から「デパ地下」「自分にご褒美」など多様な消費者行動に見られる共通原理を明らかにする。 人とモノとの新しい関係とは。 目次 1章 消費者の行動をさぐる 2章 快楽消費のロジック 3章 日本における快楽消費の歴史—高度経済成長期以降 4章 今どきの快楽消費—全体的な傾向は? 5章 今どきの快楽消費—個別トピックス篇 6章 明日へとつづく快楽消費 -
匿名犯罪者 闇バイト、トクリュウ、サイバー攻撃
スマホを通じてあなたにも犯罪者の脅威が忍び寄る! 闇バイト、特殊詐欺、路上売春、ランサムウェア……近年ニュースをにぎわす犯罪は、従来の常識を覆すほど「デジタル化」が著しく、犯罪者たちの顔が見えない。 たとえば「闇バイト」がその最たる例だが、犯罪者たちは、 SNSや匿名通信アプリで強盗や特殊詐欺への参加を募り、 まるでプロジェクトであるかのように犯罪ごとに集合離散を繰り返す。 本書では、警察庁によって「トクリュウ」=匿名・流動型犯罪グループと名づけられるに至ったこうした犯罪集団をはじめ、 組織構造や構成員、背景、国籍までもが謎に包まれた最新型犯罪の実態を解明し、 私たちがこのような新しい脅威に巻き込まれないよう、具体的な対策までも解説する。 著者は、警視庁マル暴刑事として長く勤務した櫻井裕一氏と、 サイバーセキュリティのスペシャリストである高野聖玄氏。 最強コンビがこれからデジタル時代における「安全」を提言する。 【目次】 プロローグ 第1章 新たな犯罪集団の脅威 第2章 ヤクザや半グレと何が違うのか 第3章 歌舞伎町に流れ込む匿名マネー 第4章 匿名攻撃者によるサイバー攻撃 第5章 SNSに蔓延する闇アカウント 第6章 新たな脅威から身を守る方法 コラム 「マル暴」こと捜査四課の移り変わり 櫻井裕一 コラム サイバー攻撃者の実態――誰が何のためにやっているのか 高野聖玄 -
カラスはどれほど賢いか 都市鳥の適応能力
電子版は本文中の写真を多数カラー写真に差し替えて掲載。 都市の発展により多くの野生鳥が姿を消したが、一方では環境に適応することによって、積極的に都市に進出する鳥群が観察される。 その頂点に君臨するのがカラス軍団であり、いま都市にあってはカラスとヒトの知恵比べが、熾烈に進行中なのである。 本書は都市鳥研究会にあって長年、野鳥を観察研究してきた著者が、その成果を克明に報告するとともに、カラスに対する人間の愛憎半ばする感情をさまざまな文献に探る、カラス百科である。 ■□■目次■□■ 序章 野鳥にとって都市とは何か 第1章 銀座のカラスはカァーと鳴く 第2章 ヒートアイランドの夜 第3章 カラスを追跡する 第4章 都会派カラスの子育て法 第5章 街中のスカベンジャー 第6章 カラスの知恵袋 第7章 カラスの遊戯 第8章 カラスと人の交友 第9章 カラスと人の知恵比べ 第10章 カラスの博物学 -
生成AIの脅威 情報偏食でゆがむ認知
日に日に高度化する生成AIが作り出す情報に、あなたの心がハッキングされる! 大災害や選挙の偽動画、組織的に展開されるスパモフラージュ、架空の口コミ――ネット空間に溢れるディープフェイクに騙されるな! 『読売新聞』の大型連載「情報偏食 ゆがむ認知」に大幅加筆の上、書籍化。 【目次より】 ●第1章身近に潜むリスク ダイエット、整形、ゲーム依存、オーバードーズ SNSに翻弄される人々 ●第2章揺れる教育現場 ネットの情報を信じ、宿題をAIに丸投げ 子どもたちの今 ●第3章混沌もたらす者たち 炎上系、迷惑系、誹謗中傷 過激化するユーチューバーに迫る ●第4章操られる民意 ネット上に溢れる偽動画 不安や怒りで分断を煽る「物語」 ●第5章求められる規範 多様性が失われつつあるデジタル空間 必要なものは何か? -
看護師の正体 医師に怒り、患者に尽くし、同僚と張り合う
病棟勤務って、どういう仕事? 救急外来って修羅場なの? ほぼ「女の世界」で、何と闘っているの? どうやって一人前になるの? 医師にイライラするときって? 患者を前に、何を考えているの? セクハラと恋愛事情は? 病院の怪談に脅える? 手術中は何しているの? 10刷となった中公新書ラクレ『開業医の正体』(松永正訓著)、待望の姉妹編。一人の看護師が奮闘する日々を追いかけ、看護師のリアルと本音を包み隠さず明かします。 ★話題沸騰! 10刷、中公新書ラクレ『開業医の正体』(松永正訓著)、待望の姉妹編 -
埋葬
1999年、河口湖町の廃ホテルで起きた母娘の死体遺棄事件。犯人と目された少年の死刑確定後、被害者の夫は謎の手記を発表し失踪。10年後、ジャーナリストが再取材を行うが、関係者達の告白は事件の構図を次々と塗り替えてゆく……。 読者を幻惑・酩酊させる仕掛けで、純文学×ミステリ×フェイク・ドキュメンタリーの歴史的達成として小説界を騒然とさせた衝撃作、ついに文庫化。 本作ははたして、現代の「藪の中」か、奇書か、あるいは小説の極北か―― 酉島伝法さん(小説家・イラストレーター)推薦! 文庫化にあたり、ボーナストラックとして、著者独自の犯罪小説二篇(「トンちゃんをお願い」「私の娘」)を書籍初収録。 【目次】 Ⅰ 埋葬(2010) Ⅱ トンちゃんをお願い(2011)/私の娘(2019) 〈解説〉岡和田晃 -
里親と特別養子縁組 制度と暮らし、家族のかたち
実の親と暮らせない子どもたちはこの国で3万人を超える。彼らの成長を家庭内で支えていくのが、里親や特別養子縁組だ。前者は一時的に育てる公的養育で、後者は生涯にわたり親子関係が持続する。 それぞれの家庭で、親と子はどう暮らし、どんな思いを抱いているのか。血縁なく中途から養育する制度の意義や課題は何か。 子どもの支援のあり方に長年取り組む著者が、当事者へのインタビューなど多くの事例をもとに解説する。 ■本書の目次 まえがき 第1章 暮らしに困難を抱える子どもたち 子どもたちの困難/子どもの思い/親子の支援の充実と社会的養護/里親制度の活用/親との関係形成 第2章 親と別れて暮らす子どもたち 「大人の事情」の内容/子どもたちの育ちづらさ・育てにくさ/成育環境と子どもへの影響/家庭養育の要件/里親・特別養子縁組制度の概要 第3章 里親・養親になる 子どもの受託方法/養親・里親となるには/里親登録後子どもを受託する流れ/里親の種類と想定される家族像/民間機関を通しての受託/不妊治療を経ての受託/子どもを受託した里親/未委託里親の存在とそれへの対応 第4章 里親・養子縁組家庭での暮らし 親元を離れて暮らす子どもたち/里親家庭での安心感/里親の寛容な支え/里親家庭での養育の中断/自身の選択と里親家庭への適応/家庭養育のリスク/里親家庭への固執/生き続けるための思考/里親家庭での過酷な体験/里親夫婦への気遣い/特別養子縁組家庭での体験/養子として育てる意義とその理解/家庭で大切にされた体験/家庭での生い立ちに関する対話/家庭でのさまざまな人生 第5章 「中途養育」の喜びと困難 現代社会における養育の困難/新たな家庭での養育の始まり/実子がいて里親となる場合/「中途養育」への理解/試し行動とそれへの対応/里親養育と養育不調/養育の難しさと里親委託解除/生みの親と里親との間で/生みの親の存在への配慮/過去の関係の維持 第6章 過去とつながる 子どもの出自を知る権利/過去とつながる意義と真実告知/真実告知の内容/養子としての思い/真実告知後の疑問/告知されなかった思い/手記を振り返って/出自を告知されたその先/当事者を支える仕組みの必要性 終 章 里親・特別養子縁組のこれから 子どもの意見表明権の保障/子どもの永続的な暮らしの保障/委託に向けた体制の充実/里親と支援者との信頼関係形成/養育観と養育の社会化/複数の養育者体制の必要性/海外における複数養育体制例/社会的親の創造/これからの取り組み/出自を知る権利保障体制の整備 あとがき -
11月そして12月
22歳の初恋、永遠の2か月―― 高校も大学も中退したぼくは、カメラを手に都会の生き物を撮り歩いている。退屈な人と言われ続けた22年の人生は、少し生意気な明夜と出会った頃から変わりはじめた。 父親の不倫、姉の自殺未遂、そして「明夜とは二度と関わるな」という男の出現――。続発するトラブルと背景にある真実に触れた主人公・柿郎が、確かな一歩を踏み出していくまでの2か月を鮮やかに描いた、ほろ苦くも爽やかな青春恋愛小説。 ゲームクリエイター・小島秀夫氏、推薦! 『ぼくと、ぼくらの夏』など、数々の傑作青春ミステリーを残し、惜しまれつつ亡くなった著者のリリカルな青春ストーリー。 -
四界物語
陸の民アリシャーランと海の民サクォーリアン、二つの民族が反目しながらも共存する世界〈一の大陸と千の島々〉。両者の血を引く〈半端者〉と差別されながらもアリシャーランの帝国に仕える青年騎士シルッカは、初陣の夜に奇妙な生き物を拾う。サクォーリアンを毛嫌いする皇子リンゼイ・ヴォーと共に〝ファティオータ〟と名付けたその生き物の帝都移送を命じられるシルッカだが、その裏では皇子暗殺の陰謀が――。気弱な騎士と傲慢な皇子、そして大喰らいの竜の幼生。二人と一匹が世界の秘密を解き明かす、王道ファンタジー! 幕開けの上巻。 -
天国映画館
「あなたの人生に名シーンは、ありますか」。 記憶を失って天国を訪れた小野田。自分は死んだのだと悟った彼は、天国映画館の支配人・秋山に誘われ、一緒に働くことになる。 天国から新たな世界へ旅立つ人の人生を上映するこの映画館で、様々な人生を観るうちに、小野田の記憶と心に変化が訪れてゆく。 そして、自分の人生の映画フィルムが、ついに届いた。 その映画は、彼自身はもちろん、観客たち誰もが思いもよらぬ人生で――。 -
占領神話の崩壊
日本の敗戦前後、あまたの公文書が焼却されたと言われている。しかし、決裁文書などを除く多くが「私文書」として個人の手許に残されていた。これらの資料を、占領期に積極的に収集したのが、フーヴァー研究所東京オフィスであった。 フーヴァー研究所は、スタンフォード大学の第一期卒業生であった第31代米国大統領ハーバート・フーヴァーが1919年に設立した研究機関。戦後、フーヴァー自身、占領下の日本、ドイツに赴き、占領政策にコミットした。その一環として、資料収集計画があった。 駿河台の東京オフィスを拠点に、1945年11月から1951年3月まで、書籍・専門書・新聞などを含む1468箱が海路米国に持ち出された。これらの資料には、「GHQ直筆・日本国憲法の原文」「東京裁判の宣誓供述書」「関東軍特務機関の阿片政策」「日本共産党員の獄中手記」「特高警察の極秘史料」などの一次史料が多数含まれ、「フーヴァー・トレジャーズ」(Hoover Treasures)と呼ばれることになった。 本書は、こうして形成された「フーヴァー・トレジャーズ」から占領秘史にせまろうとするものである。そこで浮かび上がるのは、日本国憲法制定をめぐるGHQと吉田茂の取り引き、東京裁判における天皇免訴をめぐる暗闘、満洲国の財政を支えた阿片政策とそれを担った三菱・三井、日本国内での阿片栽培……などの新事実である。 戦後に改竄された「歴史の欺瞞」を炙り出す試みであり、『國破れてマッカーサー』の続編、発展版とも言える著作である。
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