作品一覧 2023/02/28更新 キュリー夫人と娘たち 二十世紀を切り開いた母娘 試し読み フォロー 同意 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 内山奈緒美の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 同意 ヴァネッサ・スプリンゴラ / 内山奈緒美 恋愛に年齢は関係あるのか、中々複雑な問題ではあるが、答えは絶対にYESだと思う。 正確に言えば恋愛に年齢は関係ない(未成年者除く)と答えたい。 性被害は必ずしも無理矢理レイプされたり、見知らぬ人間から被害を受けるわけではない。 むしろタチが悪いのが弱みに漬け込んだり、優しさや尊敬、信頼を利用した性暴...続きを読む力だ。 特に未成年がゆえの無知や思春期特有の感情には漬け込みやすい。言わば洗脳に近い。 この本でもタイトルにあるように間違いなく主人公は「同意」した。未成年への性行為の法律があるにせよ、同意があれば問題ないと言うような意見がある。 しかしそれは本当の同意なのか?同意の定義とはなんなのか?常日頃胸につっかえていた疑問を今一度考えさせられる一冊だった。 Posted by ブクログ 同意 ヴァネッサ・スプリンゴラ / 内山奈緒美 フランスの文学界が激震。14歳の時に当時50歳だった流行作家ガブリエル・マツネフ氏から1年間に渡る性的虐待にあったヴァネッサ・スプリンゴラ氏が出版した『同意』。その邦訳が本著。 様々な考えがあるが、社会的コンセンサスとしても、小児性愛は刑事罰を伴うものである。LGBTQでは性的指向の多様性に理解を...続きを読む示す中で、この境界線は対象年齢だ。子供の〝合意“は無効。これは、その他の契約事項にも準ずる考えで合理的な考え方だ。 この問題を理解するポイントは後二つあると思う。一つは思春期における自己暗示や自我の形成に要する自己否定。もう一つは、男女の性の力関係の差異。つまり、年齢による社会責任、人格未形成時における誤った意思決定、強制性。誤った意思決定とはつまり、これが同年齢の間の性的体験の失敗談ならば腐る程あるのが当たり前で、片方が成人であるかに関わらず、その歪さこそが青春だからだ。 だからこそ未成年の『同意』は社会的に許容されないとする考えが妥当なのだろう。青春は若年層同士で迎えるのが望ましい。言わずもがな、生理的にも、本能的にも、分かる気はするが。 Posted by ブクログ キュリー夫人と娘たち 二十世紀を切り開いた母娘 クロディーヌ・モンテイユ / 内山奈緒美 この本のタイトルに惹かれて読んでみた。 キュリー夫人は小学生の時の何の教科書だったかは記憶にないが、『暗闇の中に光る物質を見つけたのが、ラジウムだった。』的な内容は記憶している、その時の挿絵とともに。 しかし、放射性物質の発見者くらいしか彼女のことは知らなかったから、新刊で出たこの本を読みたくなった...続きを読む。 もちろん翻訳本だが、書き手のクロディーヌ・モンティユさんの書きぶりは少々まどろっこしく、3人の歴史的背景を説明するくだりは重なりもあり、登場人物も多くなかなかな本だった。 しかし、読後は知らなかったことを知りえた満足感に包まれた。 聡明な3人の女性たちの生き様が迫ってくる気がした。 そしてまた、この3人はキュリー夫人は第1次世界大戦を娘2人は第2次世界大戦を駆け抜けた人物とも言える。 放射性物質を平和以外に活用することを望まなかったキュリー夫人だが、1945年の長崎、広島の原爆にも触れてあった。 また、キュリー夫人の紹介のくだりに渋沢栄一たちが訪れたパリ万博も出てきた。日本の幕末の頃にフランスでは放射性元素の研究がされていたことになる。 また、ソビエトの侵略主義やNATOの発足など、今のロシアウクライナに通じる素地も出てきたり、よく知らない、日本だけでない、ヨーロッパの近代史に触れられたのも良かったように思う。 難しい内容ではないが、かいつまんで本のことを話そうとすると、登場人物名は再現できないくらい溢れている。 しかし、信念をもった彼女らの活躍が現代の医療への功績を残したことは深い意味を持つことを知り、頭が下がる思いもした。放射能が原因でキュリー夫人も娘一人も命を落としたのは残念でならないが、先駆者の生き様がしっかり描かれた本でもあった。また、日本と同様に男性優位の社会や考え方とも戦い続けたキュリー夫人らの行動や考え方を通して、欧米の女性解放史についても考えを馳せれたことは予想を超え読みごたえがあった。 Posted by ブクログ 同意 ヴァネッサ・スプリンゴラ / 内山奈緒美 本の中に登場人物として閉じ込められる。 その苦痛が、正しい方法で公表できて社会が動いてくれて少しでも救われて良かった。 Posted by ブクログ キュリー夫人と娘たち 二十世紀を切り開いた母娘 クロディーヌ・モンテイユ / 内山奈緒美 子どもの頃読んだキュリー夫人の伝記。 彼女と2人の娘を軸にキュリー一族の歴史が語られ、大変興味深い本でした。 しかし、忠実な翻訳ということで、正直非常に読みにくい日本語であったというのが率直な感想です。 Posted by ブクログ 内山奈緒美のレビューをもっと見る