作品一覧

  • 「傷つきました」戦争 超過敏世代のデスロード
    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    ジェンダー、人種、肌の色――正しさは“属性”で決まる? 人の立場や出自で行動をジャッジし、「傷つきました」の一言で議論が終了…… 歌手の髪型、ヨガの流行、日本風パーティにまで、過敏な抗議が止まらない。 文化を検閲し社会を分断する風潮は、どこへ行き着くのか? フェミニストで反差別運動の旗手が、アメリカの議論に欠けている普遍主義の視点から、世界的ポリコレの暴走に対話の活路をもたらすエッセイ
  • 「傷つきました」戦争 超過敏世代のデスロード

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    面白くてあっという間に読んでしまった。

    英仏の黒人差別や「文化の盗用」論が中心でイメージしづらいところもあるが、ここ数年の世界で左派が負けるメカニズムが示されており、よくバズっている日本の(何ちゃって)フェミニズムの状況を適用して考えればかなり腑に落ちる。

    かといって悲観せず、希望が持てる終わり方になっているのがよかった。

    以下メモがてら。

    『エスニシティを基準にして発言や想像への権利といった特別待遇を要求することで、人々が種々のカテゴリや、個々のエスニシティに固有の発想方法を維持すると、支配者たちがそれらを用いて自らの偏見を正当化し、被害者面をする。』
    その結果、『アイデンティティ至

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    2024年01月11日
  • 「傷つきました」戦争 超過敏世代のデスロード

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    このままではそのうちウォークと極右しかいなくなってしまうのではないかと恐れているので、本書やハイト&ルキアノフの『傷つきやすいアメリカの大学生たち』のような本を読むと安心するというか これもある意味「傷つき」の回避と言われればそれまでかもしれないが

    「映画も料理も〈DNA〉で評価する」の章が特に面白かった ある映画作品あるいは制作陣やキャストが気に入らないこと(批判すること)と、上映を禁止させるのは違うと(当たり前のことだが)再確認してホッとした。「出自にかかわらずさまざまな役を演じることこそが、つまり、よりいっそう多様な表象によって普遍性を豊かにすることこそが、達成すべき目標なのに。(p.

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    2024年11月24日
  • 「傷つきました」戦争 超過敏世代のデスロード

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    かつて検閲は保守的で道徳主義的な右派のすることであったが、今日では道徳主義的でアイデンティティ至上主義的な特定の左派が行っている。
    文化盗用の定義として、はじめは支配や搾取の要素が含まれていたものの、次第に失われてしまった。
    反レイシズムとして、普遍的なものの名において待遇の平等を要求するフランス的なものと、アイデンティティの名において特別待遇を求めるアメリカ的なものがある。後者は、差異への権利として、ステレオタイプをより強固にし、各々のアイデンティティを競争させる。すなわち、アファーマティブアクションの恩恵を優先的に受けるべき一番の犠牲者が誰かを決めるため、マイノリティ同士が喰いあうような事

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    2023年09月10日
  • 「傷つきました」戦争 超過敏世代のデスロード

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    被害者至上主義。

    日本でも大概酷くなってると思うのだが、その比ではない。
    それに人種とか、アホみたいな歴史的事実が絡んでくるから、なお恐ろしいことになっている。厨二が厨二のまま生きていけると思っているのは日本だけではないというか、日本をこうしたい人たち。

    誰かが、形を変えた共産主義者だと言ってたな。

    誰もが勝者になりたくて、被害者になる。
    一旦ポジションを得れば、無敵モードだ。

    左派の大学の現状が、目を覆わんばかりで、どうするんだって感じ。

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    2023年08月25日
  • 「傷つきました」戦争 超過敏世代のデスロード

    Posted by ブクログ

    本書はフランス人が書いた物だが、日本の身近な会議でも「傷つく」ことを理由として自分の世界に閉じこもろうとする人に出会い、本書のテーマは世界的な動向だと感じる。

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    2023年06月14日

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