埋葬

埋葬

990円 (税込)

4pt

3.2

1999年、河口湖町の廃ホテルで起きた母娘の死体遺棄事件。犯人と目された少年の死刑確定後、被害者の夫は謎の手記を発表し失踪。10年後、ジャーナリストが再取材を行うが、関係者達の告白は事件の構図を次々と塗り替えてゆく……。

読者を幻惑・酩酊させる仕掛けで、純文学×ミステリ×フェイク・ドキュメンタリーの歴史的達成として小説界を騒然とさせた衝撃作、ついに文庫化。
本作ははたして、現代の「藪の中」か、奇書か、あるいは小説の極北か――

酉島伝法さん(小説家・イラストレーター)推薦!

文庫化にあたり、ボーナストラックとして、著者独自の犯罪小説二篇(「トンちゃんをお願い」「私の娘」)を書籍初収録。

【目次】
Ⅰ 埋葬(2010)
Ⅱ トンちゃんをお願い(2011)/私の娘(2019)
〈解説〉岡和田晃

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

埋葬 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    語彙を失う強烈な読書体験。芥川龍之介『藪の中』を突き詰めた告白文学の極地。食い違い、噛み合わない一つ一つの解釈にはそれぞれ異なった事実/真実がある。それらが混ざり合うことで新たな解釈を呼び、やがて別の真実が顔を覗かせる。「関係」の中にしか人は存在しない。饒舌なのに只管に冷静な文体が狂わせる。今年のベ

    0
    2024年11月25日

    Posted by ブクログ

    難しいです。
    基本的に一人称で書かれているのに話し手が入れ替わっているようで…
    同じ人物ではないかと思うくらい考え方や話し方が同じなので行ったり戻ったりしながら読み進めたので読み終わるのにページ数に対してずいぶんと時間がかかりました。
    とても評判の良い作品ですが私レベルではついていけませんでしたので

    0
    2025年03月11日

    Posted by ブクログ

    むずっっっ!
    という印象でした。悪い意味ではない!
    トンちゃんにお願い、は、主語という主語が、書いてあるけど定かでない状態が続くのが(これは読まないと理解できない表現だと思うが)、とても曖昧で不均衡だった。でもそんな文章を読むのは初めてで、楽しかった。
    表題の埋葬も、見開き数ページにわたって改行なく

    0
    2025年02月02日

    Posted by ブクログ

    意図的になのだろうが、誰視点なのかわからなくなる部分があり、読んでいる間、ずっと煙に巻かれているような不安感がある。

    怪作といった印象。




    0
    2025年01月22日

    Posted by ブクログ

    奇妙奇天烈な3作品。言葉の語感も、指し示す対象も、語る主観も、どうにも曖昧な文章が続いて物語は語られる。独立した自己の存在は曖昧で、他者との関係性の中でだけ生かされ、感情が生まれ、輪郭が立ち現れる自己がある。
    「埋葬」がやはり代表格だが、「トンちゃんをお願い」も「わたしの娘」も同様の印象を抱いた。と

    0
    2024年11月29日

埋葬 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

横田創 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す