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大工修業中の甚三郎に、見合い話が持ちかけられる。 相手は、節約第一を家訓とし二百年以上栄えてきた材木問屋「真砂屋」の娘・お峰。 互いに惚れあい結ばれた二人の前に、数々の困難が降りかかった時、お峰は炎の女へと変貌し―― 享楽と頽廃の渦巻く文化文政期の江戸を舞台に鮮烈な愛の姿を描く、中期有吉文学を代表する長篇。 〈解説〉松井今朝子
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Posted by ブクログ
中盤からの展開がぶっ飛んでいて、有吉さんっぽくなかったかも・・・。 途中までは、お峰夫婦の慎ましさや仲の良さが大好きでほんわか読んでいたけど、叔母さんがよく来るようになってからは雲行きが怪しくなり、あれよあれよの展開になった。 そんなに得心もいかないし、ええ話やとも思わなかったけど、まぁ確かに読み物...続きを読むとしては面白かった。 終盤の怒涛の大奥、将軍家、老中の事情ペラペーラの部分も、畳み掛けるような筆致に何かこちらも焦らされた。 これ、東京宝塚劇場で舞台化されて、有吉佐和子さんご本人が脚本も書いた、ってことを知って、なんかまたご縁があるなって勝手に思って嬉しくなった。でも宝塚なのに男性も出ていたようなので、今とはまた少し違うのかな。
最近、「青い壺」の再評価で見直されている有吉佐和子の中期の長編。解説の松井今朝子が指摘するようにお峰の変節は「近代小説としては読み解けない」つまり、破綻しているのだが、そこを除けばスカっと鮮かな読後感をもたらすいい小説。有吉佐和子はときおりこのような構成が破綻した小説をものしていて、批判の対象にされ...続きを読むることもあるが、しかしそれゆえに「そんなことはどうでもいいのだ、女はこういうものなのだ」という迫力を以って真に迫ってくる…と言ったら褒め過ぎか。
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