暴力、殺人、抗争、恐喝、闇金、地上げ、反グレ、けん銃、覚せい剤、エンコ飛ばし。社会の裏面で蠢く、そんなヤクザたちと常に対決し、身を徹して表社会との防波堤となってきた人たちがいる。暴力団犯罪を専門とする警察の捜査員たち、いわゆる「マル暴」だ。警視庁において40年にわたって暴力団捜査にかかわり、社会を震
...続きを読む撼させたヤクザ犯罪をいくつも解決に導いた「剛腕マル暴」が、その捜査秘録を初めて明かす。
知らない世界だけど、一般人を巻き込む事件が多くなっているからこそ、裏側がこうして安全に読めるのはありがたい。代表的なヤクザの組は知っていても、関東と関西で成り立ちが違うことや今の時世の流れは分からないから、へえ~と思うことばかり書いてある。暴力団相手に一歩も引かず修羅場をくぐりぬけている4課のすごみを感じるとともに、こういう人たちが報われる平和な世の中になってほしいなとも思う。