櫻井裕一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
闇バイトやトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)、サイバー攻撃の現状について解説した本。櫻井裕一氏の「マル暴」は著者の現役時代のエピソードが盛り沢山で生々しい迫力が面白い本だったが、本書は著者の警察引退後に隆盛した犯罪やサイバー犯罪のため、どうしても前作のような生々しさがないが、幾つかの視点は新鮮だった。
・特殊詐欺などによって得られた犯罪収益は、銀行や証券会社の口座に入れられないため、集めた金はキャバクラなどでの豪遊やブランド品・高級時計の購入など、多額の現金の散財に限られてくる。
・ボッタクリ店は、ボッタクリによる単なる現金収益だけでなく、その店舗で実際に支払ったり架空売上を行うことによ -
Posted by ブクログ
暴力、殺人、抗争、恐喝、闇金、地上げ、反グレ、けん銃、覚せい剤、エンコ飛ばし。社会の裏面で蠢く、そんなヤクザたちと常に対決し、身を徹して表社会との防波堤となってきた人たちがいる。暴力団犯罪を専門とする警察の捜査員たち、いわゆる「マル暴」だ。警視庁において40年にわたって暴力団捜査にかかわり、社会を震撼させたヤクザ犯罪をいくつも解決に導いた「剛腕マル暴」が、その捜査秘録を初めて明かす。
知らない世界だけど、一般人を巻き込む事件が多くなっているからこそ、裏側がこうして安全に読めるのはありがたい。代表的なヤクザの組は知っていても、関東と関西で成り立ちが違うことや今の時世の流れは分からないから、へえ~