夢の浮橋

夢の浮橋

817円 (税込)

4pt

3.6

若くして死んだ母そっくりの継母。主人公は継母へのあこがれと生母への思慕から、二人の存在を意識のなかでしだいに混乱させてゆく。谷崎文学における母恋物語の白眉。ほかに晩年のエッセイ四篇を収載。初文庫化。

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夢の浮橋 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年02月25日

    テイストは、『鍵』や『老人瘋癲日記』に近い。いかにも谷崎すぎて、ちょっとやりすぎでは、とも思うが、谷崎的なものを求めて読み始めた者にとっては、期待を裏切らない作品である。

    0

    Posted by ブクログ 2021年10月02日

    過去分

    橋は何かと何かを、結びつけるものだが、この浮橋は生母と継母を結びつける橋と主人公と母を結びつける両方の意味があった。

    0

    Posted by ブクログ 2021年05月22日

    「夢の浮橋」は非常にエロティックなお話である。「文壇昔ばなし」で、谷崎潤一郎と泉鏡花が一緒に鍋を食べた時、食べるのが早い谷崎氏に食べられないように、食べるのが遅い泉氏が仕切りを作っておくのに、結局食べられてしまうというエピソードに笑った。

    0

    Posted by ブクログ 2017年10月28日

    タイトルから察せられるように、近代版源氏物語といった感じ。
    やや、気色悪めだが、ストーリーは普通に面白い。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    登場人物みんな、自分のエゴを捨てているようでゴリ押ししているような。

    義母のお乳吸ったりに悪い意味で鳥肌立ちそうでした。
    男性にはもれなくマザコンの気があると言われてはいますが、女性は自分の息子が己に寄せるそれ以外については厳しい意見を持っているので私もそれに当てはまったのでしょう。私の欠片ほどの...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年12月30日

    読書会の課題本。前半の実母への恋慕や関わりは、自分の子どもの幼いころを思い出して共感しつつ読んだが、後半の継母との関わり、父子二代に渡っての想いの共有、妻澤子を迎えるくだり、「母に仕えることを唯一の生き甲斐にして、外に何の幸福も要らぬ」「お母さんを仕合わせにするためには、お前が嫁をもらう必要がある」...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年06月16日

    随筆がだいぶおもしろかった。谷崎氏の血圧が240を超えたあたりでついつい笑ってしまう。他の文豪の話も噂話を聞いてるようでおもしろい。
    表題の話は乳吸うあたりで生理的にかなり気持ち悪い。

    0

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