戦国時代の終焉 「北条の夢」と秀吉の天下統一

戦国時代の終焉 「北条の夢」と秀吉の天下統一

836円 (税込)

4pt

3.5

織田信長と友好関係を保ち、領地を拡大させてきた北条氏。しかし、本能寺の変によって、この状況は一変する。北条氏と佐竹・宇都宮氏など関東諸勢力との戦いは熾烈をきわめ、両陣営の背後では、羽柴秀吉、徳川家康が蠢き、激しい外交合戦が繰り広げられる。戦国時代末期、「関東統一」を夢見る北条氏とそれにあらがう戦国武将たちとの戦いを追いながら、次第に秀吉の圧力に抗しきれなくなっていく北条氏の挫折を描く。

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戦国時代の終焉 「北条の夢」と秀吉の天下統一 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    中央で「小牧・長久手の戦い」が繰り広げられていたのと並行して、北条氏と佐竹・宇都宮連合軍が激突した「沼尻の合戦」にはじめて焦点を当てた本。新書ながら、史料を丁寧に読み込み客観的かつ論理的に史実を再現している。「沼尻の合戦」を「小牧・長久手の戦い」の一部と位置付けた論考は見事であり、唸るしかない。

    0
    2015年08月29日

    Posted by ブクログ

    後北条氏について興味ある方、知りたい方ははずせないでしょうね。
    私もこれを読んでなるほどなということがいくつかありました。
    もっと後北条氏の評価を高めてもらいたいものです。
    氏政・氏直も良い政治をしていたのですから。

    0
    2011年07月09日

    Posted by ブクログ

    北条が滅んで、島津が滅ぼなかったのは、「北条の夢」に固執したか否かの違いではないかと感じた

    "西のいいなりになるものか"という坂東の意地なのかな?

    0
    2023年01月03日

    Posted by ブクログ

    信長の関東進出から、秀吉の北条征伐までの経緯を記述したもので、北条征伐が始まって小田原開城までは一切言及しないところは特徴的。北条の東国制覇という夢が膨らみ滅んでいく道程は、その後から俯瞰すると中央の情勢を甘くみたというように見えるが、北条は、信長に平伏し、婚姻同盟により、東国で命脈を保とうとはした

    0
    2022年10月05日

    Posted by ブクログ

    後北条氏。

    といえば、初代伊勢宗瑞、2代氏綱、3代氏康がその最盛期で、4代氏政、5代氏直は能力が劣り、その勢力を衰えさせるというのが、私の認識。

    しかし、この著作では氏政、氏直親子が試行錯誤しながら、「北条の夢」を追い、豊臣の天下に抗った。

    その姿は凡庸ではなく、非凡。

    その認識を変えること

    0
    2021年09月28日

    Posted by ブクログ

    本能寺の変から小田原征伐にいたるまでの北条氏の政治的軍事的戦略過程。思っていたよりも中央に対する意識がしっかりとしていて意外だった。
    北条氏の拡大による存亡の危機を迎えた中で、北関東の諸勢力の生存をかけた必死の外交は涙ぐましいかぎり。。

    小田原征伐での滅亡へは決して一本道では無く、滅亡回避への現実

    0
    2013年07月05日

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