作品一覧

  • 江戸―平安時代から家康の建設へ
    4.0
    1巻902円 (税込)
    徳川家康が入城し、将軍の本拠地として大都市へ変貌した江戸。その始まりは平安時代末、秩父平氏一族の江戸氏が拠点を置く低湿地だった。太田道灌の江戸城築城、戦国大名北条氏の支配を経て、入府した家康の大工事によって、城と町は発展を遂げる。江戸の繁栄はいかにして築かれたのか。本書では新知見をふまえ、中世から近世への変遷過程を解明。平安時代の寒村から、豪華絢爛な都市が成立するまでの500年を描き出す。
  • 中世を道から読む
    4.2
    乱世を生き抜かんとする戦国武将たちの最大の敵、それは自然現象と道路事情だった。積雪、河川の増水。兵を動員するにも道を押さえねばならない。交通を押さえる者が勝利をおさめる。知られざる中世の交通・兵站と情報網に迫る!
  • 戦国時代の終焉 「北条の夢」と秀吉の天下統一
    3.5
    1巻836円 (税込)
    織田信長と友好関係を保ち、領地を拡大させてきた北条氏。しかし、本能寺の変によって、この状況は一変する。北条氏と佐竹・宇都宮氏など関東諸勢力との戦いは熾烈をきわめ、両陣営の背後では、羽柴秀吉、徳川家康が蠢き、激しい外交合戦が繰り広げられる。戦国時代末期、「関東統一」を夢見る北条氏とそれにあらがう戦国武将たちとの戦いを追いながら、次第に秀吉の圧力に抗しきれなくなっていく北条氏の挫折を描く。

ユーザーレビュー

  • 戦国時代の終焉 「北条の夢」と秀吉の天下統一

    Posted by ブクログ

    中央で「小牧・長久手の戦い」が繰り広げられていたのと並行して、北条氏と佐竹・宇都宮連合軍が激突した「沼尻の合戦」にはじめて焦点を当てた本。新書ながら、史料を丁寧に読み込み客観的かつ論理的に史実を再現している。「沼尻の合戦」を「小牧・長久手の戦い」の一部と位置付けた論考は見事であり、唸るしかない。

    0
    2015年08月29日
  • 中世を道から読む

    Posted by ブクログ

    中世の書状の中によく書かれている「路地不自由」の意味を、他の文献や明らかになっている史実などの証拠に基づいて、状況ごとに丁寧に説明している本。実在する多種多様な古文書を例題として、自然地形による制約、天候による制約、政治状況による制約を区別して論じており、とても分かりやすい。また、中世の鎌倉街道の盛衰と変遷を例にとり、「古道といえども時代によって付け変わる」という当たり前のことを理路整然と説明している点も面白い。

    0
    2015年06月28日
  • 中世を道から読む

    Posted by ブクログ

    Lv【初心者】~【中級者】鎌倉・室町東国・戦国を知ってるとなお面白い!

    初っ端から俺様の孫・息子・そして家宰の「通路不自由」の言い訳が乱舞する面白構成!
    っていうかお前ら言い訳しすぎだろ!www

    鎌倉・室町・戦国時代の例が巧みにクロスオーバーする。
    後北条氏や上杉謙信もよく登場するな。

    そして!新田義貞が進軍した鎌倉街道上道は、実は戦国時代には寂れてしまっていた!という衝撃の事実。
    原因は……鎌倉府が崩壊、政治の中心が、古河、五十子、そして鉢形城に移ったから。
    そう、俺様たちの享徳の乱や長享の乱のせいなんだよな、というのが良く解るエキサイティングな一冊だ!

    0
    2014年04月03日
  • 江戸―平安時代から家康の建設へ

    Posted by ブクログ

    中世から近世にかけての江戸が大都市へと発展していく変遷を追う一冊。家康入城以前の江戸、徳川時代における普請過程の詳細、中世からの断絶と継承の諸相など興味深い論点が多かった。城郭研究を知る取っ掛かりにもなる内容だと思う。

    0
    2023年08月07日
  • 江戸―平安時代から家康の建設へ

    Posted by ブクログ

    あれ?この本、先日読んだ「中世を道から読む」と同じ作者か。道理で同じようなことを書いている箇所があったわけだ。
    それはともかくとして、この本では江戸というか江戸城の江戸時代以前の歴史を見ていくものです。江戸城って、今の本丸と東近美あたりにしかなかったのかとか、その江戸城と吹上を通過する街道があったとか、江戸城本丸の中に元々は複数の曲輪があったとか、今となっては江戸時代の土地改良ですっかり痕跡も無くなった話が続きます。今となっては全くその当時を想像できないのです。

    0
    2022年03月04日

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