作品一覧

  • 在日の耐えられない軽さ
    4.0
    1巻990円 (税込)
    父は一九二〇年代に来日した、日本語小説を書いた最初の朝鮮人で、のちに皇道思想家。戦後は心の病に冒され、六〇年にひとり帰国した――。父や母の歴史と子供たちの人生との間にはどのようにつながりがあるのか。本書は、ひとつの「在日」家族の誕生から終焉まで、そして、そのひとりひとりの生き方を、戦前から現在にいたる日本と韓国の関係と重ね合わせて描くことによって、新たな認識と洞察を読者にもたらす。
  • 隣国の発見 ──日韓併合期に日本人は何を見たか
    3.0
    1巻1,705円 (税込)
    日韓併合期(1910~1945年)の日本人のなかには、朝鮮の人や自然や文化を体験し、観察し、優れたエッセイを残した者たちがいた。谷崎潤一郎はその風景を「純然たる日本画の絵の具の色」と描き、柳宗悦や河井寛次郎は人々の生活ぶりに理想郷を見出した。新渡戸稲造が「彼等は実に有史以前に属するものなり」と断じた一方、安倍能成はステレオタイプと格闘した。植民地支配の産物として顧みられなかったこれらの作品を読み直し、日本人が発見した隣国の姿を浮かび上がらせる。 【目次】第一章 朝鮮の山河/1 海峡を越えて/2 禿山と岩山/3 朝鮮の山河/第二章 隣国の発見/1 少年の日の思い出/2 大人たちの見たもの/3 白磁の美の発見/第三章 もう一つの眺め/1 非好感の眺め/2 朝鮮人とはだれか/第四章 京城の歩く人/1 安倍能成の朝鮮エッセイ/2 浅川巧への惜別の辞/第五章 旅する科学者/1 挟間文一と辺境の地への旅/2 挾間文一の日記/付録 挾間文一の日記/3 朝鮮に与えられ、また与えた人
  • 日本のイメージ 韓国人の日本観
    4.0
    1巻770円 (税込)
    多くの日本人には韓国人が今なお日本を怨嗟の目で見つめているかのような思いがある。しかし解放後の韓国においては、隣国に対する愛よりは憎悪の表出の方が容易であったのは事実であるが、このことはもう一つの感情や態度の存在を否定するものではない。本書は韓国人の日本に対する否定的な眺めや肯定的な眺めが韓国人の心の中にどのように共存し、どのように変化しているのかを多様な引用とともに明らかにしようとするものである。
  • 韓国のイメージ 戦後日本人の隣国観 [増補版]
    3.5
    1巻880円 (税込)
    今日の日本人の韓国像は、一方に文化相対主義的理解があれば、他方に伝統的蔑視があり、イデオロギー的立場からの賞賛や沈黙の一方に、若い文化的関心層があって一様ではない。それでは、戦後日本の韓国像はどのように変化してきたのか。戦後日本人の韓国観の変遷を二十年ごとの三つの時期区分で論じた名著に、今回新たに四つめの時期となる「韓流の時代」を論じる章を増補し、あの狂騒の時代を歴史のなかに位置づける。
  • 韓国が「反日」をやめる日は来るのか もはや怪物・韓国ナショナリズム
    5.0
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「反日」は韓国の事情から生まれたものであり、なかには日本人には身に覚えのないファンタジーも少なくない。いまや日本人も無関心ではいられない隣国の「反日」の実態と背景が、詳細な分析を通じて明らかになる!

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ユーザーレビュー

  • 在日の耐えられない軽さ

    Posted by ブクログ

    著者自身の若い頃のこと、両親きょうだいのことが書かれている。「在日」ということに煩悶しながら生きていたご自身の若い頃。外に向かって激しく生きた父と妹。内に向かって寡黙に生きた母と兄。在日であるがためか性向のためか、それぞれ厳しい人生を歩んできたのだなあと思った。
    こんなタイトルだけど、著者は「一世が戦前から日本に住んでいる特別永住者たちはどんどん日本国籍を取得して、日本人として生きていけばいい」(p.179)、「在日たちはもう祖国との関係を清算していい。韓国籍から離れたほうが韓国人とのつきあいも透明で公平なものになるだろう」なんて述べているので、在日であることを軽く考えたほうがいいという立場だ

    0
    2020年06月20日
  • 韓国のイメージ 戦後日本人の隣国観 [増補版]

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    今日の日本人の韓国像は、一方に文化相対主義的理解があれば、他方に伝統的蔑視があり、イデオロギー的立場から賞賛や沈黙の一方に、若い文化的関心層があって一様ではない。
    それでは、戦後日本の韓国像はどのように変化してきたのか。
    日本の新聞・雑誌・書籍に現われた韓国に関する言説を集め、植民地体験型、贖罪型、イデオロギー型、古代史型、異文化型という五つの関心型に分類して、そのアンビヴァレントな性格の意味を考える。

    [ 目次 ]
    第1章 変化するイメージ
    第2章 関心型
    第3章 戦後イメージの原型
    第4章 独裁国家の行方
    第5章 似て非なる国
    第6章 共存するイメージ

    [ POP ]

    0
    2011年04月01日
  • 日本のイメージ 韓国人の日本観

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    多くの日本人には韓国人が今なお日本を怨嗟の目で見つめているかのような思いがある。
    しかし解放後の韓国においては、隣国に対する愛よりは憎悪の表出の方が容易であったのは事実であるが、このことはもう一つの感情や態度の存在を否定するものではない。
    本書は韓国人の日本に対する否定的な眺めや肯定的な眺めが韓国人の心の中にどのように共存し、どのように変化しているのかを多様な引用とともに明らかにしようとするものである。

    [ 目次 ]
    序章 日本とは何か
    第1章 世論調査の結果
    第2章 世代の裂け目
    第3章 眺め合いの軌跡
    第4章 蔑視と懐疑
    第5章 もう一つの眺め
    第6章 敬意と賞賛
    終章 反

    0
    2011年04月01日
  • 隣国の発見 ──日韓併合期に日本人は何を見たか

    Posted by ブクログ

    結論がない。
    主張がよく解らない。
    当時の、K国を巡る、「エッセイ」の集約か。

    K国の自然や文化を讃える?内容も結構あってちょっと「驚いた」のだが、言ってる人達って、結構「文化人」で、平安時代の文化がまだ残ってるって、それって本当に褒めてるのか。列強が帝国主義的に植民地求めて弱肉強食争ってるときに。

    真っ白な衣装というが、染料がないから。

    著者の立ち位置はよく解らない。
    確か、K国人で、でも、「反日」には与せず、日本国籍取られたんだっけ。

    一部、よくある批判的というか、あまり褒めてないような文章も載せているのは良いと思うが、きっちり、「差別的」という単語も入っている。

    読み方で内容の

    0
    2023年08月16日
  • 韓国のイメージ 戦後日本人の隣国観 [増補版]

    Posted by ブクログ

    日本人の韓国や北朝鮮について言及を引用しながら、それらに対してどのようなイメージを持つ傾向があったのかについて、時代や思想的なカテゴライズをしながら語っている。
    引用がメインなので、著者のフィールドワークや意見などはほとんど無かった。
    韓国と北朝鮮について、日本人がどのように語ってきたかという全体像だけを把握するには良いと思う。

    0
    2010年10月26日

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