ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
三百億円の損害を出した株の誤発注事件を追う「猿の話」。ひきこもりを悪魔祓いで治そうとする男の「私の話」。やがて交差する二つの話を孫悟空が自在に飛び回り、「SOS」をめぐる問いかけが物語を深化する。世界最強の猿からユングまでを召還し、小説の可能性に挑戦した、著者入魂の記念碑的長篇!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
この作品も大好きになりました。 なんだか奇妙なお話なのですが、胸に残るフレーズがたくさんあって、毎度のことながら、伊坂幸太郎さんの優しさ溢れる作品になっていたような気がします。
「私の話」と「猿の話」が交互に語られまして、察しの悪い読者は、最初ドギマギしてましたけど、「猿の話」がずっとファンタジーなのに対して、「私」の話はどうやら「私」に不思議な能力あるの?っていうじわじわ展開。 最後は絡み合うんだなと思って、読んでましたけど、軽く裏切られました…けど、面白い。 助けられな...続きを読むい事象に自己嫌悪を抱いてしまう心情を掘り下げられて、染みる。 そして、あとがきで知ることになる(事前に情報入れとかない私が悪い)本書は五十嵐大介氏の「SARU」とリンクされてるんです!! 本書で置いていかれてた私の「はて?」は回収されるのか!?
株の誤発注、その原因をさぐることから始まる物語。過去や現在、誰の語りかが混乱する感じで読み進める。最後に全てがつながり、ここでつながってたんか〜と納得。人のSOSに敏感な人は自分の存在を証明したい人。わかる気がするなぁ〜。主人公同様、人を助けたいと首をつっこむが結局何も出来ず終わる、「自分のできるこ...続きを読むとをやるしかない」に共感。
まったくの無関係だった登場人物たちが、ラストスパートにかけて一気に繋がって完結していくのが伊坂幸太郎作品の良きところですなあ。この物語のあらすじを説明するにあたって、絶対に他人に伝えても理解できないような内容なのに、読み始めたらその意味不明な状況を理解しながら読み進めている自分がいて不思議。続きが気...続きを読むになりすぎて最後らへん一気に読破してしまいました。
積読になっていたものをようやく読み終えました。作品自体は2012年初版発行ということで、これまで出会っていなかったのが奇跡のようです。※私は文庫本で読みました。 猿の話と私の話が織りなすように展開され、初めはてっきり同じ時間軸で物語が進行しているものと思っていましたが、、、 私の話は現実的な、それと...続きを読む比べどこか現実味のない猿の話。読み進めた人だけが知れる世界観がここにはあります。 私は仕事の合間に少しづつ読み進めましたが、時間が許すのならなるべく一気に読みたい内容でした。
伊坂幸太郎さんにしては珍しいなと思う点が二点あり、おもしろい作品だなと感じました。 「猿の話」の章では主人公視点ではなく語り手視点で物語が語られます。私の感覚ではとても珍しい印象です。語り手が読者に語りかけるような記述もあり、物語から少し距離を感じる場面が序盤は多いです。私は、物語の世界観に100...続きを読む%没頭できる方が好きなのでこの点には少し冷めました。終盤で語り手が誰なのか分かり、それも必要な要素だったのだと思えてすっきりしたので最後まで読むことをお勧めします。 もう一点は、読者の意識が「敵対心」や「危機感」に集中しないこと。敵に対する嫌悪感や場面の危機感を大いに煽り、最後に意外な伏線をすべて回収しながら勧善懲悪を果たしてスッキリするのがザ・伊坂幸太郎作品だと思っていました。本作品では勧善懲悪はあるものの、意識は常に「これは何が真実なんだ?」というような疑問に持っていかれます。その上、悪役は退治されても読者の1番の疑問に対してはっきりとした回答は述べられません。煙に巻かれたような感覚です。その分、クライマックスを迎えるにあたって読者が色々な可能性を考えられる。その点で面白い作品だと感じました。 これまで読んだ作品と少し異なるように感じた点もありながら、登場人物の母親たちの会話などにはユーモアと示唆に富んでいて、伊坂幸太郎さんらしい場面もみられるのでオススメです。
【2023年90冊目】 「この人は天才だな」と思うなんてことは、そう稀にはない。私は伊坂幸太郎さんの作品が好きで、何作か拝読している。読んだのが随分前のことで、内容はあまり覚えていないのに、確固たる自信を持って好きな作品だと言えるものもある。 今作。主に二つの時系列で物語は進む。家電量販店に勤める...続きを読む遠藤と、生真面目な五十嵐。二人の物語が交互に進んでいき、やがて交わる。のだが、最初はどんな因果関係があるのかわからない。もちろん各所にいわゆる「伏線」か張られていて「おっ」とは思うのだけれど核心には至らない。 極めつけは「孫悟空」の登場だ。彼の登場によって物語は加速すると同時に酷く混乱することになる。二人の視点で進む話だと思ったら三人目、それも神ごとき視点が加わる。 なのに、一切読者を混乱させない。私は読解力がさほど高い方ではないので、すぐに分けがわからなくなる。だからこそ、この作品と著者のすごさに慄かされる。置いていかれることがない。小説アレルギーを少しずつ克服し始めています……!みたいな方にぜひ読んで欲しい。面白さと、自信がつくと思う。 好きなキャラクターは雁子さん。誰よりも強い。多分、語られなかった過去にいろいろあったんじゃないかと思わせられるキャラクター。スピンオフがあったらいいのにと思わせる人。 伊坂幸太郎さんは誇るべき日本の天才小説家であると、改めて思った。その理由を上手く言語化できなくて、申し訳ないと思う。精進します。
ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、株誤発注事故の原因を調査する男、そして、斉天大聖・孫悟空。彼らは魂を救えるのか。五十嵐大介「SARU」と対をなす物語。
Youtubeより面白い
数十ページ読み進んだ所ですが、後半 とんでもないことになりそうな予感・・・。その予感は伊坂作品の醍醐味なり!
#エモい
二つの話がつながってくるまで、正直つかみどころがわからなかったけど、後半は、一気に読みました。評論家の栗原裕一郎さんの解説まで読むと、わかってくるところもあり。ただ、私にとっては、他の作品に比べて、ちょっとわかりにくいところが多かったです。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
SOSの猿
新刊情報をお知らせします。
伊坂幸太郎
フォロー機能について
「中公文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
さよならジャバウォック
ゴールデンスランバー(新潮文庫)
モダンタイムス(上) 新装版
マリアビートル
魔王 新装版
チルドレン
砂漠
モダンタイムス新装版 上下合本版
「伊坂幸太郎」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲SOSの猿 ページトップヘ