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Posted by ブクログ
この作品はそれぞれ別々の媒体で別々の時期に書かれた物語を少し加筆してゆるく繋げたものだったという風に解説で説明されていました。
連作短編集は大好きなジャンルなのですが、このゆるい繋がりを想像の余地があって面白いと思うよりは、もう少しバシッと謎や人物が回収される方が好みではありました。
ただ、それぞれの作品を単体でみたときの完成度はその分めちゃくちゃ高かったです!
『僕の舟』は別の短編集で読んだ時も好きになったし、『相談役の話』はゾワっとして見事でした。『合コンの話』もラストに拍手でしたし。
書き出してみると、繋がりの薄かった作品たちに意外と惹かれたことが自分でも驚きました。
やはり繋がるとしたらもうちょっと気持ちよく繋げて欲しかったのかもしれないです。
でも好き!
Posted by ブクログ
ずっと見ていたくなるような心地の良い会話のリズムは、やはり伊坂幸太郎氏にしか書けない。そんな愛おしさまで込み上げてくる。
最近戦争について色々考えたり意見を聞いたりしてる中で、妙にしっくりくることを言っていたので一部抜粋する。
確かに黒澤さんが言うように、愛国者で戦争反対、ってポジションはアリですよね。僕も、国を守る方法がそれしかないというのなら戦争だって致し方がないと思います。ただ、それは最後の最後だと思うんですよ。僕は別に、みんなを愛して仲良くしましょう、なんて博愛を訴えたいわけではないんです。ただ、すぐに、好戦的なことを言う人が果たして、国のことを考えているのかと言えば、そうは思えなくて。だって、戦争はいろんな意味で、国にとって最悪じゃないですか。僕は、学校では過去の戦争の、ひどい事例をたくさん教えるべきだと思うんです。
もっと別の、被害が少なくて、言ってしまえば、巧妙なやり方で勝つ方法を探すことを考えるようになります。そのほうがよほど、国のためになりますよ。戦争は儲かるとも言われますけど、それは自国が戦場にならず、しかも長引かない時です。そういったことを考えず、すぐに荒っぽいことを言う人は信用できません。戦争に反対するなんておまえは愛国心がないのか、なんていうのはちょっと違います。国のことを考えるなら、まずは被害の少ない戦略を選ぶべきですから」そこで黒澤は、「平和がいいね、というコメントは」と言う。「人類みな兄弟、というような綺麗事の匂いがする。」
以上。
戦争はなぜ起こり、何を求め、何を得るのか。
第二次世界大戦で犠牲になった数は8000万人。
この数字から何が得られているのか。
今後の日本はどうなるのか。
そこまで考え抜いたあとに、だから戦争は絶対ダメなんだと言えたら、もっと価値が増してくるように思う。
私がひとりここでこんなことを言ってても仕方あるまい、なんですけども。
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