【感想・ネタバレ】首折り男のための協奏曲のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年04月14日

どのエピソードも好きだけれど、
『人間らしく』の「この腰巾着が」という窪田の発言と、神様は隣の部屋で仕事をしているという考え方、『合コンの話』の佐藤さん、がとくにお気に入り。
『月曜日から逃げろ』は、お洒落だなぁ。
チャップリンの『給料日』も観てみよう。

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Posted by ブクログ 2023年06月28日

伊坂さんの描く合コンってこんなに面白いんだ。


伊坂さんシリーズで出てくる首折男、そこにまつわる色々な物語。

暗い結末かと思いきや、ほっこりする話がたくさんありました。
中でも好きなのは、合コンの会。一人ひとりの思惑を感じながら楽しみつつ、その裏で事件の真相にはらはらしながら、元恋人との会話も楽...続きを読むしみながら、一度で色んな楽しみを味わうストーリー。

印象的なフレーズ。隣で人が死んだり、事件が起きていても、隣で楽しくご飯食べてる。けど僕たちができるのは、目の前のことに一生懸命になるだけだ(うろ覚え)。

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Posted by ブクログ 2023年04月30日

タイトルの物騒な印象とは違ってあたたかく、そして救われる(私にとっては)物語でした。他の伊坂幸太郎さんの作品と同様に、氏の考え方、優しさが感じられる言葉がたくさん溢れていて、また物語としても大変面白かったです(語彙力よ…)。
ますますファンになりました。

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Posted by ブクログ 2023年04月25日

つながりのない話を集めた短編集だと思って読んでいたところ、共通したテーマやキーワードがちょこちょこ出てくるので、繋がってるの?と逆に驚いてしまった。ゆるーく、繋がっているようだ。
多くの話に共通する「天罰」が印象的だった。以前、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を読んだとき、「神様ってこういう気まぐれなスタン...続きを読むスなんだ」「神は虫かごを覗いている人間のようなものだ」と発見したように感じて非常に腑に落ちたことがあったのだが、「人間らしく」にはまさにそのことが書いてあると思った。首折り男は、依頼により(依頼者にとって)天罰を受けるべき人間の首を折っていくが、自身も「首折り男の周辺」で謎の死を遂げることになる。首折り男も、「見ている時には、ルールを適用してくれる」神から天罰を受けたということなのだろうか。読み進めていくうちに、「月曜日から逃げろ」同様、この本自体が過去に遡っていることに気づく。首折り男の意外な若さに驚いたり、首折り男が他の人の罪を引き受けたり、著名なピアニストのピアノに興味を示したりと人間的な一面を見せて、はじめは読み流していた首折り男の死と、そのとき鳴っていたCDのピアノが静かに胸に迫ってくる。
伊坂作品には珍しく「相談役の話」のようなホラーテイストの話があったり、「合コンの話」のように様々な文体で書かれた話があったり、豊かな趣向を楽しむことができた。
どの話も面白かったが、特に「合コンの話」と「僕の舟」がよかった。「合コンの話」の、佐藤がピアノを弾くシーンがとても素敵で、また、「僕の舟」の写真を撮るときの表現もとてもよかった。以下そのシーンの引用。「シャッターを押すと、清冽な泉から水がはねるような音がし、室内の光景を掴み取る光が走った。」

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Posted by ブクログ 2023年03月29日

いろんな角度から俯瞰して見ることができる、というのが、私はとても好きなのかもしれない!たまにこんがらがるけど、繋がった瞬間の気持ち良さよ〜。全短編面白かった。

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Posted by ブクログ 2023年03月25日

「伊坂幸太郎」の連作短篇作品『首折り男のための協奏曲(英題:a Concerto)』を読みました。

『3652―伊坂幸太郎エッセイ集―』に続き、「伊坂幸太郎」作品です… 先月に読んだ『火星に住むつもりかい?』以来、6作連続で「伊坂幸太郎」作品ですね。

-----story------------...続きを読む-
殺し屋の名は、首折り男。
彼を巡り、合コン、いじめ、怪談……様々な物語が絡み合う!

被害者は一瞬で首を捻られ、殺された。
殺し屋の名は、首折り男。
テレビ番組の報道を見て、隣人の“彼”が犯人ではないか、と疑う老夫婦。
いじめに遭う中学生は“彼”に助けられ、幹事が欠席した合コンの席では首折り殺人が話題に上る。
一方で、泥棒「黒澤」は恋路の調査に盗みの依頼と大忙し。
二人の男を軸に物語は絡み、繋がり、やがて驚きへと至る! 
「伊坂幸太郎」の神髄、ここにあり。
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2008年(平成20年)から2013年(平成25年)に発表された短篇を加筆修正して一冊の作品として発表した作品、、、

初出の際は、それぞれ独立した短篇だったようですが… 並べ直して、手を加えることにより、緩やかな繋がりを持たせて連作風に仕上げられている、不思議な魅力を持った作品でしたね。

 ■首折り男の周辺
 ■濡れ衣の話
 ■僕の舟
 ■人間らしく
 ■月曜日から逃げろ
 ■相談役の話
 ■合コンの話
 ■解説/福永信

首折り男は首を折り、「黒澤」は物を盗み、小説家は物語を紡ぎ、初恋に惑って怪談に震え、昆虫は覗き見され、合コンでは泣き笑い、父は子のため復讐者となり… と、ミステリーもあれば、ホラー、青春、恋愛モノとバリエーション豊かな作品群でしたが、、、

そんな中でも白眉で強く印象に残ったのは『月曜日から逃げろ』でしたね… とんでもない作品というか、何というか、堪んないオチで、月曜日⇒火曜日⇒水曜日… ⇒日曜日と7日間続いていた作品を、思わず日曜日⇒土曜日⇒金曜日… ⇒月曜日 と、逆から読み返してしまいましたね。

だまし絵の小説版ですねー これまで見えていた世界が、急に違うモノに見える… 心地良い騙され感でした、、、

逆に読むと全く違う世界観が広がっているなんてね… 7日間と思っていたら36日間が描かれていたなんて!

好きですね、こんな作品… 本作を読むだけでも、この一冊を買った価値があるなぁ、と思えました。


あとは、、、

様々な人が首を折られて殺されるという事件の犯人「大藪」と勘違いされた小心者の男「小笠原稔」のことを中心に描いた『首折り男の周辺』、

癌が悪化してほとんど意識のない夫の介護をする70歳手前の女性「若林絵美」から、50年以上昔に銀座で出会った憧れの男性のことを調べるように依頼された「黒澤」… その調査結果は!? 静かな感動を味わえた『僕の舟』、

の二篇が印象に残りました。

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Posted by ブクログ 2023年02月03日

短編集のような一つの物語と言っても良いような小説。首折り男、というキーワードが主軸となって、さまざまな人の視点で展開されていく。が、中には首折り男と関係ない話も紛れており、そこもまた楽しかった。

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Posted by ブクログ 2024年04月03日

タイトルを見て最初に思ったこと、、、
殺し屋の話!

でもまあ読み進めていくと、殺し屋シリーズではないのか( ・∇・)
首折り男だからてっきり別の小説とかに出てくる暗殺部隊のメンバーとか自殺屋的な話かと思ってた\(//∇//)\

今回は単話で書いてあるから首折り男がいろんな形で登場(゚∀゚)

...続きを読む中出てきた?って思う話もあった( ゚д゚)

あとこの本の前にホワイトラビットを読んでたからわかったけど、その本に出てきた人達が出てきてた(・Д・)
いきなりの登場でびっくりよ!

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Posted by ブクログ 2024年02月10日

神様はいるけど、隣の部屋で仕事をしているだけ
というフレーズは今後もわたしを勇気付けてくれそうです。
不公平や理不尽の偏りを直してくれて、バナナを与えてくださる神様万歳。

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Posted by ブクログ 2024年01月17日

ただの短編集…とは行かないのが伊坂さん!繋がっていないようで繋がってる、そして空き巣専門の黒澤さんが登場!とても面白かったです。
個人的には、中島翔くんが山崎くんに「ごめん、幽霊って、いるのかも」といった物語が良かった!

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Posted by ブクログ 2024年01月06日

伊坂幸太郎さんの魅力がガッツリ詰まった作品で、読んでて「あー、これこれ!これが伊坂さんだよなー!」と嬉しくなるほどだった。7つの短編集。おなじみのキャラ、泥棒の黒澤が出てくるものもあれば、そうではないものもあり。あっという間に読み切ってしまうエンタメでした!久しぶりに伊坂さん読んで楽しい気持ちになっ...続きを読むたので、次も伊坂幸太郎の本を読もうっと。

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Posted by ブクログ 2023年12月31日

ギリギリ連作もと読めるが、もともとバラバラだった短編を繋ぎ合わせたというあとがきを読んで腑に落ちた。
カブトムシと神のの話はいままで読んだなかで、いちばんホラーをやってたし、神の存在の仕方の考え方としても面白かった。
合コンの話を読んで「文体練習」っぽいぞと察せた自分は誇りたい。

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Posted by ブクログ 2023年12月20日

視点を変えたり時を戻したり群像劇チックにしたり、、、さまざまな仕掛けが施されていて、さすが伊坂さん、短編集でも趣向を凝らしているなと感心いたしました。だけど、どのお話もラストは勧善懲悪で、ハッピーエンドで。そんな捻くれているようでまっすぐな物語の数々に、伊坂さんの人柄が滲み出ていたように感じます。

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Posted by ブクログ 2023年10月28日

個人的に伊坂さんの真骨頂を味わえる作品だと思ってます。だんだんと点が繋がっていくオムニバスはさすがの手際です。視点によって地の文の文体を変えてくるのは本当に器用だなぁと感心させられっぱなしでした。
お馴染みの黒澤、殺し屋シリーズみを感じる「首折り男」の存在などキャラクターも魅力的で読み応えがあります...続きを読む

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Posted by ブクログ 2023年05月10日

群像劇やテンポのいい文章、ウィットに富んだ会話が好きな自分にとって、伊坂幸太郎は好きな作家の一人。久しぶりに読みました。短編集らしいのですが、でも微妙にそれぞれの話が繋がっているようにもみえる、という不思議な構成。というか、結果的にそうなってた、ということらしいですが。いろんなところで展開されたスト...続きを読むーリーがつながって一つの世界を構成してるみないな構成はやっぱり好きですね。

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Posted by ブクログ 2023年02月28日

全体的に実験的というか、色々な型の物語が連なっていて楽しかった。
合コンの話、最初に物語の条件が明かされていて、伊坂幸太郎作品に多い隠れたリンクが限定されている。そうなるとリンクを暴くのも簡単になりそうなのに、最後まで謎の合コン参加者が何者か分からなかった。彼の真相が明らかになる場面が爽やかで好き。

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Posted by ブクログ 2023年02月21日

最後の合コンの話がすっきり終わって気持ちよく読めました。
昨日観たばかりのプライベートライアンが作中にでできて、不思議な感覚でした。やはり本は色々な世界を広げてくれていいなと思いました。

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Posted by ブクログ 2024年02月24日

先日読んだフーガはユーガの中で、伊坂幸太郎さんの作品が苦手だと書いてしまったのだが、伊坂幸太郎さんの何が苦手なのかを突き止めたく、先ずは伊坂幸太郎さんの入門書と書かれたこの本を購入してみた。

会社の本社の方からもこの本を読んで下さいとメールを頂いたこともあったので。
彼女は何を思ってこの本を私に薦...続きを読むめたのだろう?


普通に長編小説だと思って読み始めた。
何となく、変な感じだなと思いながらも、最初に読んだ話と、次の話がやんわりと繋がっているから。

半分超えた辺りから???ってなるよね。

あれ?どんどん話変わってない???

首折り男どこいったの??
あれ、なんだったの???
交通事故で息子を亡くしたのおっさんの話、もう関係なくなっちゃってる?
時空のねじれの回答あったっけ??

で、あと数ページしか残ってなくて、超不安になるよね。
ええええーーー???
このままで大丈夫???

どっか落ち置いてきたの???って。

最後は合コンの話。
やっと首折り男出てきたと思ったら、あんまり関係なく終わりーーーー(^◇^;)

さて、ここまで読んで頂いた方には私の伊坂幸太郎先生への苦手なところが何となく分かって頂けたかもしれないのだが、この本では、

・暴力描写が私はとても苦手
・誰のセリフか分かりにくい
・場所と展開が突然変わりすぎる
 今回は短編だったので仕方ない。
・カブトムシには発がん性物質が含まれています、と言い出さないだろうな
とか、天網恢恢疎にしてそこそこ漏らす
とかこういうセリフ??

セリフについては、こんなこと言わないよなーーーというセリフがいくつかあったが、村上春樹先生の方がそれは凄いか(^◇^;)

この本は入門編ということで、まだまだ私は伊坂幸太郎先生のことを分かっていないので、更に読んで分析致します( ̄▽ ̄)


苦手だって書いているけど、読むのを放棄したくなるわけではなく、最後まで読むし、突然クスクス笑いもやってくる。

嫌いではなく、苦手なだけ。
また次も読みます( ̄▽ ̄)

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Posted by ブクログ 2024年02月18日

繋がる話や繋がらない話があり、自分が理解ができてないのかな?と思いつつ、本編読み終えて解説読んだら、短編の集合体らしく納得がいった。笑
個人的に「月曜日から逃げろ」と「僕の船」の話が好きです。

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Posted by ブクログ 2024年02月01日

短編集だとは思わずに読み進めたので、これがどう繋がるんだ?とワクワクしてたら…おや?様子がおかしいぞ?と。繋がる部分もあるにはあるけど、各々個々のお話でした。
話自体は面白かったです。伊坂幸太郎らしさに溢れてました。
でも背表紙の説明にも「ラストで繋がる」みたいに書かれてて勘違いしたので星-1で。

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Posted by ブクログ 2024年04月08日

伊坂幸太郎の小説に黒澤が出てくるだけで読むしかない。
個人的には『月曜日から逃げろ』と『合コンの話』が良かった。

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Posted by ブクログ 2023年12月20日

伊坂先生の小説、ダークヒーロー要素で好きです。
それぞれ短編集。
短編集の中の出てくる人物に、それぞれストーリーがあって、ついつい読み進めたくなる。伊坂先生の、読者を読み進めさせ作戦に掛かってしまう。本当に面白い。
ただ、一気に読まないと頭が混乱するので要注意!
色々な人が登場。泥棒、幽霊、探偵、そ...続きを読むの他諸々。でも、その中でも、「僕の船」の高齢のご夫婦こ話が心に残ります!
次は、伊坂先生のどの本を読もうかワクワクします。

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Posted by ブクログ 2023年10月05日

オムニバス。黒澤の活躍目当てに購入。
月曜日から逃げろ。は頭の片隅に伊坂幸太郎を忘れていて、してやられた。
大薮の終わり方はすっきりしない部分がある。

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Posted by ブクログ 2023年10月03日

伊坂幸太郎好きならタイトルからめちゃくちゃ魅力されてしまうが、、、中身は短編、残念!!
繋がりも薄くモヤモヤ。。。
おもしろいけど、期待値が上まってしまったー。

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Posted by ブクログ 2023年10月01日

短編集。それぞれの物語は繋がっていたり繋がっていなかったり。
繋がっている話は「おお!ここが繋がるのか!」と嬉しく読んでいたが、衝撃は少なめ。
私の読解力の問題かもしれないが、最初の話の首折り男の死因が分からない。
他の作品に比べると物足りなさがある。

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Posted by ブクログ 2023年09月23日


短編集
短編同士の繋がりは薄くちょっとガッカリ。

首折り男の周辺
小笠原稔 弱気なでかい青年
大藪 そっくりな首折男でも良いやつかも
若林夫婦
いじめられていた中島
いじめていた山崎

濡れ衣の話
丸岡さん子ども車ではねられた女を殺す。
丸岡さんにけっこう同情。
大藪がかばってくれる。

僕の舟...続きを読む
若林夫婦のロマンチックな話

人間らしく
いじめとかの不思議な話
クワガタを裁く人間は神のようで
人間を裁くのは神なのかな
クワガタの様に人間をつまみ上げて罰を与えるものがいたんかな

月曜日から逃げろ
黒澤さん何者なん。

相談役の話
おもんない

合コンの話
なんか未回収だった感。
合コンの話自体は面白かったけど、、、

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Posted by ブクログ 2023年09月20日

短編集と思わず読んでしまって途中まで???の状態だった
最初から短編集と思って読んだらもっと面白く感じたかも
クワガタに少し詳しくなった

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Posted by ブクログ 2023年08月27日

元々別の短編をまとめたものとのことだが、正直ひとつひとつの話をそこまで理解できず。。
一番クセになった話は「人間らしく」。同時並行で進む全く関係ない雰囲気の話が、虫の世界と人間の世界でリンクすることにゾッとした。
なんとなく、、真面目にちゃんと生きようと思わされた。

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Posted by ブクログ 2023年05月28日

このタイトルに興味が湧く。短編集で実は繋がってたり繋がってなかったり…神様は時々見ていてたまたま見てる時に制裁を下す話になるほどな~と思いました。夫婦の話にほっこりしました。自分は自分の与えられた譜面を演奏するのに精一杯で隣の譜面を覗く余裕もない。自分の譜面を演奏しながら他人も上手く演奏できればいい...続きを読むなと祈るだけ。どこかで悲しい事が起こっても自分の仕事を人生を精一杯やることしかできない。

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Posted by ブクログ 2023年04月29日

短編小説を繋ぎ合わせたものだそうだけど、まったく違和感がなかった。 お馴染みの黒澤の登場もあり、久々に伊坂さんの言葉遣いに楽しませてもらった。(^_^)v

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購入済み

予想外

2017年09月06日

著者によるあとがきにもありますが、首折り男が主役から脇役、ストーリーの1アイテムまでこなす、短編集。
予想外の作品でしたが、色々な人間模様がみられて、楽しめました。

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