あらすじ
被害者は一瞬で首を捻られ、殺された。殺し屋の名は、首折り男。テレビ番組の報道を見て、隣人の“彼”が犯人ではないか、と疑う老夫婦。いじめに遭う中学生は“彼”に助けられ、幹事が欠席した合コンの席では首折り殺人が話題に上る。一方で、泥棒・黒澤は恋路の調査に盗みの依頼と大忙し。二人の男を軸に物語は絡み、繋がり、やがて驚きへと至る! 伊坂幸太郎の神髄、ここにあり。
感情タグBEST3
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久しぶりに再読したけど素晴らしかったな。
もともと黒澤が出てくるシリーズ(?)が好き。キャラクターが押し付けがましくなくて軽妙でいいんだよねぇ。
その黒澤が大活躍する話「月曜日から逃げろ」は改めてその構成がアイデアだなと。もちろんすっかり忘れて読んで、解説でハッ!となりもう一度通して読んだ。
いろんな媒体で書いた短編を集めたとは思えない(もちろん加筆などあるとは思うが)、面白い短編集。
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短編集なのに不思議とつながっている物語。
なのに、それぞれのストーリーのタッチが異なっていて、非常に楽しめた!
伊坂作品の中でも特に好きなジャンルかも!
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一話一話が独立していることに気づくのが遅くなったが、独立した話だと思って読み返したり思い返したりすると面白かった。どこかでつながっているというのが、まさに協奏曲だと感じた。
好きな話は「僕の舟」と「人間らしく」と「相談役の話」
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首折り男の周辺、濡れ衣の話、僕の船、人間らしく、月曜日から逃げろ、相談役の話、合コンの話。
いくつかの雑誌のために書いた話をひとつにまとめた本。繋がりがあるようでそれぞれ独立した話。
どの話も明確なハッピーエンドではないけど、少し心が少し暖かくなるそんな話だった。
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リンクしてるようでしてなかったり、何のことなのか分からないものがあったり、不思議な短編集だった。首折り男の昔の約束を守る時空のねじれの話好き。
黒澤が言ってた、黒澤のふりをしてるってどういうことなんだろう。黒澤についてあまり掴めてないかも。「月曜日から逃げろ」がおもしろい構成だった。
「僕の舟」かわいかったな。
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面白かった!
短編集だと気づかずに読んでて、「えっ、首折り男の話これで終わり?」ってなったけど、その後も色々なところで繋がってて、前の話を何回も読み直したりしながら楽しく読んだ
「首折り男の周辺」と「濡れ衣の話」が好きだったな
「月曜日から逃げろ」の仕掛けに気づいた時はうわー!ってなった
ファンタジー味のある話や怪談ぽい話もあって、話毎に雰囲気が違うのも面白かった
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まさに伊坂ワールドという感じでこういうのを読みたかった、と嬉しくなりました。
こういう薄く繋がってる短編集が大好物です。
「月曜日から逃げろ」の仕組みに気付いたときは震えました。思わず読み返してしまいましたね。
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単なる殺し屋の話かと思いきや、
そうでもなかったぞ。
殺し屋と関わる人々の群像劇。
個人的には、もっと殺し屋に活躍して欲しかった。
そのへん、ちょっと物足りないかも。
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この作品はそれぞれ別々の媒体で別々の時期に書かれた物語を少し加筆してゆるく繋げたものだったという風に解説で説明されていました。
連作短編集は大好きなジャンルなのですが、このゆるい繋がりを想像の余地があって面白いと思うよりは、もう少しバシッと謎や人物が回収される方が好みではありました。
ただ、それぞれの作品を単体でみたときの完成度はその分めちゃくちゃ高かったです!
『僕の舟』は別の短編集で読んだ時も好きになったし、『相談役の話』はゾワっとして見事でした。『合コンの話』もラストに拍手でしたし。
書き出してみると、繋がりの薄かった作品たちに意外と惹かれたことが自分でも驚きました。
やはり繋がるとしたらもうちょっと気持ちよく繋げて欲しかったのかもしれないです。
でも好き!
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首折り男と間違われた男。首折り男に助けられた男。首折り男に間違えた女とその夫の出会い。クワガタのいじめを罰する神さま。手の込んだ仕返しをする黒澤。男の書く小説が面白くなくなった理由。男と女、三人ずつの変な合コン。まったく異なった短編を首折り男につなげて最後にほっこりさせる。ピアノが弾けるって、かっこいいなと思いました。
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伊坂幸太郎さんの『首折り男のための協奏曲』です。
連作短編集になっています。
1.首折り男の周辺
首折り殺人事件が世間を騒がせる中、定年退職した若林夫妻は、隣の部屋に住む大柄な男を首折り男ではないかと疑います。一方、首折り男の大藪と顔がよく似ている小笠原稔は、大藪と間違えられたことで、ある依頼に巻き込まれます。また、いじめに悩む中学生の中島も登場します。
それぞれの出来事が進む一方、本物の首折り男である大藪は悪徳金貸しを皆殺しにしたその現場で突然亡くなります。小笠原稔は、中島のいじめっ子を退治します。話端折りすぎですが。
2. 濡れ衣の話
息子をひき逃げ事故で亡くした丸岡は、事故の加害者である女性と偶然再会します。女性が事故について反省していないことに腹を立てた丸岡は、女性を刺して殺してしまいます。
そこへ首折り男の大藪が現れます。大藪は丸岡から事情を聞くと、女性の首を折り、自分が首折り殺人を行ったように偽装します。そして、丸岡が殺人犯として捕まらないようにして、その場を立ち去ります。
3. 僕の舟
病気になった夫を看病している若林絵美は、若いころに出会った男性について黒澤に調べてもらいます。絵美は、銀座で出会った男性と、幼いころ遊園地で迷子になったときに出会った少年のことを思い出していました。
黒澤が調査した結果、銀座で出会った男性も、遊園地で出会った少年も、現在の絵美の夫・順一だったことが分かります。
4. 人間らしく
黒澤は依頼の調査で、知人の小説家・窪田を訪ねます。そこで窪田は、クワガタを例に挙げ、人間をいつも監視しているのではなく、たまたま覗いたときに悪いことをしている人間に何かをする神がいるのではないか、という話をします。
その後、妻に介護を任せて浮気をしている男や、塾で同級生をいじめている少年など、他人に悪事を働いている人物たちに、次々と天罰が当たります。
5. 月曜日から逃げろ
泥棒であることを知られてしまった黒澤は、その弱みを利用して久喜山から絵画を盗み出すよう要求されます。黒澤は要求された絵画をめぐって行動することになります。
物語は「月曜日」「火曜日」「水曜日」……と曜日ごとに進んでいきますが、各曜日の出来事は単純に連続した一週間の出来事ではありません。読み進めることで、それぞれの出来事の時間的な前後関係が明らかになり、黒澤は盗んだ絵画を久喜山の家に置いておきます。
6. 相談役の話
伊達政宗の息子・秀宗に仕えた相談役、山家清兵衛は、藩政に関わる優秀な人物でしたが、周囲から疎まれ、殺害されます。その後、山家清兵衛の死に関係した人々に次々と不幸が起こり、祟りではないかと噂されます。
現代では、作家の窪田がある男と出会います。
会社で社長の息子である有能な男です。彼の会社に、父である社長から送られてきた相談役の男は事故で死にます。その後、彼の死に関係した人物たちの周囲で不審な出来事が続き、山家清兵衛の話と重なるように、次々と死んでいきます。その有能な男には幽霊が取り憑いているようです。心霊写真として映っていました。
7. 合コンの話
男女が集まる合コンが開かれますが、幹事が欠席したため、予定とは違う形で会が始まります。参加者たちは首折り殺人事件について話したり、それぞれの身の回りの出来事について話したりします。最後には参加者の佐藤さんのピアノの腕前にみんなが圧倒されます。
この本は、最初から一つの長編として設計された物語ではなく、もともと独立して書かれた7つの短編を並べ直し、加筆修正して緩やかにつなげた連作集だそうです。
なので読み終わって全体を振り返った際に印象がぼんやりします。あれ、どういう話なんだっけって。
でもなんとなくあっというまに読んでしまうんですけどね。
Posted by ブクログ
ずっと見ていたくなるような心地の良い会話のリズムは、やはり伊坂幸太郎氏にしか書けない。そんな愛おしさまで込み上げてくる。
最近戦争について色々考えたり意見を聞いたりしてる中で、妙にしっくりくることを言っていたので一部抜粋する。
確かに黒澤さんが言うように、愛国者で戦争反対、ってポジションはアリですよね。僕も、国を守る方法がそれしかないというのなら戦争だって致し方がないと思います。ただ、それは最後の最後だと思うんですよ。僕は別に、みんなを愛して仲良くしましょう、なんて博愛を訴えたいわけではないんです。ただ、すぐに、好戦的なことを言う人が果たして、国のことを考えているのかと言えば、そうは思えなくて。だって、戦争はいろんな意味で、国にとって最悪じゃないですか。僕は、学校では過去の戦争の、ひどい事例をたくさん教えるべきだと思うんです。
もっと別の、被害が少なくて、言ってしまえば、巧妙なやり方で勝つ方法を探すことを考えるようになります。そのほうがよほど、国のためになりますよ。戦争は儲かるとも言われますけど、それは自国が戦場にならず、しかも長引かない時です。そういったことを考えず、すぐに荒っぽいことを言う人は信用できません。戦争に反対するなんておまえは愛国心がないのか、なんていうのはちょっと違います。国のことを考えるなら、まずは被害の少ない戦略を選ぶべきですから」そこで黒澤は、「平和がいいね、というコメントは」と言う。「人類みな兄弟、というような綺麗事の匂いがする。」
以上。
戦争はなぜ起こり、何を求め、何を得るのか。
第二次世界大戦で犠牲になった数は8000万人。
この数字から何が得られているのか。
今後の日本はどうなるのか。
そこまで考え抜いたあとに、だから戦争は絶対ダメなんだと言えたら、もっと価値が増してくるように思う。
私がひとりここでこんなことを言ってても仕方あるまい、なんですけども。
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首折り男のための協奏曲
積読の山にあった伊坂くんのスランプに陥る結構前の作。
いろいろな雑誌に載った短編を集めた短編集です。
伊坂くん得意のちょっとだけ登場人物がダブっているという連作手法ですが、今回はあまりしっくりと来ませんでした。
冒頭の「首折り男」が何で死んでいたのか?という謎が回収されることを期待して読み進めましたが、残念な結果に。
スランプからも立ち直ったみたいで、結構なスピードで新作も出ているので、娘に貸しているのを早く取り上げて伊坂節を堪能しようと思います。
竹蔵
Posted by ブクログ
今回も短編集で話が繋がっていく…
首折り男にまつわるお話から、黒澤が登場したあたりで話はだいぶ別の方向へ…
クワガタ飼育を例に神はたまに人間の生活を見ていて罰をやご褒美を与える…
そんな話がありながらつながらない短編もあり、結局首折り男の話へ…難解。
Posted by ブクログ
繋がっていたりいなかったりする短編集。一話ずつ話は完結するし、さすがプロは上手いな、と思う展開で面白くはあった。ただ空間の捻れの真相や、結局あれは本当に同一人物で、未来は変わったのか、など曖昧なままの謎も残されており、もやもやするというか拍子抜けした。作者を追いかけていないので、あの泥棒もよく分からないし。死神の精度の方が個人的にオススメ。
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思い出は別に時間とは関係ない。
本当にそう思う。
どんなに一瞬だろうと覚えている事は覚えているし、長い時間を一緒に過ごそうと忘れてしまう事は沢山ある。
永遠なんて絶対ない、どんな大切な人でも別れは絶対にくる。
絶対に。
ツライ事も、楽しい事も、一瞬の思い出も、自分の一部になるんだろうな。
なんにせよ、自分からは攻撃はしない。
けど、やられたらちゃんとやり返す。
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首折男は大須賀めぐみの漫画でチラッと知ってるなと思いながら、黒澤周りの話は良かったし他の話も良かった。ちょっと間隔空けて読んでしまったのが悔い。
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短編集ということ知らずに読んだ。
伊坂さん恒例の後半伏線回収!っていう話ではないけれど、同じテンションで描かれる個々のお話がほんの少しだけリンクしてて、それがわかるのは神視点ともいえる読者のみっていうのがクワガタの話とリンクしててなんだか妙に納得してしまう。
大きいこと小さいこと人によって起こることはさまざまで、でも自分にできることは今目の前を生きることのみ。神様がたまたま見てくれたら施しがあるかもねくらいのゆるさがなんだか救われる。
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再読だけどすっかり内容を忘れてたので新鮮な気持ちで読めた。巷で話題の犯罪者、首折り男とその周辺を描く短編集。印象的だったのは凶悪事件が身近で起きているのに「あらそうなんだ」で済ましてしまう登場人物達…現実でもそんな感じだよなあと他人事感のリアルさがあった。
特に『僕の舟』と『人間らしく』が好き。明確な勧善懲悪もハッピーエンドモないけれど読み終えたあとはなんだかスッキリした気持ちになっている。さすがの伊坂ワールド。
Posted by ブクログ
物騒なタイトルの割に、なにか社会全体を揺るがすような大きなことが起こる訳でもない。それぞれの主人公達の日常と繋がっているのか繋がっていないのかわからないようなところで「首折り」が起こる。
現実もそんなものかもしれない。幸せなことも悲しいことも、毎日どこか遠くで起きていて、自分の人生に影響を不思議に及ぼしたり及ぼさなかったりする。
それぞれの短編がゆるやかに繋がっていて、伊坂幸太郎ワールドっていう感じ。楽しみながら読めた。
Posted by ブクログ
なんか、大きな事件が起こってるのに大きく見えないのも伊坂幸太郎って感じだし、小さな日常の変化の積み重ねが人生の転機につながるのも伊坂幸太郎って感じだった。
Posted by ブクログ
緩やかに繋がる短編集でストーリーと会話のセンスがこの作者ならではで引き込まれる。ただ繋がりがわからないものもあり、?と思っていたが、最後の作者の後書き?や解説で理解できた。ギミックのお試しみたいなものもあり、他作品のキャラを思い出したり、いろいろ楽しめた。
Posted by ブクログ
それぞれ短編として読めるんですけど、全体としてゆるやかにつながっている定番の伊坂幸太郎さん作品という印象でした。ただ、文庫本背表紙の内容紹介は期待値上げすぎかなとも思いました。
Posted by ブクログ
伊坂さんの作品が大好きで楽しみにしていたのですが、やや着地点が分かりにくくすっきりしない感じで終わりました。
それぞれの短編は繋がりがないようであるようになってると伊坂さんがあとがきで書いてあったのですが、繋がりがあるならある、ないならないと切り離せなくて、なんだかもやもやした感じでした。
Posted by ブクログ
長編だと思って読み始めてしまった テイストの異なる短編を合わせてゆるく繋げた感じだからか、全体で見ると賛否両論ありそう。種明かしがあると思ったことや伏線回収があんまりはっきりされていないせいか、読後感がぼんやりした印象はあったかもしれない。
Posted by ブクログ
協奏曲 出たー!連作短編集!と思いきや、色んな雑誌に載せた短編を集めて、手を加えたものらしい。
だから、全てが絡み合ってる訳ではない!そこがまたいい。解説も面白い。
予想外
著者によるあとがきにもありますが、首折り男が主役から脇役、ストーリーの1アイテムまでこなす、短編集。
予想外の作品でしたが、色々な人間模様がみられて、楽しめました。