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城郭や寺社を訪れるとき、まず目に入るのは屋根である。遠くからでもキラキラと光って目立つ屋根は、権威や崇高ささえ感じさせる。このような日本の屋根はどのようにして発達してきたのだろうか。葺材の重さに耐え、雨漏りと戦いながら、職人たちの創意と工夫によって素材や構造を進化させ、独自の美を生みだしてきた。国宝等の修復を数多く手がけてきた檜皮葺職人が、自らの経験をふまえて語る屋根の通史。
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Posted by ブクログ
20190426 修行といってもそれほどの悲壮感はなく、年輩の人もけっこういたという。 仕事のほうも腕はそれなりによかったようだが、万事ゆったりとしていて、近くの社寺参りに行ったり、職人衆や近所の人たちを相手に博打まがいのことをしたかと思うと、囲碁や謡を教えたり、器用に墨絵や書を書いて、ちゃっかりと...続きを読む小遣い稼ぎをしたりと、なかなかに趣味人の職人もいたようだ。 ただ、武家の出だった曾祖母だけは「あの人らは、どこへ行ってもあんなことしとるんやろ」と 終始冷淡だったという。 (p.213 西行の渡り職人について)
屋根はよく見かけるものだけれども 本当に詳しいことはあまり知らないものだな、 というのをこの本を読んで感じました。 葺くものにも結構多くの種類がありますので。 それと、屋根を1つとっても 日本の歴史を垣間見ることができるのは すごいな、とも感じ。 驚かされたのは日本の法律が 伝統的な事柄にまった...続きを読むくやさしくないということ。 本当に恐ろしい法律がまかり通っていたものです。 (つい15年ぐらい前まで)
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原田多加司
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