エッセイ・紀行作品一覧

非表示の作品があります

  • 94歳、自撮りおばあちゃん やりたい放題のひとり暮らし
    3.7
    72歳で初めてカメラに触れ、74歳からはパソコンもスタート。 何かを始めるのに、年齢は関係ありません。やりたいと思ったらやってみる! 自分らしく老後を過ごすヒントが詰まっています! Instagramのフォロワー31万人超! ユーモアあふれる自撮りが大人気! 94歳になっても変わらず、カメラを嗜み、写真教室の仲間との交流を楽しんでいる西本喜美子さん。カメラを通して、一生懸命、人生を考える――写真を撮ることは認知症予防にもなっているといいます。本書は『ひとりじゃなかよ』以降の自撮り写真作品やこれまで撮りためてきた作品を掲載しながら、西本さんの日々の生活や長生きの秘訣を綴ったエッセイです。キミちゃん流写真加工法のテクニック・制作過程も大公開!写真講座もついています。 趣味を見つけ、仲間という宝物ができた西本さんの生き方に、自分らしく老後を過ごすヒントが詰まっています。
  • 50歳からのごきげんひとり旅
    3.7
    人生後半の楽しみは一人旅で決まり!  50歳で一人旅をはじめ、 その楽しさの虜になった料理家が綴る旅エッセイ。 準備の仕方、国内・海外のおすすめプラン、必ず行きたいお店情報など、一人旅を助けるノウハウが満載!
  • 電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました。
    3.7
    1巻1,782円 (税込)
    50歳で初めてスキンケアにチャレンジした著書が、美容の沼にハマるうちに新しい自分と出会っていき……。笑いと感動の美容奮闘記!
  • 極小農園日記【毎日文庫】
    3.7
    家族に白い目で見られながらも庭の片隅で細々と続ける長年の趣味、家庭菜園。小さな戦場で季節ごとの一喜一憂を綴った爆笑奮闘記。書き下ろし、直筆イラストも多数収録。直木賞受賞時も絶賛された軽快な文章とユーモアで、著者の素顔(時々毒づきオヤジ)が垣間見える、愉快痛快エッセー集。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 身体の言い分
    3.7
    読めば身も心も軽くなる、現代人必読の「読むサプリ」待望の文庫を電子書籍化。飛ぶ鳥を落とす勢いの人気哲学者・内田樹と、話を聞いただけで悪いところを直してしまう革命的治療家・池上六朗が、頭より体を使った「正しい」生き方について本音で語り合う。「肩肘張ってる人は生きるのに肩肘を張っている」「取り越し苦労は傲慢である」(内田氏)、「元気も病気も自分で決めるもの」(池上氏)と両者から飛び出す辛口発言のいっぽうで、「今の自分を肯定しよう」(内田氏)と呼びかける。 「ライト・タイム、ライト・プレイス(正しい時、正しい場所に、正しい仕方で存在すること)」をキーワードに、不安や悩みを抱える人たちへ「あなたのための場所はあるんだよ」とエールを送る。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 芸能の不思議な力
    3.7
    芸能と平和が狂おしいほど一心同体であることを願っている、優しいなかにしさんの本。面白くて一気に読んだ。涙も出た。おすすめしたい!―――黒柳徹子 絶望を抱えた歌姫が至高の性愛を歌う。悲しみもだえる者が星と輝く。虚と実の間にいちばん深い歓びが花開く――。 芸能を、人間の最も素晴らしい表現ととらえるなかにし礼が、その神髄を語り尽くす。ひばりと裕次郎への追想文を含む、入魂のエッセイ集。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 旅するように生きてみたら お金と時間から自由になる20の方法
    3.7
    「まさかこんな場所にたどり着くなんて、思ってもいなかった――」働く女性に向けて多くのアドバイスを発信してきた著者が、いろいろなものに縛られず自由に生きるためのコツを綴ったリアルエッセイ。 住まいを移しながら、たくさんの人に出会いながら、著者が見てきたものとは……? 自分を改めて見直した心を震わせる1年間の記録。自分を縛っているのは、自分自身の“こころ”なのだ。お金を稼ぐこと、一生懸命働くことが自由になる方法ではない。自由とは、なにかにとらわれず、生きたいように生きることだ。「私たちの人生は、奇跡的に与えられた自由時間、自分自身の幸せのために生きてみませんか」 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 老人初心者の覚悟
    3.7
    『いい女、ふだんブッ散らかしており』につづく、『婦人公論』好評連載の書籍化第二弾。65歳、高齢者の仲間入りをしてからの、身の回り、体調、容姿、心境の変化を綴る。多彩な抽斗と表現で、自らの過去と現在を赤裸々に書き尽くした、極上のエッセイ集。
  • 私のものではない国で
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    よい外国人じゃなきゃ、ダメ? 台湾出身で〈日本語に住む〉著者が問う〈ふつう〉への抵抗。小さな声も自由に羽ばたき出すエッセイ集。3歳で台湾から日本に移り住んだ著者が、日常で味わった小さな違和からアイディンティティをめぐる問題、カズオイシグロから「愛の不時着」まで文学・映画を読解する批評文を収録し、日本の〈ふつう〉をやわらかに揺すぶるエッセイ集
  • ゆうべの食卓
    3.7
    ひとりの、二人の、家族の、ささやかであたたかい11の食卓の記憶 2020年6月から『オレンジページ』に掲載された「ゆうべの食卓」。新型コロナに翻弄されながら離婚を決意する女性。恋人にふられたのをきっかけに料理に目覚めるサラリーマン。実家を売却することになった兄弟のささやかな宴会。さまざまな人生のひとコマを「食卓」というキーワードで紡いだ、直木賞作家・角田光代氏の短編集。 ※定価、ページ表記は紙版のものです。一部記事 写真付録は電子版に掲載しない場合があります。
  • 自然をこんなふうに見てごらん 宮澤賢治のことば
    値引きあり
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 木の芽の宝石、春の速さを見る、醜い生きものはいない、風の指を見る、過去へ旅する… 自然をこんなふうに感じとってみたいと思わせる、宮澤賢治の57のことばをやさしく丁寧に紐といた一冊です。 「銀河鉄道の夜」も「注文の多い料理店」も、宮澤賢治は、おはなしの多くを自然から拾ってきたといいます。 それらの言葉から、自然を見る視点の妙や魅力をエッセイストの澤口たまみさんが優しくあたたかな目線で綴ります。 読めばきっと、こういうふうに自然を感じとってみたい、こんなふうに季節を楽しみたい、と思わせてくれるはずです。 ■内容 プロローグ 宮澤賢治が教え子たちに伝えたこと パート一 立ち止まってみる そばにある感動を見つける パート二 感動するこころと向き合って 発見を言葉にする パート三 新たな発見に出会う 視野を広げて パート四 つまらないものはない 先入観を捨ててみる パート五 暮らしとともにある自然 よりよく自然とつき合う パート六 自然を見つめるこころ 幸せを願う エピローグ 宮澤賢治が遺した、もうひとつの思い
  • 産んでくれなんて頼んでないし
    3.7
    死にたかった女の子がYoutuberになって 性教育をひろめて、出産するまで。 総再生回数40,000,000超! 性教育YouTuberシオリーヌ初エッセイ 希死念慮を抱えていた10代 精神科思春期病棟で働いた20代 結婚、妊娠、出産。“大黒柱妻”として働く30代 あの頃の生きづらさは、本当に自分だけのせいだった? 子どもが欲しい、ってわがままなのかな? 生きててよかった、と思って死にたい。 たくさん悩んで生きていくあなたのための、18の短編エッセイ集 【目次】 まえがき 一人  クソ真面目コンプレックス  ダイエット英才教育  普通に食べる、ができなかった  助産師になると決めた日  精神科思春期病棟  明日にはもう会えないかもしれない  あのとき笑った私に  諦めた愛情 二人  グラコロ買いにいこう  遅れてきた反抗期  「子どもが欲しい」  しっかり者ロス  協力的な夫  摂食障害と妊娠  母性はどこだ 三人  産後うつまで、5秒前  お母さん  生きててよかった、と思って死にたい あとがき
  • SFのSは、ステキのS
    3.7
    1~2巻1,650~2,310円 (税込)
    池澤春菜は声優である。しかしてその実態は、SFを始めとする趣味への道まっしぐらのオタク女子であり、なんぴともその行動を阻むことはできないのだ。SFマガジン連載時のcocoのマンガに加え五百項目に及ぶ「ステキな用語集」を書き下ろしたエッセイ集。
  • シロかクロか、どちらにしてもトラ柄ではない
    3.7
    木の「へら」から新しい冷蔵庫まで、暮しの断片の輝きを描きだす、人気エッセイ第2弾! 雑誌「天然生活」連載の書籍化。
  • 琉球切手を旅する 米軍施政下沖縄の二十七年
    3.7
    私の目を引いたのは、沖縄から届く封筒に貼られた美しい切手でした。 「琉球郵便」の文字、額面はセントで表示されている切手の図柄は多彩でした。見たことのない南国の植物、鮮やかな色をした魚、紅びん型がた紋様、琉球舞踊、文化財や工芸品……。いつも異なる図柄の切手だったので、手紙が届くとまっさきに確かめるようになりました。いきいきと描かれている動植物はとてもきれいで、友だちに「沖縄のお魚は青いの」と言っても信じてもらえなかったのですが。琉球舞踊の切手には県人会で見た演目が描かれていてうれしくなりました。  ふだん目にする日本の切手とはまったく違うそれらの切手は「琉球切手」と呼ばれるもので、沖縄で作られているということでした。  米軍施政下に置かれたのち一九四八年七月から七二年四月まで、普通切手・記念切手・航空切手など二百五十九種(再刷含む)の琉球切手が発行されていたと知るのはのちのことです。(第1章より)  ……………………  琉球切手はいまも沖縄の家に多数残っているという話を耳にします。切手としては使えないけれど、手放したくないという人や、ブームのさなかに買い、売りそびれてしまったという人。どこかの家の古い箱に忘れられたまま、ひっそりと眠っている切手もあるでしょう。  そんな琉球切手は、こんなふうにつぶやいているのかもしれません。沖縄が米軍施政下だったころ、私たちは「言葉」を運んで、旅をしたのだよ、と。 「Final Issue」の切手が発行されてから五十年。けれどいまも沖縄には米軍基地が広がり、米軍統治時代の終止符が打たれたとはいえない状況です。そんな沖縄からの「言葉」は、本土に届いているのでしょうか。(第十章より)
  • ヒツジメシ
    3.7
    1巻1,650円 (税込)
    ■吉田 羊 待望の初エッセイ! 「美味しい」世界へようこそ  2022年で俳優デビュー25周年を迎えた吉田 羊さんの初単行本! 2015年から『おとなの週末』で連載を続けた「ヒツジメシ」がついに1冊になりました。  日々の食体験を通して、下積み時代から現在までを振り返ります。懐かしい思い出のお店、また、ふるさとや母の味、そして今気になる街や味をめぐりながら、仕事のこと、大好きな人や街のことなどを綴ります。  吉田 羊さんの食の思い出を追体験しながら、ある時はほっこりしたり、ある時は「あるある」とうなずいたり……。また、女子が気になる美と健康などについても触れます。  単なる美味の食レポにとどまらず、食体験を通して吉田 羊さんの姿が垣間見え、読み物としても楽しく、グルメガイドとしても役立つ1冊です。 【目次】 第一章 羊の原点 第二章 好きな味 好きな街 第三章 女子はどん欲 スイーツも、美も健康も、女子力も 第四章 元気が出る店 熱気とパワーをお届け 第五章 仙台から福岡まで ヒツジの「口福」探し旅 第六章 「大人の店」って、いいなあ
  • [メンタルモンスター]になる。
    値引きあり
    3.7
    ロシアW杯ベルギー戦での衝撃的な敗北から4年、日本史上初めて、4大会連続W杯出場を目指す著者が激動のサッカー人生を振り返る、集大成! 日本サッカー史上初めて4大会連続ワールドカップ出場を目指す、長友佑都。2010年南アフリカ、2014年ブラジル、2018年ロシア、そして2022年カタールと12年間にわたり、日本代表のレギュラーとして戦い続けてきた著者だからこそ語れる、予選・本戦を含めた苦闘の歴史と舞台裏。さらに、35歳でトップレベルを維持し続けている秘訣、批判を肥やしにしてエネルギーに変える、著者ならではのメンタルコントロール術など、激動のサッカー人生を振り返る、集大成の一冊!
  • 荒野の胃袋
    3.7
    映画『あちらにいる鬼』(2022年11月全国ロードショー)の原作者が紡ぐ、 「おいしいもの」にまつわる50の風景。食卓のおかげで、私たちは「家族」だった──。 2014年9月に刊行された、単行本『荒野の胃袋』の文庫化。 直木賞をはじめ、数多くの文学賞を受賞し、随筆やエッセイ、絵本の翻訳でも高い評価を受ける井上荒野さんは、食べることが大好きで、料理上手でも有名。そんな著者が軽妙な筆致で描き出す、「おいしいもの」にまつわる50のショート・エッセイ。 食べ物の記憶にはいつも味や匂いとともに、ステキな情景や思い出もついてくる――。本文に紹介された一品をおいしく作れるレシピを、色鮮やかなカラーイラストとともに収録。 巻末には文庫化のための豪華特別対談 角田光代 × 井上荒野「生きること 食べること」を収録!! 【本書内容】全50のテーマ項目を「春」「夏」「秋」「冬」に分けて構成。 ◎井上家の家訓 春 にぎやかな筍 ◎今年もお弁当 ◎にぎやかな筍 ◎キングオブエビフライ ◎フランスうどんの音 ◎うどん問題、あるいはルーツ ◎ステーキバトル ◎コンビーフ自分史 ◎塗りものと二日酔い ◎煮干しはえらい ◎混ぜごはんの領土問題 ◎クレッソンとサラドと鰐梨と ◎ササミ礼賛 夏 切ない梅酒 ◎外食考 ◎大人な茄子 ◎昔のとうもろこし ◎切ない梅酒 ◎香ばしき魂 ◎裏通りの冷やし中華 ◎ひみつのカニカマ ◎「しぼりたて」と「てかてか」 ◎王女様のチーズサンド ◎麦茶、あるいは敬意の問題 ◎青春のインスタントラーメン 秋 夜とロシアとコロッケと ◎ろくちゃんの茄子 ◎煮込みの明日 ◎キングオブ干物 ◎ケーキを焼く理由 ◎幻のミートパイ ◎ひとり羊 ◎夜とロシアとコロッケと ◎なんちゃってポルチーニの幸福 ◎パーフェクトな秋刀魚 ◎絶滅危惧種の卵 ◎男らしさと油揚げ ◎じゃがいもをする話 ◎母と食べる 冬 おせちを作る理由 ◎「ごろっとしたごはん」考 ◎レディとトランプのスパゲッティ ◎主婦の昼ごはん ◎葱の青いところ ◎孤高の牡蠣ごはん ◎干鱈と闘う ◎大晦日の鰤かぶら ◎悩ましきお雑煮 ◎黒豆の心 ◎おせちを作る理由 ◎元旦と甘酒 ◎がり餅と火鉢 ◎納豆と想像力 ◎最後の晩餐
  • 人生後半、上手にくだる
    3.7
    50代、これからをごほうび人生にするために。 40~50代は、高齢期まではまだ時間はあるけれど、「もう若くない」「これからどうなるのか」と不安が募る年代。今までは「もっともっと」と上を目指していたけれど、いつかは「老いる」ことを受け止め、徐々に下り坂を経験しなければなりません。この「人生後半」を、どのように受け止め、過ごしたらよいか。 暮らしを見つめる人気ムック「暮らしのおへそ」編集ディレクター・一田憲子さんが、これからの自分らしい「生き方」「暮らし方」を提案します。 下り始めなければならない時がきたら、「『もう私は成長できない……』としょんぼり下るのではなく、上り道では見る余裕がなかった眼下に広がる風景をゆっくり眺めながら、ご機嫌に下りたいなあと思うのです。」(本書より) 「老いる」ことによって体力は衰え、できなくなることは増えていくかもしれないけれど、歳を重ねてきたからこそ、今までとは違った気づき、発見に出会う楽しみもあるー。50代後半となった一田さん自身も迷いながら考え気づいた、これからの暮らし、人間関係、自分の育み方、学び、老いとの向き合い方、装いなどを提案。これからの人生に明かりを灯すエッセイ集です。
  • 月曜日は水玉の犬
    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    「物語」は、決して尽きない。この世に輝く数多のエンターテインメントを小説家・恩田陸とともに味わい尽くす――。強烈で贅沢な最新エッセイ集。
  • ビタミンBOOKS―さみしさに効く読書案内―(新潮文庫)
    3.7
    さみしい時こそ、本を読もう――。文庫解説の名手が紹介する本の楽しみ方とは。活躍中の作家たちの傑作を読むと、同じ時代に生きていることが嬉しくなる。渾身のノンフィクションは、現実に向き合う力をくれる。太宰や三島など文豪の名作も、きっと身近に感じられる。励まし、教え、時に人生の指針も与えてくれる本に出会うための一冊。『読むよむ書く 迷い多き君のためのブックガイド』改題。
  • 芸人人語 コロナ禍・ウクライナ・選挙特番大ひんしゅく編
    3.7
    1巻1,699円 (税込)
    東京五輪のドタバタ、笑いとホロコースト、無差別殺傷事件、ロシアによるウクライナへの侵攻……話題となった出来事から、人間の未熟さ・弱さを見つめ、世の中の深層をえぐる論考集。朝日新聞「天声人語」より、やっぱり深くて鋭かった「芸人人語」第2弾!
  • SF作家の地球旅行記
    値引きあり
    3.7
    首里城、筑波山、ウラジオストク、モンゴルの草原…… 何のために旅に出て、何を思い、何を目指すのか。SF作家の目を通して楽しむ新感覚旅行記。 2019~2021年note投稿作品を大幅に加筆・修正した海外編4柞&国内編8柞、さらに[架空旅行記]として書き下ろし短編小説2作(月面編/日本領南樺太編)を加えた。 ──だいたい僕はどこへ行っても似たようなことをして、似たようなことを考えている。そこには環境によらない恒常的な自己同一性みたいなものがうっすらと見えてくる。(あとがき より)
  • 弾丸メシ
    3.7
    執筆や取材で多忙を極める著者。だが、どんなに時間がなくてもメシは食べるを信条としている。そこで、必ず日帰り、食事は1時間以内に済ませる、絶対に残さないの3つの掟のもと、弾丸旅で美味いものを食べに行く挑戦! 日本や海外の取材先で出合った発見系謎料理から、ステーキ、餃子、ハンバーガー、ソースカツ丼、鯛めし……。グルメとはひと味違う美味いを追求する、食の記憶を呼び覚まし食べる幸せを堪能する。生み出される警察小説、スポーツ小説に詳細な食描写を書き込む男のこだわりの食&旅エッセイ集。
  • 灯をともす言葉
    3.7
    「美」について、「世の中」について、「暮し」について、「戦争」について――雑誌「暮しの手帖」創刊者が、物事の本質をつらぬく。時代を超えて、今こそ読み継がれるべき言葉たち。
  • 何卒よろしくお願いいたします
    3.7
    「尊重しあう2人の作家が交わした文章に、魂が宿り、ひとつの世界が形作られる」    キム・ボラ『はちどり』監督 韓国のアーティスト イ・ランと『ぼのぼの』の漫画家いがらしみきおの往復書簡。 コロナ禍の1年にわたって交わした手紙は、神、経済、AI、哲学、社会、映画、音楽、家族、生きること、等々尽きることなく対話が広がります。本書は韓国・日本でそれぞれ出版することになり、韓国では2021年12月にメディアチャンビより刊行。日本版には、その後に2人が書いた手紙を収録します。数々の苦難のなか交わされたことばは、深い思索と愛に満ち溢れ、読み手の胸に迫ります。
  • ぷかぷか天国
    3.7
    満月の夜だけ開店するレストランで、焚き火を囲んでお月見をしたり、急遽思い立って、三崎港へのひとり大人遠足を計画したり。ベルリンでは、語学学校に通って予習と宿題に追われ、束の間の休みは、ご近所さんとホットワイン片手にクリスマスマーケットを梯子する。自分の気持ちに素直に、日々を自由に自然体で生きる著者による人気日記エッセイ。
  • 卵を買いに
    3.7
    取材で訪れたラトビアに、恋してしまいました。手作りの黒パンや採れたての苺が並ぶ素朴だけれど洗練された食卓、代々受け継がれる色鮮やかなミトン、森と湖に囲まれて暮らす人々の底抜けに明るい笑顔。キラキラ輝くラトビアという小さな国が教えてくれた、生きるために本当に大切なもの。新たな出会いと気づきの日々を綴った人気日記エッセイ。
  • 今日の空の色
    3.7
    鎌倉に小さな古い家を借りて、久し振りの一人暮らし。朝は早起きしてお寺の座禅会に参加し、夜は屋上でビール片手に満天の星を観る。ペンギンと恋人のように待ち合わせして夕食を楽しんだり、近くの小川をホタルと一緒にお散歩したり。携帯もテレビもない不便な暮らしを楽しみながら、本当に大切なことに気付く日々を綴った大人気日記エッセイ。
  • たそがれビール
    3.7
    パリの蚤の市で宝物探しに奔走し、モロッコでは夕日を見ながら屋台で舌鼓。旅先でお気に入りのカフェを見つけては、本を読んだり、手紙を書いたり、あの人のことを思ったり。年末に帰ってきた自宅ではおせちカレンダーを作り、新しい年を迎える準備を整える。ふとすると忘れがちな、当たり前のことを丁寧にする幸せを綴った大人気日記エッセイ。
  • 人間ってなんだ
    3.7
    「人間とつきあうのが仕事」の演出家がずーっと考えてきた。 読むと誰かと語り合いたくなる「人間」についてのあれこれ。 【目次】 1 異文化で人間について考える     世界のボケは共通である   バイリンガルと成熟   日本人もイギリス人もそんなに変わらない 2 立ち止まって考える   牛は食えるか、犬は食えないか?   アウシュビッツは「正義」がたどり着いた地獄である   なぜ戦争は起こるのか   「笑い」とは何か   あなたは「マインドコントロール」されてないか?   連合赤軍事件とは何だったのか 3 からだを意識する   ことばがひらかれるとき   体と精神の不思議な結びつき   座った体と動いている体   画面越しでは難しい、感情やイメージを伝えるということ 4 性の世界は奥が深い   突然、国際電話の請求書が送られて来た   君は美人のお姉さんのウンチを見たか?   性の世界は深くて奥深いのである   「ただしイケメンに限る」という嘘   色っぽくなるためにはどうすればいいのか   人生と賢者タイム 5 才能ってなんだ   「こんな私でも」という感覚   欲望の淡い人間たちの時代   体力と人柄と才能   恥をかける大人は偉い   『影武者』のオーディションを受けた日   巨匠のフットワーク   蜷川幸雄さんのこと    6 希望について    バカバカしいことに真面目にエネルギーを使う   修羅場の中で青空を   ワークショップにはいろいろな人がやってくる   ツイッターと想像力
  • 超傑作選 ナンシー関 リターンズ
    3.7
    没後20年、生誕60年で注目度が高まっている天才コラムニストにして世界初の消しゴム版画家ナンシー関の傑作を1冊に。今読んでも最高に面白いテレビ関連コラムや日常に関するコラムから厳選して収録。32ページのカラーグラビアでは、傑作消しゴム版画と消しゴムハンコ、単行本初収録となる物も含めたゆかりの品々を紹介する。生前のナンシー関を愛読していた人のみならず、初めて触れる若い人でも楽しめる、決して古びないコラム&消しゴム版画を多数収録。
  • 親が子どもになるころに てんてん、介護問題に直面す。
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 介護は〈第2の親子関係〉の始まり。そのときが、とうとうやってきた。「歳を取るということは、それは若返ることだなあと思ったんです。」『ツレがうつになりまして。』や「それでいい。」シリーズなどがベストセラーになった漫画家・細川貂々が、今度は親の介護問題に直面することに。独居、幻聴、妄想、認知症、年金、資産、制度、施設、入院、緊急事態宣言……そこから見えてきた、親と自分のこれからの姿。解説:青山ゆみこ
  • 水曜日は働かない
    3.7
    水曜日が休みになると1年365日がすべて休日に隣接する――毎週水曜日を「自分を大切にするための時間」に充てることにした著者の日常を綴った、笑えてそして思わず考えさせられるエッセイ集。働かない、飲み会に参加しない等、何かを「する」でなく、「しない」ことから見えてくる幸福論の第一部「水曜日は働かない」。批評家として「テラスハウス」「大豆田とわ子と三人の元夫」「ジョーカー」「花束みたいな恋をした」等近年の作品を論じた第二部「2020年代の想像力」。チームラボの猪子寿之や、香港の政治運動家である周庭との交流などを綴った第三部「水曜日も働く人たち」。
  • 霧に消えた影 池波正太郎傑作歴史短編集
    3.7
    希代の戦術家・真田幸村の手足となってゲリラ戦を展開した奥村弥五兵衛。お家騒動を避けようと二代将軍に秀康を推したがために、土井利勝に失脚させられた本多正純。幕臣の「微衷」から、上野の山にこもり官軍と戦った彰義隊。彼らが生きながら象った歴史の光と影を、著者自身の歴史観・人物観をまじえながら浮き彫りにする、珠玉の歴史エッセイ。
  • 優雅さとミステリー つれづれノート(41)
    3.7
    これからだ。これから、自分の世界を居心地よく作りあげることが、やっとできる。 私の今の暮らしは、家と庭と畑という3種類の空間を行ったり来たり。 そうしながら心の中ではさまざまなことを考えている。 同じことの繰り返しのように見えるけど、中身は毎日違う。 日々、新しいことが起こっている。 それらをひとつひとつやっていこう。 もう一瞬たりとも、自分らしくない生き方をしたくない。 ここで、この生き方を突き詰めたい。
  • ガールズ・ビー・アンビシャス 一歩踏み出したいあなたへ贈る21のコトバ(集英社インターナショナル)
    3.7
    マララ・ユスフザイ、周庭(アグネス・チョウ)、ヒラリー・クリントンの他、フォトジャーナリストの安田菜津紀、宇宙飛行士の山崎直子など、国内外で活躍する女性たちによる、心に響く演説や式辞を集めたスピーチ集。
  • いわしバターを自分で
    3.7
    いつ、なにが起きるかわからない―― 緊急事態宣言? それならばと余った牛乳を大量に煮詰め、「日本版チーズ『蘇』」に挑戦。巣ごもりの気晴らしには「ふきのとうの春巻き」「山椒の実の牛すじ煮込み」、知人から届いた新鮮なほやで「ほや飯」を作ってみる―― コロナが変えてしまった世の中でも、人の信頼、味を守る工夫をみつめ、 考えながら進む人は強い。食べる現場はここにある! 気になる「いわしバター」って? 「クッキングパパ」も絶賛した平松さんオリジナル傑作レシピ「パセリカレー」 ってどんな味?  美味しいレシピ満載!「週刊文春」人気連載最新刊     解説・石戸論
  • いちのすけのまくら
    3.7
    落語の本編に入る前の「まくら」を文章にしてみたら……。気鋭の噺家・春風亭一之輔初のエッセイ集がついに文庫化。「税金」「忖度」「相撲」「マイナンバー」「〇〇ファースト」など、100のお題に応えて綴られたまさに読む「まくら」。ご子息による特別解説付き。
  • いつでも母と 自宅でママを看取るまで
    3.7
    最愛の母を自宅で看取った、泣き笑い回想録。  直木賞作家・桜木紫乃さんが大絶賛! <一緒にお母様を看取らせてもらったような錯覚は、わたしがこれから行く道を照らしてくれるだろう。本書は、親をなくすという大切な儀式のテキストだ。>(文庫解説より)  元「食堂のおばちゃん」山口恵以子さんが松本清張賞を受賞して実質的な作家デビューを果たしたのは55歳の時。お見合いは43連敗、ずっと実家住まいの山口さんをいつも傍らで見守り、励ましたのが母・絢子さんでした。  そんな最愛の母が認知症になってから、自宅での介護、看取り、そして葬儀のことまでを温かな筆致で克明に綴った『いつでも母と』は、単行本発売時に大反響を呼びました。  文庫化にあたり、絢子さんの主治医でしろひげ在宅診療所院長の山中光茂先生との対談や山口さんの書き下ろしエッセイ、桜木紫乃さんの解説を新たに加えています。  山口さんは「はじめに」でこう綴っています。 <介護を体験した方や、現在介護中の方、大切な人との別れを経験した方にとって、この作品が少しでもお役に立てれば、あるいは何の役にも立たなかったけど「あまりのアホさ加減に思わず笑ってしまった」なら、大変幸せに思います。> ※この作品は単行本版として配信されていた『いつでも母と』の文庫本版です。
  • 父のこと
    3.7
    戦後日本の礎を築いたワンマン宰相・吉田茂、その長男である文士・健一。著者はこの父といかに接し、どのように見てきたのか。日常生活の回想から吉田内閣論まで、著作集未収録を含む父をめぐる全エッセイを収める。さらに父子が忌憚なく語り合った長篇対談「大磯清談」を併録。文庫オリジナル。 巻末エッセイ・吉田暁子
  • 酒談義
    3.7
    少しばかり飲むというの程つまらないことはない――。酒豪で鳴らした文士が、自身の経験をふまえて飲み方から各種酒の味、思い出の酒場、そして禁酒の勧めまでユーモラスに綴る。全著作から精選した究極の酒エッセイ全21編。文庫オリジナル。 巻末エッセイ・野々上慶一
  • 毎日ザレゴト~人と比べて生きるには人生短すぎるのよ
    3.7
    悩みがばかばかしくなる、ナジャ流人生論! Instagramフォロワー15万人超! ドラァグクイーン界のトップスター、ナジャ・グランディーバの痛快! 初エッセイ。 笑いあり、共感あり。撮り下ろし写真も多数収録!
  • 我が愛する詩人の伝記
    3.7
    「各詩人の人がらから潜って往って、詩を解くより外に私に方針はなかった。私はそのようにして書き、これに間違いないことを知った」。藤村、光太郎、暮鳥、白秋、朔太郎から釈迢空、千家元麿、百田宗治、堀辰雄、津村信夫、立原道造まで。親交のあった十一名の詩人の生身の姿と、その言葉に託した詩魂を優しく照射し、いまなお深く胸を打つ、毎日出版文化賞受賞の名作。 (※本書は2016/8/11に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
  • 猫に教わる
    3.7
    からだを手入れし、歩く。ごくふつうの生活を、大切に生きる 猫の母子から教わったこと。山菜を採り、うどんを作る春の行事。同窓会嫌いの弁。本を棄てる話。滋味ふかい最新エッセイ集。
  • みやぎから、
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 仮面ライダーとの再会、七夕飾りづくり、廃線となった鉄道の運転、伝統的なだるまの絵付け――。 佐藤健と神木隆之介が宮城の食や伝統、産業、ものづくりなど新旧さまざまな魅力を求めて訪ね歩く! 現地の人々との数々の出会いや対話を通して、伝統芸能や風習の継承、産業や文化の創造、そして震災の記憶の伝承など、二人が真摯に向き合い、これからの暮らしのあり方を模索する。旅の道中における二人のありのままの表情をとらえた貴重な写真や、訪ね先の情報も満載のビジュアル対話集。 本書を携えて二人の足跡を辿りながら、知ることから始まる「新たな旅」に出ませんか? ※本書の売上の一部は東日本大震災の復興支援を目的に寄付されます。 ※電子書籍版にはプレゼントキャンペーン応募券および、紙版初回生産限定付録『オリジナルカード型しおり』は付属いたしません。あらかじめご了承ください。 〈目次〉 第1章 「それぞれの記憶」――せんだい3.11メモリアル交流館 第2章 「祈りを込めて」――鳴海屋紙商事株式会社/行山流水戸辺鹿子躍 第3章 「土地の力を感じる」――すみやのくらし/化石発掘体験 第4章 「つくり続ける意志」――佐野美里/本郷だるま屋 第5章 「ミュージアムの使命」――石ノ森萬画館/くりでんミュージアム 第6章 「海を知る水産を知る」――フィッシャーマン・ジャパン/鶴亀の湯・鶴亀食堂 旅のアルバム 旅を終えて アクセスガイド
  • 洛中洛外をゆく
    3.7
    人は美しく生きねばならない。義に生きる武士たちの清廉な生き様を描いた時代小説や、人生観揺るがす骨太の歴史小説で多くの読者を魅了し続けてきた作家・葉室麟。遺された作品の数々を紐解くことで、主人公に託した思いから、創作のなかでたどり着いた珠玉の人生観までを明らかにする。小説ゆかりの京都の名所案内を兼ねた、何度でも読み返したい一冊。澤田瞳子ほか、豪華対談とコラム「現代のことば」を書籍初収録!
  • 最期の声 ドキュメント災害関連死
    3.7
    「どうしたら娘は助かったのか?」  4歳の少女は、熊本地震により倒壊の恐れがある病院から 緊急転院した末に亡くなった。本震から5日後のことだった――。 東日本大震災、熊本地震、新潟県中越地震など 阪神・淡路大震災以降の国内の災害で 「災害関連死」とされた人の数、5000人以上。 死者たちの残した声なき声をきく。 10年にわたる取材で災害支援の道を照らすノンフィクション 災害の多い日本に暮らす私たちは、誰もが被災者になり、 命を落とす可能性がある。 避難中のエコノミークラス症候群、転院移動後の死、 鬱を患い自死、復旧に奔走した末の急性くも膜下出血…… どんな支援があれば命を救うことができるのか? 遺族、弁護士、医師、行政関係者、研究者ほか、 災害関連死を亡くなった人たちの「最期の声」ととらえ、 次に来る災害の教訓にしようとしている人たちがいる。
  • 庭は私の秘密基地
    3.7
    子育てが一段落し、何にも左右されない「個人的幸福」の追求を続ける銀色さん。 あるとき美しいハーブ園に出会ったことをきっかけに、新たなテーマで理想の庭づくりを始めることにしました。 タイル貼りのテラス、小石の通路、大好きな桂の葉の匂い……細かいところまで自分ごのみに作った、自分だけの庭。 計画通りにいかないこともあるけれど、生き生きと茂る植物との暮らしは、素敵な発見の連続です。 日々工夫を重ねながら考えていたことや、四季折々の草花を見つめて感じたことを、写真とともに辿ります。 〈目次より〉 ・庭という結界 ・雑草の花の素敵さ ・バナナの木との長い戦い ・上から下を見る ・テイカカズラのいい匂い ・田の神さあ ・庭の植物でいろいろ ・窓は額縁 ほか多数
  • 寂聴 残された日々
    3.7
    「生きる楽しみのすべてを犠牲にして、ひたすら書き通した百年ばかりの人世は、一応筋を通したことになろうか」──著者が亡くなる直前まで書きつづけた朝日新聞連載を緊急文庫化。単行本未収録の15本を新たに加えた最後のエッセイ集。
  • 日刊イ・スラ 私たちのあいだの話
    3.7
    27歳の私は “毎日" 文章をメールで送り始めた。 学資ローン返済のために ひとりで始めた「日刊」連載プロジェクト。 恋人、家族、友人、文章教室、日々の運動。 愛すべき他人から発見した、私たちと“地続き"の話。 韓国の新星を日本初紹介。 みずみずしい随筆(エッセイ)の息吹。 - - - - - 2018年、当時27歳だったイ・スラは、250万円の学資ローンを返済するために、毎日1本、文章を書いてメールで配信する連載プロジェクトを始めた。その名も「日刊イ・スラ」。 「誰からも依頼されずに文章を書きます。月・火・水・木・金曜日は連載して、週末は休みます。購読料は1カ月で1万ウォン(約千円)、20編送ります。1編が500ウォンなので、おでん一串よりは安いですが、それ以上に満足していただけるように努力します」 連載はたちまち反響を呼び、その半年分の文章をまとめた『日刊イ・スラ 随筆集』は600ページ近い分量にもかかわらずベストセラーになる(2018年の全国独立書店が選ぶ「今年の本」にも選出)。 書かれているのは、子供時代の淡い恋心、山登りでの祖父との喧嘩、恋人と誕生日に交わした言葉、文章教室での子供たちの作文、母が自分を妊娠したときの記憶、ヌードモデル時代の話……。「日記」のような形式でありながら、1本1本が独立した短いエッセイ。日常に転がっている愛とおかしみが、ときに文体を変えて、みずみずしく描き出される。 日本語版『日刊イ・スラ』は、イ・スラ初の散文集『日刊イ・スラ 随筆集』と、プロジェクトのシーズン2をまとめた『心身鍛錬』の2冊から、41編の文章を厳選してオリジナル版とした。韓国の新しい書き手を日本で初めて紹介する。 「何かについて気になり始めたら、私たちは動きだす。好奇心は愛の始まりだから」 ……(「手紙の主語」) 「あなたを身ごもったときのことを正確に記憶している、と母は言った」 ……(「懐胎」) 「逆立ちをしながら祖父のことを考えた。祖父もよく逆立ちをする」 ……(「あなたがいるから深いです」) 最善を尽くしたら私は絶対に転ばなかった。テウもそうだったはず。 ……(「滑って転ぶ練習」)
  • 新しい出会いなんて期待できないんだから、誰かの恋観てリハビリするしかない
    3.7
    恋愛・結婚、キャリア、年齢……「正解のない人生」を女たちは突き進む!「可能性は無限大! 夢を叶えるガールズパワー」「人の数だけ愛のかたちは存在するのよ」「私が〝ワタシ〟を見つけたら、人生ガラッと変わるはず」などテーマごとにラブコメ映画34本を語りつくす対談+エッセイ集。ラブコメ映画カタログも収録。「自分の人生」を歩む女性たちに励まされ、「私もがんばろう」と思える1冊です。
  • 台湾対抗文化紀行
    3.7
    2010年代の台湾には、日本の1960年代のように、人びとが「自由」を求め、自分なりの表現に取り組む熱気が渦巻いていた――。 日本の企業社会に嫌気が差し、海外放浪の旅に出た著者は、その途上で訪れた台湾に魅せられる。そして現地の人びとと交流するうちに、台湾の対抗文化やDIYシーンの取材にのめり込んでいく。 インディ音楽シーン、インディペンデント誌『秋刀魚』、オルタナティブスペース〈waiting room〉……現在進行形の台湾カルチャーを案内しながら、これからの時代の生き方や働き方を考える。ベストセラー『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』、人気マンガ連載『めぞん文豪』の共著者で、フリーランスライターとして活躍する著者の初の単著。 目次 序章 フリーライター、台湾に出会う 第一章 フリーライター、台湾に降り立つ 第二章 台湾再訪、台湾インディ音楽を知る 第三章 台湾と中国、台湾アイデンティティを巡って 第四章 台湾意識が宿るもの。街・建築・文房具 INTERLUDE 台湾で出会った愛すべき人たちとのささやかな記憶の記録 第五章 インディペンデント誌『秋刀魚』がカルチャーの分断を消滅させる日 第六章 DIYからすべてが生まれる。オルタナティブスペース〈waiting room〉 第七章 日本人から観た台湾、台湾人から観た日本 あとがきにかえて 就職しないで生きるには
  • ゆるめる準備 場にいい流れをつくる45のヒント
    3.7
    どんな仕事も任せられる安心感と堅実さ、現場対応力で高く評価されている川田アナ。生番組や“大御所”らとの仕事などで鍛えてきた準備の仕方、観察力や伝える力についてのエッセンスを、やわらかさとキレの良さのバランスが魅力の川田流で語る。
  • 老人支配国家 日本の危機
    3.7
    本当の脅威は、「コロナ」でも「経済」でも「中国」でもない。 「日本型家族」だ! 核武装から皇室までを語り尽くすトッドの日本論! 磯田道史氏、本郷和人氏とも対談。 若者の生活を犠牲にして老人のコロナ死亡率を抑えた日本だが、社会の存続に重要なのは高齢者の死亡率より出生率だ。 「家族」が日本社会の基礎だが、「家族」の過剰な重視は「非婚化」「少子化」を招き、かえって「家族」を殺す。 (目次) 日本の読者へ――同盟は不可欠でも「米国の危うさ」に注意せよ I 老人支配と日本の危機 1 コロナで犠牲になったのは誰か 2 日本は核を持つべきだ 3 「日本人になりたい外国人」は受け入れよ II アングロサクソンのダイナミクス 4 トランプ以後の世界史を語ろう 5 それでも米国が世界史をリードする 6 それでも私はトランプ再選を望んでいた 7 それでもトランプは歴史的大統領だった III 「ドイツ帝国」と化したEU 8 ユーロが欧州のデモクラシーを破壊する 9 トッドが読む、ピケティ『21世紀の資本』 IV 「家族」という日本の病 10 「直系家族病」としての少子化(磯田道史氏との対談) 11 トッドが語る、日本の天皇・女性・歴史(本郷和人氏との対談)
  • 人気レシピ本が教えてくれた ラクしておいしい令和のごはん革命
    3.7
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 平成から令和の人気レシピ本の数々からわかった家庭料理の新常識!時短、簡単、誰が作ってもOK! ラクしておいしい知恵が満載 創業104年の歴史をもつ、料理本の老舗でもある出版社 『主婦の友社』から生まれた本です。 特に、平成から令和を中心に、人気料理レシピ本からわかった、 「家庭料理と日本人の歴史」や、食のトレンドがよくわかる1冊。 料理本好きな人、料理好きな人、食ブームに敏感な人。おいしいものが好きな人、 みんな読めばお腹がすき、お料理を作りたくなること間違いなし!です。 ★電子書籍はカラー版。料理イラストは、Twitterで人気のマンガ家「限界ごはん」の杏耶さん。 阿古 真理(アコマリ):作家・生活史研究家 1968年兵庫県生まれ。神戸女学院大学を卒業後、大阪の広告制作会社を経て1996年よりフリー。1999年に東京に拠点を移し、ジャーナリズムの世界に入る。東洋経済オンライン、現代ビジネス、FRaU、クックパッドニュースなどのウェブマガジンで食のトレンド、家事、ジェンダーをテーマに執筆するほか、食を中心にした暮らしの歴史やジェンダー関連の本を執筆。主な著書に『昭和育ちのおいしい記憶』(筑摩書房)、『料理に対する「ねばならない」を捨てたら、うつの自分を受け入れられた。』(幻冬舎)、『うちのご飯の60年』(筑摩書房)、『昭和の洋食 平成のカフェ飯』(ちくま文庫)、『小林カツ代と栗原はるみ』・『料理は女の義務ですか』(共に新潮新書)、『日本外食全史』(亜紀書房)など。

    試し読み

    フォロー
  • 55歳、大人のまんなか
    3.7
    「もう55歳」「まだ55歳」。同じ年齢でも最初の言葉がちがうとその年齢の持つ意味が変わります。「もう」と思う自分と「まだ」と感じる自分。理想の大人にはまだ遠く、これから知ることもあれば、あらたに経験することもあります。そう考えると、55歳は、本当に人生のまんなか辺りなのかもしれません。どうしていけば、気持ちよくすごせるか、かろやかにいられるか。「もうまんなか」「まだまんなか」。往き来する思いのなかで、自分らしい風景のなかにいるために、著者・広瀬裕子さんが日々選択していることを豊富なカラー写真と洒脱なエッセイでご紹介します。
  • ミルクとコロナ
    3.7
    『野ブタ。をプロデュース』の白岩玄と『人のセックスを笑うな』のナオコーラ。共に20代で作家になり、現在二児の親でもある二人が、手紙をやりとりするように綴る、子育て考察エッセイ!
  • おんなのじかん
    3.7
    だれかの物差しはもういらない。不妊治療も、流産も、ほとばしる推しへの愛も。今こそ、軽やかに臆さずに気の向くまま語ろう。私たちは「自分の言葉」を持っている。最高で最強のみんなたちへ贈る、本音炸裂のご機嫌エッセイ。第1回PEPジャーナリズム大賞オピニオン部門受賞「流産あるあるすごく言いたい」収録。
  • 文豪お墓まいり記
    3.7
    終戦前夜の岡山で谷崎潤一郎は牛肉を手に入れ、敬愛する永井荷風を精一杯にもてなした。 森鴎外に憧れていた太宰治の墓は、鴎外の斜め向かいに建てられた。 生涯独身だった深沢七郎は、自分の葬式用に、自らお経をテープに吹き込んだ。 中島敦に太宰治、澁澤龍彦、幸田文、夏目漱石、そして深沢七郎まで。 現代の人気が、26人の昔の作家に会いに行く。親しい人と一緒に、時には一人で。 電車に乗り、最寄り駅で降りて花を買い、ついでに食事処でお腹を満たし、 そしてお墓の前へ。墓の中の人と存分に語り合えば、自分の生き方も見えてくる―― 楽しく豊かな墓参り案内&文豪人生ガイド!  (文庫あとがき「世界の文豪お墓まいり記」収録) ※この電子書籍は2019年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 佐藤優対談収録完全版 木嶋佳苗100日裁判傍聴記
    3.7
    人々を幻惑した平成の毒婦。死刑で事件は終わらない! デブでブス。だが完璧な美肌と優雅な美声。魔力に魅せられ殺された男たち……。人は彼女を平成の毒婦と呼んだ。佐藤優との最新対談を緊急収録! 孤独な男たちを籠絡し殺人を重ねた木嶋佳苗の裁判に、著者は惹かれるように通い続けた。裁判でも拘置所でもなぜ彼女は自己表現を続けるのか。「週刊朝日」連載時から話題を呼んだ瞠目の傍聴記。 ◎デブでブス。だが完璧な美肌と優雅な美声。魔力に魅せられ殺された男たち。人は彼女を平成の毒婦と呼んだ。佐藤優との最新対談を緊急収録! ◎私があの事件に強烈に惹かれ、囚われてしまったのはなぜなのか?―北原みのり ◎彼女をこの世界から抹殺し、この物語を終焉させてしまっていいのか?―佐藤優 ◎孤独な男たちを籠絡し殺人を重ねた木嶋佳苗の裁判に、著者は惹かれるように通い続けた。裁判でも拘置所でもなぜ彼女は自己表現を続けるのか。死刑が確定した魔性の女の本性を、佐藤優との対話で更に掘り下げる。「週刊朝日」連載時から話題を呼んだ瞠目の傍聴記。(『毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記』を改題)
  • 逝ってしまった君へ
    3.7
    SNS上で大反響のエッセイ、待望の書籍化。 「note」での掲載が大反響を呼んだ壮絶なノンフィクション、待望の書籍化。 2019年1月。私は、古い友人のひとりを失った。 友人は突然、自らの意思で死を選んだのだ。 彼は私の大切な友人でもあり、私のはじめての恋人でもあった__ 声優・浅野真澄が体験した、大切な人の「自死」。 大切な人を失って初めてわかる、大きな悲しみと日々の「気づき」。 遺書にあった自らに向けたメッセージ、告別式、初めての「遺品整理ハイ」…そして「君」を失った悲しみの中で見つけた一つの光。 『誤解を恐れずに言ってしまうけど、君を失って、私はひとつ、大きなものを得ました。それは、自分を自分のままでいいと思える強さです』 『たった一つのものさしで自分を測ることに、意味なんてない』 『君がそこにいてくれることが、すべてでした。君の存在そのもので、私はどこまでも満ち足りた気持ちになったのです』 あまりにも突然で悲しい出来事を経た「遺された人々」のその想いを、逝ってしまった「君」への手紙の形で綴ります。 日々悲しみの中にいるあなたにこそ読んでほしい、大切な人へ向けた祈りに満ちたノンフィクション随想録。 ※この作品はカラーが含まれます。
  • 生きづらさにまみれて
    3.7
    1巻1,650円 (税込)
    自分の「欠け」を恋人で埋めようとしても男じゃ埋まらないんだな~これが。これやるとたいてい失敗するよね。──まんきつ(漫画家) 致命傷にはならないレベルで血を流し傷口をえぐり、しかしそれが心の安定にも繋がるし自己表現でもあるという、リスカの代償行為のような本です!──吉田豪(プロインタビュアー) 物書きなら、文章でやり返せ!『発達障害グレーゾーン』大ヒットの姫野桂、待望の初エッセイ 閉塞的な地方都市で一人っ子として生まれ、毒親傾向のある両親に育てられた子ども時代。スクールカースト底辺から抜け出せなかった中高時代。ヴィジュアル系バンドの推し活に恋に、遅れてきた青春を捧げた大学時代。発達障害(30歳になってから発覚)の二次障害の双極性障害や摂食障害に苦しめられた就活、すさまじく向いていなかったOL時代。25歳でライターに転身、やっと自分の居場所を見つけたものの、タチの悪い仕事関係者に「都合の良い女」にされたり、風俗嬢のアルバイトをしたり、ネット炎上騒動に巻き込まれたり、コロナの影響でアルコール依存症になったり……「自己肯定感超低い女子」の33年の軌跡。 「ヨウヘイ氏は私とのセックスでハメ撮りをすることを好んだ。最初は嫌で拒んでいたものの、あるときふと思い付く。あえてハメ撮りをさせて、彼女に浮気の証拠として送り付けようと。彼は私がハメ撮りを許可すると、喜んでベッドの縁にスマホをセットした。その際「もうちょっとこういう角度の方がいいんじゃない?」と彼の顔が映る角度にセッティングし直した。 セックスの後、『あの動画、欲しいな 』とLINEすると、その動画が送られてきた。このとき心の中でヨッシャとガッツポーズした。最後の切り札に、この動画を使うのだ。そうすれば彼は彼女を失うし、SNSにでもアップすれば仕事だって失うだろう……今思うと、当時の私の思考回路は相当ヤバい。自分のセックスする姿は人に見られてもいいと思っていたのだ。それほど私は彼に依存し憎んでいた。」(本文より) 【目次】 01_自傷行為 02_バンギャル 03_バンドマン 04_自己肯定感 05_顔出し 06_炎上 07_毒親 08_スクールカースト 09_Uターン 10_生理 11_風俗嬢 12_フェミニズム 13_ルッキズム 14_グラビアアイドル 15_サラリーマン 16_新型コロナウイルス 17_アルコール依存症 18_婚活 19_発達障害 20_ライター
  • 日曜日は青い蜥蜴
    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    少女時代のエピソードあり、笑える読書日記あり、真摯で豊かなレビューあり……。約10年ぶりに放たれる待望の新刊エッセイ集! 書き下ろしあとがき収録。
  • いい人生は「ありがとう」がつくる
    値引きあり
    3.7
    人と人とがたったひとことで共感できる言葉、それが「ありがとう」です。 「ありがとう」のひとことで、相手も自分もやわらかい、あたたかな心持ちになる。それがこの言葉のちからでしょう。 本書は、著者の長い執筆活動から「ありがとう」をキーワードに抜粋し、86の項目に再編集しました。 どの項もユーモアたっぷり、やさしい文体で、読み進めるうちに幸せな気分につつまれます。 心で思っているだけでなく、実際に「ありがとう」と声に出す。すると気持ちが発散され、明るくなる。相手の気持ちも分かり、ほがらかな雰囲気になり、人間関係もよくなる。 「ありがとう」は人間関係の潤滑油、「ありがとう」を実際口に出して相手に伝える「効用」を説きます。 また年を重ねると、さらに「ありがとう」の言葉は、あたたかい人間関係といい人生をつくります。 長年の人間観察から得た、モタさんの知恵のつまったあたたかい人生アドバイス・エッセイです。 ●「ありがとう」は心のゆとりのバロメーター ●「幸福な時間」があってよかった ●「ありがとう」といえる相手が必要だ ●「ありがとう」から始まる会話がある ●「ありがとう」と、いわれる人より「いう人」になる ●「すみません」より、明るく「ありがとう」を ●苦手に人にも「ありがとう」 ●「ありがとう」で心が浄化する ●「ありがとう」を要求しない ●不満は「ありがとう」で消える (他) ◎本書は新講社より出版した『「ありがとう」というだけで元気が出る』を原本として、 『「先のばしぐせ」を直すとすべてがうまくいく』『「断る力」を身につける!』『「あきらめる」力が次のチャンスを生む』 『そんなに自分を叱りなさんな』『人に必要とされる人』『「好感を持たれる人」はシンプルに考える』 などからも抜粋し、再編集した新版です。◎本書は2017/11/26に発売し、2021/4/1に電子化をいたしました
  • とりあえず、本音を申せば
    3.7
    暗いコロナ時代にも楽しみを コロナはこわいが、家にも楽しみはある。BSプレミアムの映画特集、トランプ大統領の本、喜劇人志村けんの面白さ。名コラム最新刊。
  • むしろ、考える家事【電子特典付き】
    3.7
    「家事はもくもくと手を動かし続け、「時短」や「効率良く」を考えながらやるもの、さっさと済ませて次の時間へ行きたい。」そういうふうに家事時間をマイナスなものとしてとらえると、その時間がもったいないではないか! そう気づいた山崎ナオコーラさんは、家事時間をむしろプラスなものと捉えて、楽しい考えごとに使うことに。料理、掃除、洗濯、子育て……日常の家事の時間に考えたことを綴る、新しい視点のエッセイ。 【電子書籍版限定、山崎ナオコーラ直筆イラスト+コメントを収録!】
  • 無職、ときどきハイボール
    3.7
    おっは、モーニング。 SNSフォロワー累計60万人超!  酒テロ動画で話題沸騰中、酒村ゆっけ、初のエッセイ。 IKEA、サイゼリヤ、吉野家、セブンイレブン、くら寿司、公園…… 酒さえあれば、どんなところも居酒屋認定!  酒村ゆっけ、ワールド全開の"酒テロ"エッセイ爆誕。 今日も酒が、おいしーーーー!!!
  • 下着の捨てどき
    3.7
    眉の毛一本の塩梅、好きな服や下着の賞味期限……ほろ苦くも爽やか。 人生後半について考えるいまこそ読みたい示唆に富むエッセイ集。 「アレ」連発の会話、眉のかたちを整えるときの緊張感、着たいのに似合わない服が増えた…… こんなはずじゃなかったというちぐはぐな感情に揺さぶられるお年頃、それが中年。 あらゆる局面でむずかしいギアチェンジを迫られ戸惑いながらも、 変化をしなやかに受け入れておもしろがる気持ちになれる、痛快で愛すべきエッセイ集。 ※この電子書籍は2016年7月刊行の『彼女の家出』を改題、大幅に加筆修正した文庫版を底本としています。
  • おとなになってはみたけれど
    3.7
    ちょっぴりあがいてはいるけれど、年を重ねるのは楽しい “おとな”には十分な年になった今だから思うこと、日々のことを、海辺の家に住む料理家が綴るエッセー集 【もくじ】 story I 仕事の話 料理家という仕事をしていても / レシピの源は家族 / 運命の出会い / 名物編集者と呼ばれる人たち…など story II 食いしんぼの話 旬の素材はうれしい / 冷蔵庫に入れる前に / 春の海の味覚 / 出来たてを食べる…など story III 家の話 災害やコロナに寄り添う暮らし / ものを減らす / 家のリフォームで見えたもの / 秘密の地下室…など story IV おしゃれの話 夏のビーサン、冬のスニーカー / スカートの丈は年とともに / 着心地のよい服 / バッグのスリム化 …など story V ものの話 土鍋と炊飯器とのいい関係 / 器も料理の一部 / 保存容器は琺瑯が便利 / 真っ黒に油焼けした揚げ鍋…など story VI 日々の話 季節の移り変わり / そそっかしい事件簿 / 黒猫クロの思い出 / 海が見えるところに住む覚悟…など
  • ずる賢く幸せになる 元ゲイ風俗ボーイの人たらし哲学
    3.7
    人を愛し人から愛されるには、何が必要なのか。 ゲイだとバレて単身上京、大学に通いながらゲイ風俗で働く。 個性豊かな仲間たちから学んだ、強かで温かな生き抜き方。 書き下ろし漫画、イラストを多数掲載! ツイッターフォロワー58万人越え! ! ゲイ風俗やゲイバーでの体験を描いたエッセイで注目を集め、今では小説や対談など様々な場所で大活躍中のもちぎさんが綴る、自分を大事にできる生き方とは──。 いつも人との競争にさらされる今の社会。 羨ましかったり、妬ましかったりするけれど、人と一緒に過ごしたい。 本当は自分も相手も認めたい。 生きづらさを抱えるわたしたちが、自分を曲げることなく幸せになる知恵が詰まっています。 【※本作品は過去別作品として同内容のものが配信されておりました。重複購入にご注意ください】
  • 反逆する風景
    3.7
    鋭い眼が「風景」の叫び声を捉えた。『もの食う人びと』と風景は、解釈や意味を超える、腸のよじれるほどのおもしろさを秘めている。ベトナム、ブータン、中国、ウガンダ、ロシア……、世界を旅した気鋭ジャーナリストが見た、かくも狂気じみた風景の数々。前著と表裏なす傑作。 北京でチェルノブイリでウガンダで……世界のいたる所を旅した著書が見たものは、風景そのものこそ真実を語っている現実だった。『もの食う人びと』が陽当たりのいい地表部分なら、本書は湿った地下茎だ。その地下茎が異議を申し立て、抑制と我慢から解放された、新しいノンフィクションが生まれた、話題の好著。
  • 歩くような速さで
    3.7
    「立ち止まって足元を掘り下げる前の、もっとたわいない、もっと柔らかいもの。作品と呼ばれるものが、水の底に静かに沈澱されたものだとするならば、まだそれ以前の、水中をゆっくりと漂っている土つぶのようなもの。このエッセイ集はそんな土つぶの集まりである」(本文『まえがきにかえて』より) 監督という仕事、少年時代の原体験、3.11以降のこと、カンヌ受賞の瞬間…気鋭の映画監督が日々の思考の軌跡を綴った初のエッセイ集。
  • ほじくりストリートビュー
    3.7
    誰もが見落としがちな地図上の面白い地形や謎のスポットを、実際に能町氏が現地に行ってほじくってきています。 「グーグルマップ上の「黄色い人」になりたい。あの黄色い人、ドラッグ+ドロップだけで現地に行けて、ストリートビューが見れちゃうじゃないか。うらやましい。 (中略)  そんなわけで、この本は私がただ単純に東京近郊の「地図で気になったポイント」に片っ端から行ってその場所についてほじくってみる、それだけの本です。私が実際に行った場所を7タイプに分け、観察記を書きつらねております。変なジャンル名ばかりですが、「風景住宅」は風景としてすばらしい住宅群、「構造と建築」は大きな人工建造物のことーーなど、私の独断で強引にタイプ分けしております。  これに刺激されて、ある程度の人が、全く何の美的価値もなさそうな裏路地などに目を向けてくれたらいいな。あんまりこの楽しみ方が広まりすぎても嫌なので、ほどほどで!」 (「はじめに」より)
  • わたしのごちそう365 レシピとよぶほどのものでもない
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 Twitter人気アカウント「きょうの140字ごはん」初の著書が待望の文庫化。新レシピとエッセイも加わり、生まれ変わります。シンプルで簡単なのに何度も作りたくなるレシピが詰まっています。
  • 芸人人語
    3.7
    1巻1,600円 (税込)
    芸能人の薬物、新型コロナウイルス、安倍首相退陣、そして菅新首相誕生……話題となった出来事を取り上げながら、「言葉」「表現」「テレビ」について考える。世の中のあらゆる事象は、すべてつながっている。朝日新聞「天声人語」よりも深くて鋭い“渾身の作”。
  • 悪女の美食術
    3.7
    食べることとは生きること。食と恋の充実こそ、人生の歓びをもたらし、大人の女性に不可欠なモチーフとなる。超一流店に通う「安上がり」「おひとりさま」でも、優雅に見える食事術、ラーメン屋に行列することの愚かさなど、甘く、美味しく生きる極意を指南する「悪」のバイブル! 講談社エッセイ賞受賞作品。 ◎「潔くて美しい。私にとって大切なことのヒントがたくさんありました。」<(SAMURAIマネージャー・佐藤可士和氏夫人)佐藤悦子氏>
  • 続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。孤独も悪くない編
    3.7
    「友達がいるのに寂しい…」 「どこにも居場所がない…」 「オンラインが苦手…」 「この状況で将来が不安…」 孤独を感じすぎず、不安な気持ちと上手に付き合う68の考え方。 ベストセラー『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』待望の続編! 人間関係、仕事、将来、SNS、コロナ… 先が読めない今の時代、不安な気持ちがちょっとラクになる「考え方」のヒント。 ・誰にもわかってもらえないと感じる ・自分は一人ぼっちだと感じる ・自分より人の気持ちを優先してしまう ・常にオンラインで逃げ場がない ・過激な投稿を見るのがつらい ・悪いニュースに心をもっていかれる ・楽しみにしていたことが中止で気持ちのやり場がない ・自分より大変な人がいるのにつらいと思ってしまう など。
  • 丸かじりシリーズ(43) パンダの丸かじり
    3.7
    週刊朝日の超長寿連載「あれも食いたいこれも食いたい」待望の最新刊。かっぱ巻きの時はよい時/パンダかわいや/背脂チャッチャ七草粥は?/芋けんぴ・WHAT?/鶏むね肉の“向き”/ビビンバはラテンの匂い……。定番シリーズ第43弾!
  • 内澤旬子の島へんろの記
    3.7
    般若心経を唱え、迷って、歩いて、また迷って――。四国八十八ヶ所だけでなく、香川県最大の島である小豆島の中に八十八ヶ所の霊場があることはあまり知られていない。海あり山ありの風光明媚な遍路道、祈ることの意味、島民とのふれあいなど、島に移住した人気エッセイストが書き尽くす、結願まで約2年の迷走巡礼記!
  • やさ村やさしの悩みを手放す108の言葉
    3.7
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 SNS上で人々の心を受けとめ、優しく癒す、やさ村やさしさん。疲れたとき、自身がなくなり不安なとき、この本を開いてください インスタグラムフォロワー55万人超えのパントビスコが描く大人気キャラ「やさ村やさし」のイラストシリーズが書籍化!  やさしい言葉で疲れた女子を癒やす謎の青年「やさ村やさし」が不思議な旅へとエスコート。ページをめくるたびに、やさしさんが一つずつ「悩み」を解き放ってくれます。108の言葉で旅を終えたとき、たくさん抱えていた悩みがきと軽くなっているでしょう。 疲れたとき、自信がなくなって不安なとき、やりきれないことがあったとき、この本を開いてみてください。「あなたなら大丈夫」とやさしさんがそっと背中を押してくれるはず。密かな人気の厳しめキャラの「キビ島キビシ」さんも登場。「やさ村やさし×キビ島キビシ」の幼少期マンガや「やさ村やさし×パントビスコ」夢の居酒屋対談も必見です。 パントビスコ:マルチクリエイター。2014年秋頃からインスタグラム上でイラスト作品の投稿を開始、クスッと笑ってしまうイラストと、メッセージ性話題を呼び、SNSフォロワー75万人超の人気クリエイターに。代表的な作品シリーズに「やさ村やさしシリーズ」「キビ島キビシシリーズ」ほか、「犬のぺろち」や「カオス絵日記」、「乙女に捧げるレクイエム」「LINEシリーズ」 など、他30シリーズほどある作品を毎日更新している。そのほか、雑誌・WEBにて連載多数、企業コラボやアパレルブランドコラボ、アニメ制作や広告ディレクションなど、業種や媒体を問わず活躍の場を広げている。

    試し読み

    フォロー
  • パリのしあわせスープ 私のフランス物語
    3.7
    上野万梨子さんといえば、時代の変わり目にいた料理研究家だった。フランスで修行をしたシェフが次々と帰国してレストランブームが巻き起こった1970年代後半、パリのル・コルドン・ブルーを卒業して帰国、自宅でフランス料理教室を開く。そのサロン的なクラスは一躍、予約の取れない料理教室となり、多数の料理書を出版、TV雑誌などさまざまなメディアで活躍するいわば時代の寵児だった。それが突然、1991年、拠点をパリ左岸に移す。日仏をつなぐ、料理を中心にしたライフスタイルを執筆・発信しながら、足かけ30年。唯一無二の料理研究家として今も独自のスタンスで活動する著者、待望の書き下ろしの料理エッセイ。書名どおり、おいしいフレンチやとっておきのお話がぎゅっと詰まった1冊。サラダやステーキなど、オリジナルのおうちレシピも併記された保存版!
  • 空洞のなかみ
    3.7
    1巻1,400円 (税込)
    物書き松重豊、誕生! 軽妙洒脱な筆致で描かれる演者の心象風景。 連作短編小説12編+エッセイ25編を収録!! 『孤独のグルメ』『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』『きょうの猫村さん』などさまざまな映画、ドラマで注目を集める著者の初の書籍。書き下ろし連作短編小説「愚者譫言(ぐしゃのうわごと)」と週刊誌「サンデー毎日」の連載エッセイ「演者戯言(えんじゃのざれごと)」の2種を収録。演者だからこそ描くことができた心象風景を、独自の軽妙洒脱な筆致で表現。「サンデー毎日」連載時から人気を呼んだ旭川在住のイラストレーターあべみちこによるイラストが彩りを添える。 【目次】愚者譫言/バスの中 「プロローグ」/取調室 「第一話」/ガベル 「第二話」/酒場 「第三話」/伴走 「第四話」/土の中 「第五話」/かさぶた 「第六話」/オペ室 「第七話」/仇討ち 「第八話」/日当 「第九話」/独房 「最終話」/鯖煮 「エピローグ」/演者戯言/設定を変えてしまうほど自白に影響を与える食べ物の存在/昨日ニンニクさんざ食った奴の臨終に立ち会う気分は如何/脳に詰まった起訴状がカレーに追い出され睡魔が襲う午後/異国で異教徒になった日の寿司と浴槽その冷たさについて/沈黙するポテチ片手の羊たちその記念写真が手許に無い件/背が伸びる秘訣をと問われたらとりあえず牛乳と答えるよ/坊主頭の中学生はレゲエとパンクの間で揺れ動くのだった/覚えられないのは茗荷の所為なのよと可愛い文字で書いた/オムレツもエッグベネディクトも便座にしゃがんだあとで/神に見守られた美しい雪隠で考えるのは今宵の夕飯の献立/定食屋の奥に並ぶ宇宙人の眼差しにライス大盛りを完食す/東京特許許可局なんて実際には存在しないものじゃぞ隆景/けして孤独ではないチーム孤独は彼の下で円陣を組むのだ/餃子耳にはなりたくない相撲好きの柔道家の下手な素振り/大晦日紅白の真裏で独り年越す方々と共に食さんと欲する/鬘をとって風呂上がり万願寺唐辛子の甘さを教わった夜に/最初はグーだが皮膚はカタカナよりも漢字を求めたのだった/言っとくけど演者はドットで出来てるわけじゃ無いからね/アンドロイドは博多やわやわうどんの夢を見ていたか否か/折角結婚祝にすき焼き鍋を贈ったんだから別れないでくれ/待ち時間にはカメラに向かって無意味な下ネタを連呼する/師曰く汝が隣人即ち友と限らず写真は撮られる側と限らず/組事務所で咄嗟に噓をつく心のブレに補正は可能だろうか/根気良く注射を打ち続け魔の手から逃れる方法を信じるか/星空にたき火を囲んで人生を語る場を僕が作ってあげよう 【著者略歴】1963年生まれ。福岡県出身。蜷川スタジオを経て、映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍。2007年に映画『しゃべれども しゃべれども』で第62回毎日映画コンクール男優助演賞を受賞。2012年『孤独のグルメ』でドラマ初主演。2019年『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』で映画初主演。2020年放送のミニドラマ『きょうの猫村さん』で猫村ねこを演じて話題に。「深夜の音楽食堂」(FMヨコハマ)では、ラジオ・パーソナリティーも務めている。
  • リノベ暮らしはじめました
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 結婚と出産、人生の節目で2回トライした築40年中古マンションのリノベ。悩みに悩んだ物件探しと建築士選び、困難極めた予算調整、工事中のド級のトラブル……。正直超大変だったけど、好立地なのにお得な物件で暮らしやすい空間が実現できて大満足。自分なりの新しい生活様式を、リノベーションで叶えてみませんか?
  • ホントはやなこと、マジでやめてみた
    値引きあり
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大人気マンガ家、 瀧波ユカリさん も推薦! 「完璧な人間になるよりも、 もう少し軽く明るく生きたい… そんな人にぜひ読んでほしい! 」 『モトカレマニア』『臨死! ! 江古田ちゃん』 などのコミックで 全国の女子から共感を呼んだ瀧波ユカリさんが、 表紙や本文中のイラストをすべて書き下ろし! ★ ★ ★ ★ ★ 「はじめに」より抜粋 ▼ 人生最高の瞬間は、突然おとずれた ▼ そもそものはじまりは、女友達のカトリンに「くたばっちまえ! (F**k you!)」って告げたことだった。 ……いや、ちょっと言い訳させてほしい。 わたしは基本、他人にそんなこと言わない。 くたばっちまえとか、そんな人様の絶命を願うような下品な言葉をやたらと連呼するタイプじゃないので。 いついかなるときも。 ……車の運転中は、まあ別として。 でも、カトリンって人は――これは声を大にして言いたいのだけど、彼女はよくいる例の、あのタイプの女性だった。 ほら、いるでしょ? 話してると常にこっちが悪いみたいな空気になって、その罪悪感に微妙につけ込んでくる人。 グチってばかりで自分では何ひとつ変えようとしない人。 紙パック入りのジュースをチュウチュウ吸う子供みたいに、こちらの気力を吸い取っていく人。 わたしにもだんだんとわかってきた。カトリンはうつ病なんかじゃなく、ただの「ザンネンな人」 なんだってことが。 なぜもっと早くカトリンと縁を切らなかったのか、自分でもうまく説明できない。 そして、そのことに薄々気づきはじめてからは、今度は彼女と正面からぶつかるのを避けてきた。 (中略) そしてわたしはこの縁切りミッションをいかに完遂すべきか頭を悩ませていた。 気まずい思いをしないためにはどうしたらいいか……。 悩んだすえ、いくつか別の案を考えてみた。 ・恋人を代理人として派遣する ・カトリンにはわたしが非業の死を遂げたとでも思わせておいて、どこか別の土地で人生をやり直す ・ガチで非業の死を遂げる だが、やがて決定的瞬間は訪れた。 そのとき、わたしはちょうどカトリンとカフェにいた。 ラッキーだったのは、彼女があまりにもクソだったので 、こみ上げる感情をそのままぶつけることができたってこと。 怒りの波に乗って、わたしはその歴史的瞬間を迎えた。 「カトリン? 」 「なあに? 」 「くたばっちまえ! (F××k you!)」 それくらい別にたいしたことないじゃんって思う人もいるかもしれない。 でもそのときのわたしは、身長二メートルのジャンヌ・ダルクになった気分だった。 そのまま席を立ち、カフェの出口に向かう。 まるで、スローモーションでリングに向かうボクサーみたいに、トランペットやら何やらを総動員した感動的なBGMを背に、わたしは退場をキメた。 きわめつけにコートの裾をばさっとはためかせたもんだから、近くの棚にのっていたビラの束が派手に吹き飛ぶ。 とばっちりを受けたビラがひらひらと床に舞い落ちるなか、わたしは顔を高く上げ、外に歩み出た。 そのまま店先で待つ愛馬の背に飛び乗って、さらなる冒険の旅へ――なんて西部劇みたいな展開になっても不思議じゃない勢いで―――
  • 酒場詩人の美学
    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    独特のダンディズムは何に由来するのか。BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」ほか、多彩な活躍を続ける著者が綴った、大人の味の極上エッセイ。〈ふらりとのれんをくぐり、酒を飲み、客や店の主人と笑顔で語らう。どこでも自然体。自分をさらけ出すことができる点こそ彼の「人間力」なのだろう。おっちょこちょいでシャイなところもあるが、管理社会の中で何かとストレスを抱えている視聴者は「あんな風に飲めたら」とうらやましく思うにちがいない。まさに時代が吉田類という男を求めたのではないか。〉――巻末解題「現代の吟遊詩人の素顔」(小泉信一)より
  • 京都異界に秘められた古社寺の謎―歴史を動かした京千二百年の舞台裏
    3.7
    1巻1,430円 (税込)
    ■民俗学第一人者による「もうひとつの京都」案内 1200年もの歴史を有する京都には「裏の貌」と呼べるべき痕跡が至る所にあり、神社や古寺は時代を超え、「現世」と「異界」のつながりを感じやすい場でもある。「怨霊と御霊」「殺戮と鎮魂」「葬地と聖地」…テレビ番組でも話題を呼び、広がりつつある京都異界ブーム。オモテとウラの両面から知る「もうひとつの京都」。 <本書で紹介する古寺社の例> 【怨霊鎮魂】史上最強の怨霊を鎮める「白峯神宮」 【天変地異】敗者の霊を鎮め疫病を祓う「御霊神社」 【冥 府】冥界への通路が潜む「六道珍皇寺」 【首 塚】二つの怨霊を封じ込めた「明智光秀の首塚」 【怪異譚】安倍晴明と魔界をつなぐ「一条戻り橋と真如堂」 【丑の刻】京都の深層に宿る鬼女の怨念「貴船神社と鉄輪井」 【酒呑童子】鬼の首を埋めて化外の民を退ける「首塚大明神」etc. [目次] 序 章 京都のほんとうの魅力 第1章 敗者の怨念を鎮める神社 第2章 異界との境界だった神社・古寺 第3章 京都に生きた人びとの墳墓としての神社・古寺 第4章 古都の魔界への入口としての神社・古寺 <編者略歴> 新谷尚紀(しんたに・たかのり) 1948 年広島県生まれ。早稲田大学第一文学部史学科卒業。同大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得。社会学博士(慶應義塾大学)。現在、国立歴史民俗博物館名誉教授、國學院大學大学院客員教授。著書に『伊勢神宮と出雲大社』(講談社学術新書)、『神道入門』(ちくま新書)など多数。 <執筆協力> 古川順弘 (ふるかわ・のぶひろ) 1970年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。宗教・歴史分野を扱う文筆家・編集者。『人物でわかる日本書紀』(山川出版社)。『古代神宝の謎』(二見書房)、『神と仏の明治維新』(洋泉社)ほか著書多数。本書では第1〜4章、コラムを担当。 【写真提供】 仏野念仏寺、積善院、青蓮院門跡、瑞泉寺、Adobe Stock、写真AC、国立国会図書館、古川順弘 ※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『京都異界に秘められた古社寺の謎―歴史を動かした京千二百年の舞台裏』(2020年9月17日 第1刷)に基づいて制作されました。 ※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。
  • 苦しみのない人生はないが、幸せはすぐ隣にある
    3.7
    「死にゆく人に、絶望の中にいる人に、我々は何ができるのか」3000人以上を看取った日本一のホスピス医が今、伝えたいこと。 「あなたには、支えがあります」人が死ぬとき、本当に必要なものは何なのか――3000人以上を看取ったホスピス医が語る、絶望に負けない生き方。 【内容抜粋】 これでよい(Good Enough)と自分を認めよう/希望の灯とは励ましや勇気づけの言葉ではない/愛の反対は、無関心です/絶望になれることは、絶望そのものより悪い/不条理な現実を認めなければ、人生は始まらない/後悔が少ない人生の決め方/風を撮影する/固定観念をぶち壊そう(OKプロジェクトと#コロナ4cチャレンジ/聴き方の具体的方法/目に見えない伴走者に気づいていますか/誰も取り残されることのない社会を目指して
  • アジアの友人
    3.7
    僕はこんな風にアジアを歩いてきた! ――東京でのストレスが溜まると、僕は時間をやりくりして、アジアへ向かった。仕事をなげうって、バンコクに語学留学もした。あのとろりとした熱帯の空気に包まれると、心のコリがほぐれていく。アジアを旅して20年。路上で、安宿で、国境で出会った、忘れえぬ風景と愉快な人々。いつまでも風のようにさすらう旅がしたい!
  • そのへんをどのように受け止めてらっしゃるか
    3.7
    帰ってきた「言葉尻とらえ隊」! 「ネチネチ拾い上げた約2年分の局所的&国民的流行語、みっちりお楽しみください」――能町みね子 ヒット本のタイトルにもなった『死ぬこと以外かすり傷』を最初に発言した人物って? 流行語大賞の候補を選んでいるのは「現政権に反対で若者の流行に疎くスポーツ好きのおじさん」に違いない……ほか、鋭い観察眼と言語センスで巷に溢れる「言葉尻」をとらえ続ける「週刊文春」人気コラムが文庫オリジナルで登場。著者自身が描いた挿絵も痛快! 世間からボコボコに叩かれた駅名「高輪ゲートウェイ」 「下北的なノリ」という不倫の言い訳 静かに拡散されてきた「人を傷つけない笑い」 政府が配る「布マスク」……ほか計83ワードを収録!
  • 本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド
    3.7
    日本推理作家賞受賞作家が放つ 今まで見たことのないブックガイド!! ○本当にお薦めしたい古典ミステリを選ぶ「H-1グランプリ」 ○読んで書いて覚える「エンピツでなぞる美しいミステリ」 ○本棚探偵が街で見つけた謎「ミステリの風景」 ○みすを名言・格言集「ほんかくだもの」 ○名作をイラストで紹介「勝手に挿絵」 ○喜国雅彦の本を楽しむ姿を描く「国樹由香の本棚探偵の日常」
  • 家族、捨ててもいいですか?~一緒に生きていく人は自分で決める
    3.7
    私は十代の頃から結婚なんてするもんかと思っていた。 年中「誰のおかげで飯が食えると思ってるんだ」と怒鳴り散らす父と暮らしていると、 結婚に対しての夢というものがなくなる。 王子様と結婚したシンデレラだって本当に幸せだったかどうか怪しい。 お世継ぎを産めと言われたり、王子が浮気をしたりしたのではないか。 ――本文より 酔って暴れる父、それを止めない母、父を学習して「私」を殴る兄… 機能不全の家族なのに、愛着がないわけでもない。 あんな父でも、会いたい。 でも、共に生きていく人を家族と呼ぶならば、これからは一緒に生きていく人を自分で決める。 そう決めた著者による、「家族」の枠組みを考え直すための胸をえぐられるようなエッセイ。
  • 拝啓、本が売れません
    3.7
    ――「売れる本」は作れる!!―― 「松本清張賞」「小学館文庫小説賞」をダブル受賞してデビューした新人作家が見た「出版不況」の現実。それは厳しくも、決して暗闇の中にあるものではなかった――。 「売れる本」はどうやったら作れるのか――小説を書く作家自身が、本が読者の手元に届までを支える編集者やデザイナー、実際に売る書店員、本を売り伸ばす施策を考えるWEBコンサルタントらに取材して見えた答えは? 単行本「風に恋う」発売を前に、刊行された本書は、出版社の壁を越えて、発売前の新作を先取り公開。「売れる本」のために、考え、動き、でた結果とは。 実際に『風に恋う』をヒット作として成功させた著者が、発売から二年半経った現在についてまでを書き上げた異例のノンフィクション。 ※この電子書籍は2020年7月刊行の文春文庫を底本としています。  2018年3月にKKベストセラーズから刊行された単行本とは、一部内容が異なります。予めご了承くださいませ。
  • バッグをザックに持ち替えて
    3.7
    取材のためのはじめての登山がつらくて、山なんてやめた……はずだった。それが浅間山を皮切りに、谷川岳や八ヶ岳、そして富士山、ついには標高5000メートルを越えるエベレスト街道を歩くまでに。何が楽しいのか? 辛いのにどうしてまた登ってしまうのか? 山道具から下山後の宴会まで、さまざまな山の魅力を描いた傑作エッセイ。
  • 番茶菓子 現代日本のエッセイ
    3.7
    《時間は一度勝負だ。過ぎた時間は書き直せない》と覚悟した著者が、日常の暮らしでの人と人との出会いと記憶の断片を、掌篇小説の如き味わいの小品12章につづる。「花の小品」「きものの四季」「新年三題」「一日一題」ほか、作家・幸田文の凜とした資質のきらめく、珠玉の名文。
  • 清水義範ができるまで
    3.7
    超個性派作家が語る自らの過去から現在。驚きの発想がここに! ――斬新な発想を駆使し、ユーモア、SF、歴史ものなど、数多くのジャンルの小説を執筆し続ける著者の素顔とは? 幼少期の読書体験から、作家を目指した経緯、そして小説の創作法まで、すべてを明かす。唯一無二のマルチ作家による、自伝的エッセイ集。創作落語「お天気屋」、小説「添乗さん」も収録。
  • 看護婦が見つめた人間が死ぬということ
    3.7
    死を考えることは、生きることを学ぶこと。ひとつとして同じではない、人の死。それを看取ることで学べた、生きることの意味、愛することの尊さ……。それは死にゆく人々から、生きる人たちへの贈りもの。内科病棟で働く看護婦が出会った様々な死。その死を通して、私たちに生きることの意味を問いかける問題作。名作エッセイ。
  • 発達障害で普通に生きられなかったわたしが交際0日で結婚するまで
    3.7
    「自己責任」、「人様に迷惑をかけないように」、自立して生きていくことが喜ばしいとされる世の中で、そこからこぼれ落ちてしまう人はどうしたらいいのか?人に寄りかかることは心地いい、頼ってもいい!交際0日でしょぼい結婚をした著者による自伝エッセイ。
  • 土曜日は灰色の馬
    3.7
    恩田陸が眺める世界。小説、漫画、映画に音楽、舞台まで…少女時代からありとあらゆるエンターテインメントを堪能し、物語を愛し続ける作家の眼にはどんな世界が映っているのか? その耳では、どんな響きを感じているのか? どんな言葉で語るのか? 軽やかな筆致で想像力の海原を縦横無尽に楽しみ尽くす、とびきり贅沢なエッセイ集。
  • ふだん着の寺田寅彦
    3.7
    1巻2,200円 (税込)
    胃を悪くしても甘いものや煙草、コーヒーが止められず、医者が嫌いで、子どもに対しては異常なほど心配性……。寺田寅彦の背中を追い続けてきた著者が描くとっておきの姿。

最近チェックした作品からのおすすめ

無料で読めるエッセイ・紀行

一覧 >>

エッセイ・紀行ランキング

一覧 >>