活字狂想曲

活字狂想曲

小説・文芸
556円 (税込)

2pt

3.8

人気作家の著者にも食えない時代はあった。十六年前、年収(月収ではない)十四万円の限りなく無職に近い現実不適応者・暗坂が就職雑誌を見て選んだ仕事、それは印刷会社での「文字校正」だった。チラシ、社内報、カレンダー……押し寄せる印刷物と耐え難いカイシャ生活でついに鬱憤は爆発。読み始めたら止まらない、思わず噴き出す現代の奇書。

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活字狂想曲 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    【本の内容】
    人気作家の著者にも食えない時代はあった。

    十六年前、年収(月収ではない)十四万円の限りなく無職に近い現実不適応者・暗坂が就職雑誌を見て選んだ仕事、それは印刷会社での「文字校正」だった。

    チラシ、社内報、カレンダー…押し寄せる印刷物と耐え難いカイシャ生活でついに鬱憤は爆発。

    読み始めたら止まらない、思わず噴き出す現代の奇書。

    [ 目次 ]
    校正者はなぜ漢字なのか
    印刷業界残酷物語
    まぬけな営業の話
    耐えがたいこと
    まぬけなオペレーターの話
    まぬけな製版屋の話
    オー、ミステイク!
    「待った」は遅かった
    驚異の逆効果
    文字禍は生きている〔ほか〕

    [ POP ]
    エッセイはよほどのことがない限り読み返さないが、これは笑えた。

    もう一度かいつまんで読んでもやっぱり笑えた。

    しかし、再び冷静になって読むと、ためになる。

    辞書で調べなければわからないような難しい言葉がふんだんに使われているし、印刷業界の舞台裏も描かれていて面白い。

    著者は、校正者として勤めた11年間の会社生活を、水槽の中の珍魚を見るような視点で書いている。

    あくまでも組織の一員としてではなく、一個人が会社というコンクリートの水槽のふちに立って、様子見しているような感じなのだ。

    それでも、ときに騒動に巻き込まれて、切れていたりする。

    どんな人物なのか、実に想像力がかきたてられる著者です。

    組織にはよさも悪さもあると思うけれど、会社で起きる「つまらないこと」を餌に、優雅な面持ちで知らん振りしてスイスイと泳いでいるような、どんなにおかしくても片口だけ上げて、絶対に声を出して笑わないような、そんな様子など。

    次回は、世間という大きな水槽を覗き見した様子を書いてくれることを待ち望んでおります。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

    0
    2014年10月06日

    Posted by ブクログ

    抜群に面白い。作者の倉阪鬼一郎は同郷の三重県生まれの作家であり、名前は知っていて、『ブラッド』のエログロの印象が強すぎてある意味敬遠してたのですが、このエッセイは本当に、面白い。自分が変人であると自覚している人がどのように会社生活というサバイバル空間の中で生きていくか。どんな形で世間と妥協しながら生きていくか。そういうことが分からなくなったらこの本を読めばいい。苦しんでいる人は救われるし、腹を抱えて笑える。自分に素直に生きることはリスクを伴い、だがそれでいて人生の違った側面が見えるんだと感じた。おすすめ。

    0
    2012年05月13日

    Posted by ブクログ

    会社の先輩に貸していただいて読んだ本。破天荒とも思えるかもしれないが、仕事を続けてきたからこその着眼点の面白さ。

    0
    2011年12月28日

    Posted by ブクログ

     ブックマークイヌヤマ一箱古本市の出店者さんに、どれがおススメ?と聞いて、『コレ!』と、教えてもらって買った本。
     印刷業の校正の仕事をしている著者の不満、批判、愚痴、どうしようもない現実。
     同僚や上司の描写が面白い。
     サラリーマンって、日本の会社ってこうなんだよなと、思う。
     働くことにやりがい?求めない。
     どうしようもない上司や同僚や、不条理な会社のルール。

     私が日々おつきあいをしている会社や、働く個人というのは特殊であるという認識が大事。

     印刷・出版業の話も面白かったな。

     仕事で、チラシをつくって、同じようにデザイン会社とやり取りすることあるけど、こちらは素人だから、プロから見ると素人の要望もこんな風に映るのね・・。
     素人のばくっとした要望やイメージや、〆切など大変だよな。
     いつもご苦労をかけている。。


     
      


     

    0
    2011年05月29日

    Posted by ブクログ

    本を捨てる前に再読シリーズずっと前に買ったときに読んだときは,なんか自意識過剰の変なエッセイだと思っていたが,今読むとそれほど嫌悪感を感じない。どうしてなのか。自分が年をとって余裕ができたからなのか。もう少し笑えるところや,自分を落とす部分があると面白く読めるのになと思いました。

    0
    2011年09月28日

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