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無趣味人の著者はふと考えた。蕎麦打ち、ヨガ、ガーデニングにボウリング……世間に趣味は数あれど、自分が打ち込めるものはあるのだろうか。東にカメを飼う人がいれば話を聞きに行き、西に手相趣味の人がいれば占ってもらう。消印収集の奥深さに驚き、階段を愛でるために上り下りする――。見て、聞いて、やってみた趣味漫遊記! これを読めば自分にぴったりの趣味が見つかる、かもしれない?
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Posted by ブクログ
趣味はないという著者が、いろんな趣味を持つ人のところへ行って、その話を聞きながら、趣味とは何か?という核心に迫っていくような本。 蕎麦とヨガの章が爆笑で、著者のすっとぼけキャラがいい感じです。趣味にのめり込む人々がいる一方、冷めきった著者の態度と、それに乗っかる自分というような構図で、生あくびが出...続きを読むるなどの正直すぎる描写にはニヤニヤせざるを得ません。 しかし、誰になんと言われようと、本人が好きでやってるのが趣味なんだからいいじゃない、コスパ、タイパは不要。趣味とはそういうものだよねと思います。 あとは、人は何もしないことには耐えられないし、かと言って仕事で埋め尽くされるのも辛いから、余った時間を適当につぶすのに必要なのが趣味ってことですね。 序章に書いてありましたが、趣味はhobbyじゃなくてtasteだっていう話もあって、仕事でもプライベートでも、何か取り組んでいるものを味わうことが出来ていれば、取り立ててこれが趣味です、というものはなくても良いのかも知れません。
無趣味な著者が趣味を持とうと、様々なジャンルの趣味人に会い、その世界を体験するのですが、出て来る人々がみんなヘン!飛行機マニア、そばうち、ヨガ、スタンプ集め、亀…。趣味の世界は深いが、端から見ると「なぜ?」と思うことばかり。 旅チャンネルでバーを巡る番組を見ているうちに、バーとカクテルに興味が出てき...続きを読むたのですが、この世界もヘンですね!ものすご〜いこだわりがあるのです。炭酸を注いだら、混ぜすぎて炭酸が抜けないように、そっと氷を持ち上げるだけとか、シェーカーの振り方とか、グラスへの注ぎ方とか、すっごい様式美にもこだわっていて、まさに「道」です。 お茶や武道もそうだと思うのですが、これは男性がやるとこうなっていくのではないでしょうか。 混ざればいいだろーとか思うのは、大雑把、乱暴者なのでしょうか。 高橋さんの文章は、適度に気が抜けていて、読んでいるとふわ〜と力が抜けていきます。もっと読みたい。
面白かったぁ♪ とある講演会で「先生のご趣味は何ですか?」と聞かれた高橋秀実さん。 そこから趣味を探す旅が始まる。 例えば「蕎麦打ち」、「八十八カ所巡り」、「切手収集」、「ボウリング」、「登山」といった定番(失礼かな?)もあるし、「カメづくり」や「階段巡り」なんて趣味まである。 また「防災」や「武士...続きを読む道」までも趣味に認定されている。 それぞれの趣味に熱中している人にインタビューして、高橋さんも実際に体験してみるのだけど、それがすごく面白い。 まずインタビューではその趣味の楽しさがいまいち分からないのが妙に可笑しい。 本人も「つまんねえなと思いながらニヤニヤするんです」とか、「自分の時間が欲しいな、と思います」とか、楽しいのか楽しくないのかあやふやだ。 茶道はボケ防止と断定されているし。 そして体験編では高橋さんの冷静なツッコミが光っている。 いろんな趣味を体験しながら高橋さんの興味は「趣味探し」から「趣味とは何か」に移っていく。 「趣味は何ですか?」という無邪気な質問からまさか「時間とは一体、何なのだろうか?」という問いにたどり着くなんて…。 私も「趣味は何ですか?」と聞いて回りたくなってしまった。 そして「趣味は何ですか?」と聞かれたら「人の趣味の話を聞くことです」とか、どうだろうか?
本当に面白かった!無趣味な筆者が趣味の世界を探索するような感じで第三者の視線から見た文章が興味深い一冊 また、多様な趣味に分かれていて筆者の取材エピソードが体験談としてよくまとめ手られているなぁと感心した
暇つぶしに最適の本。登場する趣味人たちの目的を知ろうと試みて悪戦苦闘する。結局、趣味とは?人生とは?面白いだけでなく、意外と深い。ボウリング が面白かったな。
軽快な文章。 読みやすさ、内容といい、おもしろかった‼ 趣味は、hobby でなく taste 味わいを意味していたのね。 ふむふむ 2013.8.31
無趣味を自認する著者が、「趣味」をもつとは? 自分にもうちこめる「趣味」はあるのか? など「趣味」とはいったいなんなのか悩みつつ、答えを求めてちょっと変わった趣味にのめり込む人々を取材したルポ。「航空無線」「八十八ヶ所巡り」「消印」「手相」「エコ」「防災」「カメ」「ラジコン」「ボウリング」「階段」「...続きを読むガーデニング」、さらに男が「蕎麦」に女が「ヨガ」にハマる対称性、就活や婚活における趣味の活用法など、など、趣味の話は敷居は低いながらも奥が深すぎる。
20130109 おもしろかった。 これから高橋秀実さんの本を読んでみよう。 こういうスタンス、いいな。
自称多趣味を気取る自分として、この質問には容易に答えられると考えていたが、本書を読んでまさに「時間つぶし」になってるような気がした。ちょっとへこむ。別に哲学的考察がされているわけでもなく、数種のマニア?への取材と感想が述べられるのみ。なのになぜかこう、うーむとうなってしまう(考え込む、あてどなく)状...続きを読む況に陥ってしまった。タッチの軽さに救われるものの、自分の趣味のある種いんちきさをみせつけられてしまったかも。 といいつつ、翌日には気にしないのではあるが・・・。氏ならではの視点がよかったっす。三浦氏の解説もごもっとも。
趣味と呼べるものがありません。 何かを体験するのは大好きなので、入社したころはスキーに行ったり、パラグライダー、スキューバダイビングなんかも試したことがあります。 その後、誘われるままにゴルフをはじめ、ゴルフセットを買い、教室にも1年位通いました。 でも、もともと、運動オンチだし(大学に...続きを読む入って一番うれしかったことは体育の授業が無くなったことでした! まぁ、正確に言うと、無いことは無かったのですが、バドミントンを一週間やれば単位が貰えました)、運動系の趣味はなぁ、、、ということで、ボーリングを少ししました。 マイシューズにマイボール。こちらは特に習わなかったけど、中山律子さんの本を読んで、平均150位になって、最高スコアが196というあたりで、まぁ、もうこれ以上上手くなりそうにないしいいかと(笑)。 で、このままではマズイ……と思い、40歳になったとき、「そうだ、子供の頃に習いたくって行かせてもらえなかったピアノ教室に行こう」と思い、ヤマハ教室へ通い始めました。ワンツーマンなので特に恥ずかしいこともなく、バイエル、ブルクミュラー、ギロックと進み、その間に娘が誕生し、その記念ということで娘の名前と同じ「カノン」を練習したりしていました。 でも、引っ越しを機に、こちらも中断しています。あぁ、あと、熱帯魚も一時は90cmの水槽に色々飼っていました。今は、45cmキューブでブルーネオンとコリドラスという初心者セットで続けていますが趣味というほどでは……という感じです。 よく、「ほっといたら何をするかが趣味ですよ」という人もいらっしゃるのですが、えーーと、Twitter? スパイダーソリティア?? なめこ??? ……なんか違う(笑)。 そんな状況なので、「ご趣味は何ですか?」と聞かれるのが一番苦手です。 閑話休題。この本は、筆者が、とある講演会で趣味を聞かれて答えられずに恥ずかしい思いをしたことをきっかけに、色々な趣味人に会って体験してみたという内容でした。 最初に「趣味の発見」という序章があります。そこには、「趣味はhobby ではなくtaste の翻訳だった」という私にとって割と衝撃的な事実が書かれていたり、就職の際に書くエントリーシートの趣味欄には、「戦略」「粘り」「交流」を盛り込むといった話が書かれていて面白かったです。 つまり「サイクリングで体力と危機管理能力を鍛えている。私は自転車が趣味で、よく泊まりがけの輪行にでかける。朝から晩まで一日ペダルを踏んで、夜は安宿に泊まる。野宿することもある。輪行中はタイヤがパンクしたり、山道で迷ったりと、毎日がトラブル続きだ。だんだんと神経が鍛えられ、最近はトラブルがあると『どうやって解決しようか』わくわくさえする。太い太ももと太い神経。これで社会のでこぼこ道を進んでいきたい」っていうのがエントリーシートの趣味欄のベスト解のようです(笑)。 それで、この本を読んでも、まぁ、趣味が見つかるはずもなく、、、4,000冊の蔵書を抱えてるマンガが趣味! ということでいいかなーと思っている今日この頃なのでした。
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高橋秀実
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