おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日―

おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日―

1,815円 (税込)

9pt

突然怒り、取り繕い、身近なことを忘れる。変わっていく認知症の父に、60男は戸惑うが、周囲の人の助けも借りて、新しい環境に向き合っていく。結局、おやじはおやじなんだ。時に父と笑い合いながら、亡くなるまでの日々を過ごす。「健忘があるから、幸福も希望もあるのだ」という哲学者ニーチェの至言に背中を押されながら。

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おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この本に登場する「父」(=著者の父親)は80歳代後半。一方で私の両親はともに80歳代前半。現在私は両親といっしょには生活していないが、両親の認知機能がなだらかな坂を下るかのように低下しているのは日常会話などからなんとなく感じられる。だから私がこの本を読んだきっかけは、自分の両親(さらには自分自身)の

    0
    2025年01月03日

    Posted by ブクログ

    面白い!認知症の方と向き合うということの深い考察と、哲学を同時に学べる。否定はしちゃいけない!とか言われるけど肯定すればよいわけではない。
    「力は期待されることで、力になる」とか格言がたくさん。最後に著者が母校の先輩だと偶然知る。

    0
    2024年01月08日

    Posted by ブクログ

    認知症を何となしにわかっていたつもりでしたが、本書を読んで、概念や定義など他の疾患との特異性を感じました。その事から実際の筆者の父の訳のわからない言動にも何かその背後の意味あるところなど認知症に対しての構え方ヒントが隠されている事を非常に興味深く読ませて頂きました。哲学とは認知症対策だったのかとあと

    0
    2023年09月05日

    Posted by ブクログ

    物事は、驚くからストレスにならないのか!むしろ冷静を保つことこそ肝心とか思っていたけれど、驚ければ忘れられて、偶然の産物になるのだとか。これ、やってみよう。
    著者のお父さんが、こう言った、こういうことをやっていたと、読み進めるたびに4月に亡くなった親父がのことが、親父もそうだったよな、親父はそうだっ

    0
    2023年08月02日

    Posted by ブクログ

    自身の介護実体験と古今東西の思想家の議論とを照らし合わせながら、認知症業界で用いられている言葉を一つひとつ吟味し相対化していく。ただ吟味とは言っても、あくまで所感であって、エッセイ的にいい感じのところで手仕舞いしている感はある。まぁ、だからこそ気楽に読めるのであり、そのように仕上げる著者の力量はすご

    0
    2023年07月24日

    Posted by ブクログ

    認知症が哲学になっている。こういう捉え方は驚きで新鮮だった。多分国民病みたいになってくる認知症、身近なものでありながら未知のもの。福祉専門学校ではニーチェを必読書にしても良いかと。あるいはサルトル?
    福祉を学ぶ人はこの本を手にとってほしい。

    0
    2023年06月03日

    Posted by ブクログ

    哲学は苦手だ。なんだこの本、俺は認知症のことが知りたくて手にしたのにと、正直ザッと読み飛ばそうと思ったがいつの間にか引き込まれたわ。
    100冊を軽く越える参考文献の数にただ者ならぬ作者の本気度を感じてしまった。この人、すごい。
    親子のやり取りに涙は出そうになるし、ノートを引っ張り出して抜書きを始める

    0
    2023年04月22日

    Posted by ブクログ

    母が無くなり、認知症の父の面倒を見る事になった著者。
    作家でもあり、実際の出来事を哲学的な見地、又賢人の言葉に照らせ合わせながら物語は進んでいく。
    ・認知症の確定診断は、死んでから脳を見ないと分からない 80-84歳 21% 85-89歳 41%
    ・物忘れの自覚が有り、メモを取り対策をしている限りは

    0
    2024年06月26日

    Posted by ブクログ

    真面目な哲学の部分は難しくて読み飛ばした。父と息子のやりとりが面白すぎて自然と笑っていた。認知症の家族を介護するのは想像するだけでも疲れるが、少しの余裕とユーモアがあると救いになるのかな。

    0
    2024年05月31日

    Posted by ブクログ

    哲学のくだりは、理解が及ばなかったが、認知症のお父様との会話は、本当に哲学的だと思った。
    90歳を過ぎた身内が身近にいるが、その会話も時になるほどと思うことがしばしばあり、歳を重ねることは、哲学者になるということか、と思いながら読んだ。
    それにしても奥様は二枚三枚も上手だ。息子である著者もお父様の最

    0
    2024年05月18日

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