おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日―

おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日―

1,815円 (税込)

9pt

突然怒り、取り繕い、身近なことを忘れる。変わっていく認知症の父に、60男は戸惑うが、周囲の人の助けも借りて、新しい環境に向き合っていく。結局、おやじはおやじなんだ。時に父と笑い合いながら、亡くなるまでの日々を過ごす。「健忘があるから、幸福も希望もあるのだ」という哲学者ニーチェの至言に背中を押されながら。

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おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月08日

    面白い!認知症の方と向き合うということの深い考察と、哲学を同時に学べる。否定はしちゃいけない!とか言われるけど肯定すればよいわけではない。
    「力は期待されることで、力になる」とか格言がたくさん。最後に著者が母校の先輩だと偶然知る。

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    Posted by ブクログ 2023年09月05日

    認知症を何となしにわかっていたつもりでしたが、本書を読んで、概念や定義など他の疾患との特異性を感じました。その事から実際の筆者の父の訳のわからない言動にも何かその背後の意味あるところなど認知症に対しての構え方ヒントが隠されている事を非常に興味深く読ませて頂きました。哲学とは認知症対策だったのかとあと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月02日

    物事は、驚くからストレスにならないのか!むしろ冷静を保つことこそ肝心とか思っていたけれど、驚ければ忘れられて、偶然の産物になるのだとか。これ、やってみよう。
    著者のお父さんが、こう言った、こういうことをやっていたと、読み進めるたびに4月に亡くなった親父がのことが、親父もそうだったよな、親父はそうだっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月24日

    自身の介護実体験と古今東西の思想家の議論とを照らし合わせながら、認知症業界で用いられている言葉を一つひとつ吟味し相対化していく。ただ吟味とは言っても、あくまで所感であって、エッセイ的にいい感じのところで手仕舞いしている感はある。まぁ、だからこそ気楽に読めるのであり、そのように仕上げる著者の力量はすご...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月03日

    認知症が哲学になっている。こういう捉え方は驚きで新鮮だった。多分国民病みたいになってくる認知症、身近なものでありながら未知のもの。福祉専門学校ではニーチェを必読書にしても良いかと。あるいはサルトル?
    福祉を学ぶ人はこの本を手にとってほしい。

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    Posted by ブクログ 2023年04月22日

    哲学は苦手だ。なんだこの本、俺は認知症のことが知りたくて手にしたのにと、正直ザッと読み飛ばそうと思ったがいつの間にか引き込まれたわ。
    100冊を軽く越える参考文献の数にただ者ならぬ作者の本気度を感じてしまった。この人、すごい。
    親子のやり取りに涙は出そうになるし、ノートを引っ張り出して抜書きを始める...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月09日

    認知症の父親が亡くなるまでの1年半の生活を記録したノンフィクション。認知症について、父親の言動や行動を哲学的な観点で考察する。意思疎通が難しい父親とどのように付き合うか、認知症の知識、現在の対処方法、言葉の定義や意味、哲学的な考察など、著者が苦心する様子と親子のユーモラスな会話などが読んでいてとても...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月06日

    認知症の父の言動を哲学の命題と照らし合わせて考察する著者。目から鱗のような発想だと思った。著者が言う哲学の命題の数々はよく理解できないが、認知症の方の言動を哲学的に説明しているのを読むと、認知症は、人間の本質に近づくことであるような気がした。

    このお父さん、側から見るとなんとなく可愛らしくクスッと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月14日

    認知症の人が何を考えているのか想像しにくいところだが、日々のやりとりを哲学で意味づけしていくと、難しいながらになんとなく、そうなんだと理解できる場面もある。
    病気として捉える必要はない。

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    Posted by ブクログ 2023年03月02日

    哲学と認知症をむずびつけるとはなんともユニーク。
    哲学は私には難しいけれど、なるほどと思うところがいくつも。こんな視点で向き合うのも時には必要。優れた介護士さんはこんな境地なのかしらとも思う。

    日経BPでもインタビュー記事がありましたが、併せて読むとさらに興味深い。
    それにしても、何度も散歩に付き...続きを読む

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