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Posted by ブクログ
現代の日本の道徳について考察したノンフィクション。
テレビの事件報道を見ていて「これは道徳的にどうなのか」と思ったのが、この本を読むきっかけ。(首相の息子のスキャンダルなど) 道徳は家庭内のしつけとして、親から教えられるものと思っていたが、現在は学校で学ぶものらしい。この本では、子供から大人まで 道徳観についてのインタビューを行い、教育以外にも様々な現場の道徳観を知ることができて大変面白かった。
以前、大学教授が書いた道徳本を読んだが、論理的なあるべき論が多かった。正論だし言いたいことはわかるが、現実世界ではどうなのと思うことが多かった。道徳は人が共生していくための最低限のルールで、頭の中だけでなく実践して身につけるしかない。この本の事例は、いろいろ考えさせられることが多かった。
Posted by ブクログ
学生時代、道徳の授業がなんとなく気持ち悪く、
意見を求められ、その意見に正解はないけど、まわりが納得するような意見を求められているような空気が苦手でした。
筆者の言うところの「日本の道徳教科書は「みんな仲良く楽しい」が大前提」で、それを感じ取ってと言われているような。
読んでみて腑に落ちたのは、日本の道徳の授業では「みんな」の中の自分を見つめる、みんなとうまくやっていくための「気持ち」を重視しているということ。
学校(あるいは道徳の授業)はファンタジーの世界だと思えば、当時の自分はもう少し気楽に過ごせたのかな。
なるほどと思ったのは、
ドイツの道徳教科書は「一人でいる」ことの価値を尊重する。一人の良い面と悪い面を考えさせ、そこから家族、共同体、国家、宗教へと広がり、「公平な方法で、人々がうまく共生することができるように法律が存在する」現実に目を向けさせる。論理的。そもそも孤独者同士のコミュニケーションなので障害があるのは当然で、技術やルールの学習が重要という考え方。
この本では、道徳からビジネス、AI、エコバックなどに話が広がり、ロボットにインタビューするところなど面白く読めた。ただ、最後にほぼ怒りで書いてるな〜と感じられる部分は少し残念でした。
Posted by ブクログ
著者の本読んだのこれで6冊目。現場に足を運び、当事者達に直接話を聞くスタイルは変わらず、小学校で先生や生徒に話を聞いたり、VRを体験したり、スマホ教室に通ったり。実体験からの独特の感性、切口による(とぼけた)考察は今回も面白かったが、若干いつもよりこじつけ的な感じが拭えなかった。
道徳とは、間主観、つまり自分を客観視する「自分」と、「みんな」(全員という意味ではなく)が承認する規範に気付き、それに従う事だと。簡単に言うと、「みんな」が困ったり迷惑に感じる様な言動をしない様に気をつけるという事か。小学校の道徳の時間は、「みんな」でその事を考える時間になっているらしい。
本作では、当時の菅総理の答弁が人ごとっぽく責任回避でしかないとか、眞子さん小室さん結婚騒動での眞子さんのコメントを批判していたりで、特定の個人に対する批判があり珍しく感じた。
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