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Posted by ブクログ
大変面白かったです!
東京大学受験が当たり前の開成高校で学ぶ学生の野球への姿勢に驚きの連続でした。
学生時代、監督や先輩を恐れて野球なんて楽しくないと思いながらやっていた自分としては彼らが羨ましく思うと同時に、開成高校に入るだけの努力ができるからこそ野球に対しても何が自分に足りないのかを客観視しながら楽しく野球をする方法を自分で考えているのだなと思いました。
エラー、三振当たり前でOK。でも消極的はダメ。
当然同じようなことは言われましたがその意味は大人になってようやく気付きました。
彼らは16歳〜18歳で気付いていることが本当にすごい。
Posted by ブクログ
2014年購入
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高校生の時に一度読んでるけど久々にもう一度読んでみた。
野球のルールは全然わからないしあまり見たことないけど、不思議と情景が見えてくる文章。開成高校の野球部員の受け答えが頭の良い人のそれで、頭良い人の思考は妙に頑固で論理的で面白かった。下手なのに大量得点できるというのは想像つかないけど、その勢いに相手チームはやられるのかな。一度ドサクサ野球を見てみたいなと思った。
「開成の生徒は同じ喋り方をする」というのは、私も大学生時代の時に「この大学の人はみんな喋り方が似てる」って思ったことと通じるものがあった。偏差値の同じような人たちはやっぱりみんな似たような喋り方をするのかな。
Posted by ブクログ
君達、日本に生まれた育ってくれてありがとう、と心の声がこぼれてしまう。
有名な進学校開成高校野球部密着ノンフィクション。
彼らは明らかに偏差値が高く、あからさまに練習量が少なく、あまねく野球が好きな高校生。
グラウンドは他部と共用で週一使用。グラウンド整備で終わりそう。しかも皆さん、身体より先に頭で考えちゃうからマイペース。それに対峙する監督さんは、東大卒の保体教師。彼らの思考に見合った檄を飛ばす。練習量が少ないので守備は、捨てる。確実にストライクを入れゲームを壊さないピッチャーを選ぶ。とにかく前からきたボールを打って、早めのチャンスで一気攻める。通称ドサクサ野球。
生徒を実名で掲載し取材を許した、学校・保護者・高校生達の懐の深さよ。
原点から自分で考えてしまう彼らは、自己分析も明確で驕らず凹まず試合に向かう。何度も笑わせてもらいました。成り行きで取材を始めたらしい筆者が彼らに惹かれていく気持ちが伝わりました。
Posted by ブクログ
高橋秀実(1961年~)氏は、東京外語大モンゴル語学科卒、TV番組制作会社勤務等を経て、フリーのノンフィクション作家。元ボクサーで、ボクシングのジムトレーナーの経験もある。『ご先祖様はどちら様』で小林秀雄賞受賞(2011年)。
本書は、「小説新潮」の連載をもとに、2012年に出版(2014年文庫化)されたもので、ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。2014年4~6月には、「弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜」としてTVドラマ化(日本テレビ系/キャストは二宮和也、有村架純、山﨑賢人等)もされた。
内容は、長年に亘り東大合格者数連続1位の進学校・開成高校の野球部が、2005年の全国高校野球選手権大会の東東京予選でベスト16にまで勝ち進み(5回戦で、優勝した国士舘高校に3-10で敗れた)、そのことに驚いた著者が練習に密着取材し、まとめたノンフィクションである。
副題が「開成高校野球部のセオリー」と書かれていることから、開成ならではの理論的で緻密な戦略・戦術があり、それに関する情報が得られるのかと思って読むと、肩透かしを食う。尤も、日本有数の進学校に学力選抜で入った生徒(=運動が苦手、というわけでは必ずしもないが)が、グラウンドでの練習を週1回しかできない環境で、どのようにすれば勝てる(可能性がある)かについては、青木監督には明確な方針があり、それは、守備はそこそこ/打撃はひたすらフルスイングで、ハイリスク・ハイリターンの勝負をするというもので、理に適っているとも言えるのだが、それが、一般的見て、勝つための戦略・戦術として参考になるかといえば、少々疑問であろう。ましてや、高校で部活をやりつつ一流大学に進学するために参考になることなどはほぼ出てこない。
よって、本書は、そうした読み方をするのではなく、野球に関してはごく普通の高校生である開成の生徒が、野球にどのように向き合い、取り組んでいるのかを、純粋に楽しみながら読むのが良いように思うし、実際に大いに楽しめる。
例えば、
◆ショートの生徒「僕は球を投げるのは得意なんですが、取るのが下手なんです・・・苦手と下手は違うんです。苦手は自分でそう思っているということで、下手は客観的に見てそうだということ。僕の場合は苦手ではないけど下手なんです」
◆ピッチャーの生徒「実は、僕は逆上がりもできないんです・・・中学(開成中学)では軟式野球部にいましたけど、僕はゴロを捕って投げることが苦手ですから、試合にも出られませんでした・・・ピッチャーならできるんです・・・他のポジションは来るボールに反応しなくてはなりません。ボールに合わせなきゃいけないわけです。でもピッチャーだけは違います」
◆外野の生徒「球が来ると焦っちゃうんです。『捕れない』と思っちゃうんです・・・何も考えずにやれば捕れるんです。でも、何も考えずにやれば捕れる、と考えちゃうと捕れなくなる」等々
万事この調子なのだ。
松井秀喜や松坂大輔とは異なる、もう一つの高校野球(もちろん、開成高校という特殊性もあるが)が楽しめる傑作といえるだろう。
(2022年7月了)
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