小石川の家

小石川の家

660円 (税込)

3pt

昭和13年幸田文は離婚し、娘の玉を連れ青々と椋(むく)の枝がはる露伴の小石川の家に戻った。万事に愚かさを嫌う祖父の小言の嵐は9つの孫にも容赦なかった。祖父の手前蹴とばしても書初めを教える母。「2度はご免蒙りたい」10年の歳月をクールにユーモラスに綴り、晩年の露伴、文の姿を懐かしく匂い立たせる。(講談社文庫)

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小石川の家 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年05月27日

    幸田家四代の文章を読んでいると、そのどっしりと腰の座った明快な保守性に清々しささえ覚える。幸田文の娘、青木玉のデビュー随筆集。美しくときにユーモアさえある筆致に惹きつけられ、起き抜けに一気に読んでしまった。近年なかなかここまで風通しのよい文章にはお目にかかれないので、ホンモノの綺麗な日本語にふれたい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年12月27日

    厳格で緊張するエピソードの連続だが、孫の遊びに本気出したり鉄道唱歌が止まらなくなる露伴に時々くすっと笑える。なんだかんだいって密な家族関係。
    お年玉のくだりは泣けた…

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    Posted by ブクログ 2017年02月23日

    1929年(昭4)幸田文の長女として生まれた青木玉のデビュー作「小石川の家」(1994.8刊行、1998.4文庫化)を読みました。1938年(昭13)母幸田文は離婚し、娘9歳の玉を連れ、祖父露伴の小石川の家(蝸牛庵)に戻りました。それから1947年(昭22)露伴の死までの10年間、祖父露伴、母文と過...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年12月14日

    昭和十三年の、母文の離婚から、戦争を経て、母が死ぬまでの「幸田家」が描かれている。
    時に理不尽にも見える、祖父や母の言いつけ。
    昔の暮らし。
    そして、戦争のこと。
    露伴が戦時中、勝ち目のない戦線に投入されていく若者を傷んで号泣したという話は、心を打つ。

    それから、食べものの描写もなんともおいしそう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年09月15日

    …泣いたわー泣いちゃったわー。露伴と文の死んじゃう描写泣いちゃうよ。戦時下、露伴の「若いものがなぁ、若いものが。」という言葉。そして文の厳しいしつけ、露伴の家のしきたり。それだけで物語みたいだ。いいなぁ、とてもいい!

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    小石川の幸田露伴の家へ移ってから、
    戦後幸田露伴が亡くなるまでの話し。
    幸田露伴ってこういう人だったんだぁってよく分かる。

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    Posted by ブクログ 2017年04月22日

    吠えるも堪えるもただ泣くも、なんと見事な昭和の生きざま。どうして今まで読んでないのか。ぬかったよ。幸田文好きと言えないや

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    Posted by ブクログ 2012年02月20日

    幸田家の様子が、手に取るようにわかった。

    昔は厳しい時代だった事も知り、
    今の時代に生きる自分は恵まれているなと感じた。

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    Posted by ブクログ 2010年02月06日

    もうこれで何度目かの再読。ドラマで見たのが本を読むきっかけでした。
    9歳の青木玉さんが、離婚した母(幸田文)と共に
    祖父(幸田露伴)の住む小石川の家での生活を綴ったもの。

    こんな明治いや、慶応生まれのカチカチじーさんに、三つ指ついて家政婦のごとく
    尽くしまくる暮らしなど、私はまっぴらごめんこうむる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    祖父露伴、母文との戦前、戦中の暮らしのエピソード集。露伴の頑固ジジイ振りは明治の文豪の面目躍如であるが、世話する身は大変である。母娘の凛とした生活は清々しい。

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