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平の将門
将門は著者の最も食指を動かした人物の一人である。反逆者としての歴史の刻印を除きたい気持ちもあったが、純粋で虚飾のない原始人の血を将門にみたからだ。都にあっては貴族に愚弄され、故郷では大叔父国香に父の遺領を掠められ、将門はやり場のない怒りを周囲に爆発させる。それは天慶の乱に発展し、都人を震撼させる。富士はまだ火を噴き、武蔵野は原野そのままの時代だった。 -
黒田如水
『新書太閤記』の一大分脈を成すのが、本書である。秀吉といえども、独力では天下を取れなかった。前半は竹中半兵衛の智力をたより、後半は黒田如水を懐刀とした。如水は時勢を見ぬく確かな眼を持ち、毛利の勢力下にありながら、織田の天下を主張。また、荒木村重の奸計に陥り、伊丹城地下牢での幽囚生活を余儀なくされながら、見事に耐えぬく。――若き日の如水を格調高く描く。 -
筆耕屋だんまり堂
「だんまり堂」に依頼すれば、願いが叶う? 文や遺言書、迷子の掛札、料理帖。 字を書くことなら何でも承ります! 口の利けぬ筆耕師が、筆に祈りをのせて代書する―― 「日本歴史時代作家協会賞」受賞作家による、人情時代シリーズ! 水沢数馬は深川の蜜柑長屋で、姪の春佳と筆耕屋を営んでいる。数馬は訳あって口が利けぬが、文字に触れると書き手の想いや過去が心に浮かぶ――そんな才を持つがゆえ、依頼人に寄り添った仕事をすると評判だ。 今日も“だんまり堂”には、迷子の娘を捜し続ける夫婦、冥土からの文を求める飛脚、大店の娘に料理帖を託したい女中が訪れ……。 温かな人情時代シリーズ開幕! -
宗棍(琉球空手シリーズ)
他人に勝つことなど、どうでもいい。自分の中に、絶対の強さを培え――。松村宗棍(まつむら・そうこん)は13歳の頃、友だちをいじめる少年たちを打ち倒した。それによって高名な武術家・照屋(てるや)に武の才を見出され、彼に弟子入りする。元服を迎えて首里王府の役人となるが、強さが評判を呼んで、国王に御前試合への参加を命じられる。思いがけず琉球屈指の強豪たちに挑むことになり――。国王との交流、「最強」の妻との出会い、好敵手との決闘、猛牛との闘い、弟子の自害・・・・・・様々な出来事に直面しながら、彼は本当の強さを追い求めていく。しかし、琉球王国崩壊の足音が聞こえ始めていた・・・・・・。幕末、琉球王国が滅びゆく時代に、国王の武術指南役を務めた松村宗棍。強さとは何かを追い求め、琉球空手の礎を築いた男の生涯を描く、著者入魂の長編。 -
縁切りの宿 桂屋調べ帖
離縁状を出せ! 縁切り寺に駆けこむ女たち 「あんたとはもう、やっていけない」 江戸の夫婦トラブル、縁切りの宿・桂屋が引き受けます。 江戸時代、夫からしか出せなかった離縁状。 離縁を望む女性たちは、徳川家ゆかりの縁切り寺・満徳寺を頼った。 寺役宿を務める桂屋は、訴えに嘘がないか、示談の道はないか、 関係者を呼び集め、時には夫婦の在所にまで赴いて調べを行う。 すると、男女の間にさまざまな事情が浮かび上がり――。 時代は江戸から明治へ。変わりゆく夫婦の形を描き出す。 直木賞作家による「離縁・離婚」連作短編集! □□こんな夫婦のもめごとが……□□ ・夫の借金のせいで、嫁入り道具を売られそう。 ・妾と一緒になりたい大店の婿。しかし妾はそれを拒否しており……。 ・勝手に年季五年の歩兵となった夫。そんなに待てないので別れたい。 ・遊女屋から身請けされたが、その相手と手を切りたい。 ・夫婦ともに離縁に同意しているのに、舅の反対で離縁できない。 -
江戸彩り見立て帖
“色”で江戸の難題、解決します。 累計32万部突破「居酒屋ぜんや」シリーズの坂井希久子、 文庫オリジナル、新シリーズ始動! 江戸時代は、洗練された美意識と、繊細な色彩感覚が頂点に達した時代でした。 もしも、江戸にカラーコーディネーターがいたら……? お彩の父親は腕のいい摺師でしたが、火事で視力も、仕事場も失ってしまいます。 盲いた父の面倒を見ながら貧乏長屋で暮らしているお彩。 婚約者との縁談も流れ、粗末な木綿の着物に身を包んでいますが、お彩には、天性の鋭い色彩感覚があるのでした。 そこに目をつけたのが、謎の京男、右近。 一本気なお彩に邪険のされながらも、懲りずにまとわりつく右近は、お彩に次々と色に関する難題を持ち込みます。 そして、“江戸のカラーコーディネーター”、お彩の活躍が始まります! 着物や芸能にも詳しい坂井さんならではのエピソードや、 色や柄にまつわる知識も満載。 例えば鼠色だけでも、これだけ種類があるのか!と驚かされます。 ※ お彩はお蔦の顔と見比べながら、帳面をめくっていく。 白鼠、銀鼠、藤鼠、湊鼠、錆青磁、柳鼠──。(中略) 「あっ!」 唐突に、記憶の糸が張り詰めた。 一枚の錦絵がするすると、脳裏に引き出されてくる。(本文より) ※ 新作菓子の意匠から花魁の仕掛けの図案まで、豊かな色彩溢れる江戸のカラーコーディネーターとして活躍するお彩の人情物語。 -
銀嶺のかなた
信長の命で前田利家・利長父子が能登入国! 歴史時代小説の第一人者・安倍龍太郎の集大成! 戦国末期、前田利家・利長父子の決断こそが日本の流れを決めた――。 織田信長と柴田勝家のもとで手柄を打ち立て、〈槍の又左〉と戦国に名を轟かせた豪傑・前田利家と、その息子で温厚かつ秀才肌で〈上様の近習〉となった利長。世代間ギャップと性格の違いを背景に、父子は時に激しく対立しつつ、乱世の荒波を乗り越えていく。 本書の冒頭は、柴田勝家率いる織田勢と上杉勢が激しく争う「手取川の戦い」。そこで手痛い敗北を喫するも、謙信の急死で形勢を挽回した織田勢は加賀ばかりか能登、越中の大半を支配下に組み込んでゆく。信長の馬揃えのため上洛した利家にもたらされたのは、「能登一国を任せるゆえ励め」との言葉だった。さらに利長は信長の近習、さらに娘婿にまで取り立てられる。 しかし、国持大名として能登一国をどう収めるのか? 越中への侵攻の行方は? 数々の難題に立ち向かう前田利家のもとに、まさかの本能寺における信長の訃報が届けられ……。 -
武士はつらいよ
「殿の愛馬が亡くなった?」 美園(みその)藩城主お気に入りの愛馬・流れ星が突如息を引き取った。死因は不明。亡き父の家督を継ぎ、徒(かち)目付に就いた夏目要之助は、上役から原因を突き止めるよう命じられる。要之助は同輩の西島主馬、配下の青木清兵衛とともにさっそく探索に赴くが、直後、馬方の一人が何者かに殺された……。愛馬の死の裏には何が? 和菓子屋の娘・お菊に心奪われながらも、お役目に邁進する要之助の多事多難! 武士はいつもやせ我慢 上役からの無理難題、母からの小言、町娘との淡い恋……徒目付・夏目要之助が今日もゆく! これぞ時代小説、新シリーズ! -
豊臣家の包丁人
豊臣家の栄達の裏に、凄腕の料理人がいた! 「おみゃあら、今から腹ごしらえだ。 座って食えるのはこれが最後だと思え」 豊臣家の天下統一の陰に、知られざる包丁人(料理人)の姿があった──。 その男は京出身の大角与左衛門。味方の兵たちを食でまとめあげ、敵方の調略にも一役買っていたという。 屑として捨てられていた雉の内臓を使った汁。 決死の戦の前に、即席のかまどで焼いた下魚のかまぼこ。 秀吉と秀長の故郷の味、ドジョウの味噌鍋…… 秀吉・秀長の豊臣兄弟に仕えた包丁人が作る、 人と人との心をつなぐ料理とは? 戦国時代の「食」に光を当てた、前代未聞の天下取り物語! -
本丸 目付部屋
権力に阿ることなく、自らを律し正義を貫く清々しき十人の侍たち 仮令、老中の事たりとも、非曲あらば言上すべし── 「柳之間誓詞」心得を胸に、大目付の非道と対決する。 「武家の鑑」目付の活躍! 早朝、大名の行列と旗本の一行がお城近くで鉢合わせ、旗本方の中間がけがをしたのだが、手早い目付の差配で、事件は一件落着かと思われた。ところが、目付の出しゃばりととらえた大目付の、まだ年若い大名に対する逆恨みの仕打ちに、目付筆頭の妹尾十左衛門は異を唱える。さらに大目付のいかがわしい秘密が見えてきて……。正義を貫く目付十人の清々しい活躍。 -
まんぷく旅籠 朝日屋
暑い時には甘酒に生姜、鰻に山椒、そうめんにも山椒 大川で土左衛門が上がった――。「朝日屋」の主人・怜治を、火盗改時代の同僚である秋津が訪ねてくる。亡骸となった武士の懐から、抜け荷に関わり捕縛された唐物屋「広田屋」の屋号が入った手拭いが出てきたという。「広田屋」の主は、抜け荷の詮議中に火盗改・柿崎詩門の兄の名を口にしていた。目付の新倉も出張ってくるなど、一挙に「朝日屋」周辺がきな臭くなる中、女料理人ちはるの行く末にも変化が……。 文庫書き下ろし 【目次】 第一話 この先の道 第二話 追 憶 第三話 踊る阿呆鳥 第四話 出立の朝 -
貸本屋おせん
事件を呼ぶ本の虫・おせんが導く出版捕物帳 デビュー作『貸本屋おせん』で歴史時代作家協会賞新人賞を受賞、 業界最注目の著者による、看板シリーズ第2作! 文化年間の江戸浅草。 主人公は女手ひとつで貸本屋を営む〈おせん〉。 謎があるとつい首を突っ込んでしまう、事件を呼ぶ「本の虫」です。 表題作「往来絵巻」は、神田明神祭りが舞台。 宝くじが当たるより稀有でありがた~い、特別な「行列」を出すことになった与左衛門は、我らの偉業を絵として残そうと提案した。 金に糸目を付けず、1年待ってようやく仕上がった祭礼絵巻がついに完成。 しかし…… 絵には一人足りない人物が。消えた「あいつ」は何者だ? 〈おせん〉の推理がさえわたります。 蔦谷重三郎を巻き込んだ江戸出版界を揺るがす謎や、 〈おせん〉の父の死の真相、本仲間で絵師の「燕ノ舎」の最期……。 ちょっとビターで、心温まる、本好き必読の一冊です! 時代を超えて本好きを魅了する出版文化の豊饒さをお楽しみください。 -
口出し屋お貫
「口入れ屋は商売だけど、口出しするのは性分なんで」 若き女主人と元花魁が、人にからまる糸を解く! 著者好評の江戸人情話、最新作! 二十七にして三度目の奉公先から暇を取ったおれんは、昔馴染みの口入れ屋を訪ねた。帳場には見慣れぬ小娘。 口入れ屋の主人と言えば、酸いも甘いも噛み分けた食えない年寄りが相場である。ただの留守番に違いない――が。 「あたしは先代時三の孫で、貫と申します。二年前にこの店を継ぎまして、今年二十二になります」 それぞれの奉公先を辞めた経緯を語らせるお貫に反発して、おれんは店を飛び出す。別の口入れ屋に断わられ、通りで再会した元の主人には不義理をなじられ、疲れ果てて戻った部屋には、お貫が待ちかまえていた……。 -
付添い屋・六平太
時代小説界最後にして最強の新人! 主人公・秋月六平太は、かつて信州・十河藩の供番(籠を守るボディーガード)を務めていたが、家中の権力闘争に巻き込まれゆえあって浪人となった。いまは裕福な商家の子女の芝居見物や行楽の付添い屋(これもボディガード)で身を立てている。 血のつながらない妹の佐和は、六平太の再士官を夢見て、浅草元鳥越の自宅を守りながら、裁縫で家計を支えているが、本人にその気はない。相惚れの髪結い・おりき、音羽界隈を取り仕切る毘沙門一家の菊次とともに、浮き草な日々を過ごしながら、付添稼業を続ける日々だ。 その六平太のまわりには、幸せになりきれないが、一生懸命生きている人たちの悩み事が今日も迷い込むのだった。妹・佐和の祝言までを描くシリーズ第一弾。「雨祝い」、「初浴衣」、表題作「留め女」、「祝言」の四話を収録。人情話ここにあり! -
布武の果て
永禄11年、織田信長が足利義昭を奉じて上洛する。貿易による富で自治を貫く堺の納屋衆、中でも今井宗久、千宗易、津田宗及は天下の趨勢を見定めようとしていた。納屋衆内では、新興勢力である信長に賭けることに反対の声もあがったが、次第にその実力を認めていく。一方、今井、千、津田は信長から茶堂衆に任じられ、茶の席で武将たちの情勢を探り、鉄炮や硝石の手配を一手に握るようになっていた。天正8年、石山本願寺を降伏させることに成功した信長の天下は、目前に迫っていた。しかし、徳川家康の腹心で一向宗徒の本多弥八郎が怪しい動きを見せはじめ・・・・・・。茶室を舞台に繰り広げられる、圧巻の戦国交渉小説! -
かぶきもん
オール讀物新人賞最年少受賞! 歌舞伎小説の新星現る ◆あらすじ 時は文化文政。江戸の芝居は華盛り。 今をときめく色男・菊五郎に芝居の現人神・團十郎が揃い咲けば、たちまちそこはこの世の極楽。 天才狂言作者・鶴屋南北の筆は次々傑作を生みだすも、金が敵の世の中で、ケチな金主とあの手この手の化かし合い! すかっと笑える歌舞伎ものがたり、始まり、はじまり~。 * 文政2(1819)年。江戸歌舞伎の二大スター三代目尾上菊五郎、七代目市川團十郎はそれぞれの芝居小屋で時期を同じくして「助六」を演じる。江戸芝居イチ「粋な男」という役どころの助六は、成田屋市川團十郎が代々演じてきた演目で、上演すれば必ず大入りになるお家芸。対して、”圧倒的劣勢”と見えた菊五郎の助六に人々はなぜか沸き立ち、團十郎の助六は途中で打ち止めになってしまう――(「牡丹菊喧嘩助六」)。 文政3年。助六で喧嘩別れしたままの團菊。「菅原伝授手習鑑」寺子屋の段で難しい見せ場を持つ松王丸を演じることになった團十郎は、なんとか菊五郎の助六をしのぐ工夫(その役者ならではの演じ方)をしたいと悩む(「ためつすがめつ」)。 文政6年。共演こそ再開したが、いまだわだかまりの残る團菊を仲直りさせようと奔走するは、立作者の鶴屋南北。「浮世柄比翼稲妻」で二人を配役するが、鞘当の場面に差し掛かると、二人はなんと舞台上で真剣を抜いてしまう(「伊達競坊主鞘當」)。――他3編 幼い頃から歌舞伎や演劇に親しみ、どっぷり浸かってきた著者が全身全霊で書き上げたデビュー作にして会心の勝負作。 -
お江戸けもの医 毛玉堂
ここは、動物の病を癒し、飼い主の心も救う場所。 動物たちとの触れ合いを通じ、私たちを究極の感動へと誘う激アツの一巻! ――縄田一男(文芸評論家) 江戸の世に、夫婦で営む動物専門の養生所があるという――。 日本歴史時代作家協会新人賞、細谷正充賞受賞の気鋭がおくる、心温まる時代小説の傑作。 谷中感応寺の境内に居を構える「毛玉堂」は、けもの専門の養生所。腕は確かだが不愛想な医者の凌雲と、しっかりもので動物好きなお美津を頼りに、今日も問題を抱えた動物たちがやってくる。治療を通して浮かびあがる、人と動物の温かな絆は、悩める飼い主たちの心も癒していき――。 -
京都伏見 恋文の宿
秘めた想いを届けます―― 季節うつろう幕末の京都。伏見にある旅籠・月待屋には、不思議なほどに人の心を動かす手紙を書く代筆屋「懸想文(けそうぶみ)売りさま」がいるという。 秘められた恋、切っても切れぬ親子の情、戦国の世にさかのぼる先祖の因縁―― 人々はそれぞれの想いを胸に、月待屋を訪ねる。京の四季と切ない人間ドラマをしっとりとした筆致で描く、人情時代小説。 〈目次〉 第一章 懸想文の男 第二章 母恋ひし人 第三章 血天井の城 第四章 饅頭喰い 第五章 伏見の酒 第六章 恋文の女 解説/桂 米紫(落語家) 装画/水口理恵子 -
若旦那は名探偵 七不思議なのに八つある
おもろい事件、あらへんか? 江戸に居候する大阪の道楽息子が 驚きの名推理で犯人を追い詰める! 人情&ユーモア時代ミステリ! ええ退屈しのぎになったわ―― 居候探偵が難事件を解決!? 歌舞伎役者の中村葱蔵は、親方の名優・市川韮十郎から、韮十郎の息子に自分のハマり役を譲るよう強要されたことを恨み殺害してしまう。 自分の犯行がばれぬよう捜査を攪乱し、韮十郎の死は事故と結論付けられようとするが、 そこへ岡っ引きの伴次のもとで居候する大坂の若旦那・伊太郎が驚きの推理で葱蔵を追い詰めていく…人情&本格時代ミステリ! 〈目次〉 猪はどこに行った 黙って座れば殺される 七不思議なのに八つある -
愚道一休
「立派なお坊さんになるのですよ」 母の願いを受けて、安国寺で修行する幼い千菊丸だが、禅寺は腐敗しきっていた。怠惰、折檻、嫉妬、暴力。ひたすら四書五経を学び、よい漢詩を作らんとすることをよすがとする彼の前に将軍寵臣の赤松越後守が現れ、その威光により、一気に周囲の扱いが変わっていく。しかし、赤松は帝の血をひく千菊丸を利用せんとしていることは明らかだった。 建仁寺で周建と名を改め、詩僧として五山の頂点が見えたのにも拘わらず、檄文を残して五山から飛び出して民衆の中に身を投げる。本当の救いとは、人間とは、無とは何なのか。腐敗しきった禅を憎み、己と同じく禅を究めんとする養叟と出会い、その姿に憧れと反発を同時に抱えながら、修行の道なき道をゆくのだった。己の中に流れる南朝と北朝の血、母の野望、数多の死、飢餓……風狂一休の生そのものが、愚かでひたすら美しい歴史小説の傑作。 -
江戸咎人逃亡伝
地獄から生き延びよ! 脱出不可能な孤島 足抜け厳禁の遊廓 追手だらけの深山 絶体絶命の窮地を 罪人は逃げきることができるのか! 歴史小説の第一人者が描く江戸の闇 唯一無二の逃亡短編集 勘定奉行の不正の証である帳簿と書付を時機が来るまで隠すように主・依田政恒から頼まれた杢之助。だが捕らえられてしまう。罪人となり送られた先は、生きては出られぬ地獄の島・佐渡金銀山だった――島脱け 江戸吉原から大見世の花魁・春日野が足抜けした。誰一人抜け出せない吉原からどのようにして春日野は逃げたのか。追捕を任された力蔵は行方と足抜けの方法を探るが、夢を売る町は一筋縄ではいかず――夢でありんす 領内で重罪を犯した召人を放逐し、手下に討ち取らせる放召人討ち。放召人となった罪人の鷹匠を、マタギが追うこととなったが、山深くには腹を空かした熊もいて……。それぞれの逃亡が始まる――放召人討ち -
長兵衛天眼帳
日本橋の村田屋は創業百二十周年の老舗眼鏡屋。そのあるじの長兵衛は、すぐれた知恵と家宝の天眼鏡で謎を見通すと評判だった。 ある日、目明かしの新蔵が長兵衛に助けを求めてくる。住吉町の裏店で起こった人殺しの本当の下手人を挙げるのに長兵衛の力を借りたいという。 浜町の目明かし・巳之吉が、殺人が起こった長屋の者たちの手を検分して、手が汚れていたというだけでそこに住まう十七の娘おさちに縄を掛けたという。 ろくな調べもせずに罪なき娘を引き立てたことに怒りを覚えた長兵衛は、広い人脈と持ち前の人柄を発揮して事件を解決に導く。 長兵衛の評判がますます高まる中、今度は木場の檜問屋・福島屋矢三郎の遺言状の真贋鑑定を依頼される。 息子の豊太郎に遺されたものの他に、矢三郎の弟・新次郎の許にも遺言状があるのだという。 長兵衛は天眼鏡で真贋を明かすが、福島屋を自分のものにしたい新次郎の企みによって、事態は思わぬ方向へ動き……!? -
号外! 幕末かわら版
嘉永六年(1853)江戸。好奇心たっぷりの銀次と絵師の歌川芳徳は、妖怪伝説やゴシップネタなどを追う、低俗なかわら版を売りさばいて人気を博していたが、浦賀に来た黒船を見に行き、勢いで乗り込んだことがきっかけで人生が変わる。江戸一番の物知りと評判が高い佐久間象山に師事し、勝麟太郎や坂本龍馬、吉田松陰、西郷吉之助など、様々な幕末の英雄と出会い、大地震や大火災、死の疫病をかわら版で報じるうちに、銀次は報道の使命に目覚め、弱き大衆のために立ち上がる。 幕末の動乱の中で、真実(たまに嘘)を追い求めるかわら版屋を描いた、痛快時代小説!! -
剣客大名 柳生俊平
久松松平家の十一男が将軍家剣術指南役・柳生家第六代藩主に! 実在の大名の痛快な物語、新シリーズ第1弾! 伊予小松藩主の一柳頼邦、筑後三池藩主の立花貫長と一万石大名の契りを結んだ俊平は、八代将軍吉宗から密かに影目付を命じられた。 徳川家御一門である久松松平家の越後高田藩主の十一男は、将軍家剣術指南役の柳生家一万石の第六代藩主となった。享保十五年(一七三〇)九月朔日、江戸城表御殿菊の間において柳生俊平は、伊予小松藩主一柳頼邦、筑後三池藩主の立花貫長と初体面で意気投合、一万石大名の契りを結んだ。同じ頃俊平は、八代将軍吉宗から密かに影目付を命じられ難題に取り組むことに……。 -
日盛りの蟬
次々と話題の新人を輩出する大藪春彦新人賞、第6回受賞作! ●今野敏 選評(抜粋) 語り口のうまさに圧倒され、受賞作に推すしかないと思った。 ●馳星周 選評(抜粋) 舞台設定、キャラクター造形、ストーリー展開、文章力、どれをとってもプロの作家顔負けの上手さでケチをつける隙がない。 ●徳間書店文芸編集部編集長 選評(抜粋) オーソドックスなネタに、スワッピングという変化球をうまく掛け合わせている点が見事です。 ●あらすじ 蟬の鳴き声が響いている。 女郎のおさきは楼主に呼ばれ、内所の障子を引き開けた。 そこにいたのは見知らぬ顔の若い侍。 用向きが読めないおさきに、藤岡と呼ばれた侍は頭を下げた。 「おさきとやら。厄介をかけるが、よろしく頼む」 藤岡の敵を討つため、おさきは仮初の夫婦を演じることに――。 ※受賞作のほか、選評および受賞の言葉を収録 -
家康さまの薬師
幼いころに徳川家康の家臣・服部半蔵に命を救われた瑠璃。 その時、半蔵が見せた薬草の使い方に興味を持ち、 保護された村で出会った師匠から本草学の書籍をもらい受け、薬師になる夢を膨らませる。 その後、家康の祖母に小間使いとして仕え、本草学の知識を生かして体に良い茶を煎じる日々を過ごす。 半蔵もそんな瑠璃を気にかけ、何度も様子を見に来ていた。 一方、今川家での人質として暮らしに鬱屈していた松平元康(徳川家康)。 今川義元の姪(瀬名・築山御前)との望まぬ婚姻が決まり、その報告に祖母の家を訪れる。 そこで、出会ったのが小生意気な少女・瑠璃だった。 その後、時代は流れ、桶狭間の戦いを経て戦国大名へと昇り詰めていく家康。 しかし、決して安穏な日々ではない。武田信玄による三河侵攻、織田信長からの圧力・・。 そして重要性を増す瑠璃の師匠がもつ各大名の病状と処方箋を記した覚書の存在。 心労の絶えない家康の傍らで瑠璃は茶をそして薬を煎じて支える。 戦国乱世において、家康の体調や精神を支え、共に歩んだ女性の物語。 -
どうした、家康
人質から天下人へ。徳川家康のドラマチック人生! 幼少で母と生き別れ、少年時代は人質として各地を転々とした徳川家康。戦国の世を勝ち抜き、天下人として幕府を開くまでに、何度も訪れる人生の節目で、都度難しい選択を迫られた。織田家に囚われてから大坂の陣まで、歴史時代小説の精鋭十三人が趣向を凝らす、歴史改変もありの短編集。〈文庫オリジナル〉 織田家の人質となっていた少年時代 桶狭間の戦い 三河一向一揆 三方ヶ原の戦い 本能寺の変後の伊賀越え 小牧長久手の戦い 関東移封 関ヶ原の戦い 大坂夏の陣 など。 徳川家康の節目となった事績や事件をテーマに、ついに天下を手中に収めるまでの分かれ道を彼がどう切り抜けたか、史実に忠実な作品だけではなく、「あのときこうなっていたら」という歴史改変ものも含むバラエティー豊かなラインナップで、超短編を集めました。 -
月人壮士
「全き天皇であること」 ――その何人にも推し量れぬ孤独。 756年、東大寺大仏を建立した首(聖武)太上天皇が崩御。 道祖王を皇太子にとの遺詔が残されるも、 その言に疑いを持つ者がいた。 中臣継麻呂と道鏡は、密かに亡き先帝の真意を探ることになるが、 ゆかりの人々が語り出したのは、 母君との尋常ならざる関係や隔たった夫婦のありよう、 御仏への傾倒など、死してなお謎多きふるまいや 孤独に沈む横顔ばかりで――。 国のおおもとを揺るがす天皇家と藤原家の相克を背景に、 聖武天皇の真実をあぶり出す! 〈螺旋プロジェクト〉の1冊としても話題。 【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みができます】 ※〈螺旋プロジェクト〉とは―― 「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画 〈螺旋〉作品一覧 朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』 天野純希『もののふの国』 伊坂幸太郎『シーソーモンスター』 乾ルカ『コイコワレ』 大森兄弟『ウナノハテノガタ』 澤田瞳子『月人壮士』(本作) 薬丸岳『蒼色の大地』 吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』 -
深川二幸堂 菓子たより
旨い菓子がたんとありやす。いや、旨い菓子しか置いてねぇんで── 兄・光太郎と弟・孝次郎が営む江戸深川の菓子屋「二幸堂」は間口を広げ、新しい縁に恵まれ、 王子の菓子屋「よいち」とともに、今日も人々の心に寄り添う菓子を供している。 待ち焦がれた命の誕生を祝う朝顔を象った練切「すくすく」、 肉桂の粉で花を描いた白餡の水羊羹「睡蓮」、値千金の祝言に華を添える祝い菓子「千両箱」と「黄金丸」、 栗餡が要の上菓子「十日夜」、選びかねる粒餡とこし餡の旨味を味わう「伯仲」…… 心を込めて作られる極上の甘味が、縁ある人の幸せを願う想いを静かに照らす──。 大人気時代小説「深川二幸堂菓子こよみ」シリーズに続くもうひとつの物語! -
The Vagabond 流浪者たちの肖像#1 カムイの剣
【人気声優、小林親弘さん絶賛】 自分にとって馴染みのある言葉が沢山出てきて、ワクワクしながら読み進めました! たまらないスピード感!! 是非お手に取って読んでみてください! 17世紀末、海賊王キャプテン・キッドが遺した莫大な財宝── 在り処を探る鍵はアイヌと和人の間に生まれた孤児・次郎が握っていた。 義母殺しの汚名を着せられ、怪僧・天海の許、忍者修行を積んだ次郎は、父の遺品カムイの剣を手に、世界を股にかけた放浪の旅へ。 刊行以来半世紀、多くのエンタメ作品に影響を与えた伝説の幕末冒険ロマンが令和に蘇る! トクマの特選! イラスト たけもとあかる 解説 マライ・メントライン -
髪追い 古道具屋 皆塵堂
遊び人の茂として、ふらふらしていた茂蔵も、巳之助の弟分におさまり、小間物屋・大黒屋で真面目に働いている。その茂蔵が花見の後、酔った勢いで祠の戸を開けて、紐で固く結ばれていた箱を開けてしまう。箱の中にあったのは女の長い髪。するすると伸びて、茂蔵の足に触れたとたん、大音響が響き渡った。逃げるように立ち去った茂蔵は、翌朝、帳場の観音像が真っ二つに割れているのを見つける。観音像が身代わりになってくれたのか。幽霊が見える太一郎によると、「封じ込めている」ものを茂蔵が開けてしまったらしい。祠の場所には昔、三十年前に焼け落ちた履物問屋備前屋の寮があった。今の主の徳五郎によると、先代はかなり悪辣で、借金漬けにして潰した下田屋から寮を強奪したらしい。下田屋の亭主は行方知れず、一人娘も病で失ったお此という不幸なおかみさんが失意の末に自害して、長い髪を残したというのだ。茂蔵が開けてしまったのは、備前屋が封印したお此の髪だった。この世に怨みを残すお此を太一郎や茂蔵は救えるのか? 人気シリーズ第九弾! -
鷗外青春診療録控 千住に吹く風
橘井堂(きっせいどう)医院には今日も子細ありげな患者が訪れる――。東大医学部を卒業後、父の診療所を手伝う森林太郎(鷗外)。ドイツ留学を熱望し、みずからの進路について煩悶しつつも、市井の一医者である父に「理想の生」のあり方を見出してゆく。明治14年、「青年医」の人間的成長を描く連作短篇集。 著者紹介 山崎光夫(やまざき・みつお) 1947年、福井市生まれ。早稲田大学教育学部卒業。85年『安楽処方箋』で小説現代新人賞、98年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で第17回新田次郎文学賞を受賞。小説に『北里柴三郎 雷(ドンネル)と呼ばれた男』『殿、それでは戦国武将のお話をいたしましょう 貝原益軒の歴史夜話』など。医学・薬学関係に造詣が深い。 -
江戸の御庭番
【待望の新シリーズ、堂々開幕!】 昼は婿殿、夜は凄腕隠密。 「秋山久蔵御用控」「新・知らぬが半兵衛手控帖」の著者入魂、これぞ忍者時代活劇! 江戸の隠密仕事専任の御庭番・倉沢家に婿入りした喬四郎。 着任早々、八代将軍徳川吉宗から、神田に現れた盗賊・牛頭馬頭の始末を命じられる。 嫁の佐奈と仮祝言を上げたのも束の間、喬四郎は探索に乗り出した。 盗賊の隠れ家はなんと武家屋敷。 背後に潜む者を感じた喬四郎は、次の押し込み先で盗賊頭の義十をわざと逃がし、真相を曝くために後を追うが、 義十は謎の武士に斬られてしまう――。 息を呑む展開とアクション。 時代劇の醍醐味が詰まった新シリーズ、堂々開幕! -
血と炎の京 私本・応仁の乱
行間から血の匂いが立ち上ってくるかのような迫力。 応仁の乱を描いた小説中の最高峰だ。――田中芳樹 応仁の乱――それは地獄の戦さだった。 かつて栄華を誇った都は燃え落ち、縦横に走る塹壕に切り刻まれ、泥と屍に覆いつくされた。 連なる屋敷は高い土壁に守られて砦と化して、中枢は地下の壕内に設けられた。 日が沈めば夜襲が行なわれ、矢が飛び交い、兵どもは無造作に殺されてゆく。 そこにあったのはあたかも近代戦争のごとき総力戦、終わりの見えぬ中で人間がひたすら消費されてゆく戦だった。 行軍中に東軍・細川勝元が拾った瀕死の男。 額に「犬」の文字の刻まれた男は、西軍の山名宗全に虐殺された集落の生き残りだった。 男は宗全への憎悪を胸に、地獄の戦場に血路を切り開く。 しかし敵方には中国渡りの最新兵器たる投石器を駆使する軍師がおり、苦戦を強いられる。 一方、この大戦さの中にあって、これを収拾しようという姿勢もみせぬ将軍・足利義政の妻・日野富子は、 渇いた心の救いを希い、戦火のなかを蓮如に面会すべく動き出そうとしていた。 京を灰燼に帰した応仁の乱とはいかなる戦争であったのか。 その血みどろの風景を壮絶に描きつくす書き下ろし歴史伝奇小説。 -
無敵の殿様
わずか五千石の禄高でありながら、足利将軍家の血を引き継ぎ、参勤交代を免除された特殊な大名――喜連川家。その前当主・喜連川恵氏は、いまだ壮年ながらもはやばやと隠居し、「大御所」として気ままな江戸暮らしをはじめた。だが、これに納得がいかないのが、時の権力者・松平定信……。なにしろ恵氏は、老中就任と十万石加増という前代未聞の誘いを『喜連川家は徳川の家来にあらず』と、即座に断ったのである。徳川政権のもと、ただひとり将軍の家臣ではない恵氏が、世間の常識や慣習にとらわれず、さまざまな難事件を解決していく。実在した風変わりな武家の活躍を描く、期待の新シリーズ! -
信長の原理【上下 合本版 電子特典付き】
織田信長の飽くなき渇望。家臣たちの終わりなき焦燥。 焼けつくような思考の交錯が、ある原理を浮かび上がらせ、 すべてが「本能寺の変」の真実へと集束してゆく――。 まだ見ぬ信長の内面を抉り出す、革命的歴史小説! 吉法師は母の愛情に恵まれず、いつも独り外で遊んでいた。長じて信長となった彼は、破竹の勢いで織田家の勢力を広げてゆく。だが、信長には幼少期から不思議に思い、苛立っていることがあった――どんなに兵団を鍛え上げても、能力を落とす者が必ず出てくる。そんな中、蟻の行列を見かけた信長は、ある試みを行う。結果、恐れていたことが実証された。神仏などいるはずもないが、確かに“この世を支配する何事かの原理”は存在する。そして、もし蟻も人も同じだとすれば……。やがて案の定、家臣で働きが鈍る者、織田家を裏切る者までが続出し始める。天下統一を目前にして、信長は改めて気づいた。いま最も良い働きを見せる羽柴秀吉、明智光秀、丹羽長秀、柴田勝家、滝川一益。あの法則によれば、最後にはこの五人からも一人、おれを裏切る者が出るはずだ――。 ※ 本電子書籍は『信長の原理 上』『信長の原理 下』を1冊にまとめた合本版に、電子書籍版特典として、「小説 野性時代」2016年8月号掲載「垣根涼介×東山彰良 連載開始記念対談」を加えたものです。 -
姉上は麗しの名医
イケメン侍のコンビが難事件を見事に解決! 剣術道場の若先生こと、瓜生清太郎は二十三歳。鍼治療で不在がちの老師範代わりに、毎日洟ったれの少年たちを指南している。 今日もみっちり稽古をつけてやると、清太郎の技を見て、「強い男と見込んだ」という、小間物問屋の息子・直二から相談を持ちかけられた。 話によれば、「最近、家の近くで野良犬がたくさん死んでいる。死に方からすると、たぶん毒を食べさせられた」らしい。 つまりは、憎っくき犯人を懲らしめてほしいようだ。 一方、町奉行所の定廻り同心・藤代彦馬は、二十五歳。 三年前に家督を継いで、十手を預かる身となり、休みもなく働き通し。 いま携わっているのは、医者が誤って毒を飲み、死んでしまった事件だ。 不審な点がいくつもあるが、奉行所は理由もなしに、探索を打ち切ってしまったという。 納得のいかない彦馬は、腕の立つ女医者の真澄に知恵を借りようと、清太郎の家にやって来た。 真澄は、清太郎が自慢する姉なのだ。 事件の経緯を聞き、訝しさを感じた真澄は、清太郎と彦馬が止めたのにもかかわらず、独自に探索に乗り出す。 が、真澄は行方不明に……。 -
茶聖【電子特典付】
利休と秀吉、真の勝者はどちらだったのか 「茶の湯」という安土桃山時代を代表する一大文化を完成させ、天下人・豊臣秀吉の側近くに仕えた千利休。 茶の湯が、能、連歌、書画、奏楽といった競合する文化を圧倒し、戦国動乱期の武将たちを魅了した理由はどこにあったのか。 利休は何を目指し、何を企んでいたのか。秀吉とはいかなる関係で、いかなる確執が生まれていったのか。 戦場は二畳の茶室、そこで繰り広げられる天下をも左右する緊迫の心理戦 信長、秀吉、家康……死と隣り合わせで生きる者たちとの熱き人間ドラマ 利休の正体は、真の芸術家か、戦国期最大のフィクサーか <電子書籍特典> 茶人 木村宗慎さん・伊東潤対談