辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版

辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版

小説・文芸
704円 (税込)

3pt

3.8

足尾銅山の鉱毒で甚大な被害を受け、反対運動の急先鋒となっていた谷中村は、絶体絶命の危機にあった。
銅山の資本家と結託した政府が、村の土地を買収し、遊水地として沈めようとしていたのだ。
反対運動の指導者、田中正造は、村を守るため、政治権力に法廷での対決を挑む。
だが、それは果てしなく、苦難に満ちた闘いだった。
日本最初の公害闘争を巡り、権力の横暴に不撓不屈の精神で立ち向かった人々を描いた伝記文学の傑作。
解説・魚住昭

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読みながら、三里塚農民のことを思い、下筌ダム蜂の巣城の室原知幸さんのことを思った。
    谷中村、下筌ダム、三里塚。

    「辛酸入佳境 楽亦在其中」

    0
    2021年07月28日

    Posted by ブクログ

    足尾鉱毒事件がもとで強制廃村となった谷中村から離れようとしない残留民たちと、彼らとともに戦った田中正造について描いた伝奇小説。
    これから書く原稿のお勉強のつもりで手に取ったが、文章が上手くて熱があり、とても引き込まれた。
    子どもの頃読んだ日本の偉人マンガに田中正造も入っており、天皇に直訴したりとか大隈重信の家の庭に勝手に汚染土を持ち込んで松を枯らしてみせるとか、正義感が強い反面なかなかぶっ飛んでる人だなあという印象を持っていたが、よく考えてみれば(いやよく考えてみなくても)ぶっ飛んでるのは行政のほうであった。公害で苦しむ村を助けるどころか、池を作って村を沈めるという。銅山の操業を止めさせるほうが筋じゃない?
    立ち退きを拒否する住民に対する扱いも、家を強制破壊したり、壊れた堤防を直さず放置したりととんでもない。鉱毒被害のみならず、残留民の人々をひどく苦しめたろう。
    なぜ国が鉱毒対策を十分に取らなかったについてはあまり深く考えたことがなかったが、銅は当時日本の主要な輸出資源で、かつ日露戦争前後の時期であったので、小さな村より国益が優先されたのだ。足尾銅山は日本一の銅産出量を誇っていた。
    ただこれはやはり田中正造が言うように、憲法に反している措置だったと思う。
    国益のために地方を切り捨てるという構図は、100年以上経った今もあまり変わっている気がしない。

    なお田中正造が「有害無益」と断じた渡良瀬遊水池は、いまラムサール条約指定地となり貴重な動植物が残る場所になっているという。公害によって苦しめられ、追放された人々の故郷が、いまや自然豊かな場所になっているというのは、なんだか皮肉な感じがする。

    0
    2024年03月23日

    Posted by ブクログ

    足尾銅山のことは小学校の社会の授業でサラッと習っただけで、詳細は覚えていない。以前、皇海山に登山に行った時に足尾銅山跡の標識を見かけて、また調べてみたくなった。本書はフィクションであり、どこまで史実が盛り込まれていのか判断がつかないが、ほぼ史実だとしたら当時の行政・警察は本当にひどいことをしたものである。他の本も読んでみようと思う。

    0
    2026年04月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    足尾銅山の鉱毒被害に遭った谷中村村民と田中正造が最後まで立退に反対し、政府による居住地の打ち壊しに遭っても最後まで抵抗していく話。
    辛酸という言葉以外見つからない谷中村の過酷な状況。

    0
    2025年08月28日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    その独特な風貌や日本で最初の公害闘争に身を投じたというエピソードから、気になっていた田中正造。
    この本を読んでみて、先見の明があり、清貧な聖人のような人というだけでないことがわかった。妻をぞんざいに扱い、事務手続きでもミスをし、そしてとにかく頑固。
    しかし、人を巻き込むエネルギーにあふれ、谷中村残留民に寄り添う気持ちも人一倍あった。
    正造は、聖人のようでもあり狂人のようでもあった。
    この本は二部構成になっていて、後半は残留民たちが正造の遺した強烈なエネルギーに後押しされて、権力と苦闘を続ける様が書かれている。

    0
    2021年09月02日

辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

城山三郎 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す