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蘇我氏VS 物部氏の骨肉の争いに、推古天皇を中心とした愛憎劇。
功罪半ばする日本最古の“悪役” 蘇我馬子を描く古代史浪漫小説、誕生!
【電子書籍特典】
予防医学研究者 石川善樹×編集者 佐渡島庸平 対談
「伊東潤の小説の面白さについて語る」
「伊東潤の小説は時代を超えて残る」—。
予防医学研究者である石川善樹氏と、伊東潤が所属するエージェント、株式会社コルク代表・編集者 佐渡島庸平。
旧知の仲であるふたりが、伊東潤の小説の魅力について大いに語ったYoutubeチャンネルの回を対談テキストにて収録。
Posted by ブクログ 2022年09月16日
数多くの歴史小説を読んできましたが、そのほとんどが戦国時代や幕末、明治維新のものであり、この時代(飛鳥時代)は新鮮だった。そして、最高に面白い一冊だった。歴史小説がお好きな方はぜひ読んでみて欲しいと感じるくらいお薦めできます。全体評価が現在3.57とあまり高くないようですが、私は過去にも全体評価の逆...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月03日
歴史に疎い方でも教科書程度の知識があればグッと引き込まれそうなドラマティックな人間模様が盛り込まれている点に、著者の読者の裾野を広げたい気持ちが表れていると感じました。
とくに恋愛模様は現代人に完全に寄せている感があります。
時代考証で明らかになっていない部分は大胆に創作しエンターテイメント性で引き...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月06日
6~7世紀を描いた時代小説が少ないのは史実を裏付ける史料が少ないためと思料する。著者は今までにないぐらい大胆に大王や王子、蘇我・物部の大臣等を生臭く・人間臭く描き、作品の評価としては真っ二つに割れることは十分承知の上で上梓されたと思うが、私は是の方に与したい。私もこの時代の知識は教科書レベルしか知ら...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月30日
山岸凉子さんのコミック『日出づる処の天子』にハマった者としては堪らない作品だった。
あちらは厩戸皇子(聖徳太子)が政治的工作活動から汚れ仕事までを裏で行い、大王という飾り物ではなく摂政(=執政者)という実を取るために強かに立ち回るまでを描く話だったが、こちらは蘇我馬子が主役。
当時としては新しい宗...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月28日
仏教国家を造ろうと奮闘した蘇我馬子の小説。
読み進めながら、馬子と一体化した。共に権勢の頂に上り詰め、排除し、老い衰え、この世を去っていく。天寿国の末席に行けただろうか。
伊東さんの読者を登場人物にグッと感情移入させるというか、一体化させる筆致は本当に素晴らしい。これは『修羅の都』の頼朝や政子の時...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月15日
国を守り、そして仏教を守るため、蘇我馬子と額田部こと推古天皇は、あらゆる手を尽くす。
蘇我氏が四代にわたり守り抜いた仏教は、大和国の隅々にまで浸透し、日本は仏教国として栄えていく事になる。
今まで遠い世界であった歴史がこの本により、私たちの手元にきたように感じます。ドラマティックな展開で飽きさせない...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月16日
蘇我氏といえば乙巳の変で討たれた蝦夷・入鹿親子がまず浮かびますが、そもそも蘇我氏を大きくしたのは稲目・馬子親子なわけで、その辺りのお話は厩戸皇子目線のお話を以前に読んだけど、馬子目線のお話は初めてかもですね。時代の流れはよく分かったけども何だろう…何か物足りない感が残るなぁ(^^; この作家さんは3...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月06日
蘇我馬子の後半生を描く歴史小説。
黒岩重吾以来、古代小説の書き手が少ないので嬉しいです。
冒頭に入鹿暗殺が出てくるので、蘇我氏4代の大河小説とした方が、この時代を理解するには良かったかもしれません。
登場人物では額田部(後の推古天皇)との関係や崇峻厩戸(聖徳太子)の有能さ、崇峻天皇との対立などはう...続きを読む
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