ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
大岡裁きで勇名を馳せた大岡越前は還暦を迎え、江戸町奉行(南御番所)から寺社奉行に転出していた。閑職ではないものの、大岡は事あるごとに江戸町奉行職の記録を捲って振り返る。本当に裁きが正しかったのかどうか気になってならない事件があるのだ。大岡は鷹狩で知り合った若い餌差・十一を使い過去の事件の捜索を始める。事件の鍵は意外なところにあった。その驚愕の真相とは?(講談社文庫50周年書き下ろし作品)
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
1~3件目 / 3件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
主人公は鷹匠の息子で餌刺の古風十一。名町奉行と称えられた大岡越前守忠相が下した裁きが冤罪だったか否かを再調査する時代ミステリー。シリーズ1作目。 * * * * * フィクションではあるのですが、大岡の実相にも触れられており、興味深い構成となっていました。また、一度下された裁きは...続きを読む覆せないという不条理さを描ききった点はリアリティがあり、評価できると思います。 主人公・十一は、腕が立ち、頭も切れる爽やかな若侍で、頭の形以外は唐木市兵衛に似た魅力的なキャラ設定です。 しかし筋立てが地味に過ぎ、大岡忠相というビッグネームや超人ヒーロー・十一を活かしきれているとは言い難いのではないでしょうか。 さらに名脇役になりそうなお半も影が薄く、物語を盛り上げるだけの存在感を発揮できていませんでした。 以上の点で些か残念に思いました。続編に期待しています。
還暦を迎え、江戸南町奉行から寺社奉行に転出させられていた大岡忠相。突然、気鬱に襲われる中、思い出したのが、5年前、町奉行時代に裁いたある事件。既に、下手人として捕らえられた指物職人・与佐は打首になってしまっている。しかし、疑念が芽生えた大岡は、真相を調べ始める。 新シリーズ、とのことなので、今後も...続きを読む、過去の裁きについて、疑念や悔いが残っていることを、古風十一に命じて真相究明させるストーリーが続くと言うことかな。 この設定なので、特に大罪で既に打首になってしまった、今回の与佐のような事件の場合、正直言って、今更調べたところで、命が戻るわけでもなく、公に裁けるわけでもないので、歯がゆいところもあり、どうなっていくのかなあとは思うが、、、 大岡忠相のように、名奉行と言われ、出自にも恵まれていて力を持っていたであろう人でも、簡単には社会の仕組みを変えることは出来ないものなんだな、と改めて思った。大岡のように心ある人間が、何か手立てを考えて提案しても、結局、幕府が動かなければどうにもならない。米不足の対処を、大岡は声をあげていたのに、幕府の対処が遅れたことで、多くの庶民が苦しみ、米問屋の打ちこわしに発展してしまった。 何だか、現代の政治も結局似たようなものだよな、と少し暗い気持ちになる。 せめて、小説の中だけでも、名奉行の正しさや真実を求める姿に救いを求めようか。
名奉行大岡のお裁き、失敗
大岡忠介が江戸南町奉行として活躍した時代は、江戸の物価は上がり庶民の生活が苦しい。さらには西国では大飢饉が起きた。影響は江戸にも及び、米の価格が上がり暮らしで食べ物に困る程であった。 大岡は施策として金銀お吹替(改鋳)を推進して、物価の安定を図ることにした。施策に反対する両替商や大商人は幕閣の反対...続きを読む勢力の応援を得て妨害…その後、大岡は町奉行を退き、寺社奉行の務めを頂き今に到っている。 当時よりつまり五年前、江戸の庶民が群衆となり高間伝兵衛米問屋を襲い、毀す「高間騒動」が起きた。手代八右衛門が殺されて見つかった。犯人として与佐が捕まった。 与佐は、犯人では無いとお白州でまっすぐな申し開きをした。しかし、厳しい拷問を受け、自白し罪を認めた。 寺社奉行の今になり、忠介はその一件が心に引っかかる。鷹匠の十一に再調査を依頼するのである。 大岡忠介は、南町奉行所を辞める直前に罪もない指物職人に打首のお裁きを下したのではないかと、苦しんでいる。十一の粘り強い調査により事件の真相が明かされる。 定町廻りの前並甚之介は自らの借金を清算するために、博打仲間の広助と五平、道三郎の3人と結託。連んで与佐に殺しの罪をなすりつける。本当の犯人は、広助と五平、道三郎であった。手代八右衛門はお店で米俵を検査する差し米の仕事をして、相当な量の米を横流して、大金を貯め込んでいた。その大金目当てに八右衛門を殺して4人で分け合ったのだ。 そしてその後、町人3人は江戸に暮らし、甚之介は本庄で用心棒の仕事で暮らしている。 十一は各人に直接面会して、話しを聞き事実を知ったのである。 忠介は、社会の変化の激しい時代にあって、多忙を極めていた。また、高間騒動では騒動を主導した首謀者の探索が優先されるのであろうが、殺しが発生したためその調べに手が回らないばかりか、殺しの調べにも慎重さが不足した。その為、八右衛門殺しの裁きで間違いを犯してしまったのだろうと感じる。 本来、幕府内では、意見は違えども合議が為されて、一つに纏まるのであろうが、この時は働かなかった。部下の同心からも裏切られていた。忠介にとってその事件は大変無念な出来事でいつまでも忘れられないのであった。 だが、完全無欠な人はいないと側人が忠介を擁護するのだった。
#感動する #深い #タメになる
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
大岡裁き再吟味
新刊情報をお知らせします。
辻堂魁
フォロー機能について
「講談社文庫」の最新刊一覧へ
「歴史・時代」無料一覧へ
「歴史・時代」ランキングの一覧へ
夜叉萬同心 親子坂
鬼しぶ
風の市兵衛[1]
風の市兵衛【合冊版第一期/1-20巻】
川烏(かわがらす)~介錯人別所龍玄始末~
吟味方与力人情控 花の嵐
試し読み
黙(しじま)~介錯人別所龍玄始末~
疾風の義賊 〈新装版〉
「辻堂魁」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲落暉に燃ゆる 大岡裁き再吟味 ページトップヘ