作品一覧

  • もゆる椿
    -
    1巻935円 (税込)
    【文庫版限定・書下し短篇収録】 【解説・吉田伸子】 【第六回大藪春彦新人賞受賞作家、長篇デビュー作!】 御役目は必殺!? 刺客となった少女と人斬れぬ御供の武士。 死への旅路の果てにあったのは……。 「無念を晴らす為やったら、鬼にでも夜叉にでも、喜んでなったる」 旗本の次男坊である真木誠二郎は、裏目付の佐野から、ある御役目を言い渡される。 尊王攘夷派の黒幕を誅殺すべく、江戸から京まで刺客の供をせよと。 しかし誠二郎は生来の臆病者。 鬼のような刺客と聞いて怯えるが、現れたのは年端もいかない少女・美津だった。 悲しい過去を持つ彼女を守るため、誠二郎は死力を尽くすことを心に誓うのだが――。 謀略の渦巻く仇討ち旅が幕を開ける!
  • 誓いの簪
    3.6
    1巻1,980円 (税込)
    大藪春彦新人賞受賞作家が綴る、 心揺さぶる感涙の時代小説。 天涯孤独の少女が本当の愛に触れたとき、 ひとり心に誓ったのは――。 命を狙われ、西国から遠く江戸まで逃れてきた少女のおりんは、 錺職人を目指しているお園の住む長屋で暮らし始める。 根っからの世話焼きで、おりんのことを家族のように大切にしてくれるお園。 束の間の幸せに浸るおりんだが、何者かがお園に矢を放ったことでその暮らしは一変してしまう。 もう二度と、自分のせいで人が死ぬところを見たくない。 今度こそ大切な人を守ると心に決めたおりんは、 長屋の隣人である武士の佐伯とともにお園の周囲に目を光らせる。 西国から追っ手が迫っていることも知らずに――。
  • 日盛りの蟬(第6回大藪春彦新人賞受賞作)
    3.8
    1巻200円 (税込)
    次々と話題の新人を輩出する大藪春彦新人賞、第6回受賞作! ●今野敏 選評(抜粋) 語り口のうまさに圧倒され、受賞作に推すしかないと思った。 ●馳星周 選評(抜粋) 舞台設定、キャラクター造形、ストーリー展開、文章力、どれをとってもプロの作家顔負けの上手さでケチをつける隙がない。 ●徳間書店文芸編集部編集長 選評(抜粋) オーソドックスなネタに、スワッピングという変化球をうまく掛け合わせている点が見事です。 ●あらすじ 蟬の鳴き声が響いている。 女郎のおさきは楼主に呼ばれ、内所の障子を引き開けた。 そこにいたのは見知らぬ顔の若い侍。 用向きが読めないおさきに、藤岡と呼ばれた侍は頭を下げた。 「おさきとやら。厄介をかけるが、よろしく頼む」 藤岡の敵を討つため、おさきは仮初の夫婦を演じることに――。 ※受賞作のほか、選評および受賞の言葉を収録

ユーザーレビュー

  • 誓いの簪

    Posted by ブクログ

    よくある時代物ではあるけど、色々な背景や身分を超えて、大切な仲間を想う感情とかが伝わってきてよかった

    0
    2025年12月07日
  • 誓いの簪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    誓いの簪

    くのいちだった少女、おりんが命に逆らったがために大切な人、お里を殺され、抜け忍となり江戸に流れて来て長屋で暮らしはじめるが、その平穏な暮らしの中にも忍びの策略と追手が迫る。長屋の隣で暮らすお園は、殺されたお里と被る人柄で、同じ長屋に住む浪人の佐伯と3人がほのぼのとした関係を築いていくが、お園にも危険が迫り佐伯とおりんは様々な策をめぐらせるが・・・
    非道な環境で育てられた少女がなにごともない日々の平穏な暮らしにあこがれるが、忍びの世界は抜け忍を許してはくれない。お園を守るために、そして佐伯を守るためのおりんの決心が胸を打ちます。
    最期におりんが見た夢で、おりんが幸せを感じたことが薄幸

    0
    2025年09月13日
  • 誓いの簪

    Posted by ブクログ

    途中まではとても楽しく読み進めていたのに、終わりに近づくにつれて「え、あと数ページなのにどう終わらせるの?」と心配になった。インフラの事故はある意味新鮮な終わり方ではあるが、なんというあっけない終わり方(泣)

    ただ、筆者のコメントを読むと「幸せの形は人それぞれ」とのこと。お園を守り抜いたということだけで、おりんは短いけれども幸せな人生だったと思いたい。

    でも正統派のハッピーエンドで読みたかった!というのが本音。登場人物が魅力的で丁寧に書かれているので、ここで終わらせるのはもったいない。おりんが生きてて続編に続くというのはどうでしょう?

    0
    2025年09月09日
  • 日盛りの蟬(第6回大藪春彦新人賞受賞作)

    購入済み

    すんなり読める

    新人賞受賞作ということであるが、新人らしくない、しっかりとまとまった作品である。ストーリー展開も無理なく引っかかりなく進んでゆく。あまりにも予想通りなので、その点で物足りなさを感じるところもあるが、よくできた作品だと思う。

    0
    2023年03月02日
  • 誓いの簪

    Posted by ブクログ

    それまでの話の流れからして、物語の結末があっけなく、悲しいものだったので、これでいいのか?という少し残念な気がしました。

    0
    2025年08月22日

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