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日本中から感嘆の声、続々。 『壬生義士伝』『一路』の浅田次郎、最高の感動作。 万延元年(1860年)。姦通の罪を犯した旗本・青山玄蕃に奉行所は切腹を言い渡す。だがこの男の答えは一つ。「痛えからいやだ」。玄蕃は蝦夷松前藩へ流罪となり、押送人の見習与力・石川乙次郎とともに奥州街道を北へと歩む。口も態度も悪い玄蕃だが、道中行き会う事情を抱えた人々を、決して見捨てぬ心意気があった。この男、本当に罪人なのか?
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Posted by ブクログ
青山玄蕃の武士道は言葉にすれば簡単すぎて拍子抜けするものかもしれない。 でもそれを実践することは現代でも非常に難しい。 そういうもののような気がする。
最近、武士ってなんだったんだろう?と考えることがあるのだが、それを書いてくれているような気がする。浅田次郎氏のユーモア溢れた文章が最高である。そこかしこで笑っている。
壬生義士伝を読んだ時にもプロローグの窮屈さが読むことを諦めさせた。 これも同様26ページまでは、なんとも気持ちの乗せようがなく、果たして完読できるか?と思ったほどだった。 ところがその後主な登場人物たちがその苦悩を持つ人となりを表現し何とも予測不可能で、未経験ゆえの不安感を持った旅が始まる。 ...続きを読む初めは相手を知ろうとしないまだ見習いの与力の切羽詰まった心理が不安感を盛り上げ、ふざけた言動の咎人が、息の合わぬ旅を始めると、先々で問題を抱えた人物が登場。 二人の時間の経過がそれぞれの関係をゆっくり変えてゆく。 とても面白い上巻。
道中で出会ういろいろな事件に流人青山玄蕃と押送人石川乙次郎がどんなふうに向き合って行くのかおもしろくて一気に読み進めてしまった。
武士の生き様、信念を感じられる物語。 玄蕃と乙次郎の道中記。 上巻では、 旗本の玄蕃は姦通の罪で切腹を言い渡されるも拒否! え?切腹を拒否ってできるの? 結果、蝦夷松前藩へ流罪となります。 その玄蕃を押送することになったのが見習与力の乙次郎。 この二人の旅が始まります。 旅の初めに、乙次郎は部...続きを読む下?に裏切られ、口も態度も悪い玄蕃との凸凹コンビです。 そして、道中に出会った出来事。お尋ね者と賞金稼ぎ、女郎の事情から、一つの結論を出していく様は玄蕃の真の心が見え隠れします。 玄蕃は本当に罪人なのか? さらに出会った仇討ちの旅を続ける侍。そして、偶然出会ったその仇。 その敵討ちに立ち会うことになります。 玄蕃はどんな行動をとるのかが気になります。 上巻で語られる玄蕃の態度は旗本であり、遊び人であり、人情もあり、様々な側面を見せられます。 そして、その旅を通して、乙次郎が徐々に心を開いていく様を感じます。 そして下巻へ
この男、本当に罪人なのか?姦通の罪を犯した旗本・青山玄蟇に奉行所は切腹を言い渡す。だがこの男の答えは一つ。「痛えからいやだ」。蝦夷松前藩への流罪となり押送人の見習与力・石川乙次郎とともに北へ。
友人から借りた20冊のうち、最後の一冊(上下で2冊) 武士の時代の話でわからない単語も多く、主人公が暗く、読み進めるのに時間がかかった しかし、下巻を読み終わった時、読んでよかったと思える本
歴史小説は時代背景とか言葉がわからないものが多くて読み進めるのに時間がかかった。途中からは慣れたのか、登場人物の会話が多くなったからか読みやすくなった。 稲妻小僧の話と最後の敵討ちの話は面白かった。だんだん玄蕃が良い人のように思えてくる。
流人と付き添い人の蝦夷までの旅の話。二人のキャラは良くて人情話も良かったが、あまり刺激のない話を読み続けるのはちょっときつかった。
下巻までの内容を含みます。妙に堂々としているし悪びれない流人、青山と、生真面目で若い押送人、石川乙次郎の二人旅、様々なエピソードを通して乙次郎が武士とは、家とはということを考え成長していく物語でした。不義密通の罪を犯したにしては器が大きく人間的魅力に溢れる青山が、切腹を拒んで家の断絶を選んだ理由を私...続きを読むも考えながら読んでいたけれど、予想以上に崇高だった。最後の別れが切ない!
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