化け者手本
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化け者手本

1,980円 (税込)
1,386円 (税込) 12月25日まで

6pt

「命を天秤にかけてこそ、示せるものがあるでしょう?」

ときは文政、ところは江戸。
心優しき鳥屋の藤九郎と、稀代の女形だった元役者の魚之助のもとに、中村座の座元から事件の話が持ち込まれた。
舞台の幕が下りたとき、首の骨がぽっきり折られ、両耳から棒が突き出た死体が、客席に転がっていたという。これは何かの見立て殺しか。
演目は「仮名手本忠臣蔵」。死人が出るのはこれで二人目。
真相解明に乗り出したふたりだったが、芸に、恋に、義に、忠に生きる人の姿が、彼らの心を揺さぶって――。


『化け者心中』『おんなの女房』で話題をさらった新鋭が放つ、極上上吉のエンタメ時代小説!

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化け者手本 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白かった。その一言に尽きる。1作目が手元になく二作目からとなったたため、最初は話の流れやキャラクターが掴めなかった。また歌舞伎について全く知識がなかったため、最初は途中でやめてしまうだろと思っていたが関係性や世界観が掴めてくると話の面白さに目が離せなかった。

    キャラクターも私の好みを捉えており、

    0
    2024年05月04日

    購入済み

    藤九郎と魚之助のコンビが帰ってきました。
    今回の事件は何かの見立てと思しき変死体が舞台に現れるというもので、化け物心中のときよりも親しくなった二人が事件を解決します。
    親しくなるにつれて心情の変化に戸惑う二人の姿と、好きなもののために命をぞんざいに扱う人々が印象的でした。
    魚之助が舞台に戻り藤九郎と

    0
    2023年10月22日

    Posted by ブクログ

    江戸中期〜後期に素敵という言葉は使われていたのか?
    まあそんなことより面白いし、白魚の意匠が大流行していたことを「群れを成して泳いでいた」と表現するのが上手いと思う。
    表紙イラストもよく見たら不気味。赤い房の付いた簪みたいなのはどこに刺さっているのか?
    魚之助の左手から垂れ下がる髪の毛は背景の枝から

    0
    2023年09月06日

    Posted by ブクログ

    タイトルの手本は、仮名手本忠臣蔵から来ているらしい。なるほど前作は「化け者心中」で曽根崎心中が演じられていた。今回は忠臣蔵に加えてライバルの芝居小屋で演じられている助六廓櫻賑(くるわのはなみどき)も題材になっている。知らなくても、芝居噺に疎い藤九郎に誰かが教えてくれる場面が用意されているから大丈夫。

    0
    2025年11月09日

    Posted by ブクログ

    今回もどっぷり歌舞伎の世界へ。忠臣蔵をこの前見たので、解説してもらってるようでよかった。
    文脈が流れるように詩吟のようで、ちょっと戸惑うというか、鼻につくというか…。
    まだまだこれからも続くだろうから、どうなるか楽しみ。
    藤九郎の魚之助への想いが、男女だったらすごくドキドキして実を結んでほしい!って

    0
    2024年01月25日

    Posted by ブクログ

    誰も彼も、芝居に恋愛に執念が凄まじい。文体は正直言って読みづらく感じるのだが、読み進めるうちに段々と引き込まれる。

    0
    2023年11月25日

    Posted by ブクログ

    前作『化け者心中』から3年ぶりの続編。
    紗久楽さわの装画も艶やかに、魚之助と藤九郎のコンビにまた会えて嬉しい。
    と、この二人、それぞれの胸中に微妙な変化が。

    魚之助にもっと近づこうと、己の頭の中に芝居の箪笥を拵え、自らも芝居者になろうとする藤九郎。
    年を取ること女形でなくなっていくこと、藤九郎の優

    0
    2023年09月08日

    Posted by ブクログ

    「化け者」としたところに作者の想いが込められてるいるのだろう

    「死ぬほど好き」よく使われる表現だが、いったいどれだけの量を大きさをあるいは覚悟を指すのだろう
    そしてその大きさを示すために他人の命を秤に乗せてしまった時に化け者は化け物になってしまうのかもしれない

    それにしても魚之助と藤九郎のコンビ

    0
    2023年08月20日

    Posted by ブクログ

    イマイチ、よく分からなかった
    多分読む人が読んだら面白いんだろうけど、言葉自体や言い回しが独特で、少し理解し難い

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    1作目がとても良かったので文庫が待てずに単行本購入。今回も良かったけど、事件の成り行きがすこし雑に感じられた。藤九郎と魚之助の関係の変化の方に重きを置いてた感じだけど、それぞれの心情がわかるだけに切なかった。
    3作目もあるかな?この2人の行く末を見届けたい。

    0
    2025年08月02日

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