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「命を天秤にかけてこそ、示せるものがあるでしょう?」
ときは文政、ところは江戸。
心優しき鳥屋の藤九郎と、稀代の女形だった元役者の魚之助のもとに、中村座の座元から事件の話が持ち込まれた。
舞台の幕が下りたとき、首の骨がぽっきり折られ、両耳から棒が突き出た死体が、客席に転がっていたという。これは何かの見立て殺しか。
演目は「仮名手本忠臣蔵」。死人が出るのはこれで二人目。
真相解明に乗り出したふたりだったが、芸に、恋に、義に、忠に生きる人の姿が、彼らの心を揺さぶって――。
『化け者心中』『おんなの女房』で話題をさらった新鋭が放つ、極上上吉のエンタメ時代小説!
Posted by ブクログ 2023年09月06日
江戸中期〜後期に素敵という言葉は使われていたのか?
まあそんなことより面白いし、白魚の意匠が大流行していたことを「群れを成して泳いでいた」と表現するのが上手いと思う。
表紙イラストもよく見たら不気味。赤い房の付いた簪みたいなのはどこに刺さっているのか?
魚之助の左手から垂れ下がる髪の毛は背景の枝から...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月25日
今回もどっぷり歌舞伎の世界へ。忠臣蔵をこの前見たので、解説してもらってるようでよかった。
文脈が流れるように詩吟のようで、ちょっと戸惑うというか、鼻につくというか…。
まだまだこれからも続くだろうから、どうなるか楽しみ。
藤九郎の魚之助への想いが、男女だったらすごくドキドキして実を結んでほしい!って...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月08日
前作『化け者心中』から3年ぶりの続編。
紗久楽さわの装画も艶やかに、魚之助と藤九郎のコンビにまた会えて嬉しい。
と、この二人、それぞれの胸中に微妙な変化が。
魚之助にもっと近づこうと、己の頭の中に芝居の箪笥を拵え、自らも芝居者になろうとする藤九郎。
年を取ること女形でなくなっていくこと、藤九郎の優...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月20日
「化け者」としたところに作者の想いが込められてるいるのだろう
「死ぬほど好き」よく使われる表現だが、いったいどれだけの量を大きさをあるいは覚悟を指すのだろう
そしてその大きさを示すために他人の命を秤に乗せてしまった時に化け者は化け物になってしまうのかもしれない
それにしても魚之助と藤九郎のコンビ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月25日
まず、引き続き、紗久楽さわ氏の絵。本当に本の世界感を丁度良く表してるし、引き込まれる。読む前に10分以上見てた。
相変わらず女形な世界観は素晴らしい。
OBが現役フルボッコ。
ただ、やはり廓詞っていうか、文体が2作目でも慣れてないのか、恋愛物が苦手だから全編それが漂ってる事に拒否反応あるのかわか...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月12日
『化け者心中』の続編。
江戸時代。鳥屋の藤九郎と、元女形花形役者の魚之助が、演目「仮名手本忠臣蔵」を上演中の中村屋で起きた鬼が下手人の殺人を解決するお話。
好きだわ、この世界観が。
藤九郎と魚之助の距離が縮まった。
で、その距離感と関係性に二人が悩むという、素晴らしい展開。
寝言が男か女か、という...続きを読む
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