小説 琉球処分(上)

小説 琉球処分(上)

847円 (税込)

4pt

清国と薩摩藩に両属していた琉球――日本が明治の世となったため、薩摩藩の圧制から逃れられる希望を抱いていた。ところが、明治政府の大久保利通卿が断行した台湾出兵など数々の施策は、琉球を完全に清から切り離し日本に組み入れるための布石であった。琉球と日本との不可思議な交渉が始まったのである。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

小説 琉球処分 のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 小説 琉球処分(上)
    847円 (税込)
    清国と薩摩藩に両属していた琉球――日本が明治の世となったため、薩摩藩の圧制から逃れられる希望を抱いていた。ところが、明治政府の大久保利通卿が断行した台湾出兵など数々の施策は、琉球を完全に清から切り離し日本に組み入れるための布石であった。琉球と日本との不可思議な交渉が始まったのである。
  • 小説 琉球処分(下)
    847円 (税込)
    処分官として派遣された松田道之が琉球に突きつけたのは、尚泰(しょうたい)王の上京、清国への朝貢禁止、明治年号の強制など独立どころか藩としての体裁をも奪うものであった。琉球内部でも立場により意見が分かれ……。「世界で軍隊をいちばんきらうという琉球」がどう対処するのか。小説で沖縄問題の根源に迫る不朽の名作。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

小説 琉球処分(上) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    歴史において「たられば」が禁句なのは承知していても、もしこの時に琉球が清国の下に置かれていたらどうだったのかと思わずにいられない。もちろんその後の日清関係を知る身としては、琉球人の行く末はさほど変わらなかった、あるいは却って悪くなったかもしれないとも思う。日本にとって沖縄とは何なのか、本書を読んで改

    0
    2021年06月20日

    Posted by ブクログ

    沖縄旅行に先立って読んだ本。自分が琉球王国についていかに無知だったか、その事実に愕然としました。明治初期、琉球王国が日本に併合されるまでを描いた小説です。

    0
    2024年02月18日

    Posted by ブクログ

    清国の冊封体制と、薩摩による支配の両属にあった琉球から、日本の1つの県となる過程における琉球の激動を描いた良作。作者は沖縄人で、ながらく沖縄で働いているのに、これだけ客観的に描けるのはすばらしい。ともすれば、当時の祖先たちを馬鹿にしているようにも読めるが、おそらくそれは真実に近いのだろう。
    琉球処分

    0
    2013年03月24日

    購入済み

    沖縄問題の原点

    今もずっと継続し、台湾危機とも相まってより課題.緊急性が大きくなっている「沖縄問題」の原点を詳細に記述してある作品である。小説 文学作品としては、平板な会話文や単調な記述など、決して上手いものとはいえない。退屈な部類に入ってしまう。しかし描かれている内容は、日清両国の間で巧みに泳いできた国の有り様を

    0
    2023年03月02日

    Posted by ブクログ

    廃藩置県で琉球王国が廃された時点からストーリーがはじまる歴史小説。清との外交禁止、琉球における鎮台の設置、尚泰の上京という3つの難題を、琉球側がいかに解決するかというところまで物語が進んだ。
    本書がどこまで史実に沿っているのかは不明だが、いかんせん、琉球の役人が保身にはしりすぎている印象を受けた。表

    0
    2022年10月19日

    Posted by ブクログ

    2022年5月15日沖縄本土復帰50周年の節目ということもあり、本書を読み始める。明治時代の黎明期 明治5年から物語が始まる。
    琉球は、当時清国と薩摩藩に両属していた。日本が明治となったことがきっかけに、清国から切り離し、日本に組み入れることを前提に政治的な駆け引きが行われた。
    日本政府と琉球との交

    0
    2022年05月27日

    Posted by ブクログ

    面白い。あまり期待していなかったという事もあるが。一応小説なので本当にこうだったか検証のしようがないが、こういう空気だったのだろうなと想像出来る。しかし琉球のお偉方の人たちにはイライラする。それは日本側の視点で読んでしまうからなんだろう。軍隊を持たず、清と日本の両方に両属してきたとする人たちには皇民

    0
    2022年03月12日

    Posted by ブクログ

    元防衛次官、守屋武昌の「普天間」交渉秘録に続いて読んだのだが琉球処分時の松田道之の姿がかぶる。政府の官僚からするとなぜこの理屈がわからぬのか、一旦受け入れたことをなぜ反古にするのかと言ういらだちが募り、琉球〜沖縄からすると日本政府の言い分はわかるがなぜ我々の言い分を少しも聞いてもらえないのかとなる。

    0
    2013年04月02日

    Posted by ブクログ

    教科書にはない沖縄の歴史を思い知らされる1冊。明治政府の処分官松田道之の明治国家建国に向けた官僚としての責任感及びそれに基づく役割遂行への意思に共感する一方、独立国としての誇りを持ちつつ、生存のためのプラグマティズムとして日本と支那両属国の道を選択した琉球王国の立ち位置も理解できる。両者の狭間で多く

    0
    2011年01月11日

    Posted by ブクログ

    沖縄の文化や習慣が好きで今沖縄に住んでいる身として、沖縄の歴史を学んでおこうと読んでみた本。
    歴史苦手だから読みにくいかなと不安だったけど割と読みやすかった。

    何となくしか知らない琉球の歴史。
    史実を元にしてあって、ページを次々めくりたくなるようなストーリー性があるわけじゃないんだけど勉強になる。

    0
    2025年03月22日

小説 琉球処分(上) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

大城立裕 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す