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Posted by ブクログ 2021年06月20日
歴史において「たられば」が禁句なのは承知していても、もしこの時に琉球が清国の下に置かれていたらどうだったのかと思わずにいられない。もちろんその後の日清関係を知る身としては、琉球人の行く末はさほど変わらなかった、あるいは却って悪くなったかもしれないとも思う。日本にとって沖縄とは何なのか、本書を読んで改...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月20日
沖縄って自然と日本の一部と思ってしまうが、こういう歴史があった事は認識しないといけないと改めて思った。もちろん今の常識で当時の琉球処分を理解して良いという事ではなくて、当時は当時の空気で当時の時代背景があった中で、こういう事が起きたという事なので、それの善悪はとても判断は難しい。琉球は外交の国で武器...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月27日
知らなかった沖縄の歴史。面白かった。
ヤマト(薩摩)と中国(明・清)の両国に属した琉球王国に対し廃藩置県に伴い国王を廃し深刻と縁を切ることを迫る新政府。採算の先延ばしをするもついに首里城を明け渡すことになる琉球。何も持たない無力な琉球。東京の政府と現地で直面する担当官との温度差。現代に尾を引く沖縄の...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月18日
難しい…
琉球の事だけに限らないのかもしれないが、正解は何だったのか、どうしたらよかったのか、きっと誰にもわからないのであろう。
知らなかったことだらけだった。
どちらの側に立って読み進めるべきなのか、どちらの言い分もあるのではないのだろうか…
はじめは考えながら読んでいたものの、ただ事実のみ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月25日
毎年夏休みに沖縄に家族で休暇をすごしていますが
今年たまたま、現地の博物館に行って沖縄の歴史の常設展
を見に行きました。そこで少しだけのコーナーでしたが琉球処分
についての展示が展示されていました。
薩摩の圧政・第2次世界大戦での沖縄戦。普天間基地を含めた
基地の問題。といろいろありますが、日本に力...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月02日
後半は日本政府に対する反感が増す琉球と、同じことを繰り返し一向に進展しない交渉にいらだつ日本政府、琉球は時間をかせいで清からの援軍を期待するがその清は西洋の侵略を受けそれどころではなくなっている。悲しいのは琉球側も王朝とそれを支える士族が自分たちの立場の安泰を願うだけで百姓の見方になっていないこと。...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月13日
琉球処分とは、明治初期に日本が琉球国を軍事的に統合する過程を言う。本書はそれに関する小説である。
読後感であるが、第一に歴史は繰り返すと言うことを改めて認識したと言うことである。普天間基地の時は守屋武昌氏をはじめとする防衛官僚が普天間移設に取り組んでいたが、この時も沖縄側は徹底した遅延戦略をとって...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月10日
1959年の小説とは思えない新鮮さ。沖縄に様々な課題がある現代だからこそ読みたい小説だ。
「テンペスト」を読んだ数年前。すごい小説だと思った。そしてその後の沖縄の歴史に興味を持った。
本書は事実を小説化したものだが、まさに「その後」だ。
日本に不信感を持ちながら、すでに傾いている清に期待をもち、結局...続きを読む
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