小説 琉球処分(下)
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小説 琉球処分(下)

847円 (税込)

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処分官として派遣された松田道之が琉球に突きつけたのは、尚泰(しょうたい)王の上京、清国への朝貢禁止、明治年号の強制など独立どころか藩としての体裁をも奪うものであった。琉球内部でも立場により意見が分かれ……。「世界で軍隊をいちばんきらうという琉球」がどう対処するのか。小説で沖縄問題の根源に迫る不朽の名作。

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  • 小説 琉球処分(上)
    847円 (税込)
    清国と薩摩藩に両属していた琉球――日本が明治の世となったため、薩摩藩の圧制から逃れられる希望を抱いていた。ところが、明治政府の大久保利通卿が断行した台湾出兵など数々の施策は、琉球を完全に清から切り離し日本に組み入れるための布石であった。琉球と日本との不可思議な交渉が始まったのである。
  • 小説 琉球処分(下)
    847円 (税込)
    処分官として派遣された松田道之が琉球に突きつけたのは、尚泰(しょうたい)王の上京、清国への朝貢禁止、明治年号の強制など独立どころか藩としての体裁をも奪うものであった。琉球内部でも立場により意見が分かれ……。「世界で軍隊をいちばんきらうという琉球」がどう対処するのか。小説で沖縄問題の根源に迫る不朽の名作。

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小説 琉球処分(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年06月20日

    歴史において「たられば」が禁句なのは承知していても、もしこの時に琉球が清国の下に置かれていたらどうだったのかと思わずにいられない。もちろんその後の日清関係を知る身としては、琉球人の行く末はさほど変わらなかった、あるいは却って悪くなったかもしれないとも思う。日本にとって沖縄とは何なのか、本書を読んで改...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月31日

    明治政府の琉球を日本に併合する5年間。琉球は日本であり、廃藩置県を押し進められる。この小説に描かれていることが、現代の沖縄に至る大きな影響を与えているように感じた。歴史の一幕を学べる小説。

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    Posted by ブクログ 2022年03月20日

    沖縄って自然と日本の一部と思ってしまうが、こういう歴史があった事は認識しないといけないと改めて思った。もちろん今の常識で当時の琉球処分を理解して良いという事ではなくて、当時は当時の空気で当時の時代背景があった中で、こういう事が起きたという事なので、それの善悪はとても判断は難しい。琉球は外交の国で武器...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年12月27日

    知らなかった沖縄の歴史。面白かった。
    ヤマト(薩摩)と中国(明・清)の両国に属した琉球王国に対し廃藩置県に伴い国王を廃し深刻と縁を切ることを迫る新政府。採算の先延ばしをするもついに首里城を明け渡すことになる琉球。何も持たない無力な琉球。東京の政府と現地で直面する担当官との温度差。現代に尾を引く沖縄の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年03月11日

    日本にとって沖縄とは何なのか?
    それは歴史から見えてくることもあるし、いやむしろ、この時と何も変わってないのだ、ということを教えられる。
    佐藤優氏の解説も有意義な、沖縄を知るための必読書。

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    Posted by ブクログ 2016年05月18日

    難しい…
    琉球の事だけに限らないのかもしれないが、正解は何だったのか、どうしたらよかったのか、きっと誰にもわからないのであろう。


    知らなかったことだらけだった。
    どちらの側に立って読み進めるべきなのか、どちらの言い分もあるのではないのだろうか…
    はじめは考えながら読んでいたものの、ただ事実のみ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年09月25日

    毎年夏休みに沖縄に家族で休暇をすごしていますが
    今年たまたま、現地の博物館に行って沖縄の歴史の常設展
    を見に行きました。そこで少しだけのコーナーでしたが琉球処分
    についての展示が展示されていました。
    薩摩の圧政・第2次世界大戦での沖縄戦。普天間基地を含めた
    基地の問題。といろいろありますが、日本に力...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年04月02日

    後半は日本政府に対する反感が増す琉球と、同じことを繰り返し一向に進展しない交渉にいらだつ日本政府、琉球は時間をかせいで清からの援軍を期待するがその清は西洋の侵略を受けそれどころではなくなっている。悲しいのは琉球側も王朝とそれを支える士族が自分たちの立場の安泰を願うだけで百姓の見方になっていないこと。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年01月13日

    琉球処分とは、明治初期に日本が琉球国を軍事的に統合する過程を言う。本書はそれに関する小説である。

    読後感であるが、第一に歴史は繰り返すと言うことを改めて認識したと言うことである。普天間基地の時は守屋武昌氏をはじめとする防衛官僚が普天間移設に取り組んでいたが、この時も沖縄側は徹底した遅延戦略をとって...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年10月10日

    1959年の小説とは思えない新鮮さ。沖縄に様々な課題がある現代だからこそ読みたい小説だ。
    「テンペスト」を読んだ数年前。すごい小説だと思った。そしてその後の沖縄の歴史に興味を持った。
    本書は事実を小説化したものだが、まさに「その後」だ。
    日本に不信感を持ちながら、すでに傾いている清に期待をもち、結局...続きを読む

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