無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2017年12月06日
< 19世紀は独立国だったと言う考え方>< 明治以前は中国の領土だったと言う考え方>とある通り
沖縄を語る上でははずせない4人の登場人物が出てくる。琉球人、N県民、中国人、アメリカ人。
この4人は今の沖縄で日本語と英語が混ざり合い中あえて中国語を話すと言う中国語サークルに属...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月18日
本土復帰前のアメリカ統治下の沖縄が舞台。役所勤めの「私」は、アメリカ人のミラー、中国人の弁護士の孫、そして本土出身の新聞記者の4人で中国語の研究会をやっていた。設定が沖縄らしい。
アメリカ人のミラーは、諜報部員で情報収集のために中国語研究会をやっていたのだった。ミラーの招待で、米軍基地の中の自宅のパ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月06日
沖縄初の芥川賞作家、大城立裕の受賞作を含む短編集。
亀甲墓、棒兵隊といった戦時中の沖縄県民のリアルを描いた作品も、戦後の占領下の沖縄における沖縄人、アメリカ人、中国人の微妙な立ち位置、上下関係を描いたカクテルパーティーも、正直言って重い。軽い気持ちでは読めない。ただ、だからこそ沖縄の問題点が浮かび上...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月04日
沖縄文学。1967年。芥川賞受賞。
沖縄問題の原点がここにあるような気がする。
芥川賞まで取っているの、あまり知られていないかも。
穿った見方をすれば、問題点が浮き彫りになることを恐れる何者かの策略か。見せかけの「愛」の中にすっぽり覆われてしまった「差別意識」のようなものを感じる。
沖縄をわかってい...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年06月05日
「亀甲墓」
沖縄内陸への艦砲射撃が激化したことを受け
先祖代々の墓に避難してくる一家の話
亀甲墓と呼ばれる形態のそれは、一種のトーチカ状であり
胎内のようでもあった
砲弾の雨の降る中、先祖の霊から守られている気分にひたって
捨てることのできない日常感覚へのこだわりが
やがて彼らの首を絞めてゆく
「...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月23日
それぞれの言い分が正しく、そのために議論は平行していく。各人とも優秀な人々であり、この沖縄において政治的な対立を議論することは得策でないことを知っている。しかし、いざというときになれば政治が取り沙汰され、不毛な言い合いへと発展する。沖縄にとっての不幸とは、なんてことはぼくには断定できませんが、その根...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月30日
著者は中国で20歳の時に敗戦を迎え、表題作で沖縄県出身で最初の芥川賞を受賞した作家。(1967年)
沖縄が本土へ復帰する直前に、沖縄人、日本人、中国人、米国人の4人の男性が親善という名の元欺瞞に満ちたパーティーを行う。そんな中、沖縄人の娘の米兵によるレイプ事件が起きる。 今年で沖縄が本土へ復帰して5...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月05日
⚫︎受け取ったメッセージ
国家間の争いは、個人的な感情や生き方に計り知れない大きな影を落とす。
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
米国統治下の沖縄で日本人、沖縄人、中国人、米国人の四人が繰り広げる親善パーティー。そのとき米兵による高校生レイプ事件が起こり、国際親善の欺瞞が暴露されていく――。沖縄初...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。