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Posted by ブクログ
唸るス トーリーと筆致力5☆〜。 本作品は飛脚がテーマ。しかも江戸と加賀藩 約570kmをわずか5日で走破、かつ月に三度 往復する強者どもに光をあてる。物語は寛政 の改革で名高い松平定信が推し進めた棄損令 (債権放棄)により年末も越せない旗本が急 増そして不平不満が爆発寸前。この難局を乗 り切るために定信が考案した奇策。加賀藩が 秘する内儀の病を公に顕にする事で非難を逸 らす事。だが病に効く特効薬は遠く離れた金 沢に。期限は年末までの二週間。藩の危機を 救うために命を賭して立ち上がった精鋭飛脚 達。道中には吹雪や断崖絶壁の海沿いの道そ して薬の運搬を邪魔する公儀。さーて想像を 絶する難局を彼等は乗り越える事が出来るの か!?ハラハラドキドキするテンポの良い物 語の進みは勿論、当時の食事を始め、日々の 鍛錬風景、雪道を歩くかんじき等の製法も含 めて細やかな描写が特徴。そして何と言って も一人一人の心情、心意気や熱気がダイレク トに伝わる。史実にうまくからめて物語を創 造しているので読み手に信憑性を持たせてい るな〜。
Posted by ブクログ
金沢から江戸まで通常5日間を冬場に7日間(475km)で走り抜き、奥方の特効薬「密丸」という薬を運ぶ金沢前田家の飛脚を松平定信の命で御庭番が食い止めるという単純な小説だ。その根底は隠された大名の秘密を暴き公正で正当化させようとしたことにつながる。物語は、飛脚が道中で出会う人情味溢れる出来事はなかなか面白く、さらに雪降る冬の寒さの中で起こる意外な出来事にも驚きを隠せない。人間味、暖かさ、情など巧みに表現されている。この小説の時代背景は田沼意次の賄賂政治から松平定信の節約倹約政治「棄捐令」による武士を含めた庶民の政局不安になる時代だ。現代、相変わらず政府はバラマキ政策を断行しており、一向に無くならず、さらに円安、物価高で国民の生活は苦しくなっている。それは社会保障増や消費税増で得た税金が一部の企業経営者層、投資家、政治家らの懐に消えており、田沼意次時代の一部の関係者のみ潤う「賄賂政治」に似通っていることだ。
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