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土佐に生まれた作家が渾身の筆で描いた初の歴史大河小説。わずか14歳。寺子屋にも満足に通えなかった貧しい漁師が鎖国日本から身ひとつで漂流。初めて西洋文明(アメリカ)の中で暮らした日本人となり、初めて欧米の高等教育を受けた日本人となり、初めて世界の大洋を巡った日本人となり、ゴールドラッシュのカリフォルニアで金を掘り、唯一、自力で帰国を果たした日本人漂流民となった。帰国から2年後、あのペリー艦隊がやってくる。この男がいなければ、日本は植民地になっていたかもしれない。
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Posted by ブクログ
文句なしの★5つ 最初から切ない親子愛、主人公に関係する人達を日本とアメリカでストーリーが進む。 四国が舞台の小説は本当に心惹かれます。
同時並行
土佐国の人 万次郎とアメリカの捕鯨船の話が同時進行で進んでゆく第一巻である。同時並行という記述方式はややもすると話が混同されやすいが、本書はアメリカと日本というかけ離れた舞台なので混同することはなく、大変に面白く読めた。まだまだ序盤であるが次巻以降が気になる。
ジョン・マンの生い立ち。その数奇な運命。ただすごいとしか言いようがない。たった12歳で村を出てカツオ船に乗り難破する。命からがら鳥島に辿り着く・・
幕末のジョン万次郎を取り扱う大河シリーズの第1巻。 四国の漁村で生まれた万次郎が漁師として育っていき、嵐に会い漂流し米国捕鯨船に見つけられるまでのお話し。 ぐいぐい引き込まれます。 次が読みたくなること間違いなし。
嵐にあった万次郎たちと、救助したジョン・ハウランド号が鳥島で出会うまで。日本では中ノ浜から、アメリカではニューベッドフォードから、船乗りたちの「人」の物語が始まる。
ジョン万次郎のお話。 一力氏が描くとこうなる。さすが土佐ネイティブ。 アメリカ捕鯨船に救助されるまで。
高知出身の小説家、山本一力が描くジョン万次郎の壮大な物語。 第1巻波濤編は土佐の貧しい漁師の家に生まれた万次郎が、鰹船に乗って宇佐浦を出て漂流し、鳥島に流れ着き米国船ジョン・ハウランド号に発見されるまで。 ジョン・ハウランド号の来歴と鳥島にたどり着くまでが同時に描かれる。
名前は良く聞くけど、実際の人物像については殆ど知らないジョンマン次郎。現在進行形で織りなされている本作で、その人物史を鑑賞することにしました。まだまだ序盤で、とりあえず遭難したところまでで終わったけど、その状況描写も迫力があって、で、アメリカ側の目線でも同時に物語が進行していく流れが良い。続きが楽し...続きを読むみです。
これも続きを楽しみにしている1冊。ちょっとくどいのと買いかぶりすぎではと言う気がするけど彼の事をじっくり知りたいと思い続きを楽しみにしてます(^^)
幕末維新の時代に、通訳者として活躍した、ジョン・万次郎。 その万次郎を主人公にした歴史小説シリーズの第1巻です。 第1巻ではまず、幼少時代を過ごした土佐国中ノ浜での万次郎の生活、そして後に、漂流した彼を救うことになる、米国捕鯨船の出航に向けた準備のシーンが、交互に描かれていきます。 貧しく、また...続きを読む周りの漁師たちの厳しい仕打ちにさらされながら生活する少年、万次郎。 しかし、視力と機転の良さで、初出航する新造漁船に乗ることになります。 いっぽう、米国国民の生活に広く広まった鯨油。 その鯨油を取る捕鯨船は、東海岸ニューベッドフォードの花形産業として描かれています。 なかでも、優秀な船長に率いられるジョン・ハウランド号は、投資家や地元の関連産業に携わる人々の期待を背負って、遠く日本の領海近くまで、鯨を求め航行します。 この第1巻では、そのジョン・ハウランド号に、万次郎が発見されるまでが、描かれています。 この作家さんの作品を読むのは初めてなのですが、高知県出身の方なのですね。 万次郎が生まれ育った土地や漁師たちの気質が、繊細に描写されているなあと、感じました。 そして、米国捕鯨船視点での描写があることで、アメリカ国民が鯨という生物をどのように捉えていたか、日本という国そして日本人にどのようなイメージを抱いていたか、複眼的に理解することができました。 書店では第2巻までの文庫版がならんでいたので、続けて読んでみることにします。 .
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