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Posted by ブクログ
本能寺の変にて死んだはずの織田信長を名乗る書状が、羽柴秀吉、柴田勝家、高山右近、そして徳川家康の元に届く。三河湾の小島に一人で来るようにと。
信長の死に対して何らかの負い目のある彼らは不審に思いながらも招待に従う。
そして、京で流行りだした童歌の歌詞の見立て通りに島では殺人が起きる。
アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」へのオマージュ作品と銘打った時代本格ミステリー。6年ぶりに発売されたこの時代小説がすごい2022年版で4位にランクイン。
4人の武将の特徴が手く書き分けられストーリーに没入する。
本能寺の変に対して、驚愕の真相が待ち受ける結末。んな訳あるかい。さもありなん。フィクションならではの面白さ。
Posted by ブクログ
本能寺の変後、信長を名乗る何者かによって無人島に集められた武将たち。それぞれに秘密を抱えた彼らはやがて、わらべ歌になぞらえるようにして順に殺されていく……と、「そして誰もいなくなった」シチュエーションなのは言わずもがな。犯人は誰なのか、果たして信長は本当に生きているのか、いやそもそも本能寺の変はなぜ起こったのか、などなど謎がいっぱいの歴史時代小説にして本格ミステリです。これが史実だったらめちゃくちゃ面白い(笑)。
あまり日本史には詳しくないのですが。それでも充分に楽しんで読めました。お勉強にも……なるかも? ミステリとしてはもちろん楽しくて仕方がありません。謀略に次ぐ謀略、そしてすべての真相は……そんなのありですか! さすが田中啓文さん。どこまでも笑わせてくれますが、ミステリとしては筋が通ってるので本格なのは間違いないです。
Posted by ブクログ
本能寺の変のわずか十数日後。
死んだはずの信長から届いた書状で
はなれ小島に集められた武将たち。
本当に信長は生きているのか?
何のために召集をかけたのか?
書状に書かれた「余は知っておるぞ」の文字。
疑心暗鬼でお互いの出方を探る彼らだったが
ひとり、またひとりと死んでいく…。
おお〜。
登場人物と舞台こそ戦国時代ですが
内容はバッチリ『そして誰もいなくなった』
私が知っている程度の歴史の知識でも
信長と光秀の確執や
秀吉、家康、勝家の腹の探り合い
右近やガラシャの邂逅など
実はこういうことだったのではという
歴史の「if」まで楽しませてもらいました。
Posted by ブクログ
アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」のオマージュ作品。
本能寺の変の十数日後、死んだはずの信長からの招待状が羽柴秀吉、柴田勝家、高山右近、徳川家康に届く。彼らは招待状に書かれた通り、三河湾に浮かぶ小島<信長島>を訪れる。そこには饗応役として本能寺の変で死んだ筈の森蘭丸、信長の忠僕・弥助、光秀の娘・玉、そして茶人の千宗易もいた。
信長に対してそれぞれ後ろ暗いものを抱えている四人は、なかなか姿を表さない信長に焦れていくがそんな中で第一の殺人が起こる。それは本能寺の変後、今日で流行り始めた奇妙なわらべ唄をなぞるかのような死に方だった。
トンデモ設定なのに面白かった。途中、島内の建物の図が出てきたりして本格物っぽくなるのかと思っていたら、やっぱりトンデモミステリーだった。
設定より気になっていたのが四人が抱える「後ろ暗い」事情。柴田勝家と羽柴秀吉は見当が付くものの、高山右近と徳川家康については半分しか分からなかった。
序盤に本能寺の変に行き着くまでの事情がざっと描いてあるが、ここにすでに手がかりはあった。まるである映画のようなワンシーン、なるほど。
四人がみんな殺されてしまっては歴史通りにならなくなってしまう…という心配も必要なし。
清州会議までにきちんと決着がつく。これまたトンデモ決着だけれど。
それでもきちんと歴史通りに収めたところは作家さんのうまいところ。ある伝説も上手く利用している。
読み終えて巻末の補遺を読むと、奇妙な納得感が湧く。
ミステリーというより、こんな設定をどう上手く歴史通りに収拾するのかということを楽しむ作品。
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