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嘉永六年(1853)江戸。好奇心たっぷりの銀次と絵師の歌川芳徳は、妖怪伝説やゴシップネタなどを追う、低俗なかわら版を売りさばいて人気を博していたが、浦賀に来た黒船を見に行き、勢いで乗り込んだことがきっかけで人生が変わる。江戸一番の物知りと評判が高い佐久間象山に師事し、勝麟太郎や坂本龍馬、吉田松陰、西郷吉之助など、様々な幕末の英雄と出会い、大地震や大火災、死の疫病をかわら版で報じるうちに、銀次は報道の使命に目覚め、弱き大衆のために立ち上がる。 幕末の動乱の中で、真実(たまに嘘)を追い求めるかわら版屋を描いた、痛快時代小説!!
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年11月29日
面白くて一気読み!幕末期、胡散臭いかわら版屋の銀次が、佐久間象山や、吉田松陰に会うことで、徐々に変わっていく。売れればなんでも良かったのに、火事では人々を思いやり、世の中が暗ければ楽しく。疫病が流行れば予防策を。誰と出会い、教えを受けることで人は変わり、やがて世を変えるうねりを起こすことになるかもし...続きを読む
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