小説の検索結果

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  • 点線のスリル
    3.5
    ぼくが養護施設の前に捨てられていたのは、医者の見立てによると二歳になるかどうかの年だったらしい。「あやと」と名前だけ書いた紙しか置いてなかったのは、ぼくは親にではなく、誘拐犯にでも捨てられたからなのか。――中学校でも異物扱いのぼくは、卒業を前にして、十三年前のあの日を探し始める。今日までの点線の道を塗りつぶすために。ぼくの自分探しの結末は?
  • 夕映えの殺意
    3.0
    “家出人捜し屋”の片山は、旧知の米国人実業家・ハサウェイから、「かつて戦時中に命を救ってくれた5人の男を捜して欲しい」と依頼される。さっそく人捜しを開始するが、すでに3人が不可解な死を遂げていた。さらに調査を進めていくうちに、片山は満州で全滅した日本人村で起こった、おそろしい虐殺の全貌に近づいていく……。
  • 星のふる里
    4.0
    夫・浩一が失踪した。安定した日常に身を任せつつも「夫に女がいるのではないか」と疑いはじめた矢先の出来事だった。事故か、計画的な蒸発か? 妻・耀子がわずかな痕跡を追うと、愛人・眉村理枝の存在にたどりつく。愛人の存在にショックをうける耀子だったが、女同士の奇妙な連帯感が生まれ、浩一を探して理枝はギリシア、トルコへと飛んだ。女性心理の機微と夫婦関係の脆さを赤裸々に描き、ミステリー・ロマンの新しい方向を示した意欲作。
  • 虹への旅券
    4.0
    失恋の痛手を癒すため、商事会社のOL・穂積裕希子はヨーロッパ周遊ツアーに参加する。イスタンブール、アテネ、ローマへ旅を楽しむが、機中での洋酒びんの落下、トプカピ宮殿での落石事故など、裕希子の回りで不可解な出来事が頻発する。同じころ、東京で起きた殺人事件の容疑者として裕希子の名が浮かび、警察は彼女の行方を追っていて!? 森村誠一が贈る、旅×サスペンスの傑作推理!
  • 凶水系
    -
    これが捜査陣を、翻弄する怪事件の始まりであった――。熊谷の荒川で子供達が悲鳴を上げた。発見された溺死体の男は八高線鉄橋から落とされたのか? 次いで完全な密室状態であった高崎のマンションから男が墜落。身辺から八高線の切符が現れた……。一見何の関連もない二つの事件に隠された、意外な接点とは!?
  • 企業特訓殺人事件
    -
    「一人や二人の新人が死んでも、会社の存続にとって物の数ではない!」業界屈指の発展ぶりで注目される化粧品会社粧美堂の営業課長大津は、研修会の席上で冷然と言い放った。二年前、会社の新人養成特訓中、病弱な兄をしごき抜き、遂に死に至らしめた男が今、速水正吾の目の前にいる。兄の死の真相を探るため、敢えて粧美堂へ入社した正吾は、仇の正体をはっきり認識すると、爆発しそうな怒りを必死に抑え、大津に対する復讐の計画を秘かに練りはじめるのだった……。
  • 女装王子の深遠にして優雅なたくらみ
    2.6
    貴族の視線を一身に受ける美姫ルイーゼ。しかしその実態は……王女として育てられた王子! どSなお付きのレクトルに悪態をつかれながらも型破りな日々を送るルイーゼだったが、花婿選びが行われることになり……?
  • 怪談撲滅委員会 幽霊の正体見たり枯尾花
    3.5
    超ド級の怖がり・大神澪は、事情により七不思議ならぬ“二十一の怪談”がある白首第四高校に入学してしまった。友達も作らず怪談を避ける日々を過ごしていたが、突然、破天荒な不良・雲英の脅しより、「怪談撲滅委員会」――害悪な怪談の殲滅を目指す組織の一員となることに。早速、“あかいちゃんちゃんこ”が出ると噂のトイレに連れていかれ……!? 超怖がり少女と不良青年が学校の怪談を“口撃”する、前代未聞の学園ホラー!
  • 万葉集 隠された歴史のメッセージ
    値引きあり
    -
    『万葉集』は何のために編集されたのか。漢字で〈やまと歌〉を書くための技術をどのように開発し、それが歌にどのような広がりを与えたのか。万葉の歌の魅力を堪能しながら『万葉集』の全体を一望する。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • 特務機関ラバーズ 秋桜の帝国
    4.0
    1~3巻704~715円 (税込)
    軍需企業の開発拠点がロケットランチャーで爆破された。不可解なテロ事件解明のため、防衛省情報官・伊吹司(い ぶき つかさ)はチーム「ラバーズ」に召集される。ラバーズとは国家的危機に際し、公安、警察、防衛関連の各機関から精鋭を集め事案にあたる、民間の超法規特務機関だ。事件を追う伊吹の前に謀略と昭和戦史の闇がたちはだかる。日本の過去と現在を問う軍事謀略シリーズ第一弾!
  • 夜の海に瞑れ
    3.7
    癌に冒された老ヤクザを故郷の淡路島まで運べ。舞いこんだ依頼はたやすいはずだった。だが、謎の追手の襲撃によって、老人と親友が拉致される。しかも、その老人は、五十年以上前にシベリアの捕虜収容所で、凍土に葬られたはずの男だった。組織を裏切った老ヤクザの本当の狙いは何か。殺し屋、ロシアンマフィア、そして日本の闇権力の陰謀と裏切りが交錯しあう中で、探偵碇田が執念の追跡の果てに見たものは……? 過去の傷痕に引きずられ、闇に蠢く男たちの吐息。信義なき世界でぎりぎりの誇りを全うする孤独な闘いを、壮大なスケールで描き切る、冒険小説!
  • 暗殺のジャムセッション
    3.5
    冷戦の最前線西ドイツでスパイ戦争に巻き込まれたマッコークルは、無事に帰国し、連れ帰った恋人フレドルと結婚してワシントンに〈マックの店〉を再開した。そこに突然、かつての相棒パディロが転げこんできた。元共同経営者にして腕利きスパイ兼殺し屋のパディロは、潜伏先の西アフリカから脱出してきたのだ。某国の首相暗殺を依頼され、それを断わったことからトラブルになったという。だが暗殺の依頼者たちは、何としてもパディロに暗殺を実行させるべく、卑劣な手段に訴えてきた……謀略と裏切りと追跡が交錯するなか、暗殺計画の歯車を止められるか?
  • 迷走女刑事
    3.0
    相変わらず度々妄想の世界に旅立ってしまう、警視庁捜査一課所属、宮藤希美。“おやじ好き”のイケメンと甲賀忍者の末裔、新たに加わった個性派な同僚たちと共に、“3”ずくめの奇怪な事件も華麗に解決する(はず)!
  • 好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く
    3.6
    七年前、年下の男の子に、好きだといわれた。それから、手も握らせないまま恋人のような関係をずっと続けている。そして、私はまた、彼とは別の人を好きになる――〈表題作より〉。 好きな人と好きになりたい人が、どうして違うんだろう(長女)。かっこいいって、卑怯だぁ(次女)。恋は魔物の巣窟です(三女)。神戸の街を舞台に、一緒に暮らす三姉妹の恋の、始まりと、真ん中と、終わり。同じ時間を過ごす三人の恋を、三篇の短編で描く、切なく優しいラブストーリー。恋は、いつだって、私たちの心をつんとさらっていく。
  • ふるい怪談
    4.0
    ええっ! 侍のNさんがお化けを見た!? 便所の中に二十年間も入っていたIさん。家族の悩みを狐に相談する幽霊。とても正直で礼儀正しい化け物。猿にマッサージされたFさん。猫になってしまったSさんの奥さん。幽霊が作った団子。毎晩Gさんの頭を叩きにくる大亀……。江戸時代に武士の根岸鎮衛が人々から聞き集めたふしぎな話を、現代風にアレンジ! ちょっと怖くてかなり面白い、怪談奇談。
  • 恐怖の谷
    4.2
    犯罪王モリアーティ教授の組織にいる人物から届いた、暗号手紙。その謎をみごとに解いたホームズだが、問題の人物ダグラスはすでにバールストン館で殺されていた。奇怪な状況の殺人を捜査する謎解き部分(第一部)と、事件の背景となったアメリカの“恐怖の谷”におけるスリルとアクションに満ちた物語(第二部)の2部構成による、傑作長編。
  • 香彩七色 ~香りの秘密に耳を澄まして~
    3.5
    犬並みの嗅覚をもちながら今までその能力を美味しいものを食べることにしか使ってこなかった秋山結月。 そんな彼女が大学で出会ったのは、古今東西の香りに精通する香道宗家跡取り・神門千尋(家出中)だった。 人嫌いの千尋に邪険にされつつも、結月は次第に香りの世界に魅了されていく。香水、精油、そして香木……。初めて耳を傾けた香りは、何より饒舌に秘密を語っていた。 「目に見えるものだけが、この世のすべてじゃない」──人々が香りに託した様々な想いを読み解いていく、ほのかなアロマミステリー!
  • ご恩、お売りします。 恩屋のつれづれ商売日誌
    3.8
    どんな願いも叶えてくれるという都市伝説「恩屋」。「じつは幽霊」「ヤクザからも恐れられている」など、真偽不明の噂は絶えない。その店主・恩屋幸太郎を訪ね、今日も事務所に困った事情を抱えた人が訪れる――。
  • 蒼穹の射手
    3.5
    1巻704円 (税込)
    日本がカンボジアでのPKO活動に踏み出した頃、航空自衛隊千歳基地に一人の男が着任した。真田二等空尉、戦闘機パイロットである。彼が搭乗を命ぜられたのは、コクピットの装備がこれまでとまったく異なるF15イーグル。一部の政治家、防衛産業、空自OBらによって極秘に開発されたこの機体には、夜間低高度侵攻能力と核装備能力が与えられていた……。大空に憑かれた男たちの過酷な任務と運命を描く航空冒険小説。
  • 弟切草
    3.5
    弟切草……その花言葉は『復讐』。ゲームデザイナーの公平は、恋人奈美とのドライブで山中、事故に遭う。二人がやっとたどり着いたのは、弟切草が咲き乱れる洋館だった。「まるで俺が創ったゲームそのものだ!」愕然とする公平。そして、それは惨劇の幕開けだった……。PlayStation版話題のゲームを乱歩賞作家の原作者がオリジナル小説化。
  • A2Z
    3.8
    文芸編集者・夏美は、年下の郵便局員・成生と恋に落ちた。同業者の夫・一浩は恋人の存在を打ち明ける。恋と結婚、仕事への情熱。あるべき男女関係をぶち壊しているように思われるかもしれないが、今の私たちには、これが形――。AからZまでの二十六文字にこめられた、大人の恋のすべて。読売文学賞受賞作。
  • 古道具屋 皆塵堂
    3.9
    1~2巻704~748円 (税込)
    跡取りとされた弟の急死で、浅草の道具屋に呼び戻された太一郎。道具屋をやり直すには年を食いすぎている太一郎は、深川の古道具屋皆塵堂で修行することに。太一郎には、幽霊が見えるという人に言えない秘密があった。だが皆塵堂にあるのは、首吊りや夜逃げのあった家から持ち込んだ、いわくつきの品ばかり。見たくもない幽霊と向き合う日々が始まった。そして向島の猫屋敷で、太一郎は封印していた幼い日の記憶をよみがえらせる。
  • 芭蕉のこころをよむ 「おくのほそ道」入門
    -
    「おくのほそ道」完成までの数年間に芭蕉は何を追い求めたのか。その創作の秘密を解き明かし、俳諧ひと筋に生きた芭蕉の足跡と作句の精神を具体的かつ多角的に追究する。『「おくのほそ道」を語る』を改題。
  • 菜根譚 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典
    4.0
    「一歩を譲る」「人にやさしく己に厳しく」など、人づきあいの極意、治世に応じた生き方、人間の器の磨き方を明快に説く、処世訓の最高傑作。わかりやすい現代語訳と解説で楽しむ、初心者にやさしい入門書。
  • 恐怖箱 睡蓮
    -
    睡蓮はヒツジグサとも呼ばれ、羊の刻(午後2時頃)に花を咲かせ、夜にまた閉じる。これを3回繰り返すと命が尽きる。古来、蓮は穢れた水中から空高く茎を伸ばして咲く姿から、極楽浄土の花と尊ばれてきた。だが、睡蓮は似て非なるもの。根に絡みつく怨念や業を断ち切れなかったかのように、その葉も花もかろうじて水面に首を出し、顔を浮かべるのみだ…。花は三度開き、声にならぬ呻きと呪詛を残して命果てる。3人の怪談猛者が今回聞き集めてきた恐怖の声は、そんな睡蓮の断末魔にも通じる怪。信じがたいけれど本当にあった、現実の恐怖なのである…。
  • ロカ
    4.3
    長らく文庫化されなかった、中島らも、最後の小説。天才が予見した自らの未来は。作家・小歩危ルカ、六十八歳。巨額の印税を得て以来、新宿のホテルで一人暮らし。相棒はWネックのギター「ロカ」。あとは酒と大麻と鮟鱇鍋。「IQが185もあると予知能力が備わる。だから私の予知したことは、ほぼ、九十六パーセント当たるんだ」。著者が急逝直前まで書いていた、問題の近未来の私小説。
  • ヴァニティ
    3.7
    「こんなはずじゃなかった」との戦いだ――。恋や仕事、そして結婚に精一杯な“彼女”たちが、ふとした瞬間につまずく虚栄。それはいつかの、あるいはこれから出会う、あなたの姿かもしれない。泣きながら、それでも明日に向かう人々を、巧みに描き込んだ色とりどりの物語。アンソロジー等に掲載された貴重な中短編を、特別な装いで一冊にまとめて贈る、極上の傑作集。
  • 妄想女刑事
    2.8
    警視庁捜査一課所属・宮藤希美には奇癖があった。スイッチが入ると、ところかまわず妄想の世界に没入してしまうのだ。だが、これが謎のバーテンダー・御園生独にかかると、なぜか辻褄のあった推理に翻訳され…? 電車の網棚に置き去りにされた人間の手首、ナース服を着たベルギー人の死体……不可解な事件もモーソー推理でズバッと解決(するかも?)!
  • 花嫁は墓地に住む
    -
    不倫カップルが密会で見た幽霊の正体は……? 女子大生・塚川亜由美と親友の神田聡子は、温泉宿で聡子の親戚・須田朱美と遭遇。朱美は、不倫相手の河本昭男と旅館で落ち合う予定だった。しかし、そこへ朱美の母や河本の妻までやって来て一波乱! 亜由美に助けを求めた朱美は、以前、深夜の墓地デートで幽霊を見たと打ち明けて……。宿には元教師、仲居頭など問題を抱えた人間が集い、やがて1億円を巡り大混乱に!? 表題作のほかに「花嫁は名剣士」を収録した、大人気花嫁シリーズ。
  • シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱
    3.6
    2012年、オリンピック開催に沸くロンドン。アフガン帰りの軍医ジョー・ワトソンは、早々に除隊したものの、物価の高さと仕事のなさに鬱々としていた。このままでは路頭に迷ってしまう。そんな折、友人ミカーラからフラットシェアをすすめられた。シェアの相手はシャーリー・ホームズ。ちょっと変わった女性だという。だが、実際に会ったシャーリーは、ちょっとどころではなく変わっていた。乗馬服に身を包んだ清楚な美貌、人工心臓を抱えた薬漬けの身体、初対面で経歴を言い当てる鋭い観察眼、死体置き場で寝起きする図太い神経。なにより驚いたのは、彼女が頭脳と電脳を駆使して英国の危機に立ち向かう、世界唯一の顧問探偵であることだった。 ベイカー街221bで同居を始めてまもなく、ヤードの女刑事グロリア・レストレードが訪ねてきた。死体がピンク色に染まる中毒死が続発しているらしい。いまだ無職のジョーはシャーリーに連れられて調査に赴く。それは二人がコンビを組む、初めての事件だった。 表題作に短篇「シャーリー・ホームズとディオゲネスクラブ」を加えた、目覚ましい独創性と原作への愛に溢れた、女性化現代版ホームズ・パスティーシュ登場!
  • さあ、地獄へ堕ちよう
    4.1
    SMバーでM嬢として働くミチは、偶然再会した幼なじみから《地獄へ堕ちよう》というWebサイトの存在を教えられる。そのサイトに登録し、指定された相手を殺害すると報酬が与えられるというのだが……。
  • 祝山(いわいやま)
    3.7
    ホラー作家・鹿角南(かづのみなみ)のもとに、旧友からメールが届く。ある廃墟で「胆試し」をしてから、奇妙な事が続いているというのだ。ネタが拾えれば、と軽い思いで胆試しのメンバーに会った鹿角。それが彼女自身をも巻き込む戦慄の日々の始まりだった。一人は突然の死を迎え、他の者も狂気へと駆り立てられてゆく――。著者の実体験を元にした究極のリアルホラー!
  • 和気有町屋南部署 デカは死ななきゃ治らない
    3.3
    目覚めたら、記憶がなかった。所持していた身分証では沖手範丞という名前で、刑事課課長らしい。部下に聞くと、ここ和気有町は、ぼくの曾祖父である名探偵が、犯罪に関わった人たちを集めて造った町。たしかに、ぼくにストーカーする巡査、対人恐怖症の刑事など、変なヤツらばかりだ。わけもわからぬ最中に一人の刑事が殺された……。犯人は誰だ? いや、そもそもぼくを殴ったのは、誰なんだ!
  • 俳句のはじまる場所 実力俳人への道
    値引きあり
    4.0
    俳句はなぜ縦に書くのか、なぜ季語を含むのか、写生とはなにかなどの疑問・難問を丁寧に解説。古代歌謡以来の詩歌文芸の歴史のなかに俳句という詩を位置付けて、「俳句とは何か」を解明する。
  • 子規の宇宙
    値引きあり
    4.2
    聖なる六尺の病床で近代俳句の礎を築いた子規。「真の革新は、古典から生まれる」と説く著者が、子規の俳句革新の意義に迫り、「即時ということ」「拙の文学」「子規の食卓」等、新たな子規像に鋭く迫る。
  • オーダーは探偵に 謎解き薫る喫茶店
    3.5
    就職活動に疲れ切った女子大学生・小野寺美久が、ふと迷い込んだ不思議な場所。 そこは、親切だけど少し変わったマスターと、王子様と見紛うほぼ美形な青年がいる喫茶店 『エメラルド』 だった。 お伽噺でしか見たことがないようなその男性に、うっかりトキメキを感じてしまう美久だった。……が、しかしその王子様は、なんと年下の高校生で、しかも口が悪くて意地悪で嫌みっぽくって……おまけに 『名探偵』 でもあったりして……!? どんな謎も解き明かすそのドSな 『探偵』 様と、なぜかコンビを組むことになった美久。 謎解き薫る喫茶店で、二人の騒がしい日々が始まる。
  • 嗤う伊右衛門
    4.2
    鶴屋南北「東海道四谷怪談」と実録小説「四谷雑談集」を下敷きに、伊右衛門とお岩夫婦の物語を怪しく美しく、新たによみがえらせる。愛憎、美と醜、正気と狂気……全ての境界をゆるがせる著者渾身の傑作怪談。
  • 火の国から愛と憎しみをこめて
    -
    人気女優の千原玲子が射殺され、百万円が奪われた。容疑者として浮上したマネージャーの坂本を追って鹿児島に飛んだ十津川班の三田村刑事が、JR日本最南端の駅・指宿枕崎線の西大山駅で狙撃されたのだ! 一方、十津川は玲子の元マネージャー渡辺浩二から、玲子の愛人であるF&Kファンドの原口修一郎の存在を知らされる。南九州で原口が推し進める巨大プロジェクト……。傑作長篇。
  • ドラゴンリップ 刑事・竜めぐみの体当たり捜査
    -
    警視庁捜査一課の美人刑事・竜めぐみ。独断専行気味に捜査を進める彼女は、命令も聞かず、上司の不興を買っている。ホシと睨んだ人物を歯に衣着せぬ物言いで問い詰め、聞き込みの態度は気っ風良く――「女だからって、しかも美人だからって舐めなんじゃないわよ」。三つの殺人事件を華麗に追う、倒叙ミステリー。
  • 黒い羽
    3.4
    右肩にある瑕に、君島典子は幼い頃から苦しんできた。激しい痒みと痛み。どんな治療もほとんど効果がなかった。病院を転々とした末に辿り着いた遺伝子治療という選択。典子は主治医らとともに、奥深い山中にある研究施設へと向かう。ところが、そこには、何体もの惨殺死体が転がっていた! ここにはとんでもなく危険なナニカがいる? 衝撃のサスペンスホラー。
  • 竹人形殺人事件
    3.7
    刑事局長である浅見の兄は昔、父が馴染みの女性に贈った竹人形を前に越前大観音の不正を揉み消すよう圧力をかけられる。そんな窮地を救うため北陸へ旅立った弟の光彦に竹細工師殺害事件の容疑がかけられ……。
  • 俳句ハンドブック
    5.0
    「俳句って何?」そんな俳句ビギナーに向けて、俳句の基本、名句の味わい方などを懇切丁寧に解説。「難読季語一覧」「月の満ち欠け」など俳句作りに役立つ付録も充実。今日から始められる実践的俳句ハンドブック。
  • 罪人の嘘
    4.5
    大企業の訴訟を専門に扱い年収一億円以上を稼ぐ高級弁護士が巨大な権力と出会う時、運命の歯車が回り始める。人が人を裁く時、真実はどこにあるのか。その意味を問う本格リーガルサスペンス! 構成・天沢彰
  • 海のふた
    4.2
    ふるさと西伊豆の小さな町は、海も山も人も寂れてしまっていた。実家に帰った私は、ささやかな夢と故郷への想いを胸に、大好きなかき氷の店を始めることにした。大切な人を亡くしたばかりのはじめちゃんと一緒に……。自分らしく生きる道を探す女の子たちの夏。版画家・名嘉睦稔の挿画26点を収録。
  • 向こう側の遊園
    3.9
    廃園になった今も、無数の花が咲き乱れる街はずれの遊園地。そこには、謎めいた青年が守る秘密の動物霊園があるという。「自分が一番大切にしているものを差し出せば、ペットを葬ってくれる」との噂を聞いて訪れる人々。せめて最期の言葉を交わせたら……。ひとと動物との、切ない愛を紡いだミステリー。
  • 真夏の日の夢
    4.2
    演劇サークルの活動費を捻出するため、心理学部の教授が行う奇妙な実験に参加した大学サークルのメンバーたち。外界との接触を遮断されて、一ヶ月間、ひとつ屋根の下で過ごすことになった彼らは、「お風呂が狭い」、「部屋の壁が薄い」、「外の空気を吸いたい」と文句を言いながらも、文化祭前夜のような日々を、それなりに楽しみながら過ごしていた。しかし実験開始から6日目、サークルのアイドル的存在の雪姫が、忽然と姿を消した。これをきっかけに、メンバーたちの微妙な人間関係が表面化し始め、やがてこの実験の裏に隠された事実が……。
  • ぼくらの七日間戦争
    4.1
    1巻704円 (税込)
    1年2組の男子生徒が全員、姿を消した。河川敷にある工場跡に立てこもり、体面ばかりを気にする教師や親、大人たちへ“叛乱”を起こす! 何世代にもわたり読み継がれてきた不朽のシリーズ最高傑作。
  • 11枚のとらんぷ
    3.8
    真敷市公民館で開かれた奇術ショウ。演目の直後、水田志摩子が姿を消した。自宅で発見された彼女の屍体の周囲には、奇妙な品物の数々が。奇術小説「11枚のとらんぷ」に対応しているという。傑作奇術ミステリ!
  • 殺人鬼 ――逆襲篇
    3.8
    伝説の『殺人鬼』ふたたび! ……蘇った殺戮の化身は山を降り、麓の街へ。いっそう凄惨さを増した地獄の饗宴にただ一人立ち向かうのは、ある「能力」を持った少年・真実哉! ……はたして対決の行方は?!
  • 「首の女」殺人事件
    3.8
    野沢光子は姉・伸子の紹介で知り合った宮田治夫と「高村光太郎・智恵子展」へ出かける。そこで光太郎の彫刻「蝉」を熱心に見ていた男が記憶に残った。ところがその男が福島県・安達太良(あだたら)山の麓で殺され、宮田も島根県・江川(ごうのかわ)で水死体で発見される。事件後、脅迫めいた「怪電話」に伸子は悩まされることになり、妹の幼なじみ・浅見光彦に相談を持ちかける。この二つの事件を結ぶものは?
  • すべての愛がゆるされる島
    3.5
    太平洋の赤道直下に浮かぶ、名前のない小さな島。そこには教会があり、神父とわずかな島民が暮らし、訪れるどんな二人も祝福され、結婚式を挙げることができる。同性愛、近親愛、不倫愛、そこではあらゆる愛が許される――二人が、本当に愛し合っている限り。 その島を訪れる、父親と娘。それから姉と弟。ある者は愛の存在証明のために。またある者は不在証明のために。様々なものを見失って渇いた者たちの、いのちと時間がその場所で交錯する。
  • 神様は勝たせない
    3.5
    彼らは苦しくてもピッチに立つと決めた――『私を知らないで』の著者による新たな傑作 中学サッカーの首都圏大会、県予選の準々決勝。 2点ビハインドから追いついて迎えたPK戦。 各チーム二人ずつ蹴り終え、0-2でリードされた状況に、 キャプテンでゴールキーパーの潮崎隆弘は試合を諦めかけていた。 そんな絶望的な状況下で、点取り屋の阪堂隼人、 司令塔の鈴木望、マネージャーの広瀬はるならは、 自らの弱さ、葛藤と向き合っていく―― 繊細な中学生たちの揺れ動く心情とともに運命の試合が、いま決着する。/掲出の書影は底本のものです
  • 演奏しない軽音部と4枚のCD
    3.7
    16歳の秋、私の人生を変えたのは「演奏しない」軽音部と4枚のCDとの出会いだった。 高校一年の秋、楡未來(にれ・みらい)は亡き叔母が “4枚同時再生が必要な”CDを遺した意味を探るため、軽音部の部室を訪れた。 そこで待っていたのは、演奏しない「聴く専門」部員・塔山雪文(とうやま・ゆきふみ)。 挙動不審で怖がりだけど、 音楽にはものすごく詳しい塔山の力をかりて、未來は叔母の真意を追う。 架空言語で歌う曲を題材に書かれた小説の盗作騒動、 壊されたギターと早朝の騒音の関係など、 学校で起こる事件を音楽の知識で解き明かす全4篇/掲出の書影は底本のものです
  • 思い出のマーニー 上
    4.1
    養い親のもとを離れ、転地のため海辺の村の老夫婦にあずけられた少女アンナ。孤独なアンナは、同い年の不思議な少女マーニーと友だちになり、毎日二人で遊びます。ところが、村人はだれもマーニーのことを知らないのでした。

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  • 万葉集と日本人 読み継がれる千二百年の歴史
    値引きあり
    -
    八世紀末の成立から千二百年。紫式部、藤原定家、佐佐木信綱らが読んだそれぞれの時代の万葉集は、どのようなものだったのか。その読み方に現われる日本人のこころの歴史をたどり、万葉集の魅力に迫る。
  • ゼロの血統 九六戦の騎士
    4.3
    1~3巻704~968円 (税込)
    「銃で撃たれる。このまま離陸するぞっ!」父は負傷していた。このままでは新型戦闘機の設計図がソ連に奪われる! 父の代わりに操縦桿を握った時から、鏡龍之介の人生は大きく変わった。十七歳になり、帝国海軍のパイロットとなった龍之介は、父が命懸けで護った九六式艦上戦闘機に乗り、戦乱の上海に飛ぶ。その膝上には満州国の皇女!? 「スクランブル」シリーズの著者が贈る大航空冒険活劇、開幕!
  • マウス
    4.0
    私は内気な女子です――無言でそう訴えながら新しい教室へ入っていく。早く同じような風貌の「大人しい」友だちを見つけなくては。小学五年の律(りつ)は目立たないことで居場所を守ってきた。しかしクラス替えで一緒になったのは友人もいず協調性もない「浮いた」存在の塚本瀬里奈。彼女が臆病な律を変えていく。(講談社文庫)
  • 授乳
    3.8
    受験を控えた私の元にやってきた家庭教師の「先生」。授業は週に2回。火曜に数学、金曜に英語。私を苛立たせる母と思春期の女の子を逆上させる要素を少しだけ持つ父。その家の中で私と先生は何かを共有し、この部屋だけの特別な空気を閉じ込めたはずだった。「――ねえ、ゲームしようよ」。表題作他2編。(講談社文庫)
  • 演葬会
    3.0
    「ベルベット・リンチ」はインディーズで新進気鋭のビジュアル系バンド。彼らにはある秘密があった。メンバー4人全員が、霊に関する何らかの特殊能力を持っているのだ。そのせいか、4人は音楽絡みの霊現象に悩まされてばかり。お互いの能力を生かして、なんとか切り抜けていくのだが、事件の裏にはある真実が……!?
  • 針女
    4.0
    死にに行く男が、愛を打ちあけたら、銃後に残される女はどんなに困るだろう――出征した帝大生の弘一が残した〈青春の遺書〉を胸に、針仕事に打ちこむ孤児の清子。やがて戦争は終り、弘一は復員するが、彼の性格は一変していた。二人の愛の結末は? 愛も哀しみも針一本にこめて激動の時代を生きたひとりの女性の姿を通して、日本人が忘れてはならない戦争の傷跡を描く。
  • 鬼怒川
    -
    鬼怒川のほとりにある絹の里・結城。貧農の娘チヨは、紬織りの腕を見込まれて、16歳で日露戦争生き残りの勇士のもとに嫁いだ。気のいい婚家の人々の中で、彼女は幸せになれるかに思われた。しかし、夫も、太平洋戦争から復員した息子も、そして孫までも“黄金埋蔵伝説”にとり憑かれ、悲惨な運命を辿る……。戦争の傷跡を背負いながら精一杯たくましく生きたひとりの女の生涯を描く。
  • 海暗
    -
    若者は次々と島を捨て、社会の動きからも隔絶された伊豆七島の御蔵島に、ある日「米軍射爆場に内定した」というニュースが伝わる。戦争中でさえ爆弾が落ちたことはなかったのに、なぜ? あまりのことに呆然とする島民たち――別名を海暗とよばれる黒潮に、断崖絶壁を洗われる平和でのどかな御蔵島を舞台に、射爆場設置に反対し、離島問題に取組む島民の苦悩と哀歓を描く問題作。
  • 地唄
    5.0
    琴に命を賭ける盲目の父と、父に背き日系二世の米国人と結婚した娘――父娘の愛憎の絆を妙なる調べに映す「地唄」、女流舞踊家と老墨絵職人の心の交わりを唐墨の逸品に凝縮させた「墨」、翻訳劇の端役を演ずることになった黒衣の悲喜劇を軽妙に綴る「黒衣」、文楽座の分裂を素材にして芸人の世界の厳しさをえぐった「人形浄瑠璃」。日本の伝統的な芸の世界を追究した珠玉四編を収める。
  • ナナブンノイチ
    3.4
    伝説の詐欺師・津田は、かつて自分を裏切った犬島に復讐すべく、若手詐欺師・ブーが持ちかけた詐欺計画に協力することに。だがブーが集めたメンバー5人は曲者揃い。果たして7人は、犬島を騙せるか!?
  • 本日は大安なり
    4.2
    企みを胸に秘めた美人双子新婦、プランナーを困らせるクレーマー夫妻、新婦に重大な事実を告げられないまま、結婚式当日を迎えた新郎……。人気結婚式場の一日を舞台に人生の悲喜こもごもをすくい取る。
  • ヴェネツィアに死す
    4.1
    高名な老作家グスタフ・アッシェンバッハは、ミュンヘンからヴェネツィアへと旅立つ。美しくも豪壮なリド島のホテルに滞在するうち、ポーランド人の家族に出会ったアッシェンバッハは、一家の美しい少年タッジオにつよく惹かれていく。おりしも当地にはコレラの嵐が吹き荒れて……。『魔の山』で著名なトーマス・マンの思索と物語性が生きた、衝撃の新訳。
  • 闇の奥
    3.9
    船乗りマーロウはかつて、象牙交易で絶大な権力を握る人物クルツを救出するため、アフリカの奥地へ河を遡る旅に出た。募るクルツへの興味、森に潜む黒人たちとの遭遇、底知れぬ力を秘め沈黙する密林。ついに対面したクルツの最期の言葉と、そこでマーロウが発見した真実とは? 著者自身の強烈なコンゴ体験をもとにアフリカの奥地への苛烈な旅を描き、文明社会の価値観を問うた20世紀最大の問題作を、リーダブルな新訳で!
  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ
    3.5
    20年前、兄が言ったんだ。「誰かが<のっぺらぼう>を見るようになったら呼んでほしい――」。みんなの顔が<のっぺらぼう>に見える――。息子がそう言ったとき、僕は20年前に姿を消した兄に連絡を取った。家族みんなで暮らした懐かしいパルプ町。桜咲く<サクラバ>や六角交番、タンカス山など、あの町で起こった不思議な事件の真相を兄が語り始める。懐かしさがこみ上げるメフィスト賞受賞作。(講談社文庫)
  • 万能鑑定士Qの探偵譚
    4.0
    『わたしは横領着服などしていません……』無実を主張し、波照間島から去った謎の女性。樫栗芽依と名乗った彼女は、未使用の偽札を残して姿を消した。 鑑定家に徹しきれない自分を恐れ、事件に関わることを避ける凜田莉子。だが、小笠原悠斗には島からの撤退命令が出ていた……。悠斗への想いと自らの道を確かめるため、莉子は再び「万能鑑定士Q」として、羽ばたけるのか? ヒロイン・コージーミステリの原点、最高傑作!
  • 表裏源内蛙合戦
    -
    迸る才知と野心を、時代の制約の中で徒らに空転させる江戸の一大奇人平賀源内の夢と挫折の生涯を、色と欲の渦巻く風俗の中に浮び上らせる表題作。ストリッパーの半生記に仕立てた吃音治療劇に仮託して、現代日本の社会と精神を徹頭徹尾、洒落のめした『日本人のへそ』。洒落に地口に語呂合せ、言葉遊びの爆撃で、笑いのうちに時代と人間の核心を衝く井上戯曲の原点を示す二大喜劇集。
  • 蕎麦ときしめん
    3.8
    読者はパスティーシュという言葉を知っているか?これはフランス語で模倣作品という意味である。じつは作者清水義範はこの言葉を知らなかった。知らずにパスティーシュしてしまったのだ。鬼才野坂昭如をして「とんでもない小説」と言わしめた、とんでもないパスティーシュの作品の数々、じっくりとお楽しみを。(講談社文庫)
  • 感染遊戯
    4.0
    会社役員刺殺事件を追う姫川玲子に、ガンテツこと勝俣警部補が15年前の事件を語り始める。刺された会社役員は薬害を蔓延させた元厚生官僚で、その息子もかつて殺害されていたというのだ。さらに、元刑事の倉田と姫川の元部下・葉山が関わった事案も、被害者は官僚――。バラバラに見えた事件が一つに繋がるとき、戦慄の真相が立ち現れる! シリーズ最大の問題作。
  • 濡羽色(ぬればいろ)のマスク~杉原爽香 二十九歳の秋~
    3.7
    高齢者用ケア付きマンションで働く爽香は、親会社が計画する新プロジェクトの準備に参加して多忙な日々を送っていた。爽香の恩師・河村布子(かわむらきぬこ)は、新しい職場を見付けたが、夫・太郎(たろう)の「秘密」に悩んでいた。そして、刑事の現場から離れている太郎は、ある夜偶然、殺人現場に出くわし、勝手に捜査を開始する! 登場人物が読者とともに年齢を重ねる画期的シリーズ第15弾!
  • 利休鼠のララバイ~杉原爽香 二十八歳の冬~
    4.1
    杉原爽香、28歳の冬。爽香は、勤務先〈Pハウス〉の入居者で女優の栗崎英子(くりさきひでこ)とコンサートに出かけた。が、英子と旧知の仲の歌手・喜美原治(きみはらおさむ)が体調を崩し中止に……。一方、爽香の恩師・河村布子(かわむらきぬこ)は、夫・太郎(たろう)が家を空(あ)けがちなのに悩んでいた。刑事の夫は、事件で知り合った女性と交際しているのだった。登場人物が読者とともに年齢を重ねる画期的シリーズ第14弾!
  • 十津川警部 姫路・千姫殺人事件
    2.5
    姫の化身が死を招く!? 呪われたお伽話か。十津川、謎の美女を追う。運命に翻弄された姫の化身か。千姫の末裔だという美女が、骨董鑑定番組に打かけを出品したところ、問い合わせが殺到。だが彼女に近づく者は次々と不可解な死を遂げた。再び懐剣をもって出演すれば、さらに恐ろしい事件が……。気品あふれる美しさの陰に何があるのか。十津川が暴いた哀切きわまる真相とは。(講談社文庫)
  • 夏の約束
    3.7
    ゲイのカップルの会社員マルオと編集者ヒカル。ヒカルと幼なじみの売れない小説家菊江。男から女になったトランスセクシャルな美容師たま代……少しハズれた彼らの日常を温かい視線で描き、芥川賞を受賞した表題作に、交番に婦人警官がいない謎を追う「主婦と交番」を収録した、コミカルで心にしみる作品集。(講談社文庫)
  • 一葉の「たけくらべ」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編
    4.2
    明治の吉原を舞台に、揺れる少年少女の恋心を描く、永遠のベストセラー。樋口一葉の流麗な擬古文(原文)に加え、わかりやすい現代語訳でも楽しめる入門書。原文は総ふりがな付きで、朗読にも便利。
  • うたかたの日々
    4.1
    【映画「ムード・インディゴ うたかたの日々」原作】純粋無垢、夢多き青年コランが出会った少女クロエは、肺の中に睡蓮が生長する奇病にかかっていた――パリの片隅で儚い青春の日々を送る若者たちの姿を、優しさと諧謔に満ちた笑いで描く、現代で最も悲痛な恋愛小説。39年の短い生涯を駆け抜け、様々なジャンルで活躍した天才ヴィアンの代表作。
  • 竜が最後に帰る場所
    3.9
    しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。降りしきる雪の中、その集団に加わったぼくは、過去と現在を取り換えることになった――(「夜行(やぎょう)の冬」)。古く湿った漁村から大都市の片隅、古代の南の島へと予想外の展開を繰り広げながら飛翔する五つの物語。日常と幻想の境界を往還し続ける鬼才による最重要短編集。 (講談社文庫)
  • 昨日は彼女も恋してた
    3.9
    小さな離島に住む僕。車いすに乗る少女・マチ。僕とマチは不仲だ。いつからかそうなってしまった。そんな二人が、島に住む変わったおっさん(自称天才科学者)の発明したタイムマシン(死語)によって、時空を超えた。はじめは二人はどこにいるのかわからなかった。なぜなら、島の景観なんて、十年やそこらじゃあまり変わらないから。僕たちが 『過去』 に来たと分かったのは、自分の足で全力で向こうから走ってくる、『小さいマチ』 を見たからだ。僕は驚き、そして思いつく。やり直すことができると。ずっと後悔していたことを、この、過去という 『現在』 で。
  • 銀嶺の人(上)
    4.3
    1~2巻704~792円 (税込)
    女医をめざす、勝気な“泣かない子”であった駒井淑子は、冬の八ヶ岳で単独行を試みて遭難しかかった時、若林美佐子と出会う。鎌倉彫の新鋭彫刻家として注目されていた美佐子は、無口ですぐに“涙ぐむ子”であった。死を覚悟した二人を事もなげに助け出した三人の男性登攀家(クライマー)に魅入られて、彼女たちは、ついに初の女性隊によるマッターホルン北壁登攀への挑戦を試みる……。
  • 蒼氷・神々の岩壁
    3.7
    鋭いアイゼンの爪もよせつけない蒼氷に覆われる厳冬期、石が水平に飛ぶ台風シーズン――富士山頂の苛烈な自然を背景に、若い気象観測所員の厳しい生活と、友情と愛と死を描いて息づまる迫力をよぶ長編「蒼氷」。ヒマラヤを夢み、岩と氷壁に青春を賭けた天才クライマーが、登攀不能といわれた谷川岳衝立岩を征服するまでの闘志と情熱の半生を描く実録小説「神々の岩壁」。他に2編併録。

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  • 雄気堂々(上)
    4.3
    1~2巻704~748円 (税込)
    近代日本最大の経済人渋沢栄一のダイナミックな人間形成の劇を、幕末維新の激動の中に描く雄大な伝記文学。武州血洗島の一農夫に生れた栄一は、尊皇攘夷の運動に身を投じて異人居留地の横浜焼打ちを企てるが、中止に終った後、思いがけない機縁から、打倒の相手であった一橋家につかえ、一橋慶喜の弟の随員としてフランスに行き、その地で大政奉還を迎えることになる。

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  • 総会屋錦城
    3.6
    直木賞受賞の表題作は、株主総会の席上やその裏面で、命がけで暗躍する、財界の影武者ともいえる総会屋の老ボスを描く評判作。ほかに交通事故の時だけタクシー会社の重役の身代りで見舞いや弔問にゆく五十男の悲しみを描いた「事故専務」をはじめ、資本主義社会のからくり、陰謀などを、入念な考証に基づき、迫力あるスピード感と構成力で描く本格的な社会小説7編を収める。

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  • 星が吸う水
    3.4
    恋愛ではない場所で、この飢餓感を冷静に処理することができたらいいのに。「本当のセックス」ができない結真と彼氏と別れられない美紀子。二人は「性行為じゃない肉体関係」を求めていた。誰でもいいから体温を咥(くわ)えたいって気持ちは、恋じゃない。言葉の意味を、一度だけ崩壊させてみたい。表題作他一篇。(講談社文庫)
  • 状況曲線(上)
    3.7
    1~2巻704円 (税込)
    建設会社専務の味岡は、高級官僚に顔が利く“先生”を中心にした談合組織に入り、工事の情報を得ていた。彼が仲間と“先生”に会っていた日、同じビルの屋上で他殺死体が見つかる。偶然、後に犯人と疑われるような行動を取ってしまった味岡は、芸者との逢引き先でも、“先生”の女性秘書の遺体にぶつかってしまう……。巧妙なワナに追いつめられていく味岡! 長編サスペンスの傑作。

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  • 季節のない街
    4.3
    “風の吹溜まりに塵芥が集まるようにできた貧民街”で懸命に生きようとする庶民の人生。――そこではいつもぎりぎりの生活に追われているために、虚飾で人の眼をくらましたり自分を偽ったりする暇も金もなく、ありのままの自分をさらけだすしかない。そんな街の人びとにほんとうの人間らしさを感じた著者が、さまざまなエピソードの断面のなかに深い人生の実相を捉えた異色作。

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  • バルーン・タウンの殺人
    3.7
    東京都第七特別区、通称バルーン・タウン。人工子宮の利用が普通になった世界の中で、それでも敢えて母体での出産を望んだ女性たちが暮らす長閑な別天地。しかしそんな場所でも事件は起きる。前代未聞の密室トリック、暗号〈踊る妊婦人形〉の謎、捜査活動支援システム・ドウエル教授との推理合戦、「なぜ、助産婦に頼まなかったのか?」と呟いて意識を失った男、そして妊婦探偵の鮮やかな推理――遊び心溢れる趣向と抜群のユーモア・センスでミステリ・ファンから喝采を浴びた連作集。個性的なシリーズ第一弾。

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  • 静子の日常
    4.2
    おばあちゃんは、あなどれない――果敢、痛快、エレガント。75歳の行動力に孫娘も舌を巻く! 味わい深くユーモラスに、年齢を重ねてこそのしなやかな境地を描く。チャーミングで心ほぐれる家族小説。
  • サッカーボーイズ 13歳 雨上がりのグラウンド
    3.9
    元桜ヶ丘FCのチームメイトは、それぞれの道を歩み始めた。地元の中学校サッカー部に入部した武井遼介は早くも公式戦に抜擢される。同じ学校に通いながらJリーグのジュニアユースチームに入った星川良は新しい環境に馴染めずにいた。サッカーから離れていく友は「なぜサッカーを続けるのか」と遼介に問いかける。競技スポーツの入り口に立った13歳の少年たち。多くの熱い支持を集める、感動の青春スポーツ小説、第2弾!
  • 日輪の遺産
    4.3
    終戦間近、帝国陸軍の真柴少佐は軍トップに呼集され、ある重大な密命を帯びる。祖国復興のための軍資金を護るため、真柴は小泉中尉、望月曹長とともに極秘任務を遂行、勤労動員として20人の少女を集めた──。
  • 悲歌(エレジー)
    4.7
    父の自殺により、ひとりぼっちになってしまった16歳の少女晃子。彼女が唯一心を許せる相手は、鏡の中の少年“アキラ”だけだった。父・孝志は愛人を巡って殺人を犯してしまった……ということだったが、殺した男が会社から20億円を横領していた事実が発覚。そして晃子の身にも危険が迫ってきた。消えた20億円はどこに行ったのか? 父は本当に自殺したのか? 晃子の子供時代に隠された、悲しい心の傷とは? 少女の微妙な心理描写を中心に、家族の愛を問う長編ミステリー。
  • 獅子神の密命
    3.3
    気鋭のミュージシャン・橘章次郎のもとに、米国の大富豪から有名ジャズコンサートへの出演依頼が届いた。突然の大抜擢に驚く橘だが、それは日米政府を巻き込む暗闘の始まりだった……。正体不明の勢力が入り乱れ、謎と危機とが連続する、長編国際謀略活劇!

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  • 怪物が街にやってくる
    3.0
    1巻704円 (税込)
    世界最強を謳われたジャズの「上杉京輔トリオ」を突然引退した武田巌男は、新グループを結成し復活を果たす。多くのジャズマンを熱狂させた2人の怪物がついに対決する時が来た――。筒井康隆氏にも激賞された幻の初期短篇集、奇跡の復活!!

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  • 招かれざる客
    4.0
    外には深い霧が漂っていた。電話を借りるためランゲート館に入ってきたスタークウェッダーはそこで異様な光景をみた。館の当主が椅子にうずくまり、そのかたわらでは夫人が拳銃を握っていたのだ。やがて当主の奇行とその周囲の人間たちの悪意が明らかに……奇怪さが醍醐味のオリジナル戯曲。

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  • 夢幻地獄四十八景
    4.0
    バスの中で老人が隣席の若い男に話しかける――わたしは遠くで話す人間の唇が読めますが、この前も男女が心中の相談をしているので警察に知らせたところ、男女は俳優でした、芝居の稽古なのですよ、うっかり信じこめませんな、ですから今し方見た恐るべき相談も本当かどうか……。いろは48文字をタイトルに、才気溢れるショートショート集。
  • ロシア紅茶の謎
    3.7
    作詞家が中毒死。彼の紅茶から青酸カリが検出された。どうしてカップに毒が? 表題作「ロシア紅茶の謎」を含む粒ぞろいの本格ミステリ6篇。エラリー・クイーンのひそみに倣った〈国名シリーズ〉第1作品集。 奇怪な暗号、消えた殺人犯人に犯罪臨床学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の絶妙コンビが挑む!
  • 真珠色のコーヒーカップ ~杉原爽香三十三歳の春~
    3.7
    〈レインボー・ハウス〉も開業し、チーフとして忙しい毎日を送る爽香。ある夜、爽香は、暴走族に襲われたという少女を助ける。その同じ晩、S工業グループ会長の息子・色部健治(いろべけんじ)が暴走族同士の抗争で殺されていた……。犯人は、健治と対立するグループのリーダー・緑川邦夫だという情報が入るが……。読者とともに登場人物たちが年齢を(とし)重ねる人気シリーズ第19弾。

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  • 枯葉色のノートブック ~杉原爽香三十二歳の秋~
    3.8
    新しいケア付きマンション〈レインボー・ハウス〉の建設が進み、チーフとして忙しい毎日を送る爽香。そんななか、爽香の同僚・寺山(てらやま)が会社のお金を不正に使用しているとの疑惑が! 部下の麻生(あそう)に真相を探らせると、数々の不審な点が発覚する! 一方、爽香の周りに、あの殺し屋・中川(なかがわ)の影が……。登場人物が読者とともに年齢(とし)を重ねる画期的シリーズ第18弾!

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  • 茜色のプロムナード ~杉原爽香三十歳の春~
    3.8
    〈G興産〉で新しい高齢者用ケア付きマンションの準備計画に加わり、爽香は多忙な毎日。 建設候補地に住む門倉矢市郎(かどくらやいちろう)は、定年後の静かな生活が一転、妻を脳出血で突然失う。更に、借金を抱える息子夫婦が、立ち退き料のつり上げを画策する……。一方、明男(あきお)に思いを寄せる三宅舞(みやけまい)にも危険な影が忍び寄る! 登場人物が読者とともに年齢(とし)を重ねる画期的シリーズ第16弾!

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