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亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。
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Posted by ブクログ
不意に感じる自分の生きづらさや呼吸の苦しさの正体がわかった気がした。 読んでからずっと好きな本です。
SNSでも「救われないミステリ」として紹介され、興味があった分期待も大きかった。 所謂パラレルワールド物で、賛否はあるだろうがSFミステリとしての完成度や著者が伝えたいメッセージが渾々と伝わってきた。 ラストの一文が主人公の人生をどう左右するのか、想像しながら誰かと語り合いたくなる、極限まで心理に迫...続きを読むる作品。
「最後の一行」が強調される意味がわかった 成程、読み手によって心に重く響くのか軽やかな気持ちになるのかで分かれそう 私は最初は前者、色んな解説読んで後者もありと思った 一から複数の可能性を見出す系の思考力で殴るSFミステリ 軽くて重かった
ジョブスが死んでもAppleは潰れていない。ジョブスでさえ代わりはいる。だから自分の変わりなんていくらでもいる。 カズレーザーさんの言葉と記憶してます。この後、だから気楽に生きようとなるか、生きてる価値なんてないとなるのか、それは本人次第ですが。
好きです。こういう終わり方。
崖から落ちて亡くなった恋人を追悼するために東尋坊を訪れたリョウ。 だが、自らも不意に崖から墜落してしまう。 目を覚ました先は見慣れた金沢だったが、自宅には産まれるはずのなかった姉が存在。 「ここは並行世界なのか?」 元の世界に戻るため奮闘する二人だったが次々に明らかになる事実の数々。 その先に待っ...続きを読むてるのは希望か絶望か? …………….。 残虐的ではないグロテスクを実感… 分岐点で選んだ道が正しいか否かはわからないので普段考えないが、もし自分の選ばなかった道の結末がわかってしまったら… 優れている人と自分を比べ羨むことは“ありふれた”ことだが、もし比較し羨む対象が並行世界の優れた“自分”だったら… SFだからこそなせる技に心を抉られました。
恋人を東尋坊での事故で失った過去をもつ機能不全家庭で育った主人公が、再びその地を訪れたとき、パラレルワールドへと飛ばされてしまう。そこにあるのは産まれる運命にはなかった姉の存在、そしてその友人として存命の恋人の存在であった。 元の世界と迷い込んだ世界における「異なる点」や「同じ点」などが明らかにな...続きを読むっていく中で、明るみになっていく恋人がなぜ主人公に惹かれたのか、そして恋人の事故はどうして起きてしまったのかが伏線回収とともに丁寧にかつ若々しく描かれていた。 タイトルにもある「ボトルネック」、元の世界において機能不全の両親、失ったどうしようもない兄、失った恋人と失うことが多かった主人公が迷い込んだ世界での出会いを通して気付いた「ボトルネックの正体」とそれに対する主人公の行き着いた答えには若者らしい共感点がある。 青春ものファンタジー作品として大切な「行って」「帰って」くるプロットの中で帰るときの原動力となった主人公の思い、そして「帰って」きた元の世界の主人公にとっての見え方をラストシーンで感じ取って欲しい。
上手くいかないことを他責にしてしまうことが多いけど、実は自分のせいで…ってことも多いのかもしれない。 ただそれが自分のせいだと知ることはできないから、難しいなと思った。
知りたくない、知らない方が良いことがある。ツラい。つらすぎる。元の世界に戻るも、戻らぬも選択は厳しい。 儚い羊たちの祝宴につながるストーリー展開を感じ、確実に力量が上がったなと、読み終えて最初に思ったのは、そのことだった。そんな評価をするほどの力量もないが、継続することの重要性を感じた。
もし自分が生まれてこなかったら? 誰もが一度は考えたことがあるようなことだが、この物語では自分がいない世界があまりに素晴らしく、違って見えたことから、主人公は自らをボトルネックと感じてしまう。 振り返ると私自身も自分の存在価値を否定して、もう嫌だと自暴自棄になったことがあった。 辛いことが沢山あっ...続きを読むたけど、私を必要としてくれる人がいるし、私がいないと悲しむ人がいるんだと、そう思えてからは前を向いて生きれるようになった 主人公に投影された読者に対して、生きる意味や自分が世界に与える影響を問いかける、切なく苦い青春ファンタジー。
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米澤穂信
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