ボトルネック

ボトルネック

小説・文芸
693円 (税込)

3pt

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亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。

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ボトルネック のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    東尋坊に行くことになり、中学生以来15年ぶりぐらいに再読。
    『青春ミステリの金字塔』などという煽りだが、気分が落ちているときに読んではだめなタイプの青春小説。
    私の中では、過去一の鬱小説、残酷な小説という位置付け。

    ボトルネックが何を指すのか、これが強く印象に残っていて、残酷な小説だと思っていた。
    改めて読み返すと、年を重ねたからこそ理解できたからなのか、記憶にあった以上に残酷なストーリーで涙が流れた。
    またしばらく読み返すことはできなさそうだが、不思議と手元には残しておきたい1冊。

    0
    2026年10月11日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ含みます。



    リョウがボトルネックだったのか、、、
    決して悪いことをしていないのに、サキのように振る舞っていれば、すべてがうまくいっていたかもしれないと思わせる描写がとても残酷だった。

    サキが言うように、リョウは全然悪くない。
    でも、サキだったら……と思ってしまう自分もいる。

    悪いことをしたわけでも、何か決定的な間違いを犯したわけでもない。ただ、自分とは違う人間だったら、もっとよい結果になっていたかもしれない。
    そう考えると、あまりにも理不尽で、やりきれない。

    うまく言葉に出来ないのが悔しいですが、人と関わることの怖さや難しさ、言葉だけでは片付けられない何かをこの本で感じました。

    何より怖いのは、その可能性を知ってしまうと、自分を責める理由がなくても、「でも、あの人だったら」と考えてしまうことなのかもしれない。

    リョウは悪くない。それでも、サキだったら。

    この矛盾を抱えたまま、簡単には答えを出せないところに、この作品の恐ろしさと深さがあるように思えます。

    0
    2026年10月10日

    Posted by ブクログ

    この場が自分じゃなく他の誰かだったらもっとうまくいっていただろうに、、、よく自分も思います。
    登場人物がいきいきと描かれていて、どんどん読み進めた。
    エンディングは、衝撃だった。
    主人公が、このような最後の言葉を母親?から言われるほどのことは全くしてないですよね?伏線見落とししてるかな?
    背筋が凍る文章が素晴らしい。著者の他作品も読みだいとおもいました。

    0
    2026年07月25日

    Posted by ブクログ

    思春期ならではの過剰すぎる自己認識が、彼にとって最悪の世界へ導いてしまう。
    自分だけが違う世界において彼の周りは180°好転してしまっている。

    もしそんな世界を見てしまってもどう自分を保ちどう生きていくべきか。
    ラストがオープンエンドではなく決定論的に自分には見えてしまったのが残念だったが、自分とは何か、変わるけど変わらない世界で自分はどう向き合っていくのか改めて考えさせられる小説だった。

    0
    2026年06月28日

    Posted by ブクログ

    読者をそっと誘導しつつ、肝心な部分は読者の解釈に委ねるというスタンスが魅力的だと思った。淡々としていながら、主人公や登場人物の苦しみも伝わってくる文章が印象的だった。すっきりとした読み心地の中に、鈍い痛みとずっしりとした重みが心にしがみついてくるような感覚は初めて経験した。ミステリを読んだ経験が少ない私でも読みやすく、考察がとても楽しい1冊だった。

    0
    2026年06月17日

    購入済み

    好きです。こういう終わり方。

    0
    2020年06月14日

    Posted by ブクログ

    なんとなく序盤は桜庭一樹の作品のような感覚を持った。

    ボトルネックというタイトルから思いつかない展開だった。
    なるほど、そういうことかと。

    主人公がバグだったのか、はたまた機動力になっていたのか。
    わからないけど個人的には主人公はバグではなかったはず。
    それがあったから別世界の彼女は助かった。

    0
    2026年09月01日

    Posted by ブクログ

    パラレルワールドに行った後、一個一個は大きい事件じゃないのに着実に主人公が自分の生きる意義を失っていく様が丁寧に描かれていて良かった。後味は悪いが、繰り返し読んで噛み締めたくなる作品だった。

    0
    2026年08月23日

    Posted by ブクログ

    ずっっと苦しいー!後味の悪さもピカイチ!
    ありそうでない話。あってたまるか!!!!
     東尋坊の崖から転落して亡くなった、恋人を追悼するために訪れた主人公のリョウ。何かに誘われるようにして崖から転落すると、見慣れた金沢の街にいる僕。。。

     パラレルワールドものの非現実的なお話ではあるが、人物たちの心情描写や起こる出来事に対しての人間関係の描写がリアルすぎて、読んでて物語のリアリティに圧倒された。

    "ボトルネック"という、タイトル回収はお見事すぎて秀逸さを感じつつも、そのタイトルがもつ意味と、物語の本質の先に待ち受ける結末には頭を抱えてしまう。 ほんと救いがない…

    主人公にのしかかる負担が大きすぎる……。

    0
    2026年08月15日

    Posted by ブクログ

    自分が生まれた世界と自分の代わりに誰かが生まれた世界を比べて後者の世界の方が良かった時、、私なら生き直すことができるか。

    この物語は主人公リョウと何らかのきっかけで別次元に生きる姉サキと出会い、姉が生まれた世界を3日間体験する。
    読み終わってターニングポイントとなった部分をいくつか読み直したら、作者が伝えたかったことがクリアになってきた。

    リョウは何事も受け入れるが性格は卑屈。
    対してサキはお節介で想像力が高い。

    サキに関わる人達は本人の意思に関わらずサキから何らかの影響を受けてその後の人生が変わっていく。サキと3日間過ごしたリョウはサキから受け取った何かで人生を好転していくことができるか。

    ボトルネックが示すものを自分なりに解釈した時作者の意図が腑に落ちた。
    ただのパラレルワールドではない。今の自分は自分が作り上げた世界で生きてるとしたら諦めずやれることはいくらでもあるではないか。

    0
    2026年07月26日

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