ボトルネック

ボトルネック

693円 (税込)

3pt

亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。

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ボトルネック のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    不意に感じる自分の生きづらさや呼吸の苦しさの正体がわかった気がした。
    読んでからずっと好きな本です。

    0
    2025年12月03日

    Posted by ブクログ

    SNSでも「救われないミステリ」として紹介され、興味があった分期待も大きかった。
    所謂パラレルワールド物で、賛否はあるだろうがSFミステリとしての完成度や著者が伝えたいメッセージが渾々と伝わってきた。
    ラストの一文が主人公の人生をどう左右するのか、想像しながら誰かと語り合いたくなる、極限まで心理に迫

    0
    2025年10月09日

    Posted by ブクログ

    「最後の一行」が強調される意味がわかった
    成程、読み手によって心に重く響くのか軽やかな気持ちになるのかで分かれそう
    私は最初は前者、色んな解説読んで後者もありと思った
    一から複数の可能性を見出す系の思考力で殴るSFミステリ
    軽くて重かった

    0
    2025年10月01日

    Posted by ブクログ

    ジョブスが死んでもAppleは潰れていない。ジョブスでさえ代わりはいる。だから自分の変わりなんていくらでもいる。

    カズレーザーさんの言葉と記憶してます。この後、だから気楽に生きようとなるか、生きてる価値なんてないとなるのか、それは本人次第ですが。

    0
    2025年09月21日

    購入済み

    好きです。こういう終わり方。

    0
    2020年06月14日

    Posted by ブクログ

    崖から落ちて亡くなった恋人を追悼するために東尋坊を訪れたリョウ。
    だが、自らも不意に崖から墜落してしまう。

    目を覚ました先は見慣れた金沢だったが、自宅には産まれるはずのなかった姉が存在。
    「ここは並行世界なのか?」
    元の世界に戻るため奮闘する二人だったが次々に明らかになる事実の数々。
    その先に待っ

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    恋人を東尋坊での事故で失った過去をもつ機能不全家庭で育った主人公が、再びその地を訪れたとき、パラレルワールドへと飛ばされてしまう。そこにあるのは産まれる運命にはなかった姉の存在、そしてその友人として存命の恋人の存在であった。

    元の世界と迷い込んだ世界における「異なる点」や「同じ点」などが明らかにな

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    上手くいかないことを他責にしてしまうことが多いけど、実は自分のせいで…ってことも多いのかもしれない。
    ただそれが自分のせいだと知ることはできないから、難しいなと思った。

    0
    2025年10月16日

    Posted by ブクログ

    知りたくない、知らない方が良いことがある。ツラい。つらすぎる。元の世界に戻るも、戻らぬも選択は厳しい。
    儚い羊たちの祝宴につながるストーリー展開を感じ、確実に力量が上がったなと、読み終えて最初に思ったのは、そのことだった。そんな評価をするほどの力量もないが、継続することの重要性を感じた。

    0
    2025年09月27日

    Posted by ブクログ

    もし自分が生まれてこなかったら?
    誰もが一度は考えたことがあるようなことだが、この物語では自分がいない世界があまりに素晴らしく、違って見えたことから、主人公は自らをボトルネックと感じてしまう。

    振り返ると私自身も自分の存在価値を否定して、もう嫌だと自暴自棄になったことがあった。
    辛いことが沢山あっ

    0
    2025年09月18日

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