【感想・ネタバレ】ボトルネックのレビュー

あらすじ

亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

不意に感じる自分の生きづらさや呼吸の苦しさの正体がわかった気がした。
読んでからずっと好きな本です。

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2025年12月03日

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ネタバレ

痛い。心に突き刺さるのは文章と北陸の冬の寒風。
自分が生まれてこなかった世界では自分がいる世界より尽くが上手く回っている、そして、その原因は自分の存在と自分の代わりに生まれてきた姉に起因する。
本来産まれてこなかった姉は持ち前の想像力と行動力で様々な問題を意識的に、時には無意識に解決していた。
本当に産まれてくるべきだったのはどっち?
こんなに自分の存在を否定された主人公がかつていたかな?
『 もう、生きたくない』と零した瞬間に元の世界へと戻される。これも酷く残酷だ。
無味無臭な人生において唯一意味のある存在であったノゾミは自らの死を望んでいる。こっちにこいと手招きしていた。
そこにラストのあのメール。
ラストはいわゆるご想像にお任せしますエンドだけど十中八九一人でいたから魔が差したんだろうと思う。。

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

SNSでも「救われないミステリ」として紹介され、興味があった分期待も大きかった。
所謂パラレルワールド物で、賛否はあるだろうがSFミステリとしての完成度や著者が伝えたいメッセージが渾々と伝わってきた。
ラストの一文が主人公の人生をどう左右するのか、想像しながら誰かと語り合いたくなる、極限まで心理に迫る作品。

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2025年10月09日

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「最後の一行」が強調される意味がわかった
成程、読み手によって心に重く響くのか軽やかな気持ちになるのかで分かれそう
私は最初は前者、色んな解説読んで後者もありと思った
一から複数の可能性を見出す系の思考力で殴るSFミステリ
軽くて重かった

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2025年10月01日

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ジョブスが死んでもAppleは潰れていない。ジョブスでさえ代わりはいる。だから自分の変わりなんていくらでもいる。

カズレーザーさんの言葉と記憶してます。この後、だから気楽に生きようとなるか、生きてる価値なんてないとなるのか、それは本人次第ですが。

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2025年09月21日

購入済み

好きです。こういう終わり方。

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2020年06月14日

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最初の方は別の世界に存在する姉とのやり取りが面白く、キャラに魅力を感じていた。
しかし読み進めるにつれ不穏さを孕んでいき…
「自分」についてよく考えせさせられ、考察のしがいのある作品。

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2025年12月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公の高校生、リョウがひょんなことからパラレルワールドである自分の生まれてこなかった世界線であるサキの世界に迷い込む話。と言っても異世界モノではなく、両親が不倫、ネグレクト、恋心を抱いた相手の死など、がっつりダークテイスト。

作中、自分の世界と違う点を見つけてはサキ持ち前の「想像力」で解説が入る展開。その異なる点が悉く先の世界線では好転しているというのがポイント。

傷ついた末に「何もしない」を選んだリョウと「オプティミスト」になることを選んだサキで変わってしまった現実が結構シビア。

ラストは考えさせる系だが、タイトルの「ボトルネック」という文言から全てが察せられるかと…。

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2025年12月10日

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崖から落ちて亡くなった恋人を追悼するために東尋坊を訪れたリョウ。
だが、自らも不意に崖から墜落してしまう。

目を覚ました先は見慣れた金沢だったが、自宅には産まれるはずのなかった姉が存在。
「ここは並行世界なのか?」
元の世界に戻るため奮闘する二人だったが次々に明らかになる事実の数々。
その先に待ってるのは希望か絶望か?

…………….。
残虐的ではないグロテスクを実感…

分岐点で選んだ道が正しいか否かはわからないので普段考えないが、もし自分の選ばなかった道の結末がわかってしまったら…
優れている人と自分を比べ羨むことは“ありふれた”ことだが、もし比較し羨む対象が並行世界の優れた“自分”だったら…

SFだからこそなせる技に心を抉られました。

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2025年11月26日

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恋人を東尋坊での事故で失った過去をもつ機能不全家庭で育った主人公が、再びその地を訪れたとき、パラレルワールドへと飛ばされてしまう。そこにあるのは産まれる運命にはなかった姉の存在、そしてその友人として存命の恋人の存在であった。

元の世界と迷い込んだ世界における「異なる点」や「同じ点」などが明らかになっていく中で、明るみになっていく恋人がなぜ主人公に惹かれたのか、そして恋人の事故はどうして起きてしまったのかが伏線回収とともに丁寧にかつ若々しく描かれていた。

タイトルにもある「ボトルネック」、元の世界において機能不全の両親、失ったどうしようもない兄、失った恋人と失うことが多かった主人公が迷い込んだ世界での出会いを通して気付いた「ボトルネックの正体」とそれに対する主人公の行き着いた答えには若者らしい共感点がある。

青春ものファンタジー作品として大切な「行って」「帰って」くるプロットの中で帰るときの原動力となった主人公の思い、そして「帰って」きた元の世界の主人公にとっての見え方をラストシーンで感じ取って欲しい。

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2025年11月16日

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ネタバレ

良い。
作者の幅広い作風に驚かされる。SF的入り。
純小説ぽい。10代の多感な少年の感情を取り上げた内容。

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2025年11月08日

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ネタバレ

これほどまでに救いのない物語だとは思わなかった。
自分が存在していない世界がみんなが生存している世界だったら……
こんなの辛すぎる。

最後、あのメールを見てどういう選択をしたのか気になる。
パッと見は悲しい結末になりそうな気がするけど、どうなんだろう。

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2025年10月28日

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上手くいかないことを他責にしてしまうことが多いけど、実は自分のせいで…ってことも多いのかもしれない。
ただそれが自分のせいだと知ることはできないから、難しいなと思った。

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2025年10月16日

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ネタバレ

なんともつらい。最後にサキによって救われたりするのかなと思ったけどそんなことはなかった。ノゾミにとってもリョウは特別なんだろうと思っていたらそれも全然そんなことなかった。ことごとくつらい方になっている。最後の最後にあのメール。救いがどこにもない。
読み終わってみるととにかくタイトルが本当につらい。
でも物語としてどんどん読み進めたくなるしおもしろかった。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

えぐかったな。最初から最後まで救いなし。
あのオチのつけ方は予想もしてなかった。

ミステリ系はあまり好きでもなかったが、これは面白かった。純粋に謎は気になるし、これからどうなるんだろうという気持ちでページを進めていた。

物語自体は最初から最後まで暗い展開が多く、気が滅入るくらい主人公は不幸の塊。高校生らしさは捨てきれていない分、暗い主人公に少しイラッとしてしまう部分もあったが、1番多感な時期に恋人が死んで両親もあれじゃ仕方ないのだろう。

じゃあ、サキの世界はリョウの理想の世界なのか。それはわからない。羨ましいという描写はあったが、だからといって理想と決めつけることもできない。リョウはこんな世界を想像もしていなかったと思う。だからこそ全て受け入れた上で生きてきたのだ。あの世界はあくまで可能性であって、サキと同じようにリョウが動いてもああなったかどうかもわからない。

自信や可能性に満ち溢れていてもおかしくない高校生という時代を、どれだけ自分は無力なんだと痛感させられてしまうのは、エグい。気の毒でしかない。どうせ自分なんてと諦めるとかならわかる。けれど、この作品は、どこかお前のせいみんなこうなったんだと言っているようなもので、生きる希望を根本的に打ち砕いている。不幸な奴は、とことん不幸なんだなって感じた。

個人的には、この先のリョウに救いはないと思う。この展開からの打開は無理だ。本当の幸せを掴み取ることはできない。行動できなかったから、サキはこうしてたんだ、自分も!ってなっているなら、あの3日間でなっている。東尋坊に誘われて堕ちていく末路しか想像できない。それか、生きてはいるし普通に生活もしているが心が壊れてどうしようもない状況のどちらかだと思う。

小説としてもミステリーとしても面白いので、個人的にはオススメです。




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2025年10月01日

Posted by ブクログ

知りたくない、知らない方が良いことがある。ツラい。つらすぎる。元の世界に戻るも、戻らぬも選択は厳しい。
儚い羊たちの祝宴につながるストーリー展開を感じ、確実に力量が上がったなと、読み終えて最初に思ったのは、そのことだった。そんな評価をするほどの力量もないが、継続することの重要性を感じた。

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2025年09月27日

Posted by ブクログ

もし自分が生まれてこなかったら?
誰もが一度は考えたことがあるようなことだが、この物語では自分がいない世界があまりに素晴らしく、違って見えたことから、主人公は自らをボトルネックと感じてしまう。

振り返ると私自身も自分の存在価値を否定して、もう嫌だと自暴自棄になったことがあった。
辛いことが沢山あったけど、私を必要としてくれる人がいるし、私がいないと悲しむ人がいるんだと、そう思えてからは前を向いて生きれるようになった

主人公に投影された読者に対して、生きる意味や自分が世界に与える影響を問いかける、切なく苦い青春ファンタジー。

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2025年09月18日

Posted by ブクログ

受け入れるのが得意。それは長所なのだろうか。
初めから受け入れてしまうのは良くないのではないかと、最近思うようになった。サキのセリフにもあったように、やらなければ後悔するかもしれないこともやらずに、安易に受け入れてしまうのはいかがなものか。

仕事でも恋愛でも、最初から受け入れてしまっていたら、手に入らないものや辿り着けない場所がいくつもあるはずだ。だから僕は「受け入れるのは少し苦手」くらいでいいと思う。後悔しないように足掻いて、それでも駄目だったときに初めて受け入れればいい。

受け入れることは、最後の手段なのだ。

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2025年09月16日

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ネタバレ

ふたつの可能世界、「自分が存在している世界」と「自分が存在していない世界」。

自分がいないほうが、世界が良い方向に向かっていくという事実をいくつも突き付けられていくのがとても残酷。
自分が、ボトルネック(=阻害するもの。排除されるべきもの。)だと理解するところなんて痛ましすぎる。

⋯なんだけど

起きたことは仕方がない、受け入れるしかない、と全てに対して投げやりだった彼が「自分が存在していない世界」で数日過ごしたことで、結果として自分自身とあれだけ向き合うことになった。

もう生きていたくないと思ったとしても、
母からあんな衝撃的なメールが届いたとしても、
きっと彼は今までと違う生き方ができるし、生きていってほしいと思う。

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2025年09月14日

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もしも自分が居なければ世界はどうなっていたのか…
いないほうが良いと気付かされるたびにだんだん辛くなっていきそう

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2025年09月06日

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ネタバレ

高校の頃に読んで、すごく好きだったお話です。自分がいなくてもなにも問題なく世界は回るどころか自分がいないほうが上手くいってるという…この…つらさが好きです。私自身「自分いなくてもいいんじゃないか」と考えることが多いので、勝手に共感しながら読んでいました。終わり方もすごく好きです。あの終わり方じゃなかったらこんなに印象に残っていないと思います。

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2025年09月05日

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 登場人物が魅力的。苦しい状況でも受け入れてしまう主人公と、明るく行動力のある女の子との対比、それに謎めいた女の子たちがからむ。そして、あまり物事を考えず行動もしない男の子と、洞察力と行動力のある女の子に入れ替わったら、世の中はどう変わるのか・・・主人公に残酷な事実が突きつけられる。

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2025年12月07日

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[こんな人におすすめ]
*まだ読んだことのない『青春ミステリ』を読んでみたい人
 『青春ミステリ』と聞いて想像する爽やかさ、甘酸っぱさ、切なさ――そのすべてを含みつつ、まったく別角度からグサグサ刺してくるタイプの小説です。
 青春が遠い昔になった大人が読むと、登場人物の葛藤や孤独に胸を締めつけられ、思わず頭を抱えてしまうかもしれません。覚悟して読まないとしっかり傷を負うのでご注意ください。

[こんな人は次の機会に]
*とにかく何でもいいから今すぐ小説が読みたい人
 2025年11月30日現在、これからクリスマスや冬休み、お正月などのわくわくするイベントが続く季節に読むには、やや暗めの作品です。もっと明るい本をおすすめします(米澤穂信さんの青春ミステリなら氷菓シリーズや図書委員シリーズが良いかもしれません)。
 「ぼっちクリスマスだから別に……」と思っている人にもおすすめできません。孤独を強く感じている時期の読書には向きませんので、次の機会にぜひ。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

パラレルワールド。自分がいない世界の方が良い方向に行くと主人公は思い込んでいるが、悪いところばかり目に映るのが人間なので、文章に書かれていないところに反対の結果があると自分は勝手に思う。自分で自分の世界を正解にしにゃあならんよな。

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

異次元に突如出くわす、パラレルの世界、ミステリー小説だ。近未来なのか、自分が生まれていなかったら何が変わっていたのかの検証しながらの異次元で家族と恋人と遭遇する、だがそれは自分のいた世界とは違っている。そんな世界に自分が招かれたとしたらどうするだろうか。最近はVRで異次元体験ができる。現実と過去未来をゲーム感覚で楽しむのは良いが、それが超リアルに再現されたら人はどう捉え考えるだろうか。不気味な世界にいる自分が過去を知っているが故に思い通りにならない、また過去を知っているが故に何事もなく超える自分を再現できたらどうなるのだろうか。小説は読んでいても何か違和感(幻想に取り残される感)があり、少々創造と理解が難しい。

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

面白くないわけじゃないのに、微妙...?だった。前情報なしで読み、意外なストーリー、パラレルワールドもの。暗い主人公の思考が自分よがり過ぎて共感できず、ノゾミとのつながりや家族の境遇についてなども無理矢理感が強いような....?サキのキャラ設定やラストも。 私の好みじゃないということなのかも。

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2025年10月07日

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ネタバレ

<目次>


<内容>
いわゆるパラレルワールドの話なのだが、そこにミステリーの要素が絡み、事件の首謀者はあまり登場しない、という話。解説で村上貴史が詳細に論じているが、そこを読むともう少し作品を楽しめるかも…。そこかしこに伏線が張り巡らされているから。

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ボトルネック
リアルタイムでは無く「過去作」として読んでいる為、発売当時の読者とは違った印象になるかも知れない。米澤穂信は面白い作品を数多く発表しており僕の中では圧倒的な作家である。
古典を読むときには、特に年代は気にしないが、リアルタイムで読んでいる作家の作品は、どうしても時系列が気になってしまう。この時代には何があったとかそういうことではないが、少なからずまだ様々な作品が発表されていない、新進気鋭の作家であっただろうこの時代とたくさんの作品が生み出され一流作家と言われるようになった、現在の作品と比べたときの取り方はどうしても異なってしまう。
今作は、主人公であるリョウと、亡くなった彼の恋人であるノゾミの関係を中心に、リョウと言う人物のわびしさや生き様、彼を取り巻く環境が描かれていく。

少し読み進めるとわかるが、現代風に言えば、いわゆる「転生もの」に近いかもしれない。違った時間軸、もしくは違った世界に迷い込んでしまった主人公と言う設定だが、それが死産してしまった自身の姉が生きている世界線で、リョウが生きてきた世界と姉が生きている世界の違いを比べながら、リョウは自分に起きた事象を受け止め、自身の人生に結論を出していくというストーリーだ。

今作もかなり衝撃的な内容だし、ある意味でリドルストーリーの様相もあるが、現代の筆者が持っている薄気味悪さの様なものが少しだけ垣間見える作品だ。設定やストーリーは面白いし、この独特な空気感はとても哀愁的だ。

別世界に登場する姉のサキは素晴らしいキャラクターであるが、同時にこの特異な環境を受け入れるスピードが早すぎてリアリティが余りにも欠落している。もう少し読者が腹落ちできる内容だったら更に凄い作品になっていたと思う。また、現代の米澤穂信であれば、サキはフミカを殺し、もしくはリョウがフミカを殺すというダーティーな結末もあったかも知れない。いくら聡いサチであっても永遠にノゾミを守る事は出来ないし、フミカは事あるごとにあらゆる手を使い人の不幸を手に入れようとする人物だ。この様な結末も面白いし、その後、今作品の結末に繋がっても魅力的だったと思う。

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2025年09月25日

Posted by ブクログ

作品全編渡って作中に出てくる金沢の街のようにドンヨリとした雲がかかっているような、薄暗く不穏で希望の見えない作品だった。

本格ミステリー作品と比べると流石に謎解きや推理要素は少ないが、その分メッセージ性や人物像への言及が多くあり、社会派小説の感じで退屈することなく最後まで読めた。

感想としては、読んでいてとても辛いものがあった。私も家庭問題で苦しんだときがあり、主人公達の気持ちに共感できた。もちろん私も当時は、この家庭内不和をどうにかできないか、どうしたら良かったのかと考え苦しんだ時代もあった。もちろんそんな苦悩は的外れであったのだが。
だからこそ、諦めと納得のフェーズに入ったところで、もう一度掘り返されるだけでなく、「家庭内不和もあなたのせい。周りの不幸もあなたのせいだった。」と伝えられては生きる意味が分からなくなる。
主人公は決して元の世界では悪手となる行動を取っていないが、サキのように最善手も取れなかった。取らなかった。だから不幸になった。ひたすらに可哀想で惨めな主人公だったと思う。

人生に突然しれっと現れる些細な岐路に気づいて最善手を取れる人なんて少ない。そんな想像力を自分が持てているとは思えない。自分はボトルネックかもしれない。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

主人公の存在が世界にとってプラスになるのかマイナスになるのか。平行世界のどちらも体験して感じた自身の存在意義。洗礼を受けながら成長していけば良いと思った。好きな系統の本なので集中して読めました。

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2025年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後の1行がゾクッとした。

サキの世界を見て挫折しても、最後は前向きに人生をやり直す話を想像していたが、自殺を仄めかす終わりで驚き。主人公の性格は苦手だったけど、まだ中学生と思うとさすがに気の毒に思う。

他責や運のせいにせず、自分で行動を起こすことが大事だと改めて思った。読んでいる時より読み終わった後の方が考えさせられる作品。

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2025年12月13日

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