帯に2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』の世界を愉しむ本!とあり購入しました。
というのは、私は大河ドラマは見ていないのですが『NHK短歌』で第二週の俵万智さんの回で『光る君へ』とのコラボがあるということなので少し勉強しておこうと思いました。
ブク友さんには『源氏物語』を通読されている方も多いと思
...続きを読むいますが、私は高校の教科書で少し読んだ程度なので、これぐらいのレベルで書いてくれている本は本当にありがたく面白く読めました。
〇紫式部は苦しみ多き現世を「あはれ」というひと言に集約させた。
〇紫式部が仕えた中宮彰子や同僚女房たちライバルにあたる清少納言のことなどを紹介。
〇この本のナビゲートは和泉式部。
〇「女房」というのは現代でいうところの妻ではなくえら~いお方に仕える女性。和泉式部は中宮彰子につかえていた。同僚に紫式部。ライバルの中宮定子に仕えていた清少納言。
〇紫式部日記とは
中宮彰子の出産が迫った1008年秋(7月)から1010年正月にかけて。
・一巻 第一部 日記体(記録)
・二巻 第二部 手紙文体(消息文)
第三部 日記体(記録)
〇父藤原為時の官職名「式部の丞」から「式部」を『源氏物語』のヒロイン「紫の上」から紫をとって紫式部。
20代後半で藤原宣孝と結婚。
999年賢子を産む。
藤原道長の娘中宮彰子の女房になる。
『源氏物語』を書くことに没頭。
女房文学が花開く。
紫式部→中宮彰子の出産という一大事を記録にとどめる係を任された。
紫式部の仕事。
「中宮彰子の教養面での世話+彰子出産の記録+『源氏物語』の執筆」
〇紫式部と清少納言が実際に会うことはなかった。
〇又、『紫式部日記』とその時代を理解するためには平安時代中期に藤原北家によって全盛を極めた「摂関政治」のことを知る必要がある。
娘を天皇に嫁がせて男児を産ませ次の天皇にする。
天皇の幼いころは外祖父が「摂政」となって政治を代行し、天皇が成人してからは「関白」として天皇をサポートして政治を牛耳る。
〇藤原道長の存在
一条天皇は結婚した定子を24歳で亡くしその9年後に彰子懐妊「一帝二后」。
〇光源氏のモデル
源高明
源融
藤原道長