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ジャズバンド、唐島英治クインテットのメンバー、永見緋太郎は天才肌のテナーサックス奏者。音楽以外には関心を示さないのが玉に瑕だが、ひとたび事件や謎に遭遇すると、フリージャズを奏でるように軽やかに解決していく。反対に展示された絵画の謎、連綿と受け継がれたクラリネットの秘密、消えたトランペット奏者の行方など、永見の推理は――。鮎川哲也も絶賛した、著者のデビュー短編「落下する緑」にはじまる、洒脱で軽妙な本格ミステリ連作集。各エピソードの雰囲気に合わせ、著者が自らチョイスしたジャズCD、レコード紹介のおまけ付。/著者あとがき=田中啓文、解説=山下洋輔
...続きを読むPosted by ブクログ 2012年05月06日
田中啓文さんの落語シリーズも好きだけど、このテナーサックス奏者永見の推理小説も楽しかった。推理小説としておもしろいだけでなく、ジャズマンのこと楽器のことも楽しく学ぶことができた。「大きなお世話」的参考レコードで紹介しているアルバムは早速聴いてみようと思う。
最後の「砕けちる褐色」の謎は聞いてびっくり...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年12月04日
私はオーケストラより吹奏楽が好みで、一番好きな楽器はクラリネットです。でもジャズのテナーはまた別格ですよね。この本の主人公、永見緋太郎は唐島英治クインテットのテナーサックス奏者で、世の中の人間がすべてアンパンマンかジャムオジサンであると思っている性善説信奉者です。短編集ですが、章題が「落下する緑」「...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年02月22日
ジャズとからめた事件。
音楽のことは全く知らないが、楽しめた。
殺人事件でないところがいいと思う。
落ちは読めてしまうけれど、後味がいい。
珍しく探偵役が好きになった。永見くん(テナーサックス奏者)、かっこいい。
作者がジャズ好きなのか、1話区切りにお勧めCDの紹介が入っている。
しかし音楽や...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月30日
天才肌のテナーサックス奏者・永見緋太郎が探偵役となって、日常の謎を解決する、七色の連作短編集。
自身もジャズ愛好家でサックス奏者でもある著者が、人並み外れた耳と感性でサクッと謎を解くストーリーを書くのは、相当楽しかっただろうな〜と伝わってくる。
永見の推理は、時に理屈ではなく彼が感じたことに基づ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月31日
ジャズをテーマ・・・というほどでもないな。ジャズの奏者が登場人物というだけで話の核にジャズってほどでもないように思う。
一編一編が短くサクッと読めるのは悪くないですが、裏を返すとどの話もすぐに終わっちゃって消化不良感が否めない。それでいて謎が面白いかというとそれほどでもないような。。。デビュー作だか...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
音楽によって解ける謎。
セクションによって解ける謎。
『音楽』という、分かるような分からないような世界での謎に
驚くところもありましたが、そうなのかと思うようなところもあり
面白かったです。
短編集になっているので、少しだけ読み進めるのによいですが
その後にジャズの解説がついているので、それに興味...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月08日
唐島英治クインテットのメンバー、永見緋太郎は天才肌のテナーサックス奏者。音楽以外の物事にはあまり興味を持たない永見だが、ひとたび事件や謎に遭遇すると、楽器を奏でるように軽やかに解決してみせる。逆さまに展示された絵画の謎、師から弟子へ連綿と受け継がれたクラリネットの秘密など、永見が披露する名推理の数々...続きを読む
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