神谷美恵子日記

神谷美恵子日記

693円 (税込)

3pt

人は何のために生きるのか。苦しみと悲しみの極にあるとき、人はどのように生きる意味を見出せばよいのか。人間の「生きがい」について深いまなざしを注いだ精神科医・神谷美恵子。彼女自身も様々な苦悩や葛藤のなか、生涯をかけて自らの生きがいを懸命に追い続けていた。その日記にはときに自分らしい生への熱く激しい渇望が、ときに日常にひそむ人生の静かな喜びが、いきいきと語られている。人が本当に生きるとはどういうことなのか、読む者の心に深く問いかける真摯な魂の記録。

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神谷美恵子日記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    勤勉であること、自分を律すること、謙虚なこと、平穏な日常や家族や周りのすべての人に感謝すること、夫や子どもたちの幸せをただ祈ること。
    聡明でストイックでとても真似はできないが、この方のような心持ちは忘れないようにしたい。

    0
    2025年10月24日

    Posted by ブクログ

    『生きがいについて』の付録、坪内祐三氏の文を読み、打ちのめされ、この本を手に取った。
    私は“ヤワな”読者であるが、神谷美恵子をとても気に入ってしまった。多才で、(と簡単な言葉では表してはいけないのだろうが)そしてなんと可愛らしい人なのだろう。今の、今まで神谷美恵子を知らず生きて来てしまった。とにかく

    0
    2025年08月28日

    Posted by ブクログ

    "思慮深い言葉、愛情、勤勉、育児、医学への情熱などなどがつづられている。
    1939年から1979年までの40年間のごく一部の日記。
    学問へ取り組む矜持も素晴らしいし、家族へ投げかける愛情も伝わってくる。
    神谷さんはハンセン病診療所長島愛生園で患者と向き合いった精神科医。

    この方が記した本

    0
    2018年11月25日

    Posted by ブクログ

    「学ぶ」ということにこれほど切実に実直に真摯に向かっている人を僕は知りません。
    身が引き締まる思いです。

    0
    2013年04月06日

    Posted by ブクログ

    「私は自分一個のためにもう十分苦しんだ。今はもはや、自分のために苦しんでいる時でも喜んでいるときでもない」
    「科学者として何をなしえずとも、芸術家として日々生きていくことはできる」
    「人は思索を深めるほどに、思索したことを書きたいという思いを強くする」

    果たして、生涯を通じてこれほどまでに考え続け

    0
    2010年06月30日

    Posted by ブクログ

    「生きがいについて」を読む前にこちらを読むことにした。彼女の文章は本当に真に迫るものがあり、迫力を感じる。心から湧き出てくる言葉といった感じがする。
     私が感銘を受けたところは、女性というものの生き方についてだ。自分の中の男性的な部分と女性的な部分との間の葛藤が描かれていて、それは現代女性の多くが共

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    一連の著作における、高潔な、もしくは聖女的な印象を受ける著者の姿ではなく、(当たり前だけれど)生身の人間、生活者「神谷美恵子」の姿が垣間見える。他者に対する怒りといった人間的な負の感情、生活費についてなどの暮らしにまつわる各種葛藤…、けれども内省を繰り返しそれらと対峙し自身を律しようとし続ける姿が結

    0
    2025年10月26日

    Posted by ブクログ

    神谷美恵子 25歳から65歳までの日記
    苦しみながら 生きていたことがわかる。苦しみに耐えられたのは 神と対話し、自分で叱咤激励しながら、社会的使命を全うしようとしたから。自身の医師や翻訳者としての功績を誇った記述はない。自己評価が厳しすぎる

    エリートの弱さを自分で克服した記録としても読める

    0
    2019年04月07日

    Posted by ブクログ

    もともと日記文学が好きなのと、ヴァージニア・ウルフ研究者という面で、どんな方か興味があったので、彼女の他の著作はまだ読んだことがなかったが、読んでみた。
    書きたい、表現したいと強く思っている人によくある葛藤の日常と、医療従事者として、家庭の主婦としての三つ巴の高い志は、少女のころから亡くなるまで変わ

    0
    2012年05月24日

    Posted by ブクログ

    生きがいを読む前に読んだ。日記形式ではあるが、一言一言、迫真に迫るみのがあり、神谷さんの生活の中での葛藤がリアルに垣間見れた。

    0
    2009年10月04日

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