先生、あのときは、すみませんでした──。授業そっちのけで夢を追いかけた先生。一人の生徒を好きになれなかった先生。厳しくすることでしか教え子に向き合えなかった先生。そして、そんな彼らに反発した生徒たち。けれど、オトナになればきっとわかる、あのとき、先生が教えてくれたこと。ほろ苦さとともに深く胸に染みいる、教師と生徒をめぐる六つの物語。『気をつけ、礼。』改題。
Posted by ブクログ 2022年08月26日
大人になった今この本を読むと、登場する7話すべての先生、そしてかつての自分の先生が愛しく思えてきました。
「マティスのビンタ」のエピソードに、認知症になっても元学校の先生だけは、「先生」と呼ばれると振り向いたり、返事をしたりする、弁護士や医者はそういうことはない、というのがありました。
ヘルパーさ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月20日
「教師だって人間だ。」(にんじん)
そう自分のことも思ってる。
でも、周りの教員のことを受け入れる自分がいるかというとそうでもない気がする。
もっと心の大きな人間になりたい。
もっと些細なことを気にしない人間になりたい。
教師は教師である前に人間。
だから、やっぱり人間として成長しないとな。
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Posted by ブクログ 2022年03月29日
どの短編も面白かったが、一番心に残った話は「にんじん」である。
実は私も、高校時代… 担任の英語教師に嫌われていた。私自身も先生のことが嫌いだったけれど、きっと先生も嫌いだったはずだ。でも、先生だって人間だから、好き嫌いだってあるに決まってる。
大人になった今なら分かる。
そんな懐かしい記憶に触れ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月18日
祖父から贈られた教員になるために読んで欲しい物語。私は今大学生で校庭で走り回ってた日々はつい昨日のように思い出し、教壇に立つことを夢見ている私にとってとても面白い小説でした。
先生は完璧ではない。
子どもは大人が考えているよりもっともっと考えている。
それぞれの短編集の中でどうするのが正しかった...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月08日
やばいやばい。
先生と接してきた経験がある方。
ほぼ全ての人だと思うが、
この物語はとても良い。
誰に何を言われても、間違いなく、
児童及び生徒と先生には、
特別な出会いがあったと思う。
私に今まで出会った先生達は、幸せな人生を
歩んでいるだろうか。
高校を中退した私を許してくれるだろか。
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Posted by ブクログ 2021年05月19日
2008年に『気をつけ、礼』のタイトルで
発行された作品
学生だった頃は先生とは常に正しく、人の手本にならなければいけない人と思っていました。何かを教え与えなければならないそんなプレッシャーの中で湧き起こるいろんな感情と戦いながらも生徒の前では情けない自分は晒せない。先生とは大変な職業だと大人になっ...続きを読む